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2016年02月05日


ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロード・ワーク」


ザ・ベスト・オブ・ロッキー「ロッキー・ザ・ファイナル」サウンドトラック
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ビル・コンティ
EMIミュージック・ジャパン(2007-04-03)
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♪テーマ曲と並び愛される映画「ロッキー」の名曲

映画の主人公ロッキー・バルモアは、フィラデルフィアに暮らす無名のボクサーでした。
才能がありながらもそれを活かそうともせず、4回戦ボーイとして日銭を稼ぐ日々。
これといった目的も持たず、ただ自堕落に過ごすだけの生活でした。

そんな彼にあるチャンスが舞い込みます。
それは無敵の王者アポロが無名の選手を相手にしたイベント試合を行うというもので、
その相手として何人かの候補の中からロッキーが選ばれたのです。

最初はこれを拒否するロッキーでしたが、周囲の勧めや愛するエイドリアンのため、
そして何より自分自身のために、この無謀な試合に挑むことを決意します。
それまでとは打って変わって過酷なトレーニングにも耐え、
自分の人生をかけた闘いに正面から向き合うロッキー。

しかし、はなからアポロに勝てるはずがないとわかっていたロッキーは、
とにかく最終15ラウンドまで闘いぬくことを目標とし、それをエイドリアンに告げます。
試合ではアポロに激しいパンチを浴び、腫れ上がった顔でフラフラしながらも、
ついにロッキーは王者アポロを相手に、互角の試合で全ラウンドを成し遂げます。

判定にもつれ込んだ試合は結果として僅差でアポロの勝利となりましたが、
そんなことには構わず、ロッキーはひたすらエイドリアンの名を叫ぶのでした…。

映画「ロッキー」は全世界で大ヒットし、スタローンは一躍スターに駆け上がりました。
最近でも最も好きなスポーツ映画に選ばれるなど、その人気は衰えません。

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「ロッキー」はその後パート6までシリーズ化されましたが、
やはり最初の作品が最もすばらしく、一口に「ロッキー」といえば第一作を指します。
それは主人公のロッキーとスタローンの人生がオーヴァーラップするためで、
この映画にかけるスタローンの意気込みが、そのまま作品に表れているからです。

映画「ロッキー」はビル・コンティによる音楽のよさも見逃せません。
「ロッキーのテーマ」としてあまりにも有名な「Gonna Fly Now」はもちろんのこと、
映画の中で特に感動的なシーンで流れる「ロード・ワーク」は胸に響きます。

音楽も含めてこの映画が語りかけてくるものはあまりに大きいのです。



ケロオケ
ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロード・ワーク」
Bill Conti:Going the Distance from "ROCKY"


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロッキーのテーマ」


「ロッキー」30周年記念エディション
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ビル・コンティ
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♪無名の下積みだったスタローンが俳優人生をかけた映画

その頃まだ無名だったアメリカの俳優、シルヴェスタ・スタローンは、
テレビで放送されていた、あるボクシングの試合を目にします。
それは王者モハメッド・アリと彼に挑戦する、ある格下選手の闘いでした。

挑戦者はアリに負けたものの、有効なパンチを相手のわき腹に入れるなど善戦し、
アリに「あいつとは二度と闘いたくない」と言わしめるほどの試合運びを見せました。
その姿に刺激を受けたスタローンは、わずか三日でシナリオを書き上げ、
映画会社に制作の話を持ち込みます。

会社側はこの脚本を気に入り、破格の額で買取を申し出ますが、
主役を当時のスター俳優でという要求にスタローンは首を立てに振らず、
あくまで自分の主演に拘り、まったくの低条件で会社はこれを受け入れました。

モデルのボクサーと同じく、世間的には無名の下積みだったスタローンは、
この映画の成功に自分の俳優人生をかけていました。
ですから目先の報酬よりも、とことん納得のいく制作をめざしたのです。

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映画の完成後、監督たちを集めた試写会が開かれましたが、
彼らは上映後、無反応で席を立ったため、スタローンは落胆を隠せませんでした。
そして同席した母親に「やるだけのことはやったよ」と告げたのです。

しかし、会場から出ると、待っていた監督たちが拍手で彼を迎え、
作品のすばらしさを称賛しました。
スタローンはこれにとても感激したと、後に語っています。

こうして無名俳優による映画「ロッキー」がアメリカで公開されることになったのです。



ケロオケ
ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロッキーのテーマ」
Bill Conti:Gonna Fly Now from "ROCKY"


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2013年03月18日


映画 《レ・ミゼラブル》から 『オン・マイ・オウン』

Les Miserables 10th Anniversary Concert
新品最安価格:33%OFF ¥ 1,653 (11店出品)
売上ランク:1位
レビュー平均:4.9点 (19人がレビュー投稿)
5.0点 すごいですよ、これ
4.0点 レミゼを愛する人のための・・・
5.0点 やっぱりレミゼはすばらしい!!
発売日:2004-05-11
フォーマット:Cast Recording Soundtrack Import
ディスク数:2

♪ミュージカル『レ・ミゼラブル』の中でも特に感動的な歌

フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作とするミュージカル
『レ・ミゼラブル』の中でも最も愛され、知られている歌のひとつです。
2012年公開でゴールデングローブ賞3冠を達成した映画版は、
原作の小説ではなく、このミュージカルを基に製作されています。

また、女子フィギュア・スケートのキム・ヨナ選手が、2012-2013のFSプログラムで、
BGMとして使用したレ・ミゼラブルのメイン楽曲が『オン・マイ・オウン』でした。
ヨナ選手は映画の存在を知らなかったため、映画の公開とFSプログラムの
時期が一致したのは、まったくの偶然だったということです。

ミュージカル『レ・ミゼラブル』は土台の物語がしっかりしているのはもちろんですが、
作曲のシェーンベルクによる楽曲の数々が、あまりにすばらしいできであることも、
長期にわたり衰えを知らない、人気の大きな理由になっていると思います。
このミュージカルはセリフがなく、オペラのようにすべて歌で表現されています。
そして音楽そのものが気品にあふれ、それが一般的なミュージカルとは
一段格が違うという雰囲気を醸し出しているのです。

物語の主人公ジャン・ヴァルジャンは、パンを1本盗んだ罪で19年牢獄に服役し、
その間にすっかり人間不信になってしまいます。
出獄した彼は、散々邪険に扱われた果てに、
ようやくミリエルという善良な司教に迎え入れられました。

しかしジャンは司教が大事にしていた銀の食器を盗み、憲兵に捕えられてしまいます。
ところが司教は「これは私が彼に与えたものだ」とジャンを放免にし、
加えて二本の銀の燭台をも彼に差し出すのです。
これに胸を打たれたジャンは改心を誓い、以後人に尽くす人生を歩んでいくのです。

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『オン・マイ・オウン』を歌うエポニーヌは、青年マリウスへの一途な愛を貫き、
たとえ報われなくとも彼のためにすべてを捧げるという生き方を通した少女です。
愛されることのない孤独を歌い上げるこの曲の場面は、
音楽のよさも相俟ってミュージカル中でも特に印象的です。
エポニーヌは暴動に参加したマリウスを銃弾からかばい、
彼に看取られながら16年の生涯を閉じるのです。

『オン・マイ・オウン』の旋律は舞台の終局、ジャンが息を引き取る場面で
歌詞を換えてもう一度歌われます。

♪誰かを愛することは 神さまのおそばに近づくこと

優れたミュージカルは多々ありますが、これほどまでに見る人の心に喰い込み、
人生観まで揺り動かすような作品は他にないでしょう。




ケロオケ
映画 《レ・ミゼラブル》から 『オン・マイ・オウン』 [3:18]
On My Own from "Les Misérables" [Claude-Michel Schönberg]


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2012年06月11日


ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ):イエスタデイ

哀しみのビートルズ (三枝成彰アレンジ)
新品最安価格:13%OFF ¥ 2,636 (4店出品)
5.0点 何度聴いても、うつくしい響きに感動!
5.0点 非常に巧みなアレンジと演奏。
発売日:1992-06-25
メーカー:ファンハウス
アーティスト:ベルリン・フィル12人のチェリスト達

♪ジャンルを越えて様々な形でカバーされる世紀の旋律


僕の最高傑作はイエスタデイだと心からそう思うよ
どれよりも一番自然に書けた曲だからだ
お涙頂戴になることなく、それでいてとてもキャッチーだ
僕が書いた中で最も完全な曲だと胸を張ってもいい

ポール・マッカートニー


ビートルズの人気も絶頂期に入った、1960年代中頃のある朝のこと。
ベッドで目覚めたポールは頭の中に、あるメロディが流れているのに気づきました。
飛び起きたポールはすぐに、その曲のコードをピアノで確認。
朝にできた曲なので「スクランブルドエッグ」という仮題をつけメンバーに聴かせました。

しかし、「そんなに簡単にできたのなら、何かのパクりに違いない」と言われ、
ポールはギターを持って、会う人ごとに知っているかどうか歌って聴かせました。
それでも誰ひとりとして他で聴いたことがある者はいなかったので、
いよいよこれは、純然たるオリジナルだと彼自身も確信したのです。
それぐらいに初めからよくできた旋律だったということです。

歌詞は当初“Scrambled Eggs, oh my baby how I love your legs?”でしたが、
約2週間後に“Yesterday, all my troubles seemed so far away”と書き直し、
歌詞の一節を取って、タイトルを"Yesterday"としました。

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一般には、自分の元を去った恋人を想う歌だと考えられがちですが、
実際にはポールが14歳の時に亡くなった、母親メアリー・パトリシア・モーヒン
のことを想って歌った曲であることを、後に彼自身が語っています。

イエスタデイの録音には、他のメンバー3人は一切関わっていません。
ポールのギター弾き語りに、弦楽四重奏のバックがついているのみです。
プロデューサーのジョージ・マーティンが、最初に用意したストリングスに対し、
「マントヴァーニみたいなことはお断りだ」と、ポールは拒否していましたが、
それならカルテットはどうだ?という提案を受け入れ、この形になりました。

オリジナルのキーはFですが、ギターは弦を弛めてGのポジションで弾かれています。
また弦楽アレンジの、2回目のサビの印象的なチェロのフレーズや、
3コーラス目のヴァイオリンによる、高音の持続音はポールのアイディアです。

ポールには他にも「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」「ミッシェル」といった、
今や押しも押されぬスタンダードな名曲がありますが、
イエスタデイが持つインスピレーションや、シンプルながら凝縮された魅力には、
やはり何か特別なものがあると思わざるを得ません。

「この曲には自分が作ったという感覚がない。だから気に入っている。」
イエスタデイを最も愛する理由について、ポール自身はこう語っています。
本当に優れた旋律は、作ろうとして作れるものではないのかもしれません。




ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ):イエスタデイ
Paul McCartney(THE BEATLES):YESTERDAY

ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ):イエスタデイ - ストリーミング再生



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2011年12月29日


マイケル・ナイマン:映画《ピアノレッスン》から 「楽しみを希う心」

ピアノ・レッスン オリジナル・サウンドトラック
新品最安価格:20%OFF ¥ 2,023 (12店出品)
中古最安価格:88%OFF ¥ 300 (28店出品)
レビュー平均: 4.9点 (9人がレビュー投稿)
5.0点 ナイマンの世界
5.0点 ファンならゲットしなくてはならない
4.0点 映画が好きなら買うべし!
発売日:1993-12-08
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
クリエーター:マイケル・ナイマン(作曲/指揮/Piano)

♪言葉を持たない主人公の内面を映し出すピアノ

1993年公開のフランス/ニュージーランド/オーストラリア映画『ピアノ・レッスン』で、
主人公・エイダが奏でる映画のメインテーマとも言うべきピアノソロ曲です。
サントラ盤では作曲者のマイケル・ナイマン自身によるピアノ演奏ですが、
劇中ではエイダを演じる主演の、ホリー・ハンター自らがピアノを弾いています。

物語は19世紀のニュージーランドが舞台。
主人公のエイダとその娘フローラは、ピアノ一台と伴にスコットランドを旅立ち、
当時まだ未開の地だった、ニュージーランド南端の孤島にたどり着きます。

訪れた目的は夫となる土地買人のスチュアートとの再婚。
しかしスチュアートはピアノは重すぎると海辺に置き去りにしてしまいます。
6歳から口がきけないエイダにとって、ピアノは代わりに語ってくれる大切なもの。
エイダは娘を連れて何度も、浜辺にピアノを弾きに訪れました。

その姿に惹かれた通訳のベインズは、ピアノをスチュアートから入手。
エイダに「黒鍵の数だけ自分にレッスンをしてくれたらピアノを返す」と約束します。
こうして始まったレッスンを重ねるうち、二人はお互いに惹かれあっていくのでした…。

作曲のマイケル・ナイマンは英国ロンドン出身の現代音楽の巨匠です。
ピーター・グリーナウェイ監督作品の音楽で、一部では知られた存在でしたが、
93年のカンヌ映画祭グランプリ作品『The Piano(ピアノ・レッスン)』の音楽により、
一躍その名を全世界に轟かせることになります。

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主人公の内面を映し出すようなサントラは、全世界で300万枚以上を売り上げ、
特に「The Heart Asks Pleasure First - 楽しみを希う(こいねがう)心」は、
映画の顔として浸透し、ヒーリング系のアルバムにもよく取り上げられました。

映画『ピアノ・レッスン』の音楽は、94年のピアノコンチェルトの素材にもなっています。
この曲は協奏曲というより、ピアノも伴ったオーケストラ曲といった趣きの作品です。

その後、ナイマンは 2003年に初のヴァイオリン交響曲を作曲。
現代音楽に理解を持つ世界的ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルと共演しました。




マイケル・ナイマン:映画《ピアノレッスン》から 「楽しみを希う心」
Michael Nyman:The Heart Asks Pleasure First from "The Piano"

マイケル・ナイマン:映画《ピアノレッスン》から 「楽しみを希う心」 - Streaming



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posted by アンドウトワ at 02:09 | 映画音楽・洋楽・J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月29日


ガーシュウィン:Someone to Watch Over Me 〜誰かが私を見つめてる

The Melody At Night, With You
定価:¥ 1,521
レビュー平均: 4.7点 (116人がレビュー投稿)
5.0点 なんとも形容しがたい演奏
5.0点 キース・ジャレットの最高傑作!
5.0点 ハッキリ名盤です。
発売日:1999-10-19
アーティスト:Keith Jarrett
フォーマット:from US Import

♪恋に恋する女心を歌ったブロードウェイ・ミュージカルの名曲

ジョージ・ガーシュウィンと兄のアイラの共作による「誰かが私を見つめてる」は、
ブロードウェイ・ミュージカル『オー・ケー』の挿入曲として1926年に大ヒットしました。
ガーシュウィンが世に送り出した歌の多くは、この兄弟コンビで作られています。

音楽の才能あふれる弟ジョージに対して兄のアイラは、
母親が買い与えたピアノにも興味を示さず、
どちらかといえば学生新聞を書いたり、読書などを好む文学青年だったようです。
しかし、後に作詞家としての才能を存分に発揮し、
ジョージの音楽活動において、なくてはならないパートナーとなったのでした。

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「誰かが私を見つめてる」は、“私を見守ってくれる誰か”を待つ女心を歌っています。

Someone to Watch Over Me

会いたいと願い続けている人がいる
その人はいつも私を見守ってくれる
そんな人だったらいいな

私は森の中で迷子になった子羊
でもその人が私を見守ってくれたなら
私はいつもいい子でいられる
words by Ira Gershwin

当初は速いテンポだったこの曲を、ジョージが何気なくゆっくりピアノで弾いた時、
「これは恋の物思いにふける、温かい曲でなければならない」と、
アイラとジョージは気づき、現在のようなバラードに書き換えられたそうです。

歌詞の本来の意味とは少し違いますが、邦題からくるイメージに準じて、

“自分はひとりきりだと思っていても、誰かが気にかけてくれている。
必要とされない人はいない、誰もひとりきりじゃない。 誰かがあなたの存在を支えとしている。”

そんな思いを込めてこの曲をお届けします。





ガーシュウィン:Someone to Watch Over Me 〜誰かが私を見つめてる
Geroge Gershwin:Someone to Watch Over Me



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2011年02月21日


アルフレット・シュニトケ:映画『ロマノフ王朝の最期』から 「タンゴ」

シュニトケ:映画音楽集(タンゴ収録)
定価:¥ 1,500
新品最安価格:27%OFF ¥ 1,094 (3店出品)
発売日:2002-02-12
メーカー:Cpo Records
クリエーター:シュトローベル(指揮) ベルリン放送交響楽団

♪現代のバッハとも称される旧ソ連の作曲家シュニトケ

アルフレット・シュニトケは旧ソ連のドイツ・ユダヤ系作曲家です。
ユダヤ系ドイツ人の父とヴォルガ・ドイツ人の母のもとに生まれ、
少年時代からドイツ語を使う家庭環境に育ちました。
父親の赴任先であるウィーンで最初の音楽教育を受け、
帰国後はモスクワ音楽院に学び、卒業後も10年間講師を務めました。

シュニトケの音楽は“多様式主義”と表現されます。
バロック時代の合奏協奏曲から、現代のテープを使った作品まで様式は幅広く、
それらが一体となってシュニトケ独自の音楽を作り上げています。

当初は時代の流れである前衛の洗礼を受け、いわゆる現代音楽的な作風でしたが、
病に倒れた壮年から晩年にかけては、次第に絶対音楽的な色合いが濃くなり、
調性を取り戻し、古典的な作曲様式へと向かっていきました。
最晩年には交響曲の作曲に力を入れ、左手のみで書いた第9番が絶筆となりました。

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シュニトケは生活のためもあって、1960年代後半から1980年代にかけて、
実にたくさんの映画音楽のための作品を手がけました。
フィギュア・スケートの浅田真央選手が使用したことで、一躍有名になった「タンゴ」は、
1981年公開のソ連映画「AGONY(苦悶)」のために作曲されました。
この映画は日本では「ロマノフ王朝の最期」という邦題で公開されています。

「タンゴ」が最初に登場したのは、歌劇「愚か者の生活 (Life with an Idiot)」で、
映画「AGONY」のものは、この歌劇からの転用ということになります。
シュニトケ自身がこの曲を気に入っていたようで、他にもいくつかの転用があります。

わかりやすい旋律で調性もはっきりした、オーソドックスなタンゴ・スタイルの作品。
「私の生涯の目標は、芸術音楽と軽音楽の統一なのです。」
かつてそう語ったシュニトケの、音楽に対する考えの一端が表れているかのようです。




ケロオケ
アルフレット・シュニトケ:映画『ロマノフ王朝の最期』から 「タンゴ」
Alfred Garyevich Schnittke:Tango from "AGONY"


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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