
「いつくしみ深き」(いつくしみふかき、原題: What A Friend We Have In Jesus〈英語〉)は、日本でも教会での結婚式や葬式などで歌われることが多い賛美歌のひとつです。
この曲を作曲したチャールズ・クローザット・コンヴァース(Charles Crozat Converse 1832年10月7日 - 1918年 10月18日)はアメリカ合衆国の弁護士。ドイツ留学時代(1855-1859)に音楽理論と作曲を修めたアマチュアの作曲家でもありました。
1855年から1859年まで、ドイツのライプツィヒ音楽学校で作曲法を専攻。米国に帰国後、アルバニ大学法学部を卒業しました。そして、ペンシルベニアのエリーで弁護士をしながら作曲活動をしました。1895年にはラザフォード大学が彼に法学博士号を贈っています。
作曲家としては、二つの交響曲、二つのオラトリオ、管弦楽曲、室内楽曲、合唱曲等を書きました。
現在は、ホワイト・スピリチュアル様式の賛美歌「慈しみ深き友なるイエスは What a Friend We Have in Jesus 」のみによって世界的に有名です。この旋律は日本では、賛美歌から文部省唱歌の旋律に転用され、「星の界(よ)」「星の世界」などの名で親しまれています。
この歌を作詞したのはアイルランド人ジョセフ・スクライヴェン (1819 - 1886) 。スクライヴェンはアイルランドのシーパトリックに生まれ、ダブリンのトリニティ・カレッジを卒業して、25歳の時にカナダに移住し、オンタリオの学校で教鞭を取りました。彼は、プリマス・ブレザレン派に属して、一生を不幸な人や貧しい人への奉仕活動に捧げました。1886年にライス・レイクで溺死しました。
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