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2008年01月13日


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30 第3楽章

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第3番
ルガンスキー(ニコライ)
ワーナーミュージック・ジャパン(2003-04-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5繊細なラフマニノフ。
5“次なる者”の説得力ある名演

♪堂々たる歩みと美しい旋律の第3楽章

瞑想的で落ち着いた第2楽章から一転、男性的で力強い
第3楽章へは曲間の切れ目なく突入していきます。

ラフマニノフは全部で4曲のピアノ協奏曲を作曲していますが、
一般に演奏されるのはほとんど2番と3番です。
そして曲そのものの人気としてはやはり、
第2番の方が圧倒的に高いのですが、純粋にピアノ協奏曲という
観点ではおそらく、音楽的内容やピアノ技術の点でも
第3番の方が上回っていると思います。

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第2番はとにかく美しく印象的な主題の多い
“ピアノ付きのオーケストラ曲”という感じですが、
第3番はラフマニノフが自らの演奏会用に作っただけあって、
あくまでピアノメインなのです。
ですから親しみやすい第2番が一般的で、
第3番はより奥の院という図式になってきます。

ですが、こと第3楽章に関しては先日の、
のだめカンタービレのドラマでも取り上げられた部分(11:43〜)など、
第2番に勝るとも劣らない魅力的な旋律も登場します。
ラフマニノフの多くの名旋律の中でも、特に際立って感動的です。





S.Rachmaninov:Piano Concerto No.3 in D minor, Op.30
3. Finale. Alla breve
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 第3楽章.mp3



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2008年01月11日


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30 第2楽章

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番&ピアノ・ソナタ第2番
ホロヴィッツ(ウラディミール)
BMG JAPAN(2007-11-07)
おすすめ度の平均: 5.0
5ホロヴィッツを良い音でどうぞ!
5ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番の決定版
5音質が向上しています。

♪迷宮の森に迷い込んだかのような第2楽章

ラフマニノフはかなりの大男で、彼がステージでピアノの前に立つと、
ピアノがおもちゃに見えるほどだったと観客は証言しています。
当然、手のサイズも並外れていたため、
彼の書くピアノ曲は自然と、普通のピアニストにとっては
難曲になってしまったという側面もあります。

ピアノ協奏曲第3番を献呈されたポーランドの不世出のピアニスト、
ヨゼフ・ホフマンですら、手が小さかったため結局、
この曲を弾くことはなかったといいます。

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現代ではピアニストのレベルが向上し、
この曲をレパートリーとする演奏家もたくさんいますが、
それでも尚、ピアニストにとっては眼前にそびえ立つ
巨峰のような存在であることは間違いありません。

第2楽章は神秘的で内省的な音楽です。
どこまでも沈潜していくような奥行きと深みは、
第2番第2楽章のそれを上回っているかもしれません。





S.Rachmaninov:Piano Concerto No.3 in D minor, Op.30
2. Intermezzo. adagio
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 第2楽章.mp3



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2007年12月25日


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30 第1楽章

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番
ジルベルシュテイン(リーリャ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2008-01-23)
おすすめ度の平均: 4.5
5生き物みたいな音質
4一陣の薫風が駆け抜けていったかのような演奏
4丁寧な弾き込み
5特に第3番が良かった
5ピアノとオーケストラのバランスが良

♪ラフマニノフ自身のピアノ技術を示した難曲

96年公開の映画「シャイン」の中で、
主人公のオーストラリアのピアニスト、デーヴィッド
・ヘルフゴットが「世界で最も難しい作品」と呼んだ曲です。

非常に高度なテクニックを要求されるため、
ピアニストにとっては畏敬の念を抱かずにはいられず、
現在一般に演奏されるピアノ協奏曲の中でも
おそらく最難曲であるといわれています。

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初演はラフマニノフ自身のピアノ演奏で、ニューヨークで行われました。
練習時間を作れなかったラフマニノフは、
ニューヨークへ向かう船中に音の出ない鍵盤を持ち込み、
それで間に合わせたといいます。

初演から数週間後、今度はマーラー指揮の
ニューヨーク・フィルハーモニーによって再演されましたが、
スラヴ系音楽に慣れず、リハーサルでざわつき出した楽団員に対して
マーラーは「静かにしたまえ。この作品は傑作である。」と言って
それを諌めたという話も伝えられています。





S.Rachmaninov:Piano Concerto No.3 in D minor, Op.30
1. Allegro ma non tanto
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 第1楽章.mp3



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2007年10月16日


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」 第1楽章 [完全版]

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&第5番
ベネデッティ=ミケランジェリ(アルトゥーロ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-11-08)
おすすめ度の平均: 5.0
4ミケランジェリ開眼
5信じがたいまでに素晴らしい、完璧な演奏
5「皇帝」の名に相応しい演奏
5貴族的完ぺき主義の使徒の珠玉の名演

♪壮麗にして豪華なピアノ協奏曲の頂点

チャイコフスキー、ラフマニノフ、グリーグ・・・。
ピアノ協奏曲の名曲は数ありますが、その壮大さ、気高さ、
気品などにおいて郡を抜いた存在として燦然と輝く名作です。
ベートーヴェンは全部で5曲のピアノ協奏曲を残していますが、
その中でも間違いなくベストと言えるでしょう。

この曲を作曲した頃のベートーヴェンはすでに交響曲
「運命」や「田園」といった大曲を書き上げていた、
押しもおされぬ大作曲家でした。
にもかかわらず、ベートーヴェンは知人に頼んで
バッハやハイドン、モーツァルトなどの全総譜を取り寄せ、
一から研究し直しています。
時は1809年、ベートーヴェンのいるウィーンが、
ナポレオン率いるフランス軍の占領下になった時期です。

弟カールの家の地下室で身を潜めながら、
過去の大家の研究と同時に「皇帝」の構想は着々とすすめられていました。
ですからこの作品にはそうした研究の成果と、
ナポレオンの弾圧には決してひるまないぞという、
強靭な意思表明のようなものが表れています。

「皇帝」というタイトルはベートーヴェン自身によるものではありません。
その曲調から想起されるイメージによって、後からつけられたものです。
その名の通り男性的で力強く、ピアノを伴った交響曲
ともいえるような充実した内容を誇っています。

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第1楽章は冒頭のカデンツァからして豪華さの極みで、
その後も一瞬の隙もないような密度の濃い音楽が、
堂々たる格調を携えて進行していきます。
まさにそれは何事にも屈しない強靭な“皇帝”の姿そのものです。

尚、この楽章は以前にも前半10分ほどの省略版を公開していましたが、
今回は装いも新たにピアノの音色もより良いものに差し替え、
演奏も20分強の、当ブログ最長のフルバージョンでお届けします。





L.V.Beethoven:Piano Concerto No.5 in E flat major, Op.73 "Emperor"
1. Allegro
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 皇帝 第1楽章.mp3



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posted by アンドウトワ at 18:11 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》から 「冬」 第2楽章 Op.8-4

ヴィヴァルディ:VN協奏曲集
カルミニョーラ(ジュリアーノ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2004-11-17)
おすすめ度の平均: 5.0
5生きのいいダイナミックな演奏。わくわくしました
3落ち着きのない四季でした
5芸術とはなんと魅力的なのでしょう。
5失礼ですが、どなたの演奏ですか
5まさに天才の演奏だ

♪バロック時代を代表する名旋律

バロック時代の名曲といえばまず思い浮かぶのが、
J.S.バッハの「G線上のアリア」、パッヘルベルの「カノン」、
アルビノーニの「アダージョ」などですが、
それらと並んで5本の指に入れてもおかしくないような、
名旋律をもっているのがこの曲です。

「四季」はあまりにも有名ですが簡単にご紹介すると、
ヴィヴァルディが57歳のころ、旅行先のアムステルダムで出版した
「和声と創意の試み」という、12曲からなる
合奏協奏曲集の中から、最初の4曲につけた題名です。

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よく耳にするあの旋律はトップを飾る「春」の第1楽章。
そこから「夏」「秋」とたどって最後の「冬」の
ラストから2つめ、第2楽章として登場するのがこの曲です。
歌詞をつけて歌としてうたわれたりするほどの曲ですから、
きっとどこかで聴かれていることでしょう。

「四季」は全楽章にそれぞれの内容を表す、
ソネットという短い詩がつけられています。
「冬」の第2楽章は以下の通りです。

“(凍りつくような冷たい冬)しかし、
家の中の暖炉はあたたかく、とても満ち足りた気分である。
一歩、外へ出れば冷たい雨が降っている。”






Vivaldi:The Four Seasons Concerto
"Winter" 2nd movement Op.8-4
ヴィヴァルディ:四季 冬 第2楽章.mp3



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posted by アンドウトワ at 17:37 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日


J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV.1056 第2楽章 《アリオーソ》

バッハ・ピアノ・リサイタル
ブーニン(スタニスラフ)
EMIミュージック・ジャパン(2006-10-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5ピアノが抱きしめてくれるような

♪歌うような旋律が美しい魅力的な小品

カンタータ第156番の中の有名な小曲「アリオーソ」が原曲の楽章です。
「ARIOSO-アリオーソ」とはイタリア語で
「叙唱風伴奏つきアリア。または“歌うように”」を意味します。

バッハの多くの旋律の中でも特に歌唱的で美しく
「G線上のアリア」などと共に、様々に
アレンジされて演奏されることも多い作品です。

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「チェンバロ協奏曲第5番」はオーボエまたはヴァイオリン協奏曲が原曲です。
「アリオーソ」が転用された第2楽章は、主調(曲のキー)に戻らない
終わり方が印象的で、バロック時代特有の香りを漂わせています。

バッハの「チェンバロ協奏曲」は現代ではピアノ協奏曲として
演奏されることもあり、今回はピアノの音色でお届けします。





J.S.Bach:Concerto No.5 in F-minor for Harpsichord and Strings BWV.1056
2. Largo
J.S.バッハ:アリオーソ.mp3



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2007年08月23日


モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 第2楽章

モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第21番
ポリーニ(マウリツィオ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-09-06)
おすすめ度の平均: 5.0
5昼下がりの日曜に
5優雅、優雅、優雅
5本格的で本来あるべき姿にあるモーツァルト
5軽妙、柔和。イメージを大きく覆される1枚。

♪映画「みじかくも美しく燃え」で知られる優美な旋律

1781年、25歳になったモーツァルトは故郷ザルツブルグを離れ、
ウィーンへ出て音楽家として自活するようになりました。

1784年から86年までの3年間は特に、ピアノ協奏曲の作曲に力を
入れ、第14番から25番までの12曲もの作品が作られています。
モーツァルトは自作を完成させてはそれを自分自身で
ピアノ演奏をし、その度大喝采を浴びていました。

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数少ない短調のピアノ協奏曲である第20番に続いて間もなく
作曲された第21番は、特に清澄さと愁いをあわせ持つ第2楽章が人気で、
曲全体としてもモーツァルト全盛期の名作として愛されています。





W.A.Mozart:Piano Concerto No.21 in C major, K.467 2. Andante
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 第2楽章.mp3



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2007年07月22日


マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 第2楽章 アダージョ -ヴェニスの愛-

パッヘルベルのカノン/イ・ムジチ~バロック名曲集
イ・ムジチ合奏団
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-06-22)
おすすめ度の平均: 4.5
5正調。アッダージオッ!!
4選曲がよいです

♪アルビノーニと並ぶバロックの“2大アダージョ”

アレッサンドロ・マルチェッロはバロック時代に
イタリアで活躍した作曲家です。
ヴェネツィアの貴族の家柄で、作曲以外にも
数学者、哲学者として多彩な才能を発揮しました。

弟のべネデッドも作曲家で「オーボエ協奏曲ニ短調」は
以前、弟の作品とされていましたが、現在では
兄・アレッサンドロの作ということがはっきりしています。

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バロックのアダージョとしてはアルビノーニのものと並ぶ人気作で、
イタリア映画「ヴェニスの愛」のテーマ曲になったことから
再び脚光を浴びるようになりました。

J.S.バッハもイタリアの協奏曲を勉強するために
鍵盤楽器用に編曲しており、BWV974として作品が残っています。





Alessandro Marcello:Oboe Concerto in D minor, 2. Adagio
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 第2楽章.mp3



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2007年07月12日


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23 第3楽章

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
リヒテル(スヴャトスラフ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2007-09-26)
おすすめ度の平均: 5.0
5全盛期の巨匠同士ががっぷり四つに組んだ記録

♪劇的なエンディングは印象的 - 壮大な第3楽章

チャイコフスキーは全部で3曲のピアノ協奏曲を残していますが、
第2番、3番が演奏されることはほとんどなく、
“チャイコフスキーのピアノ協奏曲”と言ったら
まず第1番のことだと思って間違いありません。

ロシアの2大ピアノ協奏曲として、よくラフマニノフの第2番と
比較されたり、CDでカップリングされたりしています。

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第3楽章ではコーダの直前に第2主題の再現がありますが、
この部分はピアノ協奏曲史上指折りの壮大な盛り上がりを見せます。
第1楽章の序奏とリズムやテンポがほとんど一緒なことが、
この協奏曲全体に大きな統一感をもたらしています。

ラフマニノフにも言えることですが、単なる協奏曲というより、
ピアノを伴った交響曲と言えるほどにバックが充実しているのが特徴です。





Tchikovsky:Piano Concerto No.1 in B flat minor, Op.23
3. Allegro con fucco



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posted by アンドウトワ at 05:11 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする