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2008年11月08日


コレッリ:ヴァイオリンソナタ ニ短調 Op.5 第12番 「ラ・フォリア」

コレッリ:ヴァイオリンソナタ第7番~第12番
寺神戸亮
コロムビアミュージックエンタテインメント(2002-06-21)
おすすめ度の平均: 5.0
5バロック好き

♪ヴァイオリン音楽の礎を築いたイタリア・バロックの巨匠

アルカンジェロ・コレッリ(コレルリ)はイタリアの
中期バロック時代を代表する作曲家・ヴァイオリン奏者です。

13歳からボローニャでヴァイオリンを学び、
わずか17歳で同地のアカデミア・フィラルモニカに
正会員として迎えられました。
本来20歳以上でなければ認められない10代での特例を許されたのは、
コレッリと後のモーツァルトのみといいます。

ストラディヴァリやアマーテといった当時の名工たちの
楽器に見合うだけの技術を持った、イタリアにおける
最初のヴァイオリンの巨匠ともされています。

また、作曲家としては後の独創ソナタにも通じる
ソナタ形式の基礎を確立させ、後続のヴィヴァルディや
大バッハにも影響を与えた重要人物とされています。

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バロックの作曲家にしては作品数の少ないコレッリですが、
その理由は納得のいくもの以外はすべて弟子に破棄させたことによるようです。
しかし、その結果残された作品はどれも精度の高い
優れたものばかりになりました。

イベリア半島に伝わる舞曲に主題を得た「ラ・フォリア」は、
様々なヴァイオリン技術が凝縮された名作として、
コレッリの作品中でも特に広く愛されています。




Arcangelo Corelli:La Follia Op.5-12

http://classical-sound.up.seesaa.net/020-Corelli-La-Follia.mp3



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posted by アンドウトワ at 23:51 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月04日


フィビヒ:《気分、印象と思い出》から 「詩曲」 Op.41-139

エストレリータ
エストレリータ
posted with あまなつ on 2008.11.04
前橋汀子
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2001-11-21)

♪ヴァイオリン編曲された美しいピアノ曲

フィビヒはスメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェク等と並ぶ、
チェコ国民楽派を代表する作曲家のひとりです。

作品は管弦楽、歌劇、ピアノ曲、室内楽、声楽と多岐に渡り、
哀愁感漂うチェコの旋律とドイツロマン派的な構成力を
巧みに融合させた作風が特徴です。

1893年頃から10年間に渡り、フィビヒは教え子の
アネシュカ・シュルゾヴァーと親密な関係にありました。
アネシュカはその美貌と共に、フランス文学の翻訳や
自作小説を発表する才女でもありました。

また彼女はフィビヒのオペラ台本も手がけるなど、
音楽制作にも大きな影響を与える存在でした。

そんなアネシュカとの恋愛模様をピアノ曲集にしたのが
「気分、印象と思い出 Op.41,44,47&57」です。
その中の「ジョフィーン島の夕べ」をヴァイオリンとピアノ用の
「詩曲」として編曲したのが、指揮者ラファエル・クーベリックの父で
ヴァイオリニストのヤン・クーベリックです。

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フィビヒはこの旋律を気に入っていたようで、
過去の作品「管弦楽の為の牧歌“黄昏”Op.39」の中間部でも既に用いていました。

「詩曲」はそんなフィビヒの最も知られた代表曲です。




Z.Fibich:Moods Impressions and Survenirs "Poeme" Op.41-139

http://classical-music.aki.gs/118-Fibich-Poeme.mp3



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posted by アンドウトワ at 15:16 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月11日


チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 Op.11 第2楽章

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集
ボロディン四重奏団
ワーナーミュージック・ジャパン(2001-05-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5解釈も現代にも通用!

♪文豪トルストイが涙した「アンダンテ・カンタービレ」

ドストエフスキーと並ぶ19世紀ロシアの大文豪トルストイは、
同じロシアの作曲家チャイコフスキーの音楽をこよなく愛し、
深い交流関係を持ちつつその作品からも、
執筆につながる強いインスピレーションを受けていました。

1876年12月にモスクワで催された特別音楽会でのことです。
招待されたトルストイはチャイコフスキーの隣りの席で、
彼の近作である「弦楽四重奏曲第1番」に耳を傾けていました。

第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」が始まるとトルストイは宙を仰ぎ、
次第に涙が頬をつたい最後には、座っていられないほどに泣き伏してしまいました。

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直後の手記でトルストイはこう記しています。

「第2楽章の神々しい調べが私の耳に響いてきたとたん、私は至福を感じ、身震いした。
・・・この調べが橋渡しとなって天上の神が私の心に入り、私は神のものとなった。」


この体験の後トルストイは、有名な「光あるうち光の中を歩め」を執筆しています。

またチャイコフスキー自身もこの時のことを振り返り、10年後の日記にこう書いています。

「あの時ほど喜びと感動をもって、作曲家として誇りを抱いたことは、
おそらく私の生涯に二度と無いであろう。」


「弦楽四重奏曲第1番」は事実上、ロシア初の弦楽四重奏曲であるといわれています。
ウクライナ民謡が引用された第2楽章は、音楽指示用語である
「アンダンテ・カンタービレ(歩く速さで歌うように)」が愛称のようになり、
チャイコフスキーを代表する美しい作品として広く知られています。




Tchaikovsky:String Quartet No.1 in D major, Op.11
2. Andante Cantabile

http://classical-sound.up.seesaa.net/Tchaikovsky-Andante-Cantabile.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:26 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日


ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 ホ長調 G.275 第3楽章 「メヌエット」

パッヘルベルのカノン/イ・ムジチ~バロック名曲集
イ・ムジチ合奏団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2005-06-22)
おすすめ度の平均: 4.5
5 正調。アッダージオッ!!
4 選曲がよいです

♪史上最高のチェロ奏者と称えられた名手

ボッケリーニは、バロックから古典派の時代にかけて活躍した、
イタリアのルッカ出身のチェロ奏者、作曲家です。

幼い頃から、チェロ・コントラバス奏者だった父の手ほどきを受けて
才能を伸ばし、13歳にしてチェロ奏者としてデビューしています。

その後もヨーロッパ演奏旅行で大成功を収め、それをきっかけに
宮廷音楽家の職を得るなど、順風満帆の人生を送っていました。

しかし、仕えていたフリードリヒ・ヴィルヘルム2世の死後は
細々とした年金暮らしになり、最期は貧窮と孤独の中淋しく人生を閉じました。

作曲家としてのボッケリーニは交響曲、協奏曲、室内楽などに多くの作品を残し、
特に「チェロ協奏曲変ロ長調」はハイドンの「チェロ協奏曲ニ短調」と並ぶ、
古典派のチェロ協奏曲の名作として今も演奏され続けています。

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19世紀のヴァイオリニスト、ジャン・バティスト・カルティエは、
ボッケリーニについてこんな有名な言葉を残しています。

もし神様が音楽を通して人に語りかけるなら、
ハイドンの音楽を使われたであろう。

しかしもし、神様ご自身が音楽をお聴きになりたいのなら、
ボッケリーニを選んだであろう。


「ボッケリーニのメヌエット」としても有名な今回お届けする曲は、
「弦楽五重奏曲ホ長調」の第3楽章「メヌエット」です。






Ridolfo Luigi Boccherini:Minuetto
ボッケリーニ:メヌエット.mp3


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posted by アンドウトワ at 05:37 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日


シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 《ロザムンデ》 D804 第2楽章

シューベルト:弦楽四重奏曲第13番&第14番
アルバン・ベルク四重奏団
EMIミュージック・ジャパン (2003-07-24)
おすすめ度の平均: 4.5
5 シューベルトの名曲が名演で蘇ります
5 15番四重奏曲もオススメ
5 このCDは名演奏のすべての条件を備えている。
5 名曲をアルバン・ベルクが至高の演奏。

♪作曲者自身も愛した穏やかな主題

弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」は、
同時期に作曲された第14番「死と乙女」と共に、
シューベルトの代表的な弦楽四重奏曲です。

存命中に出版された唯一の弦楽四重奏曲でもあります。

エキセントリックで劇的な「死と乙女」に対して、
穏やかで歌心に満ちた作風が特徴です。

「ロザムンデ」のタイトルは第2楽章の主題が、
自作の劇付随音楽「キプロスの王女ロザムンデ」の、
第3幕への間奏曲の引用であることに由来します。
この主題を愛したシューベルトは、即興曲Op.142-3でも使っています。

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尚、劇としての「ロザムンデ」は初演当初から不評であり、
現在ではまず上演されることがありませんが、
そこに付けられたシューベルトの音楽のみは、
間奏曲や序曲などが今日でも盛んに演奏されています。

*演奏は弦楽オーケストラ版です。





Schubert:Streichquartett No.13 "Rosamunde" D804 2nd movement
シューベルト:ロザムンデ.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:31 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日


ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26

ベスト・オブ・ベスト フルート名曲集[全70曲]
ガロワ(パトリック)
ビクターエンタテインメント(2007-03-21)
おすすめ度の平均: 4.5
5限りない穏かさを 回復したい方へ
4イージーリスニング派にも

♪日本人に愛される東洋的な旋律

フランツ・ドップラーはハンガリーのオーストリア領だった
ガリツィア・ルヴフ出身の作曲家、フルート奏者です。

18歳でブダペスト歌劇場の首席フルート奏者に就任した後は、
ウィーン宮廷歌劇場の首席フルート奏者、首席指揮者にも就任。
そしてウィーン音楽院のフルート科の教授をも務めました。

カヴァティーナで知られる作曲家のラフと共に
リストの弟子でもあった彼は、有名なハンガリー狂詩曲の
オーケストレーションも手がけています。

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生前はオペラやバレエの作曲家として成功していたドップラーは、
同時に卓越したフルート奏者であり、同じくフルート演奏家だった
弟のカールと共に超絶技巧を要する自作曲を携えて
演奏旅行を行い、ヨーロッパ中を席巻しました。

そんな彼の残したフルート曲の中でも
特に日本での人気が高いのがハンガリー田園幻想曲です。
全体に3つの部分から構成されますが、冒頭からの旋律はどこか東洋的な情緒を漂わせ、
それが日本人の琴線に触れるのだといわれています。





A.F.Doppler:Hungarian Pastoral Fantasy Op.26
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲.mp3



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posted by アンドウトワ at 18:06 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日


ドリゴ:愛のセレナーデ

愛の言葉 ベスト・セレクション
長谷川陽子
ビクターエンタテインメント(1998-07-23)

♪昭和初期の日本で軽音楽として流行

「ドリゴのセレナーデ」の名で知られる「愛のセレナーデ」の
作者として有名なリカルド・ドリゴは、19世紀から20世紀に
かけて活躍したイタリア出身の作曲家、指揮者です。

音楽家としては主に、ロシアのペテルブルグの劇場で
バレエ音楽の作曲や指揮などをしていましたが、
ロシア革命以降はあまり恵まれない環境となり、
故郷のイタリアへ帰ってそこで亡くなるまで過ごしています。

「愛のセレナーデ」はほとんど唯一といっていいドリゴの代表作で、
自作のバレエ音楽「百万長者の道化師」の中の1曲です。
日本には昭和16〜18年(1941-43)頃に紹介され、
ラジオから流れるその音楽に多くのファンが心躍らせたようです。

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当時の日本ではクラシックほど重くなく、
流行歌ほど軽くない軽音楽(今でいうイージーリスニング)が登場し、
とても人気を博していました。
この曲も原曲よりそうした軽音楽にアレンジした形で
聴かれるのが一般的だったようです。





Riccardo Drigo:Serenade
ドリゴ:愛のセレナーデ.mp3



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posted by アンドウトワ at 08:24 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする