2007年11月16日


シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821 第1楽章

シューベルト : アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821
ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ)
ポリドール(1999-06-02)
おすすめ度の平均: 5.0
5陶然と聴き惚れる名演奏
5何度聴いても泣いてしまいます。

♪失われた楽器“アルペジオーネ”のための唯一の曲

シューベルトが活躍した19世紀初頭に現れ、人気を博した楽器、
アルペジオーネのために書かれた、現存する唯一の楽曲です。

アルペジオーネは簡単に説明すると、ギターの格好をしたチェロ
ともいえる楽器で、ギターと同じく6弦でフレットがあります。
そして、チェロと同じく弓で弦を弾きます。

フレットがある分、高音が出しやすいというメリットがありますが、
反面ビブラートはかけ辛く、音色はヴィオラ・ダ・ガンバあるいは、
ピアニカのようだとの話もあります。
楽器の奏法がノン・ビブラートからビブラート主流に
なっていくのに連れるかのように、
アルペジオーネは人々の脳裏から忘れ去られていきました。

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「アルペジオーネ・ソナタ」が出版されたのはシューベルトの死後のことで、
その頃には完全にアルぺジオーネが姿を消していたため、
代わりにチェロやヴィオラ、フルートなどで演奏されることが通例となっています。
しかし、元々6弦用に書かれ、かなりの高音域まで達するため、
それをチェロで表現するのは至難の技ともいわれています。





Schubert:Sonata for Arpeggione and Piano "Arpeggione"
A-minor, D.821 1st Allegro Moderato
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ.mp3



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2007年11月13日


ドルドラ:思い出

クライスラー:愛奏曲集
クライスラー(フリッツ)
BMG JAPAN(2002-07-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5祖母との思い出。

♪ヴァイオリンらしさにあふれた可憐な小品

フランティシェク・ドルドラはチェコ出身で
オーストリアを中心に活躍したヴァイオリニスト、作曲家です。

室内楽やヴァイオリン協奏曲、オペレッタなどの大作も残しましたが、
作曲家としての彼の名を広めたのは
「思い出」に代表されるヴァイオリンの小品です。
日本でもほぼこの曲のみによって知られています。

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「思い出」の作曲についてはこんな話が伝えられています。
ある日、ドルドラは友人宅を訪ねるために
ウィーン郊外の電車に乗っていました。
車両がちょうどシューベルトのお墓の前を通り過ぎた時、
ふいに旋律を思いつきあわてて切符に書きとめました。
それが「思い出」です。

思いついたメロディーをあり合わせの紙に書き留めるという行為は、
生前のシューベルトの癖としても有名です。
単なる偶然でしょうか?





Franz Drdla:Souvenir for Violin & Piano
ドルドラ:思い出.mp3



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2007年09月28日


ポルムベスク:望郷のバラード

望郷のバラード~ベストコレクション~
天満敦子
アート・ユニオン(2003-11-01)
おすすめ度の平均: 5.0
5望郷のバラード
5天満さんのバイオリン、とっても素敵です
5わび、さびの表現されたヴァイオリン演奏
4美しく切ない音色のアルバムです!

♪百年の時を経て甦ったヴァイオリンの秘曲

1977年、ドイツ旅行中だった外交官岡田眞樹は、
郊外の小さな町で毎夜同じ曲を奏でる
ルーマニア人の音楽家イオン・ベレシュに出会います。
彼はチャウシェスク政権を逃れて亡命中であり、
故郷を想ってその曲を弾いているのだと語りました。

ふたりは8年後再会を果たし、その際ベレシュは岡田に
「もしこの曲にふさわしいヴァイオリニストが見つかった時は、
私が行くことのできないあなたの母国でこの曲を
演奏していただけませんか?」と例の曲の譜面を渡しました・・・。

作曲者のポルムベスクはブルックナーに師事し、
将来を嘱望されたルーマニアの作曲家です。
独立運動に参加して投獄され29歳の若さでこの世を去りました。
彼が獄中から故郷と、そこにいる愛する人のことを想い
作曲したのが「望郷のバラード」です。

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長い年月を経て、天満敦子さんというふさわしいヴァイオリニストの
手によってCD録音されたのは1993年。
その後日本でも多くの人に知られるようになり、
また天満さんのテーマ曲のような存在になっています。

朝日新聞に連載された高樹のぶ子さんの小説「百年の預言」は、
ほぼこのいきさつに基づいて書かれています。








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2007年09月20日


ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 第1楽章

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」他
ボロディン四重奏団
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-04-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5ボロディンSQの名演が冴える

♪愛の告白から20周年を記念した妻への贈り物

金曜の深夜、NHK-BS2でいつもクラシックの特集があります。

番組中の休憩時間で、ヨーロッパの美しい風景と共に流れる
印象的な曲がありますが、それが今回お届けする
ボロディンの「弦楽四重奏曲第2番」の第1楽章です。

時に番組本編よりも感動的に聴こえることすらあるこの曲は、
有名な第3楽章「ノクターン」と並ぶ、四重奏曲中の人気楽章です。

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作品は愛の告白から20周年を迎えた妻、
エカテリーナ・ボロディナに記念として献呈されています。
やさしい曲想の中にボロディンの人柄と、妻への思いが表れているかのようです。

本来はヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロの弦4本による編成ですが、
今回はコントラバスも追加した弦楽合奏版でお送りします。





Alexander Borodin:String Quartet No.2 in D major
1. Allegro Moderato
ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 第1楽章.mp3



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2007年08月09日


ブラーガ:天使のセレナーデ

NHK 名曲アルバム 13.特選名曲集〜主よ、人の望みの喜びよ〜
外山雄三
ポリドール(2000-04-01)

♪ロマンチックなイメージ広がるチェロの小品

イタリア出身のチェロの巨匠、ガタエーノ・ブラーガは
生涯の大半を演奏旅行に費やしました。

ナポリでチェロをマスターした後に始まったその旅は、
故郷イタリアに始まり全ヨーロッパ、アメリカにまで及びました。
そして最後にはパリ、ロンドンに腰を落ち着け、
そこで活動を続けました。

作曲家としては歌劇や歌曲も作曲しましたが、
ブラーガといえば「天使のセレナーデ」が最もよく知られています。

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原曲となった歌曲「ワラキアの伝説」は、
夢うつつの中で天使の呼びかけを聞く少女と、
それを枕元で心配そうに見守る母の対話の物語です。





Gaetano Braga:Angel's Serenade
ブラーガ:天使のセレナーデ.mp3



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