2011年06月02日


ソル:『魔笛』の主題による変奏曲 Op.9

セゴビアの芸術
新品最安価格:16%OFF ¥ 2,520 (5店出品)
レビュー平均: 4.8点 (10人がレビュー投稿)
5.0点 珠玉のギター
5.0点 少年の心のような演奏
5.0点 癒しの音楽!
発売日:2002-10-30
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:セゴビア(アンドレス)

♪「ギターのベートーヴェン」と呼ばれるソルの代表的な作品

フェルナンド・ソルは18世紀後半から19世紀前半にかけて活躍した、
「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれる、スペイン・バルセロナ出身の作曲家です。
当時はまだ、居酒屋などで使われる地位の低い楽器だったギターを、
他の楽器に劣らぬレベルにまで高め、コンサート用の作品を最も多く残しました。

バルセロナの裕福な家庭に生まれたソルの家系は、代々軍人が続いたため、
ソルも将来はそれを継いで、軍人となることを期待されていました。
しかし、父に連れられて見た、イタリア・オペラの感動がソルの人生を変えました。

ほどなく彼は父からギターを教わり、バルセロナで音楽を学ぶようになります。
1797年にはバルセロナで初オペラ作品『カリプソ島のテレマコ』が上演されました。

やがてスペインは1801年に、ナポレオン軍の侵攻により戦いの時代に入ります。
そうした情勢を受け、ソルは愛国的なギター歌曲を数多く作曲しました。

スペインがナポレオン軍に敗れた後は、政府の管理職ポストに就いたソルでしたが、
1813年のフランス人追放を機に、親フランスと見なされた彼は祖国を離れます。
そして、フランス・パリへ亡命し、二度と祖国に帰ることはありませんでした。

しかしこのことがソルをスペイン・バルセロナの一音楽家から、
ヨーロッパ中にその名を知られる存在へと、押し上げていくことになります。

パリで才能を認められたソルは、ヨーロッパ各国の演奏旅行で名声を獲得。
イギリスではオペラとバレエの作曲家として知られるようになり、
ロシアではバレエ曲『エルキューレとオンファリア』の上演で成功を収めました。

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晩年はパリで作曲と著述活動に専念。
後年に傑作とされる作品や、『ギターの方法』等の教則本が残されました。

『「魔笛」の主題による変奏曲』は、モーツァルトのオペラ「魔笛」に登場する、
アリアを主題として作曲された、ソルの代表的な作品のひとつです。
「アルハンブラの思い出」「禁じられた遊び」「アランフェス協奏曲」等と共に、
ギタリストなら避けて通れない必須の作品としても知られています。

短調の劇的な序奏は一際印象的で、この曲に奥行をもたらしています。
一転して明るく始まる長調の主題とのコントラストも鮮やかで、
技術度と芸術性の高い変奏も含めて、まさに名作といえるギター曲です。





ソル:『魔笛』の主題による変奏曲 Op.9
F.Sor:Introduction and Variations on a Theme by Mozart Op.9



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2010年12月22日


J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115(ギター版)

イレヴン・ストリング・バロック
定価:¥ 2,548
新品最安価格:5%OFF ¥ 2,397 (2店出品)
中古最安価格:31%OFF ¥ 1,750 (2店出品)
レビュー平均: 4.6点 (5人がレビュー投稿)
発売日:2004-08-21
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:セルシェル(イェラン)

♪夫バッハの浄書稿や筆写譜の作成にも協力した妻アンナ

アンナ・マクダレーナ・バッハは宮廷ソプラノ歌手としてケーテンでは有名でした。
同地で宮廷楽長を務めるヨハン・ゼバスティアン・バッハと知り合いとなり、
その数年後の1721年12月3日には、2人は結婚しています。

アンナとバッハは20年に渡り、13人の子宝に恵まれました。
その内7人は早世していますが、残った内のヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハと
ヨハン・クリスティアン・バッハは、後に作曲家として成功しています。

バッハは前妻との間にも7人の子をもうけ、次男のエマヌエル・バッハの作品は、
「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」にも収められています。
前妻はアンナとの再婚の前の年である、1720年の旅行中に急死していました。

アンナとバッハは音楽を通して心通わせ、幸せな家庭生活を送りました。
またアンナはバッハの浄書稿や筆写譜の作成に協力していたため、
その筆跡は年を経るにつれ、段々夫と似ていったといわれています。

ところでメヌエットの本当の作者とされるクリスティアン・ペツォールトは、
バッハと同時代のオルガ二スト、作曲家で、鍵盤楽器のための小品を多く残しました。
中でも今までバッハ作とされていた2つのメヌエットは有名です。

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バッハは作品集「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に、
作曲家名を伏せてこの曲を記入したため、ペツォールトは表には出なかったのです。
現在ではペツォールトの作品はメヌエットを除き、ほぼ忘れ去られています。

尚、この曲は前回、ピアノ版でお届けしましたが、
今回は調をハ調に替え、楽器はギターの演奏でお送りします。





J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115(ギター版)
J.S.Bach:Menuet in G major, BWV.Anh.114, in G minor, BWV.Anh.115



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2010年05月08日


クリーガー:メヌエット

ピアノ名曲150選 初級編(76曲)
イリーナ・メジューエワ
クリエイティヴ・コア(2009-03-18)

♪ヘンデルを見出したとされるドイツバロックの作曲家

音楽を構成する三要素は旋律、和声、リズムです。
ポップスの場合まずコード(和声)進行から決めて、
そこにメロディ(旋律)をのせていくという作曲方法があります。
またロックではリズムやギターのリフから作り始めることもあります。

もっと極端に言うとラップなどの場合のように、
そもそも旋律自体が存在しないということも現代では多々あります。
サウンドやリズム中心です。

クラシックでも現代音楽では、わかりやすい旋律はあまり見かけません。
調性もリズムも希薄なことが多いです。
もちろんアフリカの民族音楽のようにリズムだけで押し通す場合もありますが、
私たちが普段耳にすることの多い、西洋音楽が基盤の一般的な音楽は、
グレゴリオ聖歌のような単旋律が発祥の原点になっています。
日本で言えば声明のようなものでしょうか?

それがバロックの時代に複数の旋律同士が絡みあうようになり、
バッハによってそれは最高レベルにまで押し上げられました。
その後ロマン派の時代にはむしろ和声(ハーモニー)が重視されるようになり、
やがて和声の基盤である調性も崩壊するという経緯をとっています。

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今回お届けするメヌエットで知られるヨハン・フィリップ・クリーガーは、
1649年にドイツで生まれ、17世紀後半から18世紀前半にかけて活動した、
バロック音楽の作曲家・オルガン奏者です。
鍵盤楽曲やトリオ・ソナタ、歌劇などで優れた作品を残したということですが、
現在ではほとんどこのメヌエットのみでその名が知られています。
学校の音楽の授業で、リコーダーの練習曲として親しんだ方もいるかもしれませんね。
中心となるひとつの旋律と、その伴奏的に後から出る旋律のみの、
素朴で透明感のある作品です。

クリーガーはバッハより約40年前の世代で、ヘンデルを見出したのも彼だと言われています。
バロックの原点とも言えるシンプルなこの作品からは、
現代では複雑になってしまった音楽が持つ、本来の魅力が伝わってくるかのようです。



*プレイヤー上段がピアノ版、下段がギター版です。

Johann Philipp Krieger:Menuet

http://classical-music.aki.gs/013-Krieger-Menuet-Piano.mp3


http://classical-music.aki.gs/012-Krieger-Menuet-Guitar.mp3



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2008年08月28日


バリオス:最後のトレモロ (過ぎ去りしトレモロ)

アルティメット・ギター・コレクション
ウィリアムス(ジョン)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2005-06-22)
おすすめ度の平均: 5.0
5ポップギターとクラシカルギターの良いとこ取り
5クラシックギターにはまる予感

♪最期の時を刻むような哀愁漂うトレモロ

バリオスが死を目前に控えた最晩年に作曲されたため、
「最後のトレモロ」という通称で呼ばれていますが、
原題は「神様の慈悲に免じてお恵みを」といいます。

中米のエルサルバドルの国立音楽院で
ギター科の教授を務めていたバリオスは、
やがて死の原因にもなった心臓病を患います。

自らの死期を感じていたかもしれないこの時期に、
ひとりの物乞いの老女が彼の部屋のドアを叩き、
原題にもなった「神様の慈悲に免じてお恵みを」という言葉を残したといいます。

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バリオスはこの時の老女のセリフとドアをノックする音にインスパイアされ、
「最後のトレモロ」の作曲に至ったようです。

おそらく死期の迫った自らの心情も、大きく作品に影響を及ぼしているでしょう。

この曲は代表作「大聖堂」と同じく、
バリオス特有の宗教心が感じられる作品と言えます。





Agustin Barrios Mangore
Una Limosna por el amor de Dios -El Ultimo Tremolo-
バリオス:最後のトレモロ.mp3



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2008年08月24日


フェルナンド・ソル:練習曲 ロ短調 作品35-22 「月光」

4世紀にわたるスペイン・ギター曲集
ディアス(アリリオ)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2007-08-08)

♪美しい旋律が光る練習曲中の小品

フェルナンド・ソルはスペイン出身の作曲家、ギター奏者です。

近代ギターの父と言えば「アルハンブラの想い出」の
タレガ(タルレガ)が有名ですが、ソルはそれよりひと世代前に、
ギターの様々な奏法を確立させ、また練習曲も多く書いた、
スペインでは「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれる存在です。

故郷のスペインを離れパリやウィーンなどのサロンで活躍したソルは、
当時のヨーロッパ社交界では、同じく名ギタリストの
ジュリアーニと人気を2分するほどでした。

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「月光」はソルが作曲した「24の練習曲」の中の22番目の曲で、
演奏にはそれほど高度な技術を要さないため、
初心者向けの練習曲としても大変愛好されています。
また、シンプルながら美しい旋律から、
プロの演奏会でもよく取り上げられています。





Fernando Sor:Etude Op.35-22 "Moonlight"
ソル:練習曲「月光」.mp3



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