シューベルト:冬の旅
posted with あまなつ on 2008.10.24
ヘルマン・プライ
コロムビアミュージックエンタテインメント(2002-06-21)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2002-06-21)
おすすめ度の平均: 



♪シューベルト3大歌曲集の中でも特に人気
「冬の旅」を書いた頃のシューベルトは死を翌年に控え、
悪化する病と貧窮の中あまり明るくない日々を過ごしていました。
そんなシューベルトにとって、恋に破れ街を捨ててさすらう若者を
テーマにしたドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーのこの詩集は、
まさに今の自分の心情を投影できるぴったりしたものでした。
1827年、ベートーヴェンの亡くなった年に、
前編後編それぞれ12曲ずつ、合わせて24曲からなる
歌曲集「冬の旅」はこうして作曲されました。
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全曲に渡り暗い影を落とすこの歌曲集の中にあって、
ほっとするやすらぎと穏やかさで一際人気も高いのが、
世界の愛唱歌としても有名な第5曲「菩提樹」です。
冬の寒さと厳しさの中、孤独の旅を続ける若者が、
昔よく憩いを求めたふるさとの菩提樹のことを思い出します。
菩提樹は「帰っておいで、おまえの本当のやすらぎはここにある。
おまえの幸せはここにあるから。」と若者に語りかけるのです。
F.Schubert:Winterreise "Der Lindenbaum" D.911-5
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http://classical-music.aki.gs/027-Schubert-Der-Lindenbaum.mp3