スポンサードリンク




2008年05月31日


モーツァルト:歌劇 《魔笛》 序曲 K.620

モーツァルト:歌劇「魔笛」全曲
クレンペラー フィルハーモニア合唱団
EMIミュージック・ジャパン (1996-07-17)
おすすめ度の平均: 4.5
4 ヤノヴィッツとルチア・ポップが実に魅力的でした
5 弾力のある演奏に夢見心地
5 歴史に残る名演
4 合唱が・・・

♪ドイツ語による最晩年の傑作オペラ

 「魔笛はモーツァルト最上のオペラ」・・・L.V.ベートーヴェン

 「真のドイツオペラはこの魔笛から始まる」・・・R.ワーグナー


モーツァルトが亡くなった1791年に書かれた最晩年のオペラです。
ジングシュピールという台詞と音楽が分離した歌芝居であり、
これは現代のミュージカルの原型とも言われています。

ヨーロッパを巡業する旅一座の座長だったシカネーダーは、
生活に貧窮していた知り合いであるモーツァルトに、
ドイツ語の台本による大作の依頼をします。
シカネーダーは劇場付属の建物の一部に部屋を設け、
そこでモーツァルトが作曲に専念できるように便宜を図りました。

こうして完成した「魔笛」は当初はまずまずの成功でしたが、
上演を重ねるごとに人気は高まり、
現在ではモーツァルトを代表するオペラとして広く愛されています。

スポンサードリンク


「魔笛」のポイントは第二幕になるとそれまでとは話が一変し、
宗教的な試練や修行が描かれていることです。
これはモーツァルトとシカネーダーが
自由な宗教的友愛組織であったフリーメイソンの会員であり、
その教義を台本の中に盛り込んだためであるとも言われています。

一見稚拙なおとぎ話のようなこのオペラに、
死の迫ったモーツァルトは自らが信じる霊的な真実を
封じ込めようとしたのかもしれません。

「魔笛」は親しみやすいアリアが多いのも魅力で、
序曲もまた単独でよく演奏される人気の一曲です。





W.A.Mozart:The Magic Flute Overture K.620
モーツァルト:歌劇《魔笛》序曲.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 16:50 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月17日


サン=サーンス:歌劇《サムソンとデリラ》から アリア「あなたの声に私の心は開く」

パヴァーヌ
パヴァーヌ
posted with amazlet at 08.04.17
竹松舞
コロムビアミュージックエンタテインメント (2002-08-21)
おすすめ度の平均: 4.0
4 全曲ハープ以外の楽器のための曲

♪ジャンルを越えて愛される旋律美

モーツァルト、ヴェルディ、ワーグナー、プッチーニ・・・。
オペラの名アリアは挙げれば数知れませんが、
この曲ほどモダンで親しみやすく、
美しい旋律を持ったアリアも他にないかもしれません。

クラシックというよりミュージカルや映画音楽を思わせる程で、
これなら「どうもオペラ特有のあの歌い方が・・・」という方でも、
違和感なくすんなりと入っていけると思います。

歌劇「サムソンとデリラ」は旧約聖書に題材を得た
サン=サーンスの代表作のひとつで、本国フランスでは今も、
ビゼーの「カルメン」と二分するほどの人気を誇ります。
このオペラの二枚看板が、安藤美姫選手の使用曲としてもご紹介した
「バッカナーレ」と「あなたの声に私の心は開く」です。

スポンサードリンク


このアリアはメゾ・ソプラノのヒロイン=デリラが、
主人公のサムソンを陥れようと誘惑する場面で歌われるもので、
曲から感じ取れるきれいなイメージとはかなり違った内容です。
ですがここではあえてそうした背景は気になさらずに、
あくまで旋律自体の美しさを堪能していただけたらと思います。





Saint=Saens:"My Heart at Thy Sweet Voice"
from the Opera "Samson and Delila"



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 05:15 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月23日


ワーグナー:歌劇《ローエングリン》 第1幕への前奏曲

ワーグナー管弦楽曲集 I
クレンペラー(オットー)
EMIミュージック・ジャパン(2006-08-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5ワーグナーの決定盤

♪混沌の俗世を越えた神々しい響き

こんなにも神聖で、高貴な響きを持った音楽があるでしょうか?
歌劇「ローエングリン」については「第3幕への前奏曲」
の回にもお話ししましたので、ここではこの曲が特に
感動的に用いられたチャップリンの映画「独裁者」
について触れてみたいと思います。

「独裁者」が公開された1940年はナチス全盛時。
その最中にヒトラーに反旗を翻し、チャップリンは
映画を通して命がけで平和のメッセージを伝えました。
物語のラストシーン。
失意に打ちひしがれるヒロインに対して、
チャップリン演じる床屋の亭主はラジオからこう語りかけます。

「ハンナ、聞こえるかい?ごらん、雲が晴れて光が差してくるよ。
人類は憎しみを乗り越えて、もっとやさしさに満ちた世界に入っていくんだ。
だから元気を出して、ハンナ。Look up,Hannah. Look up!・・・」

スポンサードリンク


その声に誘われるようにハンナは目に希望を湛えて空を見上げます。
背後から流れてくるローエングリン第1幕前奏曲。

ヒトラーは熱烈なワグネリアンであり、歌劇「ローエングリン」を特に好んでいました。
チャップリンはあえてこの曲をラストに用いることによって、
ローエングリン前奏曲はナチスのものではなく、
平和を愛する人類すべてにとっての神聖な音楽であることを示したのです。








ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 14:39 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月08日


プッチーニ:歌劇 《蝶々夫人》から 「ある晴れた日に」

プッチーニ:蝶々夫人 全曲
プッチーニ
EMIミュージック・ジャパン(2002-05-22)
おすすめ度の平均: 4.5
5可愛いじゃん!カラスチャン☆
4カラスの蝶々さん
5役者が揃っちゃった!
4悲劇の予感

♪日本を舞台にしたプッチーニの名作

イタリアの人たちはよく「最も素晴らしい作曲家はヴェルディ、
最も親しみのもてる作曲家はプッチーニである。」と口にするそうです。
プッチーニは19歳の時にヴェルディの歌劇「アイーダ」を見て感激し、
そこからオペラ作曲家を志すようになりました。
そしてヴェルディ以降のイタリアオペラ界を代表する作曲家になったのです。

明治の長崎を舞台に、15歳の芸者だった蝶々さんと、
アメリカ海軍士官ピンカートンの悲恋を描いた「蝶々夫人」は、
時にヴェルディの「椿姫」やビゼーの「カルメン」と共に
“3大オペラ”と評されることもあるプッチーニの代表作です。

スポンサードリンク


一時の浮気心で蝶々さんと結婚し、そのままアメリカへ帰ってしまったピンカートンを信じて、
帰りを待ち続ける蝶々さんが歌うのが有名なアリア「ある晴れた日に」です。

3年後、ピンカートンはアメリカで正式に結婚した妻を連れて再び日本に帰って来ます。
すべてを察した蝶々さんは、ピンカートンとの間に生まれた子供を彼らに託し、
父から譲り受けた守り刀で自らの命を絶つのでした。





Puccini:Madame Butterfly "One fine day we shall see"



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 22:46 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月11日


グリンカ:歌劇《ルスランとリュドミラ》序曲

だったん人の踊り〜アンセルメ/ロシア音楽コンサート
アンセルメ(エルネスト)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-04-25)
おすすめ度の平均: 4.0
4アンセルメという「偉大な個性」
4ステンカラージンだけでも聞く価値あり
4古いものも良い。

♪コンサート・オープニングにふさわしい華やかな序曲

グリンカはロシアで初めて国外でも認められた
“近代ロシア音楽の父”ともいわれる作曲家です。

西洋の影響下のみにとどまらない、
ロシア的民族性を取り入れた独自の音楽の創作という
グリンカが築いた礎は、後のリムスキー=コルサコフをはじめとする
ロシア5人組へと受け継がれていき、やがては
ロシア音楽全体の興隆につながっていきます。

スポンサードリンク


ロシア最大の詩人アレクサンドル・プーシキン原作の
台本による歌劇「ルスランとリュドミラ」は、
グリンカが1842年に作曲した2つめのオペラです。
オープニングを飾る華やかな序曲が特に有名で、
オーケストラの技量を示す意味でも好んでレパートリーに取り上げられています。





Glinka:"Ruslan and Ludmilla" Overture



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 08:28 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月31日


サン=サーンス:歌劇 《サムソンとデリラ》 Op.47から 「バッカナール」

サン=サーンス:交響曲第3番
バレンボイム(ダニエル)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-11-08)

♪エキゾチックな旋律が魅力の人気曲

サン=サーンスは生涯に数多くの歌劇を書いていますが、
その中でも「サムソンとデリラ」は現在でも上演されることの多い、
彼を代表するオペラのひとつです。

紀元前のパレスチナを舞台にイスラエルの英雄サムソンと
異教の姫デリラが繰り広げる愛憎劇は、
旧約聖書の中でも特に有名な物語です。
これに題材を得たサン=サーンスは
1869年に作曲を始め、72年に完成させました。
初演は77年のヴァイマールで、フランスでの初演は1890年のことになります。

スポンサードリンク


「バッカナール」は歌劇の第3幕で登場する、
作品中でも特に人気の高い楽曲です。
オリエンタルでエキゾチックな旋律が大きな特徴で、
これを中心にたたみ掛けるように音楽が進行していきます。
とても親しみやすく元気の出る曲です。

「バッカナール」は女子フィギュアスケート安藤美姫選手の、
今シーズンのショートプログラム曲にもなっています。





Saint-saens, Camille - Samson Et Dalila "Bacchanale" (act 3)



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 16:41 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月28日


ビゼー:組曲《アルルの女》 第2番から 「メヌエット」

ビゼー:アルルの女第1組曲&第2組曲&子供の遊び&美しきパースの娘
レーグナー(ハインツ)
キングレコード(2006-09-06)
おすすめ度の平均: 4.0
4有名曲の個性的演奏+チョイ秘曲の美しさ♪
4印象に残る冒頭のメロディー

♪フルートの独奏が愛らしい有名なメヌエット

文豪ドーデの戯曲「アルルの女」のために、
ビゼーは27曲の劇付随音楽を作曲しました。
その中からビゼー自身が4曲を選んで、演奏会用組曲
としたのが第1組曲、ビゼーの死後、友人のギローが
やはり4曲を選んでまとめ上げたのが第2組曲です。
そして「アルルの女」の中でも特に知られる「メヌエット」は、
ギローが編んだ第2組曲の中に含まれています。

スポンサードリンク


ところが実は「メヌエット」は「アルルの女」の音楽ではなく、
それ以前にビゼーが書いた歌劇「美しいパースの娘」に
登場する二重唱のアリアからの転用なのです。
それも歌部分ではなく、それをカットしたオーケストラの伴奏部分を用いています。

しかしギローによるこのアイデアが功を奏し、
「アルルの女」はビゼーを代表する作品にまで高め上げられたといえます。





G.Bizet:L'Arlésienne Suite No.2 2. Menuet
ビゼー:組曲《アルルの女》メヌエット.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 17:54 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月14日


オッフェンバック:喜歌劇 《天国と地獄》 序曲

天国と地獄〜アンセルメ/フランス音楽コンサート
アンセルメ(エルネスト)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-04-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5天国と地獄〜アンセルメ/フランス音楽
5熟練した演奏に感動!

♪カステラ1番 電話は2番 3時のおやつは・・・

ドイツではワーグナー、そしてイタリアではヴェルディが
本格的なオペラ作曲家として活躍した時代に、
パリでより軽快なオペレッタの基礎を築いた人物がいます。
ドイツ出身の作曲家にして、指揮者、
チェロ奏者でもあったジャック・オッフェンバックです。

パリ音楽院で学んだ後もドイツには帰らず、
そこで自分のオペレッタを上演するための小劇場を作りました。
経営難に陥ったその劇場、ブッフ・パリジャンの窮地を救い、
大ヒットと共にオッフェンバックの名を
一躍世に広めたのがオペレッタ「天国と地獄」です。

スポンサードリンク


グルックが作曲したオペラ「オルフェウス」をパロディにした
この作品の序曲は、今では運動会やカステラのCM、
またフレンチ・カンカンの音楽として広く知れ渡っています。

ちなみにオッフェンバックとはペンネームで本名はヤーコプ・エーベルストといいます。
パリで活動するにあたって垢抜けない本名を使わず、
出身地であるライン川ほとりのオッフェンバック村から名をとって音楽家名としたのです。





Offenbach:"Orpheus in the Underworld" Overture
オッフェンバック:喜歌劇《天国と地獄》序曲.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 07:03 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月02日


ワーグナー:歌劇 《ローエングリン》 第3幕への前奏曲

タンホイザー~ワーグナー管弦楽曲集
ショルティ(サー・ゲオルグ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2003-06-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5うねる響きにさらわれて

♪歌劇時代の最後を飾る作品の勇壮な前奏曲

「ローエングリン」はワーグナーが古典的な形式の歌劇として
作った最後の作品で、この後はより壮大な内容を持つ
独自の楽劇の世界へと足を踏み入れていきます。

物語はブラバンド公国の王女エルザが、後見人の伯爵夫妻によって
無実の罪に陥れられそうになるところを聖杯の騎士
ローエングリンが救い、2人は結ばれるのですが、
騎士の名前や身分を聞いてはいけないという掟をエルザが破ったため、
最後にローエングリンは彼女の元を去っていくという内容です。
有名な「結婚行進曲」は2人の婚礼のシーンで合唱曲として登場します。

スポンサードリンク


ワーグナーはバイエルン国王ルードヴィヒU世から援助を受けていましたが、
そのきっかけとなったのが「ローエングリン」で、国王が16歳の時に
この舞台を見て以来ワーグナーの熱烈な信奉者となり、
ワーグナーの偉大な芸術を擁護することが、自分にとっての使命であると確信したのです。
ルードヴィヒU世は世間との接触を断ち、
ひとり城の中で絵画や音楽に囲まれて夢想に生きた人でした。








ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 23:32 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする