テレビ・映画&CM etc. … 最近話題のクラシック

スポンサードリンク




2008年06月04日


ブラームス:ヴァイオリンソナタ 第1番 ト長調 Op.78 「雨の歌」 第1楽章

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番
パールマン(イツァーク)
EMIミュージック・ジャパン (2002-03-06)
おすすめ度の平均: 5.0
5 誰もが愉しめるスタンダードな名演

♪雨の日の気分を想わせる美しいソナタ

ブラームスは旋律作家ではないとよく言われます。
たしかにチャイコフスキーやショパンのように、
一聴して耳に飛び込んでくるような、
わかりやすい旋律は少ないかもしれません。

主題そのものよりもそれを発展させる構成力が
ブラームスの本領というのも事実です。

しかし例えばこの楽章の第2主題(1:28)のように、
例えようもなく美しい旋律もいくつもあります。
ブラームスの紡ぎ出す旋律は、
外面的効果をねらうより音楽の本質を引き出すような、
聴くほどに良さのわかる燻し銀のようなものが多いのです。

スポンサードリンク


ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」は、
1878年と79年の夏に避暑で出かけたスイスのペルチャッハで作曲されています。
同時期に完成したヴァイオリン協奏曲と同様、牧歌的で開放感あふれる曲調で、
ブラームスにしては明るく親しみやすい作品です。

「雨の歌」という題名は、自作の歌曲「雨の歌」作品59-3から
第3楽章の主題を得ているためで、この主題は第1楽章、第2楽章の
主題とも関連を持ちながら全曲に統一感をもたらしています。





J.Brahms:Sonata for Violin and Piano No.1 Op.78
1. Vivace ma non toroppo
ブラームス:ヴァイオリンソナタ 第1番 雨の歌.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 00:24 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月25日


J.S.バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV.807 第1曲 プレリュード

バッハ:イギリス組曲第2番・第3番
ポゴレリチ(イーヴォ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2010-04-21)

♪愛する新妻のために作曲された世俗音楽の名作

32歳でケーテンの宮廷楽師長に就任したバッハは、
その地で過ごした6年間に、数々の世俗音楽の傑作を残しました。

そしてこの間にひとり目の妻との死別の後、
妻となったアンナ・マグダレーナ・バッハのために、
2冊からなるクラヴィーア小曲集を書いています。
この曲集には「イギリス組曲」の他、よく対で比較される
「フランス組曲」そしてパルティータが含まれています。

「イギリス組曲」という題名はバッハ自身ではなく
後年になってつけられた通称ですが、
ヨハン・ニコラウス・フォルケルが著したバッハ初の伝記に
「(イギリス組曲は)あるイギリスの貴人のために作曲した」
と書かれていることに由来しているようです。

スポンサードリンク


「イギリス組曲」の特徴は各組曲とも、
長大で立派なプレリュード(前奏曲)を持っている点で、
特に第2番のプレリュードは印象的で人気も高い1曲です。





J.S.Bach:English Suite No.2 A-minor, BWV807 1.Prelude
J.S.バッハ:イギリス組曲 1.プレリュード.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 18:12 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月22日


J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971 第1楽章

バッハ:イタリア協奏曲
グールド(グレン)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2004-11-17)
おすすめ度の平均: 5.0
5 斬新
5 躍動感にあふれたバッハの世界
5 グールドがピアノで弾くわけ
5 なんと言っても「イギリス組曲」だ。
5 『ドロップアウト』以前

♪イタリアの協奏曲様式を1台の鍵盤で表現

バッハは同時代のイタリアのヴィヴァルディらによる協奏曲を、
オルガンやチェンバロ用に編曲するなどして熱心に研究していました。

そして本来、ソロ楽器と伴奏側の合奏のかけ合いである協奏曲を、
1台の鍵盤楽器で表現しようとしました。
そうした試みのひとつが「イタリア協奏曲」の通称で
親しまれている「イタリア趣味によるコンチェルト(原題)」です。

バッハはこの曲を上下2段に分かれた
大型のチェンバロで弾くことを想定していました。
2段ですからソロと合奏の違いをはっきり打ち出しやすいわけです。

スポンサードリンク


こうした意味では“協奏曲”というより実際は、
協奏曲的な形成原理をもったソロ器楽曲とした方が正しいでしょう。

バッハは現実に協奏曲を書くことよりも、
ソロと合奏のかけ合いという作曲語法を、
自らの作品にも活かすことに熱意を傾けていたのです。





J.S.Bach:Italian Concerto F major, BWV971
1. Allegro
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 第1楽章.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 17:49 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月23日


シューベルト:楽興の時 第3番 ヘ短調 D.780-3, Op.94-3

シューベルト:ピアノ・ソナタ第7番 楽興の時(全6曲)
内田光子
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-11-21)
おすすめ度の平均: 5.0
5不思議な感覚
5内田シューベルトの魅力が凝縮

♪ロシアの民族舞踊曲を想わせる人気のピアノ曲

「楽興の時」は1823年から1828年にかけて作曲された、
全6曲からなるピアノ作品集です。

原題の「Moments musicaux」は直訳すると
“音楽的なひと時”というような意味で、
形式にとらわれない自由な発想の作風が特徴です。
これは後のシューマンやリストなど、ロマン派の作曲家たちが残した、
自由なピアノ曲のさきがけとも見られています。

スポンサードリンク


「楽興の時」の中で特に有名なのが、第3番へ短調です。
初版では「ロシア風歌曲」という題名がつけられていて、
シューベルトの存命中から人気が高かったようです。

演奏時間は2分足らずと短めですが、シンプルで無駄がなく、
リズムも愛らしい可憐な小品です。





Schubert:Moments Musicaux No.3 D.780-3, Op.94-3
シューベルト:楽興の時.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 10:52 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月19日


モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 K.608

アフラートゥス・クァルテット / ベートーヴェン・モーツァルト作品 木管四重奏版
アフラートゥス・クァルテット
オクタヴィアレコード (2005-03-24)
おすすめ度の平均: 4.0
4 幸せな音色

♪自動演奏のオルガンのために作曲された晩年の作品

種類も様々なオルゴール類を集めた“ミュラー芸術館”の
運営で生計を立てていたダイム・フォン・シュトリテッツ伯爵は、
1790年7月14日に亡くなったロウドン元帥を記念する
霊堂を建設するにあたり、モーツァルトに
時計用自動オルガンのための作品を依頼しました。

こうした仕事は彼にとって決して本意ではなかったものの、
当時の経済状況を考えれば断る理由もなかったのは事実です。

モーツァルトは3年ほどをかけて数曲の作品を作曲し、その内5曲が現存しています。

スポンサードリンク


1791年に作曲された「自動オルガンのための幻想曲」は、
そうした一連の作品の中でも特に深い音楽性を持ち、
後にピアノ連弾用に編曲された他、
ベートーヴェンも写譜するなどして研究したと伝えられています。





W.A.Mozart:Fantasia for Mechanical Organ in F minor, K.608
モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 23:15 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月28日


テレマン:《無伴奏フルートのための12の幻想曲》から 第10番 嬰ヘ短調 TWV 40-11

テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲
ランパル(ジャン=ピエール)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2002-06-21)
おすすめ度の平均: 4.5
5飛び散る宝石のロココ空間
5至宝の12曲
5凄く気持ちがゆったり出来ます!超お薦め!
5面白い

♪J.S.バッハ以上の人気を誇ったバロックの多作家

テレマンは後期バロックから古典派時代にかけて活躍した、
ドイツはプロイセンのマクデブルグ出身の作曲家です。
生前は同時代のJ.S.バッハやヘンデルをも凌ぐ
人気と名声を得ていたと言われています。

どちらかというと大衆にも親しみやすい音楽を数多く書き、
そのジャンルはオペラ、室内楽、協奏曲、管弦楽曲、
受難曲、教会カンタータと多岐に渡り、
数にしておよそ4000にのぼるという多作家です。

スポンサードリンク


死後は長い間忘れ去られていましたが近年になって、
オリジナル古楽器による演奏などで再評価が高まっています。

「無伴奏フルートのための12の幻想曲」は
バロックの音楽様式が一通り揃ったようなバラエティ感に富み、
美しい旋律を持った洗練された名作です。





G.Ph.TELEMANN:12 Fantasias for Flute without Bass
Fantasia No. 10 in F sharp minor, TWV 40-11
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 23:58 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日


J.S.バッハ:《平均律クラヴィーア曲集》 第1巻 第1曲 プレリュード ハ長調 BWV.846

バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻
リヒテル(スヴャトスラフ)
ビクターエンタテインメント (2007-10-24)
おすすめ度の平均: 3.0
5 雨の日に

♪平均律の土台になった音楽の旧約聖書

16〜17世紀まで鍵盤楽器はすべて純正律で調弦されていました。
この場合、特定の調はきれいに響きますが、
それ以外の調ではにごってしまいます。

これを解決したのが平均律で、1オクターヴを均等に
12の半音に分けることで、同じ楽器で違う調を弾けたり
転調できたりと、より自由な表現が可能になりました。

バッハはこの平均律の価値を認め、
妻や子供たちの音楽教育のための鍵盤曲集を作曲しました。
それが2巻からなる「平均律クラヴィーア曲集」です。

スポンサードリンク


19世紀の大指揮者ハンス・フォン・ビューローが「音楽の旧約聖書」と
称したこの作品に寄せてバッハ自身は「勉強熱心な音楽学生はもちろん、
熟練者も楽しめるように編集した」と述べています。

一対のプレリュードとフーガが24すべての異なる調によって書かれ、
ハ長調から最後のロ短調まできっちりと順を追って作品が並んでいます。

第1曲のハ長調プレリュードは、グノーの「アヴェ・マリア」の原曲にもなった名作です。





J.S.Bach:Das Wohltemperierte Klavier BWV.846
1. Prelude
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 1.プレリュード.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 05:29 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日


ヘンデル:ハープシコード組曲 第2番 HWV437 第4曲 サラバンド

バロック名曲集〜パッヘルベルのカノン
ニューヨーク・フィルハーモニア室内管弦楽団
ソニーレコード(1995-10-21)
おすすめ度の平均: 4.0
5カノンを聴きたければ
5黙って聴くべし。
1内容は良かったのに・・・・
4幻想的な気分になります

♪数少ない器楽曲中の隠れた名曲

1720年にヘンデルは、全8曲のハープシコード組曲を出版します。
序文ではこの組曲がレッスン用であることと、出版は当時
横行した海賊出版に対する対応策であることが告げられています。

歌劇やオラトリオに力を注いだヘンデルには、
こうした器楽曲はとても少なく、「ハープシコード組曲第5番」の
終楽曲「調子のよい鍛冶屋」が一般にも知られている程度です。

スポンサードリンク


ですが組曲第2番の「サラバンド」もピアノ曲として演奏されることもある、
知る人ぞ知る的名曲として親しまれています。

シンプルですが重厚感漂う、気品ある作品です。
今回はこれをギターの音色でお届けします。





George Frideric Hendel:Sarabanda con Variaciones HWV437
ヘンデル:ハープシコード組曲 第2番 サラバンド.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 08:32 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日


サラサーテ:《ツィゴイネルワイゼン》 作品20

ツィゴイネルワイゼン(ヴァイオリン名曲集)
キョン=ファ(チョン)
TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)(2007-06-20)
おすすめ度の平均: 5.0
5サントリーホールでの一夜の感じ?

♪サラサーテの代表作はヴァイオリン曲の代名詞

印象的な冒頭のフレーズを含め、ヴァイオリンの名曲として、
まず知らない人はいないぐらいに有名な曲です。
音楽の教科書を始め、様々な機会に
見たり聴いたりしてらっしゃると思います。

「ツィゴイネルワイゼン」とは「ジプシーの歌」
という意味のドイツ語ですが、その名の通り民族的で、
華麗なテクニックが楽しめる作品です。

スポンサードリンク


協奏曲のように3部からなり、特に最後の第3部は
両手でのピチカートも登場するなど、
華やかでヴァイオリニストの最高の腕の見せ所です。

サラサーテは自らがヴァイオリンの名手で、
彼に触発されて作品を書いた作曲家は
ブラームスやラロ、ブルッフなど多く存在します。
一緒に演奏旅行に出たサン=サーンスも、
ヴァイオリン名曲として知られる「序奏とロンド・カプリチオーソ」や
「バイオリン協奏曲第3番」をサラサーテに捧げました。





Pablo de Sarasate:"Zigeunerweisen" Op.20



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 08:13 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする