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♬ 羽生結弦選手 / ショパン:バラード第1番

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2019年12月05日


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 第1楽章 [2019][AR] / Sergey Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18:I. Allegro moderato

Rachmaninoff-04.jpg♪自らの苦境を乗り越えて書き上げた不朽の名作

チャイコフスキーを敬愛し、作曲家としてその後継者の道を歩んだラフマニノフ。
作品の上でもチャイコフスキーに勝るとも劣らない名作を残しました。
それが、ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキーの第1番とよく比較されます。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲は壮麗、絢爛で明るい輝きに満ちていますが、
ラフマニノフは相対して、陰鬱で幻想的な雰囲気をもっています。
彼が少年時代から繊細な性格であったことが影響しているといわれます。

ラフマニノフは9歳でペテルブルク音楽院に入学し、12歳でモスクワ音楽院に移ると、
在籍中にピアノ協奏曲第1番、歌劇「アレコ」、前奏曲嬰ハ短調などを作曲。
いずれも高評価を受け、天才作曲家として前途洋々でした。
また、ピアニストとしても、当時一流の腕前を誇っていました。

そんな彼が初めて挫折を味わったのは、1897年、24歳の秋のこと、
自作の交響曲第1番が悪評を買い、重度のうつ状態に陥ってしまうのです。
人一倍神経質だった彼が受けた精神的打撃は、ことのほか大きいものでした。

ピアノ協奏曲第2番には、この時の心情が色濃く反映されています。
特に第2、第3楽章に続いて最後に書き上げられた第1楽章には、
救いの見えない苦しい心境が、低音の弦楽器群にも表れています。
人間の深層に潜む、否定的感情があぶり出されるかのようです。

しかし、この窮地を救ったのが、彼を心配する友人たちに紹介された、
精神科の博士で音楽愛好家でもあった、ニコライ・ダールでした。
彼はラフマニノフにこの状態を乗り越え、協奏曲の傑作を書くという暗示を与えました。
4ヶ月に及ぶ連日の治療が功を奏し、ラフマニノフは徐々に意欲を取り戻し始め、
そして、ピアノ協奏曲の不朽の名作、第2番ハ短調を完成させたのです。




音楽療法的にみても、この協奏曲は実によくできた構成になっています。
まずは、うつ状態の患者と同調することで、カタルシスの効果を生み、
そこから少しずつ気持ちを向上させて、最後は完全に復調するという展開です。
第2番の協奏曲は陰鬱な第1楽章から希望の第3楽章までが、
こうした流れに沿って自然に移行していくように組み立てられているのです。

そればかりではなく、第1楽章に漂う才気には、シューベルトの未完成や、
チャイコフスキーの悲愴に匹敵するほどの霊感さえ感じられます。
ラフマニノフがたどった安易ではない精神的変遷が、このような傑作につながったのです。
また、旋律が美しくダイレクトに届いてくる点も、彼の真骨頂といえるでしょう。

*演奏と音響を改めた新録音です。演奏内容は全面的に変更しました。


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 第1楽章 [2019][AR]
Sergey Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
I. Allegro moderato [11:03]



Rachmaninov-PianoConcerto-No2-1st-2019-AR.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:15 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビゼー:歌劇 《カルメン》 前奏曲 - レ・トレアドール [2019][AR] / Georges Bizet:"Carmen" Suite No.1 "Prelude - Le Toreadors"

Bizet-04.jpg♪スペインを舞台に自由奔放に生きる女"カルメン"を描いた傑作オペラ

ビゼーが生きた19世紀半ばのフランスオペラは、オッフェンバックに代表されるような、
肩肘張らずに気軽に楽しめるオペレッタ(喜歌劇)が主流でした。

ウィーンではワルツ王ヨハン・シュトラウス二世が喜歌劇界に転向しようかという時期に、
ビゼーが着手したオペラが、後の名作として名高い「カルメン」でした。

1872年にパリのオペラコミック劇場から新作の依頼を受けたビゼーは、
当時のパリのオペラ界に新風を呼ぶ、革新的な作品を作ろうと考えました。
そこで題材として選んだのが、フランスの文豪メリメの「カルメン」でした。

メリメの書いた物語は、人殺しや密輸入が登場するリアルで血生臭い話でした。
これにはオペラコミックの支配人ルーヴァンが猛反対しました。
家族そろって楽しめる劇場として、とても出せる話ではないと考えたのです。




そこでビゼーは台本作家と相談し、原作にはない人物を登場させたり、
設定を変更するなどして、ようやくと支配人の納得する作品として完成させました。

しかし、美しいヒロインが登場するきれいな舞台を期待した観客は、
「カルメン」で描かれる薄汚れたタバコ工場や、そこで働く女工といった
あまりに現実的な内容に失望し、75年の初演は惨憺たる結果に終わってしまいました。

結局ビゼーは「カルメン」の成功を見ぬまま、初演から3か月後に亡くなってしまいました。
しかし、パリでの初演は不評だったものの、その後、ウィーンを始めヨーロッパ中で火がつき、
後にはチャイコフスキーやサン=サーンスも認める、不動の地位を手に入れるに至りました。
ヒロインの生き方に惚れ込んだというニーチェは、「カルメン」を20回は観たと記述しています。

*演奏と音響を改めた新録音です。演奏内容は全面的に変更しました。


ビゼー:歌劇 《カルメン》 前奏曲 - レ・トレアドール [2019][AR]
Georges Bizet:"Carmen" Suite No.1 "Prelude - Le Toreadors" [2:16]



Bizet-Carmen-Suite-No1-Prelude-2019-AR2.mp3



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2019年11月19日


ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 [弦楽伴奏版][2019・AR] / Sergei Vasil'evich Rachmaninov:Vocalise Op.34-14

Rachmaninoff-01.jpg♪ロシア的な叙情性を湛えたラフマニノフ屈指の名旋律

ヴォカリーズは元来、歌手の練習用に書かれた歌詞の伴わない、
Ahーなどの母音のみを発声する歌曲のことを意味します。
多くの作曲家がヴォカリーズと称する楽曲を書いていますが、
ラフマニノフの作品が突出して有名で、代名詞のようになっています。

1912年に作曲の14曲からなる歌曲集作品34の最後の曲として発表され、
当時から大変な人気を集め、様々な編曲版が生まれました。

まず原典は嬰ハ短調だったのをラフマニノフ自身がホ短調の管弦楽版に編曲。
その後はピアノ独奏版、器楽とピアノ伴奏版、ソプラノと管弦楽伴奏版など、
編曲や調性を変えた違った顔を持つヴォカリーズが、人々に知られることになりました。




歌手がうたう際は嬰ハ短調ですが、器楽ではホ短調が相場です。
またラフマニノフ自身はソプラノでもテノールでも構わないとしていますが、
伴奏の音域との兼ね合いなどからテノールで歌われることはまずなく、
古くからソプラノの名歌手たちが、優れた録音を残してきました。

*演奏と音響を改めた新録音です。演奏内容は全面的に変更しました。


ヴォカリーズ&オーヴェルニュの歌
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ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 [弦楽伴奏版][2019・AR]
Sergei Vasil'evich Rachmaninov:Vocalise Op.34-14 [8:04]



Rachmaninov-Vocalise-2019-AR.mp3



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2019年11月12日


マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲 [2019][AR] / Pietro Mascagni:Cavalleria Rusticana:Intermezzo Sinfonico

Mascani001.gif♪歌劇の幕間に演奏される天上的調べの美しい間奏曲

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、ピエトロ・マスカーニがイタリアの小説家、
ジョヴァンニ・ヴェルガの戯曲に基づいて作曲した1幕物のオペラ(1890年初演)です。

1889年、ミラノの音楽出版者ソンツォーニョは、1幕物の歌劇を募集しました。
当時は旅芸団の興行や、市立楽団の指揮者で生活していたマスカーニでしたが、
歌劇募集の話に、わずか8日間で「カヴァレリア・ルスティカーナ」を書き上げ、見事入選。
26歳にして名声は世界的なものとなりました。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」は一幕ものですが、長いので二場に別れています。
その間で演奏されるのが美しい間奏曲です。




序奏の天上的な響きは特に印象的で、こちらをメインと考えてもいいぐらいです。

コンクールに応募するオペラの題材が決定する前からマスカーニは、
後に「カヴァレリア」の有名な間奏曲となる美しい旋律をピアノ譜の形で書き出していました。
しかし、それが何らかのオペラに使用することが目的だったのかは明確ではありません。

間奏曲は楽曲自体があまりに魅力的なことから、現在では歌劇とは関係なく
独立した演目として演奏されることも多い作品です。

また「アヴェ・マリア」として歌詞がつけられた歌曲版としても親しまれています。


*演奏と音響を改めた新録音です。演奏内容は全面的に変更しました。


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マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲 [2019][AR]
Pietro Mascagni:Cavalleria Rusticana :Intermezzo Sinfonico [4:32]



Mascagni-Cavalleria-Rusticana-Intermezzo-2019-AR.mp3



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2019年11月11日


ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op92 第1楽章 [2019][AR] / Ludwig Van Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92:I. Poco sostenuto - Vivace

Beethoven-05.jpg「イ長調交響曲は泥酔者の作であるといわれている。
巨大な哄笑を伴う激情の興奮と、惑乱する諧謔の閃き、思いもよらぬ恍惚悦楽の態。

それはまったく酩酊せる人の作である。
力と天才とに陶酔する人の作であった。

自ら『自分は美酒を人類のために捧げる酒神(バッカス)である。
人に神聖な熱狂を与える者は自分である』

と称した人の作品である。」 - ロマン・ロラン

第7交響曲と第8交響曲は、ほぼ同じ時期に並行して作られています。
ベートーヴェンは1812年にウィーン郊外のリンツに転居し、
水も豊かなこの地で傷ついた体の静養に努めました。




ここでの暮らしが開放感をもたらしたのか、
この2曲には前後の交響曲にはない、溌溂としたムードがあふれています。
まるで一時、体の苦痛を忘れ、健康な頃の気分に戻ったかのようです。

第7交響曲こそ、その手法、構成、表現、内容など、
あらゆる面においてベートーヴェンの交響曲の最高峰だという評価もあります。
たしかにそれぞれの楽章がひとつのリズムによって統一されており、
隙のないその緻密さはベートーヴェンならではといえます。

また、第7交響曲ほどに、理屈を超えて人を熱狂させる
魔力をもった作品は、他に見当たらないかもしれません。
コーダの迫力は第5や第9のそれを上回ると言っても過言ではありません。

*演奏と音響を改めた新録音です。演奏内容は全面的に変更しました。


ヘルマン・シェルヘン ベートーヴェン交響曲
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ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op92 第1楽章 [2019][AR]
Ludwig Van Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92
I. Poco sostenuto - Vivace [14:50]



Beethoven-Symphony-No7-1st-2019-AR.mp3



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2019年10月25日


ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op92 第2楽章 [2019][AR] / Ludwig Van Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92:II. Allegretto

78op0ifm79fM.jpg

♪ワーグナーが「舞踏の神格化」と評した荘厳な楽章

通常、このような短調のゆったりしたテンポの曲調では、ある程度は湿っぽくなりがちですが、
ベートーヴェンの場合、短調が厳格さや気品につながるから不思議です。

交響曲第7番は全体に溌剌とした勢いのある楽章が多いため、
イ短調の第2楽章はまったく違う表情で、第7番に深い趣きをもたらしています。




一方で、長調に転じた明るく牧歌的な主題も、この楽章の側面のひとつです。
短調の主題と長調の主題が交互に入れ替わりながら、10分近い第2楽章は進行していきます。

第7交響曲は1813年12月8日、ベートーヴェン自身の指揮により初演されました。

*演奏と音響を改めた新録音です。演奏内容は全面的に変更しました。
*前半の弦のボリュームを全体に控えました(公開後に修正)


Beethoven: Symphony No. 7 in A Major, Op. 92 (Bayerische Staatsoper Live)
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ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op92 第2楽章 [2019][AR]
Ludwig Van Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92:II. Allegretto [9:05]



Beethoven-Symphony-No7-2nd-2019-AR2.mp3



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2019年10月19日


J.S.バッハ:G線上のアリア - 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 [2019][AR] / J.S.Bach:Orchestral Suite No.3 in D major, BWV1068:II. Air

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パッヘルベルのカノン、ショパンの別れの曲、ドヴォルザークの新世界より、
スメタナのモルダウ、エルガーの威風堂々、ホルストのジュピター…。
クラシックには挙げればきりがない程の名旋律がありますが、
この曲の美しさ、品格はやはり群を抜いているでしょう。

J.S.バッハの『G線上のアリア』は、管弦楽組曲第3番の第2曲アリアを、
ドイツの名ヴァイオリニスト、アウグスト・ウィルヘルミ(1845-1908)が、
ヴァイオリンのG線のみで弾けるように編曲したことがきっかけで
ヴァイオリン独奏曲としても、いっそう広まり有名になった曲です。

G線は4本あるヴァイオリンの弦の中でも、一番音の低い弦で、
柔らかさと力強さを併せ持つ、豊かな音色が特徴です。
ウィルヘルミはこれを活かして、アリアを魅力的な独奏曲へと仕上げたのです。

バッハは1717年から1723年、年齢にして32歳から38歳頃までの間、
ケーテン地方を統治するレオポルド公の宮廷楽長を務めていました。
レオポルド公は若年ながら優秀な宮廷楽団を抱え、
自身も弦楽器やクラヴィアを器用に弾きこなす音楽通でした。

バッハはこの楽団を指導しながら、教会音楽とは趣きの異なる、
管弦楽曲や、協奏曲、室内楽曲などを自由に作曲しました。
この時代がバッハのケーテン時代と呼ばれています。




4曲あるバッハの管弦楽組曲は、どれもこのケーテン時代に書かれました。
規模の大きな序曲で始まり、様々な古典舞曲を並べるのがこれら組曲の特色です。
こうした組曲の形式は、バッハの時代に好まれ、多くの作曲家たちが用いていました。

管弦楽組曲第3番の編成はオーボエ、トランペット、打楽器、弦楽部。
楽曲は1.序曲、2.アリア、3.ガヴォット、4.ブーレー、5.ジーグで構成され、
第2曲アリアは通常の弦楽器と通奏低音のみで演奏されます。

第1ヴァイオリンが奏でる主旋律は、冒頭からしばらく一音を保ち、
これに寄り添う第2ヴァイオリン、内声を豊かに響かせるヴィオラ、
そして下降するチェロの低音が絶妙なアンサンブルを見せ、
聴く者を清浄で崇高な世界へと誘っていきます。

*演奏と音響を改めた新録音です。テンポを速め、揺らしてイキイキとした表情付けを心がけました。




J.S.バッハ:G線上のアリア - 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 [2019][AR]
J.S.Bach:Orchestral Suite No.3 in D major, BWV1068:II. Air [4:59]



J.S.Bach-Air-On-G-2019-AR.mp3



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2019年10月10日


ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第1楽章 [2019][AR] / Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98: 1. Allegro non troppo

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ベートーヴェンをめざし21年の歳月を費やして完成させた交響曲第1番は、
その内容の立派さや格調の高さからベートーヴェンの第10番と呼ばれました。

もちろん、交響曲の歴史に名を刻む大傑作ではあるものの、
“ブラームスらしさ”という点では少し物足らないと言えるかもしれません。
音楽の外形には後期ロマン派のブラームスの香りが漂っていますが、
強靭な精神性の中身は、まさしくベートーヴェンそのものだったからです。




その点、最後の交響曲第4番は、ブラームスがありのままの自身を描き出した作品で、
無理や気負いがなく、作風もブラームスらしさにあふれています。
ブラームスファンには第1番より第4番を選ぶ人が多いのもわかる気がします。

この曲の作曲中、ブラームスの隣の家が火事になり、彼は消火のバケツリレーに参加しました。
その間、ブラームスの家にも火が燃え移りましたが、彼は構わず隣家の消火を続けました。

書きたての第4番の楽譜は間一髪、燃えそうなところに駆けつけた知人に救出されました。
もしそれがなければ、私たちはこの名作を聴くこともなかったかもしれません。

*演奏と音響を刷新した新録音です。全体に抑揚をつけるよう心がけました。木管と金管は少し引っ込めました。第1楽章ではトランペットの「パッパ」と2回入るフレーズがずっと気になっていましたが、今回は思い切ってほとんど消しました。


ブラームス:交響曲第4番
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ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第1楽章 [2019][AR]
Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98
1. Allegro non troppo [13:36]



Brahms-Symphony-No4-1st-2019-AR2.mp3



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2019年09月28日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3, 4楽章 [2019][AR] / Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67 III. Allegro, IV. Allegro-Presto

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やすらかで満たされた第2楽章が終わると、再び運命の不吉な影が忍び寄ります。
一度は平安を得た主人公が、第3楽章ではもう一度、過酷な運命に立ち向かいます。
しかしそれはいくら振り払っても纏わりつく黒煙のように、闘う主人公を苦しめ続けます。

とその時、それまでの奮闘を笑い飛ばすかのような、大胆で豪快な音楽が始まります。
どこかユーモラスで上機嫌なその音楽は、
細かいことは気にせず思うままに行けばよいと言っているかのようです。

しかしそれも程なくして止み、主人公はひとり、あてなき道をとぼとぼと歩き始めます。
万策尽きた、もはやこれまで…と思った次の瞬間、
突然、見たこともない「別の世界」が眼前に開けてきます。

最初は消え入るように静かだったそれは、次第に勢力を増し音を上げ、
ついには完全勝利の輝かしい第4楽章へと突入していきます。




ここで描かれているのは、勝ち負け二元の勝利ではなく、それを超越した次元の勝利です。
ですからもはや「勝利」という表現は不適当かもしれません。

自らを「みにくいアヒルの子」だと思っていた主人公は、
ついには自身が本当は白鳥だったことを悟り、
何ものにも煩わされず、自由な大空をどこまでも飛翔していきます。
その様は宇宙的ですらあり、神の面前に向かう者の姿でもあるかのようです。

*演奏と音響を刷新した新録音です。以前の演奏よりテンポが上がり躍動感を増しています。


ベートーヴェン:交響曲第5番
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ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3, 4楽章 [2019][AR]
Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
III. Allegro, IV. Allegro-Presto [18:40]



Beethoven-Symphony-No5-3rd-4th-2019-AR2.mp3



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2019年09月20日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章 [2019][AR] / Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67 II. Andante con moto

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第2楽章では、自らを取り巻く外的世界の出来事に左右されない、
絶対不動の内なる平安な世界が描かれています。

そこには暴風雨に荒れる台風の中心の目のように、不思議な静かさが在ります。

ベートーヴェンは音楽の途中で、自身の内側に沈潜していく様を表しています。
それは祈りや瞑想、禅のような内側に目を向ける作業です。




ベートーヴェンは西洋のキリスト教ばかりでなく、東洋の仏教やヨガにも精通していました。
後期の作品では後者の要素が深まり、より内省的な側面が増しています。

第2楽章はその典型のような作品で、内なる平和、安らぎ、愛、感謝、祈りなどが描かれています。
また同時に、人生で起こる愛、感謝、安らかな心も表現しています。

どんなに人生が過酷な状況に包まれようとも、身に起こる出来事が辛苦に極まりなくとも、
内側には安らいだ不動の中心がある、それは永遠不変であるとベートーヴェンは音楽で語っています。

*演奏と音響を刷新した新録音です。弦を前面に出し、感情の微妙な機微をより繊細に描けるよう心がけました。また、テンポを揺らして生きいきとした演奏に努めました。




ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章 [2019][AR]
Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
II. Andante con moto [11:18]



Beethoven-Symphony-No5-2nd-2019-AR2.mp3



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posted by アンドウトワ at 13:47 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする