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2010年08月25日


シューベルト:鱒 Op.32 (D.550) [リスト編曲]

奇跡のカンパネラ(K2HD)
フジ子・ヘミング
ビクターエンタテインメント(2005-12-16)
おすすめ度の平均: 3.5
2常識では理解できないようなカンパネラ
5透明感あふるる

♪川の流れと魚の動きをピアノ伴奏で活きいきと描写

歌曲王シューベルトの数ある歌曲の中でも一際人気の高い曲です。
名前が似ているシューバルトの詩に二十歳の彼が曲をつけました。

“澄んだ川で鱒を眺めていると、釣り人が来て魚釣りを始めた。
ところが川がきれい過ぎて魚はかかりそうにない。

そこで釣り人は竿で水を濁らせ、ほどなく鱒を釣り上げた。
逃げようともがく鱒。しかしどうにもならない。

狡猾な釣り人に釣られた鱒を不憫に思いつつ私はその光景を見ていた。”

ここまでが歌曲に使われた三番で、本当は四番まで詩があります。

“男はこうして女を騙すもの。だから気をつけなさい。”

という寓意的な内容がそれです。
シューベルトは四番をカットし、印象的なピアノ伴奏をつけることで、
川の流れや鱒の活きいきとした姿の描写に焦点を当てました。

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この歌曲は五回書き直され、有名な前奏は五回目にようやく登場しています。
親しみやすい旋律で出版当事から大変な人気を博したようです。

歌曲の2年後シューベルトは、この旋律を第4楽章の主題とする
ピアノ五重奏曲を作曲しています。
“鱒”の愛称で親しまれるこの作品は、彼の室内楽曲の中でも傑作として知られます。

尚、原題の“Die Forelle”は鱒というよりカワマスやイワナに近いようです。
今回はリストによるトランスクリプション(編曲)版でお届けします。






Franz Schubert:"Die Forelle" ("The Trout") Op.32 (D.550)
シューベルト:鱒.mp3



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posted by アンドウトワ at 14:42 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日


ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第5番 第1楽章 アリア-カンティレーナ

ブラジル風バッハ
ブラジル風バッハ
posted with あまなつ on 2009.08.01
ベルリン・フィル 12人のチェリストたち/中丸三千繪
EMIミュージック・ジャパン(2000-05-24)
おすすめ度の平均: 3.5
4ちょっとかわったBGMを探す音楽ファン向け
3演奏は上手いが

♪バッハを愛したブラジルの天才作曲家

エイトル・ヴィラ=ロボスは20世紀前半のブラジルの作曲家です。
音楽愛好家だった父と叔母の影響を受け若くして
ピアノ、クラリネット、チェロの演奏を身につけました。
特にチェロについては専門に学び、
父親亡きあと一時はそれで生計を立てるほどでした。

さらにブラジル原住民の音楽や民謡などを収集し、
民俗音楽の演奏を経てリオ・デ・ジャネイロの音楽院で学びますが、
アカデミックな世界とは距離を置き、作曲はほぼ独学だったといいます。

1920年代には活動の拠点をフランスのパリに移し、作曲と自作の指揮などを行います。
このパリでエイトルは新古典主義の洗礼を受けました。

ブラジルに帰国した後、1930年から15年をかけて作曲したのが
9曲からなる彼の代表作「ブラジル風バッハ」です。
彼が終生尊敬したJ.S.バッハの音楽性と、
ブラジル音楽固有の民族性の融合をめざしたこの作品は、
管弦楽曲、室内楽曲、ピアノソロ、チェロ・アンサンブル、ア・カペラと、
様々な編成で作曲されたバラエティに富んだ内容が特徴です。

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エイトルの叔母は好んでバッハの平均率クラヴィーア曲集を弾いていたようで、
彼のバッハ好きにはそのことが大きく影響していたようです。

「ブラジル風バッハ」の中で最もポピュラーなのは第5番のアリアでしょう。
ソプラノが歌い出しで同一音を維持する間、背後の和声は次々と
入れ替わっていきますが、これは何かに似ていると思いませんか?
そう、G線上のアリアの名で知られるバッハの「管弦楽組曲第2番」のアリアと同じです。
この手法はポップスではポール・マッカートニーも多用していますね。





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posted by アンドウトワ at 15:19 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月14日


シューベルト:子守歌 Op.98-2, D.498

シューベルト:歌曲集
アーメリング(エリー)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-06-22)
おすすめ度の平均: 5.0
5この値段は失礼といえるほどの名演

♪最も親しまれるクラシックの子守歌

シューベルトは15歳の時に愛する母マリアを亡くしています。
彼が19歳の1816年に作曲されたこの子守歌には、
そんな母親への想いが透明な旋律の中に込められています。

今回同じく3大子守歌とされるブラームスのそれと並べてみて、
また制作しながら個人的に感じたのは、子守歌という
シンプルな作品にあっても作曲家の個性がはっきり出ること、
また正直に言わせていただければ作品としても作曲家としても、
精神的にシューベルトの方が1枚上のような気がしました。

何というのか、人間界を越えているのです。

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さて、シューベルトの子守歌には日本でふたつの有名な詩がつけられています。
内藤濯と近藤朔風によるものですが、
今回はより現代的な内藤濯の詩も添えさせていただきます。


眠れ 眠れ 母の胸に 眠れ 眠れ 母の手に
こころよき 歌声に むすばずや 楽し夢

眠れ 眠れ 母の胸に 眠れ 眠れ 母の手に
あたたかき その袖に つつまれて 眠れよや

眠れ 眠れ かわいわが子 一夜寝て さめてみよ
くれないの ばらの花 ひらくぞや 枕辺に

眠れ 眠れ かわいわが子 一夜寝て おきてみよ
かおりよき 百合の花 におうぞや ゆりかごに




F.Schubert:Wiegenlied Op.98-2

http://andotowa.sakura.ne.jp/ID3v2-5/Schubert-Wiegenlied.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:38 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月08日


ブラームス:5つの歌曲 Op.49 第4番「子守歌」

歌の調べのように
歌の調べのように
posted with あまなつ on 2009.03.20
水谷川優子
ビクターエンタテインメント(2005-02-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5子供の時の思い出
5やっぱり1枚目もいい!!
5チェロってこんなにも奥深い音なんですね
5毎日聴いています
5癒されます

♪合唱団員の子供に贈られた夢見るような子守歌

シューベルトやモーツァルト(フリース)作などと共に、
最も親しまれているクラシックの子守歌のひとつです。

ブラームスは合唱団の指導をしていたことがあり、
団員の女性歌手ベルタ・ファーバーの第2児の出産を祝い、
作曲され贈られたといわれています。

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一口に「ブラームスの子守歌」として紹介されることが多いですが、
正式には「5つの歌曲」という歌曲集の中の第4曲にあたります。

シェーラーによる詩はどこまでもロマンティックでやさしく、
子供を愛しむ想いに満ちています。

本来はソプラノ独唱用の歌曲ですが、
今回はヴァイオリンによる演奏でお届けします。




J.Brahms:Funf Lieder "Wiegenlied" Op.49-4

http://classical-music.sakura.ne.jp/Brahms-Funf-Lieder-Wiegenlied.mp3



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posted by アンドウトワ at 09:10 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月24日


シューベルト:歌曲集《冬の旅》から 「菩提樹」 D.911-5

シューベルト:冬の旅
ヘルマン・プライ
コロムビアミュージックエンタテインメント(2002-06-21)
おすすめ度の平均: 5.0
5おおらかな冬の旅があってもいいじゃないか
5暖かいまなざしを感じる「冬の旅」です。

♪シューベルト3大歌曲集の中でも特に人気

「冬の旅」を書いた頃のシューベルトは死を翌年に控え、
悪化する病と貧窮の中あまり明るくない日々を過ごしていました。

そんなシューベルトにとって、恋に破れ街を捨ててさすらう若者を
テーマにしたドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーのこの詩集は、
まさに今の自分の心情を投影できるぴったりしたものでした。

1827年、ベートーヴェンの亡くなった年に、
前編後編それぞれ12曲ずつ、合わせて24曲からなる
歌曲集「冬の旅」はこうして作曲されました。

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全曲に渡り暗い影を落とすこの歌曲集の中にあって、
ほっとするやすらぎと穏やかさで一際人気も高いのが、
世界の愛唱歌としても有名な第5曲「菩提樹」です。

冬の寒さと厳しさの中、孤独の旅を続ける若者が、
昔よく憩いを求めたふるさとの菩提樹のことを思い出します。
菩提樹は「帰っておいで、おまえの本当のやすらぎはここにある。
おまえの幸せはここにあるから。」と若者に語りかけるのです。




F.Schubert:Winterreise "Der Lindenbaum" D.911-5

http://classical-music.aki.gs/027-Schubert-Der-Lindenbaum.mp3



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posted by アンドウトワ at 14:07 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月12日


J.S.バッハ:羊は安らかに草を食み 《狩のカンタータ》 BWV.208

バッハのアリア(ヴォーカル編)
バッハ
ワーナーミュージック・ジャパン(2000-09-27)

♪のどかで明るいバッハのもうひとつの側面

とかく深遠で理知的な印象の強いバッハの音楽ですが、
こんなにものどかで牧歌的な作品もあります。

狩り好きの領主に献呈するために書かれた世俗カンタータ第208番、
通称「狩りのカンタータ」の中のアリア「羊は安らかに草を食み」です。

この題名は“優れた領主の下で人民は安寧に暮らす”という意味で、
領主のことを褒め上げる内容です。

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以前、NHK-FMの「朝のバロック」という番組のテーマ曲になっていたこともあり、
それを通してこの曲に親しんできたという方も多いようです。

2本のリコーダー(ここではフルート)による対旋律が楽しい、爽やかな1曲です。




J.S.Bach:Sheep May Safely Graze BWV.208

http://classical-music.aki.gs/106-Bach-Sheep-May-Safely-Graze.mp3



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posted by アンドウトワ at 01:43 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月03日


フォスター:なつかしきケンタッキーの我が家 -My Old Kentucky Home-

フォスター名歌のすべて
ロジェー・ワーグナー合唱団
EMIミュージック・ジャパン (1998-08-21)
おすすめ度の平均: 4.5
5 満足度100%
4 みんなの知ってる曲がたくさんです
5 大満足でした

♪フライドチキンのCMでもおなじみ

スティーヴン・フォスターは“アメリカ音楽の父”ともいわれる、
19世紀半ばのアメリカ合衆国を代表する歌曲作曲家です。

特別な音楽教育は受けていないにも関わらず、
若くして才能を発揮し「おおスザンナ」「草競馬」
「故郷の人々(スワニー河)」など、今も名曲として
歌い継がれる作品を、毎年のように出版しヒットさせていました。

「ケンタッキーの我が家」はそんなフォスターが
最も脂の乗り切った全盛期の1曲で、
1928年にはケンタッキー州の州歌として公式に採用されています。

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1852年、ケンタッキー州に住む従兄弟で法律家である
ジョン・ローアンの家を訪れた際、インスピレーションを受け
それが作曲のきっかけになったといわれています。

晩年のフォスターは才能の枯渇や時代の流れなどからヒット曲に恵まれず、
逼迫した生活状況の中、静かに37年の生涯を閉じました。






Stephen Collins Foster:My Old Kentucky Home
フォスター:なつかしきケンタッキーの我が家.mp3


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posted by アンドウトワ at 06:09 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする