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4.6点 (7人がレビュー投稿) 発売日:2005-11-16 メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック アーティスト:バーンスタイン(レナード) |
♪イタリアの民族舞踏タランテラを取り入れた第3楽章
同時代を生きたチャイコフスキーとブラームスは、同じ5月7日生まれの作曲家です。
そのせいか二人の音楽や人生には、どこか合い通じるものが感じられます。
メック夫人という最大の支援者がありながら、一度も会わなかったチャイコフスキー。
クララ・シューマンを想いながらも、最後まで煮え切らなかったブラームス。
そんな性分が反映するかのように、二人の音楽には一抹の影が付き纏います。
そしてそれが頂点に達したのが、それぞれにとって最後の交響曲です。
チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」とブラームスの交響曲第4番。
この2曲は短調で終わるだけではなく、どちらもが人生をテーマにしています。
そして二人の音楽家としての結論にして、共に自らが最も愛した作品でした。
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ブラームスが第4番の第3楽章で人生における奮闘を描いたように、
チャイコフスキーも「悲愴」の第3楽章で、人生の闘いや奮起を音楽にしています。
ベートーヴェン以来の伝統であるスケルツォと行進曲による二部構成です。
とても力強く、一見文句のない勝利を描いているようにもとれますが、
よく聴けば軸になっている主題は、どこか滑稽なまでに稚拙で、
単純な勝利というより、奮闘に対して諧謔的であることがすぐにわかります。
あらゆる奮起も所詮無駄だと、皮肉めかした雰囲気が漂っているのです。
チャイコフスキーは度々イタリアを訪れ、好んで民族舞踏や音楽に接していました。
第3楽章冒頭のスケルツォ主題はタランテラ主題とも呼ばれ、
イタリア南部地方の民族舞踏タランテラと同じリズムを持っています。
チャイコフスキーが作曲にあたって、これに影響されたのは想像に難くありません。
烈火のごとく燃え盛った第3楽章は、対極的な第4楽章へと引き継がれていきます。
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74 「悲愴」 第3楽章
P.I.Tchaikovsky:Symphony No.6 in b-minor, Op.74 "Pathetique"
3. Allegro molto vivace




