2010年07月13日


ロッシーニ:歌劇 《セビリアの理髪師》 序曲

セビリャの理髪師~ロッシーニ序曲集
シャイー(リッカルド)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2003-06-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5キビキビしたロッシーニ節を如何なく堪能

♪イタリアの国民的喜歌劇を確立させたロッシーニ

ドイツにはウェーバーという国民歌劇の樹立者が存在しますが、
イタリアで同じく国民的喜歌劇を確立させたのはロッシーニです。

代表作である「セビリアの理髪師」は彼がまだ24歳の時の作品。
わずか3週間で書き上げたというこの歌劇はヨーロッパ中を湧かせ、
オペラ作曲家としてのロッシーニの名を不動のものとしました。

オペラには深刻なオペラ・セリアと娯楽的なオペラ・ブッファがあります。
「セビリアの理髪師」は後者のオペラ・ブッファに属しています。

成功後、熱烈な歓迎をもってウィーンを訪れたロッシーニ。
その時、訪問を受けたベートーヴェンは「セビリアの理髪師」を絶賛。
「あなたはオペラ・ブッファ以外のものを書いてはいけません」
と述べ、ロッシーニの才能を認めていたといいます。

他にもワーグナーが貧困時代、ロッシーニを目標としていたのは有名です。
またベルリオーズはウィリアムテル序曲を
「四つの部分に分かれた小さな交響曲」と賞賛しました。

しかしロッシーニは天才であるが故か雑なところもあり、
自分の過去の曲を使いまわすこともしばしばでした。

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現在、セビリアの理髪師 序曲とされている曲は、
実際には歌劇「ひどい誤解」の序曲として書かれたものが最初で、
その後二度、三度と他の歌劇に転用され続け
「セビリアの理髪師」で四度目の使用ということになります。

ですが裏を返せばそれだけロッシーニもこの序曲を気に入っていたと思われ、
だからこそ今日でも多くの人々に愛される序曲のひとつになっているのかもしれません。






Gioachino Antonio Rossini:"Barbiere di Siviglia" Overture
ロッシーニ:歌劇《セビリアの理髪師》序曲.mp3



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2010年07月07日


ワーグナー:歌劇《タンホイザー》から 「大行進曲 - 歌の殿堂をたたえよう」

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 (3CD) [Import]
新品最安価格:¥ 4,826 (3店出品)
中古最安価格:¥ 4,791 (2店出品)
発売日:2004-10-28
メーカー:ORFEO
カテゴリー:CD
アンドレ・クリュイタンス(指揮) バイロイト祝祭管弦楽団
フォーマット:Import from UK
ディスク数:3

♪第二幕 歌合戦の会場で登場する壮大な合唱曲

「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」が原題のこの歌劇は、
その名が示す通り、二つの伝説が物語のベースになっています。

タンホイザーはオーストリア公フリードリヒ2世に仕えた記録が残る、
13世紀ドイツに実在したミンネゼンガー(吟遊詩人)のひとりです。
彼が騎士道を外れ、快楽を追い放蕩したというのが一つ目の伝説。

もう一つの伝説「ヴァルトブルクの歌合戦」は、
1207年にヘルマン侯の宮殿で行われた、負けた方が命を落とすという歌合戦です。

ワーグナーはこの二つの伝説を巧みに組み合わせ、
そこに自らの思想を表した物語を加えて壮大な台本を書き上げました。
歌劇では愛欲に溺れ、無明の世界を彷徨うタンホイザーに対し、
我が身を捧げて神に祈るエリザヴェート姫の清廉な愛が救いとして描かれています。

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「タンホイザー大行進曲」と一般に呼ばれる今回の楽曲「歌の殿堂をたたえよう」は、
第二幕で歌合戦の会場となるヴァルトブルクの広間に入場する
貴族や騎士たちが、領主を讃えて盛大に歌う合唱曲です。
第九のように一回目は管弦楽のみで演奏され、二回目からは合唱も加わります。

演奏会で単独で取り上げられる際には、管弦楽のみの編曲版が多く使われています。
ここでも管弦楽版の演奏でお届けします。






R.Wagner:"Tannhäuser" Einzug der Gaste in die Wartburg
ワーグナー:歌劇 タンホイザー大行進曲.mp3



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2010年07月01日


ゴダール:ジョスランの子守歌

パブロ・カザルスの芸術
カザルス(パブロ)
BMG JAPAN(2007-11-07)

♪愛され続ける子守歌の名作

シューベルト、ブラームス、モーツァルト(フリース)…
クラシックの世界には数多くの子守歌の名曲が存在しています。

どれも流麗で美しく、子供への愛情が感じられる旋律が特徴です。
中でも一際抒情的な旋律で愛されているのがこの作品。

ゴダール作曲の歌劇「ジョスラン」の第二幕で歌われる子守歌です。

主人公のジョスラン(テノール)が鷲たちの住む洞窟の外で、
我が子に聖母マリアのご加護があることを願い切々と歌い上げます。
オペラのアリアですから劇的で哀切もあり、歌以外の編曲でも大変親しまれています。

作曲のバンジャマン・ゴダールは19世紀後半のフランスの作曲家です。
46年という短い生涯の間に室内楽曲、オペラ、歌曲等、多くの作品を書きました。

オペラ作曲家としての成功を望んでいた彼にとって「ジョスラン」は、
ブリュッセルで上演後パリでも上演されるという、うれしいヒット作となりました。

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しかし現在ゴダールが残した大半の作品は忘れ去られ、
唯一残る「ジョスランの子守歌」も元の歌劇が上演されることは殆どありません。
ゴダールの名は大衆的なサロン小品の作曲家として、記憶されるにとどまっています。

それでも「ジョスランの子守歌」という名作と共に、
彼はいつまでも愛され続けるでしょう。






Benjamin (Louis Paul) Godard:Lullaby of Jocelyn
ゴダール:ジョスランの子守歌.mp3



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2010年05月26日


プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》から 「ムゼッタのワルツ〜私が街をあるけば」

プッチーニ:ラ・ボエーム全曲
カラヤン(ヘルベルト・フォン)
ポリドール(1990-08-25)
おすすめ度の平均: 4.5
3カラヤン向きの曲だが・・・
5ほかが翳んでしまう究極の名盤!
4パヴァロティの名唱
5こんな素晴らしいボエームはもう出ない

♪19世紀パリが舞台の夢多き芸術家たちの物語

最も偉大な作曲家はヴェルディ、最も親しめる作曲家はプッチーニ。
イタリア人たちの間で二人はよくそういわれているそうです。

台本にも文学的な格調の高さを求めたヴェルディに対し、
プッチーニは大衆にもわかりやすいものをオペラの題材としました。
それは現代のドラマにも通じる娯楽性さえ持ちあわせています。

そのため当時、彼の作品を芸術として認めない向きもありましたが、
大多数の聴衆はロマンティックで旋律も美しい音楽を歓迎しました。

「ラ・ボエーム」とはボヘミアンのフランス語表記です。
1830年代のパリには貧しくとも夢に生きる若き芸術家たちが多くいました。

このオペラはそうした若者たちの日常を描いたプッチーニの出世作です。
「トスカ」「蝶々夫人」と並ぶ、彼の3大オペラにも数えられています。

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「私が街をあるけば」は通称「ムゼッタのワルツ」として有名な第二幕のアリアです。
画家 マルチェロの元恋人であるミミが、パトロンを連れて登場する場面で歌われます。
カルメンの「ハバネラ」のようなコケティッシュな魅力のあるアリアです。









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2010年05月20日


ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》から 第二幕 アリア「人知れぬ涙」

ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」
ポップ(S)/ドヴォルスキー(T)/ワルベルク指揮
コロムビアミュージックエンタテインメント(2008-09-24)
おすすめ度の平均: 4.0
4ポップ・ファン必携の「妙薬」

♪村の娘への純粋な愛を歌い上げる名アリア

世界3大テノールが競演の度に取り合いになったという曲です。
リリック・テノールのアリアの中でも最高傑作と謳われています。

作曲者のドニゼッティは19世紀イタリアオペラの重要人物です。
興隆を極めたロッシーニが37歳にして突如筆を折って間もなく、
その後のイタリアオペラ界を担う二人の作曲家、
ガエターノ・ドニゼッティとヴィンチェンツォ・ベッリーニが登場しました。
ヴェルディが現れるまでのイタリアオペラはこの二人の時代でした。

ドニゼッティは速筆で知られ、生涯に70作ものオペラを書いています。
方やベッリーニは慎重に推敲を重ねるタイプでした。
そのためドニゼッティの作品はベッリーニに比べ軽く見られがちですが、
実際はひらめき型の天才で、一気に集中して書き上げるタイプだったようです。

また初期にはオペラより器楽曲の作曲が中心で、
鍵盤楽器曲も数多く残されています。

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「愛の妙薬」はオペラ作曲家としての地位を確立させた作品であり、
同時に彼の代表作のひとつとして上演され続けています。
その第二幕第二場で、純粋な農村青年ネモリーノが、
村娘アディーナを想い切々と歌い上げるのがアリア「人知れぬ涙」です。

台本作家フェリーチェ・ロマーニは当初、この名アリアを不要としましたが、
最終的にはドニゼッティの主張でオペラに挿入されることになりました。






Gaetano Donizetti:L'elisir d'amore act2 "Una furtiva lagrima"
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》-人知れぬ涙.mp3



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2010年03月07日


チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》 Op.24から ポロネーズ

チャイコフスキー:序曲集
パッパーノ(アントニオ)
EMIミュージック・ジャパン(2007-04-18)

♪歌劇中でも人気の勇壮なポロネーズ

チャイコフスキーは生涯に10作のオペラ作品を作曲しています。
よく知られるのはエフゲニー・オネーギンとスペードの女王。
どちらも19世紀ロシアの文豪プーシキンによる原作です。

エフゲニー・オネーギンをチャイコフスキーは“叙情的情景”と呼び、
華やかなイタリアのグランドオペラとは明確に区分しました。
ワーグナーが自作を楽劇とし、歌劇とは別物としたようにです。

“叙情的情景”と言うとおり、このオペラでは
登場人物の心理描写に重点が置かれています。
優美な旋律がシーンごとの、人物の心情を叙情的に描いていくのです。

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1877年から1878年にかけて作曲され、
初演はモスクワ・マールイ劇場で行われました。
しかしこれは思うような成功を得られませんでしたが、
1884年のペテルブルクでの上演は高い評価を得て、
以来各地で上演されています。

このオペラではポロネーズとワルツが単独でもよく演奏されます。
昨年公開で各賞を受賞したアニメーション映画「サマーウォーズ」では、
劇場用CMのBGMとしてポロネーズが使用され話題になりました。




P.I.Tchaikovsky:Eugene Onegin Op.24 "Polonaise"

https://classical-sound.up.seesaa.net/Tchaikovsky-Eugene-Onegin-Polonaise.mp3



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2009年10月01日


ヴェルディ:歌劇 《運命の力》 序曲

ヴェルディ:序曲集「運命の力」
ムーティ(リッカルド)
EMIミュージック・ジャパン(2006-02-22)

♪シンフォニアと自ら呼んだ充実の序曲

ヴェルディ作「運命の力」は1862年初演の全4幕からなるオペラです。
ヴェルディは当初このオペラのために3分程度の前奏曲を書きました。
しかし7年後の改訂版ではこの前奏曲を大幅に書き変え、
7分を越える長大で立派な序曲としました。

またヴェルディ自身はこの作品を序曲ではなくシンフォニアと呼び、
単なる歌劇の前置きではない充実した内容であることを誇示しました。
この時代イタリア・オペラでは長大な序曲は廃れており、
その中での「運命の力」序曲は異例な存在であり、
ヴェルディ自身にとっても最後の大作序曲になりました。

従来の序曲の定型に捉われない自由な作りが特徴で、
劇中の魅力的なテーマを並べてオペラの内容を辿るような構成です。
これはむしろワーグナー的であると言えるかもしれません。

序曲がオペラの内容を語り出したのはまずモーツァルトに兆候が見られ、
次いでウェーバーの「魔弾の射手」でそれがはっきり打ち出され、
後にワーグナーが精神性も含めて完全に確立させました。

こうした音楽性の濃さからこの序曲は、
オペラと関係なく独立して演奏されることも多く、
オペラ名序曲集などのCDでは必ず登場する定番曲です。

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そしてこれは余談ですが、1869年の改訂版初演を務めた指揮者
アンジェロ・マリアーニとソプラノのテレーザ・シュトルツは婚約関係でしたが、
リハーサル中にヴェルディとテレーザが恋仲になってしまい、
以後マリアーニはヴェルディとは縁を切り、
イタリアにおけるワーグナー紹介に尽力したとのことです。




G.Verdi:La Forza del Destino Overture

http://classical-music.aki.gs/Verdi-La-Forza-del-Destino-Overture.mp3



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2009年02月06日


モーツァルト:歌劇《イドメネオ》序曲 K.366

モーツァルト:序曲集
ベーム(カール)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-02-15)
おすすめ度の平均: 5.0
5カールベームの真骨頂

♪オペラ・セリア時代の代表作

モーツァルトの時代は音楽が貴族から大衆の手に移る転換期でした。
それに伴いオペラの分野でも、ギリシャ神話などに題材を得た
重厚なオペラ・セリアから、より軽妙なオペラ・ブッファへと
聴衆の趣向は変わっていきました。

モーツァルトのオペラとして有名な「フィガロの結婚」や
「ドン・ジョバンニ」などはこのオペラ・ブッファに属します。

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歌劇「イドメネオ」はオペラ・セリア時代最後の、
そして最大の作品と呼ばれています。
モーツァルトが再びオペラ・セリアに着手するのは、
最晩年の最後のオペラ「皇帝ティートの慈悲」においてです。

「イドメネオ」の台本を書いたイタリア人司祭ヴァレスコは
いわば素人だったため、結果としてモーツァルト自身も
台本作成に大きく関わった最初のオペラになりました。




W.A.Mozart:Idomeneo Overture K.366

http://classical-music.aki.gs/178-Mozart-Idomeneo-Overture.mp3



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2008年12月09日


ビゼー:歌劇《カルメン》から 第2幕「闘牛士の歌」

ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
マリア・カラス/ジョルジュ・プレートル
EMIミュージック・ジャパン(2007-05-09)
おすすめ度の平均: 4.0
4聴きごたえあり

♪ビゼーの最高傑作オペラの名アリア

1875年3月3日、パリのオペラ・コミック劇場は気鋭の作曲家ビゼーの
新作オペラを待ち兼ねた満員の聴衆で埋め尽くされていました。

ビゼーは既に「真珠取り」「アルルの女」といった作品を世に出し、
作曲家としての地位を確かなものにしていた時期でした・・・。

そんなビゼーにオペラ・コミックから新作の依頼が舞い込みました。
以前からフランスのオペラ界の作風に不満を持っていたビゼーは、
ここで革新的なオペラを作曲しようと決意します。
題材に選んだのはフランスの作家メリメの小説「カルメン」でした。

ところが劇場支配人のルーヴァンはこれに猛反対。
そこでビゼーはやむなく原作にはない登場人物の追加、
またシーンの書き換えなどをして、家族そろっての
娯楽の場だったオペラ・コミックにも馴染むよう配慮しました。

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しかし、いざ幕が上がると華やかな物語を期待していた聴衆は失望します。
舞台に展開したのは薄汚れたタバコ工場で働くヒロイン
カルメンを中心とした、野蛮で血生臭い物語。

終演後も拍手はほとんど起こらず、翌日の新聞も不評。
初演は明らかな大失敗に終わりました。

その約3ヶ月後、ビゼーは失意のまま世を去るのですが、
カルメンはこの年の10月にはまずウィーンで火がつき、
その後は世界へと広がるスタンダードになっていったのです。

第2幕で闘牛士エスカミーリョが歌う有名なアリア「闘牛士の歌」は
カルメンが歌う「ハバネラ」などと並ぶ、劇中の代表的なアリアです。




ビゼー:歌劇《カルメン》から 第2幕「闘牛士の歌」
G.Bizet:Carmen "Air de Toreador"

http://classical-music.aki.gs/114-Bizet-Carmen-Air-de-Toreador.mp3



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2008年07月20日


スッペ:喜歌劇《軽騎兵》序曲

名序曲集
名序曲集
posted with amazlet at 08.07.20
オムニバス(クラシック)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2005-03-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5 アリア集が好きな人なら好きだと思うはず・・
5 よかったです。
4 いいとこどり
5 よかったです
5 いい!

♪ウィーンのオペレッタ界の頂点を極めた作曲家

「そうだ!私が作りたかったのはこういう楽しい歌劇なんだ!」

ウィーンで初めて上演されたオッフェンバックの
オペレッタを観たスッペは興奮で膝を叩きながらそう叫びました。

当時、ドイツではワーグナーが、イタリアではヴェルディが
壮大なオペラ作品を次々と発表していました。
そんな中にあってスッペは、より親しみやすく気軽に楽しめる
ライト・オペラ=喜歌劇の創作に力を注ぎました。

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そして、パリのオッフェンバック、ウィーンのスッペとまで
言われるほどにオペレッタ界の頂点を極めたのです。
ワルツ王、J.シュトラウス2世も「こうもり」などの
オペレッタ作品が有名ですが、時代的にはスッペより10年ほど後発です。

スッペの喜歌劇そのものは、現在ではほとんど上演される機会もありませんが、
「軽騎兵」や「詩人と農夫」の序曲は演奏会以外でも、
映画やCMなど様々な場でも取り上げられ親しまれています。





Franz von Suppé:The Light Cavalry Overture
スッペ:喜歌劇《軽騎兵》序曲.mp3



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