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テレビ・映画&CM etc. … 最近話題のクラシック

2016年05月05日


パッヘルベル:カノン ニ長調


パッヘルベルのカノン/バロック名曲集
オルフェウス室内管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-11-08)
おすすめ度の平均: 5.0
5心が落ち着きます。
5選曲も値段も大満足
5爽やか系バロック名曲集
5癒されます。


♪黄金の和音進行は現代のポップスでも基本

“カノン”とは「かえるのうた」の輪唱のように、ひとつの旋律を
複数のパートで追っかけながら演奏する形式のことです。

「パッヘルベルのカノン」の場合、3つのヴァイオリンパートが
2小節ずつ遅れて同じ旋律を演奏します。
バックでは通奏低音がひとつの進行をずっと繰り返しています。

この和音(コード)進行は現在のJ-POPなどにも多用され
“黄金のコード進行(カノン進行)”などとも言われています。

今から約300年以上も前の音楽基礎が、
現代でも連綿と生き続けているのはすごいことですよね!

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*以前、テレビでカノンのコード進行について触れる番組がありました。
パッヘルベルは“元祖一発屋”だという考察もあり面白かったのですが、
せっかくですので、ここで“カノン進行”のヒット曲をいくつか挙げてみます。
ほんとうは星の数ほどありますが、きりがないのでごく一部です。
(番組で登場した曲も含みます。コード進行は C-G-Am-Em-F-C-F-G です。)

J-POP
守ってあげたい/ 松任谷由美
YaYa(あの時代を忘れない)/ サザン・オールスターズ
青春の影/ チューリップ
負けないで/ ZARD
夢をあきらめないで/ 岡村孝子
大阪で生まれた女/ BORO
遠くで汽笛を聞きながら/ アリス
想い出がいっぱい/ H2O
Tomorrow/ 岡本真夜
愛は勝つ/ KAN
それが大事/ 大事マン・ブラザーズバンド
恋におちて/ 小林明子

その他・バリエーション
HOWEVER/ GLAY
my graduation/ SPEED
Seasons/ 浜崎あゆみ
終わりなき旅/ Mr.Children
Best Friend/ Kiroro
明日/ 平原綾香
LOVE BRACE/ 華原朋美
Endless Rain/ X Japan
Over and Over/ Every Little Thing

ベース音は総じて C-B-A-G-F と下降させるのが特徴です。

更に…
クラシックではJ.S.バッハがこの進行を基本形として多用しています。

G線上のアリア
アリオソ(ピアノ協奏曲第5番 第2楽章)
羊は安らかに草を食み
ゴールドベルク変奏曲 2.アリア など。

また、チャイコフスキー:交響曲第5番 第2楽章(第2主題)などは一際、印象的です。

洋楽でも60年代頃からカノン進行は多用されています。

男が女を愛する時/ パーシー・スレッジ
ハロー・グッドバイ/ ザ・ビートルズ
青い影/ プロコル・ハルム
アイル・ビー・ゼア/ ジャクソン5
ピアノ・マン/ ビリー・ジョエル
イエスタデイ・ワンスモア/ カーペンターズ
そよ風の誘惑/ オリビア・ニュートン・ジョン
マインド・ゲームス/ ジョン・レノン
リッチ・ガール/ ホール&オーツ
アイ・ドント・ライク・マンディ/ ブームタウン・ラッツ
愛はかげろうのように/ シャーリーン

…そして新しいところでは、AKB48の「ポニーテールとシュシュ」などもカノン進行です。




パッヘルベル:カノン ニ長調
Johann Pachelbel : Cannon in D


http://classical-sound.up.seesaa.net/image/Pachelbel-Cannon.mp3



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posted by アンドウトワ at 08:26 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月17日


バーバー:弦楽のためのアダージョ


バーバー:弦楽のためのアダージョ
フィルハーモニック・ヴィルトゥオーゾ・ベルリン
カメラータ東京(2002-12-10)
おすすめ度の平均: 4.0
4弦楽アンサンブルの佳曲集
4名盤なれどなにもそこまで


♪20世紀の弦楽曲中でも突出した魅力を持つ名作

初めての20世紀生まれの作曲家です。

バーバーは時代的には現代音楽真っ只中を生きましたが、
伝統を重んじまた、豊かな旋律美から“新ロマン主義”
あるいは“最後のロマンティスト”と呼ばれました。

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自身の弦楽四重奏曲第2楽章を編曲した
「弦楽のためのアダージョ」は彼の代表作のひとつであり、
ジョン・F・ケネディの葬儀、アメリカ同時多発テロ慰霊祭など、
レクイエムとして使用されることも多い名曲です。

1月17日の今日は阪神淡路大震災からちょうど12年です。
この曲を被災者の方すべてに捧げさせていただきたいと思います。

*記事投稿時(2007-01-17)



ケロオケ
バーバー:弦楽のためのアダージョ
Samuel Barber:Adagio for Strings


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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posted by アンドウトワ at 12:52 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日


パーセル:アブデラザール組曲 Z.570 - 第2曲 ロンド


ベスト・オブ・ベスト バロック名曲[全84曲]
価格:
ドイツ・バッハ・ゾリステン
ビクターエンタテインメント(2007-05-22)
売り上げランキング: 426


♪イギリスが誇る大作曲家の名品

ヘンリー・パーセルはバロック時代のイングランドの作曲家です。

英国では数少ない大作曲家のひとりと言われ、その系譜の復活は、
後のエルガーやブリテンの出現まで待つことになります。

パーセルは当時のイタリアやフランスの音楽の影響を受けつつも、
エリザベス朝時代の多声音楽を融合し、英国バロック音楽を創出しました。

彼はオペラや劇音楽も多数手がけていて、そのひとつである
「アブデラザール、もしくはムーア人の復讐」の劇付随音楽を
まとめたのが、組曲《アブデラザール》です。

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この中の第2曲「ロンド」は特に有名で、ブリテン作曲の
「青少年のための管弦楽入門」の主題としても知られています。

また最近ではダイハツ新型ムーヴCM曲として話題になりました。

パーセルは36歳という短い生涯の間に400曲以上の作品を残しました。



パーセル:アブデラザール組曲 Z.570 - 第2曲 ロンド
Henry Purcell:Abdelazar Suite, Z. 570
2. Rondeau [1:46]


http://classical-sound.up/Purcell-Abdelazar-Suite-Rondeau.mp3



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posted by アンドウトワ at 09:38 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月26日


ヘンデル:ハープシコード組曲 第2集 第4番 サラバンド HWV437 [弦楽合奏版]

パッヘルペルのカノン〜バロック名曲集
新品最安価格:17%OFF ¥ 1,520 (7店出品)
中古最安価格:76%OFF ¥ 439 (6店出品)

5.0点 これはやっぱり楽しい!
発売日:1996-10-21
メーカー:ソニーレコード
プロダクトタイプ:ABIS_MUSIC
アーティスト:イギリス室内管弦楽団

♪生前に出版されたヘンデルのただひとつの鍵盤音楽作品

1685年、一月違いで共にドイツに生まれた、二人の偉大な作曲家ヘンデルとバッハ。
ヘンデルはイギリス国王に仕える大作曲家として名の知れ渡った存在。
方やバッハは当時、ライプチヒのローカルな作曲家に過ぎませんでした。

ヘンデルを深く尊敬し、会うことも望んだバッハは、ヘンデルの作品を写譜して、
妻と共に演奏したほどでしたが、ヘンデルにすればバッハの存在は気にもとまらず、
同時代の同じドイツ出身でありながら、ついに二人が会うことはありませんでした。
余談ですが二人は晩年に目をわるくして、同じ医者にかかりどちらも失明しています。

バッハは教会のオルガニストとして、優れた鍵盤奏者だったイメージがありますが、
対するヘンデルには歌劇や「メサイア」などのオラトリオの印象が強く、
あまり鍵盤楽器の演奏家や作曲家としてのイメージが濃くはありません。

しかし実際は、17歳にしてハレ教会堂のオルガン奏者を務め、
劇場では美しく魅力的な即興演奏も得意とした、優れたオルガンの演奏家でした。
当時の歌劇やオラトリオでは、感興をたかめるために、合間にオルガンと
管弦楽のための協奏曲が演奏されていましたが、ヘンデルの即興があまりに良く、
終わりには劇よりそちらの方に、聴衆の期待がかけられたと伝えられています。

ヘンデルは生前に、ふたつのハープシコード組曲集を出版しています。
これは自らが編集した唯一のもので、イギリスのウェールス公の王女アンと
キャサリンの音楽教師をしていたため、これに役立つよう編集されたと考えられます。

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第1集(1720年)は8つの組曲、第2集(1733年)は9つの組曲からなっていて、
第1集の第5曲には有名な『調子のよい鍛冶屋』が第4楽章に置かれています。
そして今回の『サラバンド』は、第2集の第4曲に含まれた作品です。

セゴビアのギター演奏により一気に知名度を上げたのち、1975年公開の
スタンリー・キューブリック監督の映画『バリー・リンドン (Barry Lyndon)』では、
規模を拡大した壮大な弦楽オーケストラ版がサントラに使用されました。
またイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンがポップス・アレンジでカバーするなど、
様々な場所で様々な編曲によって演奏され、親しまれている曲です。

以前はギターによる演奏で(音をふたつ上げて)公開していましたが、
今回はヴァイオリンを主体にした弦楽合奏版(原曲の調 = キー)でお送りします。





ヘンデル:ハープシコード組曲 第2集 第4番 サラバンド HWV437 [弦楽合奏版] [4:58]
Georg Friedrich Handel:Harpsichord Suite No.4 Sarabande HWV437



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posted by アンドウトワ at 17:33 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月12日


バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 1. 棒踊り (弦楽合奏版)

プロムナード・コンサート
定価:¥ 1,050
新品最安価格:14%OFF ¥ 903 (4店出品)
5.0点 弦楽合奏の魅力凝縮
5.0点 弦楽合奏の宝石箱
発売日:2006-12-20
メーカー:コロムビアミュージックエンタテインメント
アーティスト:イタリア合奏団

♪親しみやすい旋律と手ごろさが人気のピアノ小品集

1915年に作曲された6曲からなるピアノの小品「ルーマニア民俗舞曲」は、
バルトークの民謡採集と研究から生まれた人気の組曲です。
当時ハンガリー王国の一部であったルーマニアの各地の民謡を題材にしたもので、
1909年トランシルヴァニアで採集されたルーマニア人の民謡が主に用いられています。

作曲された1915年、バルトークが34歳のこの年は「ルーマニア音楽の年」と呼ばれ、
この曲の他に「ソナチネ」「ルーマニアのクリスマスの歌」など、
ルーマニア民謡による多くの編曲作品が作曲されています。

「ルーマニア民俗舞曲」は旋法(モード)を中心とした音楽です。
旋律などの原型はそのままに保ちつつ、そこに独特な和声を用いることで、
素朴な民謡という素材に新たな生命が与えられています。

親しみやすさと手ごろな長さから演奏会にはしばしば取り上げられ、
ピアニストだったバルトーク自身もコンサートの際にはよく演奏していました。
元来は「ハンガリーにおけるルーマニア民俗舞曲」という題名でしたが、
作曲当時、ハンガリー領にあったルーマニアは第一次世界大戦により、
領土の大半を失ったため、ハンガリーの名をとり現在の題名になりました。

この組曲は1917年に自身によって小オーケストラ版に編曲された他、
ハンガリー弦楽四重奏団の主宰者でバルトークと親しかったヴァイオリニストの、
セーケイ・ゾルターンによるヴァイオリンとピアノによる編曲版(1926年)、
アーサー・ウィルナーによる弦楽合奏版、管楽アンサンブル版などが存在します。

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ヴァイオリン版は大変親しまれており、メニューイン、シェリングといった大家から、
現代の名だたるヴァイオリニストたちまで、様々な演奏がCDでも聴けます。
また弦楽合奏版はイ・ムジチ(未CD化)やイタリア合奏団でも知られています。

組曲は7つの舞曲の旋律を用いて6つの部分で構成されています。

1. 棒踊り Bot-tanc (Stick Dance)
2. 飾り帯の踊り Braul
3. 足踏み踊り Topogo (The Stomper)
4. ブチュム人の踊り Bucsumi tanc (Bucsumi Dance)
5. ルーマニア風ポルカ Roman polka (Romanian Polka)
6. 速い踊り Aprozo (Quick Dance)

第5,6曲はテレビ朝日の「大改造!!劇的ビフォーアフター」で使用されています。

*今回の演奏はオリジナルの弦楽合奏版です。





バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 1. 棒踊り (弦楽合奏版)
Bartók Béla Viktor János:Romanian Folk Dances, Sz.56, BB68
1. Bot tánc / Jocul cu bâtă (Stick Dance) - Strings ver.



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posted by アンドウトワ at 15:52 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日


パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調

バロック・ファンタジー
定価:¥ 2,100
新品最安価格:¥ 2,980 (1店出品)
コレクター品最安価格:¥ 3,980 (1店出品)
発売日:1998-10-21
メーカー:コロムビアミュージックエンタテインメント
アーティスト:井上圭子
時間:68(分)

♪崇高さと美しさを併せ持つオルガン曲の名作

ドイツ・バロック期の作曲家ヨハン・パッヘルベルとヨハン・ゼバスティアン・バッハは、
パッヘルベルがバッハよりも、32歳年上という世代の差がありながらも、
実は一度だけ、出逢っていた可能性があると推測されています。

パッヘルベルとバッハ家の交流は1677年、彼が24歳でアイゼナハに移り、
宮廷オルガン奏者の職に就いた頃に始まっています。
アイゼナハは、J.S.バッハの父ヨハン・アンブロジウス・バッハの故郷です。
パッヘルベルはそこでバッハ一家と出会い、アンブロジウス・バッハと親しくなり、
彼の子供たちの家庭教師を任せられました。

バッハ家との交流は、エアフルトに転居した、翌年の1678年からも続き、
パッヘルベルは、長兄のヨハン・クリストフ・バッハの家庭教師を務め、
ヨハン・クリスティアン・バッハの家に住んでいました。

ヨハン・クリストフ・バッハは、後にヨハン・ゼバスティアン・バッハを引き取り、
10歳で両親を亡くしたゼバスティアンの、親代わりとなって育てた人物です。
クリストフ・バッハが1694年10月に結婚した際、バッハ家の人々は10月23日に
オールドルフでそれを祝い、音楽を提供するため作曲家たちも招待されました。

その時はすでにクリストフの教師ではなかった、パッヘルベルも参加したと思われ、
そうであれば、J.S.バッハ(当時9歳)とパッヘルベルが出会った唯一の機会です。

その後、作曲家となったJ.S.バッハは、パッヘルベルの作品を意識するようになり、
自ら編曲を行うなどして、研究や勉強を怠りませんでした。
コラールを一行ごとに区切り、その旋律の縮小形による模倣から主旋律に入る
「パッヘルベル・コラール」と呼ばれる様式は、J.S.バッハに大きな影響を与えました。

オルガン曲の作曲家としても名高かったパッヘルベル。
そんな彼の最高傑作と呼ばれるのが「シャコンヌ ヘ短調」です。
多くのオルガン曲を作曲し、シャンコンヌも6曲が残されていますが、
ヘ短調の格調の高さと、美しさは群を抜いています。

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シャコンヌとはバロック時代に流行した、ゆったりとした3拍子の変奏曲の一種で、
低音が4小節または、8小節の短い定型を何度も繰り返しながら、
その上で次々と新しい旋律が変奏されていきます。

しかし、カノンの低音のように、まったく同じフレーズが繰り返されるのではなく、
基本は保ちながらも、時には違った和音進行をとるなど、様々な変化を見せます。
特に、変イ長調に転じる[7:24]からの展開は効果的であり、またとても美しいです。

シャコンヌといえば大バッハヴィターリが有名です。
しかし、パッヘルベルも3大シャコンヌとして、ここに加えても遜色ないほどです。
カノンばかりが目立つ一発屋扱いも、これを聴けば不当だとお分かりいただけるはずです。

*本来はオルガン曲ですが、今回は旋律の美しさが前に出る、弦楽合奏でお届けします。





パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調
Johann Pachelbel:Chaconne in F minor



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posted by アンドウトワ at 04:54 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日


パッヘルベル:ジーグ ニ長調

パッヘルベルのカノン〜バロック音楽の楽しみ
新品最安価格:¥ 6,500 (3店出品)
中古最安価格:50%OFF ¥ 500 (13店出品)
レビュー平均: 4.5点 (4人がレビュー投稿)
4.0点 カノンといえばミュンヒンガー
5.0点 サイコーの一枚
4.0点 最高です、オルガン協奏曲!
発売日:2001-04-25
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ミュンヒンガー(カール)

♪『カノン』と対を成す明るく軽快な舞曲『ジーグ』

パッヘルベルのカノン』が1曲のみの作品ではなく、『カノンとジーグ ニ長調』という、
2曲でひと組の作品中、前半の曲を指すことは、一般にはあまり知られていません。
『カノン』があまりに有名過ぎて、『ジーグ』が霞んでしまった感じです。

そこで今回は普段あまり表に出ない、『ジーグ』にスポットを当ててみましょう。

ジグ (jig) は、8分の6拍子または8分の9拍子の舞曲で、
イギリスやアイルランドの民俗的な踊りの形式の一つです。
ジーグ(gigue) とも呼ばれますが、これはバロック時代にフランスをはじめとする、
ヨーロッパ各地で流行した際のフランス語風の綴りに由来しています。

8分の6拍子のものを「ダブル・ジグ」(double jig)と呼び、
8分の9拍子のものを「スリップ・ジグ」(slip jig) と呼びます。
また、8分の12拍子のものもあり、これは「シングル・ジグ」(single jig) 、
または「スライド」(slide) と呼ばれています。

バロック組曲の終曲に置かれ、急速なテンポで演奏されるのがひとつの型でした。

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パッヘルベルの「カノン」と対を成す「ジーグ」は、8分の12拍子の典型的なジーグです。
「カノン」は第1ヴァイオリンから始まり、次いで第2、第3ヴァイオリンが続きますが、
「ジーグ」は冒頭、第3ヴァイオリンが先に入り、第2、第1の順で後に続きます。
後半は第2ヴァイオリンから始まって、第3ヴァイオリン、第1ヴァイオリンの順です。
形式はカノンではないので、同じ旋律の追従ではありません。

ゆったりと穏やかな「カノン」と、リズミカルで楽しい「ジーグ」は、
対照的な音楽でありながら、互いを引き立てあう効果的なカップリングです。
現代で例えるなら、シングル盤CDのA,B面といったところかもしれません。





パッヘルベル:ジーグ ニ長調
Johann Pachelbel:Gigue in D



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posted by アンドウトワ at 13:32 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月30日


パッヘルベル:カノン ニ長調 [新録音2012]

パッヘルベルのカノン/イ・ムジチ~バロック名曲集
新品最安価格:48%OFF ¥ 520 (6店出品)
レビュー平均: 4.2点 (4人がレビュー投稿)
3.0点 一部除いて、結構軽めの音
4.0点 選曲がよいです
5.0点 イージーリスニングとしてもいいでしょう
発売日:2005-06-22
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:イ・ムジチ合奏団

♪美しくも見事な調和を保ち並走する3つのヴァイオリン

「カノン」で知られるヨハン・パッヘルベルは、バロック期のドイツの作曲家です。
南ドイツ・オルガン楽派の最盛期を支えたオルガン奏者、教師でもありました。
オルガン曲・弦楽曲・声楽曲など、様々なジャンルの音楽を作曲。
その作品は200曲以上にも上ります。

またコラール前奏曲やフーガの発展に大きく貢献したところから、
バロック中期における最も重要な作曲家の一人に数えられています。
師事する弟子も多く、ドイツ中部・南部の多くの作曲家の手本となる存在でした。

クラシックの名曲としてあまりに有名な「パッヘルベルのカノン」は、
正式には「3つのヴァイオリンと通奏低音の為のカノンとジーグ 二長調」といい、
このうち前半の1曲「カノン」のみが取り上げられ、人気曲となっています。

カノンは平たく言えば「かえるのうた」の輪唱のような音楽です。
ただ、「かえるのうた」の場合、ひとつしかない旋律を繰り返すのみですが、
「パッヘルベルのカノン」では低音の、基本パターンが28回繰り返されるうち、
2小節でひと括りのヴァイオリン旋律には、二度と同じパターンは出てきません。
つまり同じコード進行で、26種類のメロディ・パターンが登場するのです。

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この1パートを2小節ずつずらしながら、計3パートで重奏していきます。
旋律の音符も四分音符から、八分音符、十六分音符と細かくなっていき、
最も印象的な♪タンタララン…の部分では、三十二分音符にまで刻んでいます。
こうして飽きさせず、他の旋律ともぶつからず、見事な調和を保ち進行します。

「カノン」の魅力としては、ポップスでも多用される「黄金のコード進行」、
すなわち[ I - V - VI - III - IV - I - II - V ]が、まず取り上げられますが、
和音だけではなく旋律も、多様で洗練されたフレーズが緻密な計算の上で、
つかず離れず、澱みなく並走、展開していくことがポイントになっています。

一発で千発分もの価値のある名曲を作ったパッヘルベル。
その代表作「カノン」には和音進行、旋律、そして旋律通しの絡み合いなど、
音楽の最も核となる部分のエッセンスが凝縮されているのです。

*演奏、音響を刷新した新録音です





パッヘルベル:カノン ニ長調 [新録音2012]
Johann Pachelbel:Canon in D



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posted by アンドウトワ at 13:58 | 弦楽合奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月15日


ブリテン:シンプル・シンフォニー Op.4 第3楽章:センチメンタル・サラバンド

弦楽のためのイギリス作品集
新品最安価格:¥ 1,199 (14店出品)
中古最安価格:23%OFF ¥ 920 (2店出品)
発売日:2006-09-27
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ブリテン(ベンジャミン)
時間:58(分)

♪エルガー、ホルストと並ぶ20世紀英国を代表する作曲家

学校の音楽室には必ずと言っていいほど、大作曲家たちの肖像が並んでいます。
バロック期のヴィヴァルディ、バッハに始まり、古典派、ロマン派…と進んで、
最後の現代音楽の締めくくりに登場することも多いのが、
20世紀の英国が生んだ作曲家、ベンジャミン・ブリテンです。

ブリテンは1913年11月22日、イングランドの港町ローストフトに生まれました。
合唱協会の幹事でアマチュア歌手だった、母の影響もあってか、
ブリテンは5歳で歌を書き始め、9歳で初めての弦楽四重奏曲を作曲しています。

その後、12歳から本格的に作曲を学び、16歳でロンドンの王立音楽大学に入学。
すでに基本的な教育を終了していた彼は、大学きっての秀才と称えられました。

プロとしてのブリテンは、公私共に渡るパートナーだった盟友のテノール歌手、
ピーター・ピアーズと共に、代表作となる歌劇・声楽曲を生み出していきました。
すなわち、「ピーター・グライムズ」「戦争レクイエム」等がそれですが、
これらはピアーズの演奏を前提に書かれ、初演もピアーズによりました。

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またブリテンは平和主義者としての一面も持っています。
反戦的内容の「戦争レクイエム」も、その表れのひとつと言えます。
兵役拒否の意味合いで一時アメリカに移住したこともある彼は、
帰国後に「良心的兵役拒否」として法廷の承認を受け、
純粋な芸術家としての立場を守りました。

シンプル・シンフォニーはブリテンが1933年から1934年にかけて作曲した、
弦楽オーケストラまたは弦楽四重奏のための、4楽章から成る楽曲です。
1923年から1926年に書かれた、習作的なピアノ曲をもとに作られています。




ブリテン:シンプル・シンフォニー Op.4 第3楽章:センチメンタル・サラバンド
Benjamin Britten:Simple Symphony, Op.4
3. Sentimental Sarabande
ブリテン:シンプル・シンフォニー Op.4 第3楽章 - ストリーミング再生


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