ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番posted with amazlet at 08.08.03ワルター(ブルーノ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2004-11-17)おすすめ度の平均:入魂の運命
濃厚な田園
教科書的アルバム
「激しさの中の安らぎ」と「静寂の中の激しさ」
♪人生に訪れるやすらぎと心の奥の理想郷
激しい第1楽章のあとにヴィオラとチェロで始まる導入は、
何度聴いても胸に染み入るようなものがあります。
この楽章は瞑想的な部分もあり、
人間の深層心理に入り込んでいくような力を感じます。
誰もの心にいきづく平和で理想に満ちた世界を描いているかのようです。
全体に生きることへの愛や憧憬の思いが、この音楽には流れていると思います。
////////////// 追記: 2015.2.17
ベートーヴェンはこの楽章の第1主題を14回書き直したと言います。
そして、1回目と最後の14回目は、結局同じ旋律だったそうです。
それほどに熟考の限りを尽くしたことがうかがえます。
このことを突き止めたのはメンデルスゾーンです。
彼は第2楽章の主題の音符の上に、何枚も修正の紙が貼られているのに気づきました。
そして、その紙を1枚ずつていねいに剥がしていくと、
結局、一番上の14枚目と、最初の音符はまったくいっしょだったのです。
スポンサードリンク
「♪ミーラド ドーシラ[ド]ファー」
これが私たちが馴染んだ第1主題ですが、何枚目かの修正途中の旋律では、
「♪ミーラド ドーシラ[ソ]ファー」
と、上昇する一音がそのまま下降しています。
おそらくベートーヴェンは、この一音を上げるべきか、下げるべきかで、
何度も頭の中で反芻を重ね、ようやく最後に上げようと決心したのだと思います。
楽章の顔ともなる大事な主題なので、決して外すことは許さなかったのでしょう。
作曲家の執念を垣間見るかのようです。
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章
Ludwig van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
2. Andante con moto
http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No5-2nd.mp3




教科書的アルバム
