ブラームス:ヴァイオリン協奏曲posted with あまなつ on 2010.04.28オイストラフ(ダヴィッド)
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)(2007-09-26)おすすめ度の平均:重厚で艶やかな第一級の名演
風格溢れるブラームス
イキのいい演奏が魅力
♪名手ヨアヒムとの交流から生まれた3大ヴァイオリン協奏曲
ハンガリー出身で19世紀の大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム。
彼はブラームスの音楽人生に欠くことのできない重要人物です。
1853年、ブラームスが伴奏を務めたエドアルト・レメーニは、
ウィーン音楽院でヨアヒムとヴァイオリンを学んだ旧知の仲でした。
以前からヨアヒムに憧れていたブラームスは演奏旅行が終わると、
レメーニと共にハノーヴァーのヨアヒム邸を訪れました。
この出会いがその後続くブラームスとヨアヒムの絆の始まりでした。
若きブラームスの才能を認めたヨアヒムは、リストに紹介状を書き、
後にブラームスの師匠となるシューマンに引き会わせました。
そしてシューマンが「新しい道」と題した論文でブラームスを称えたことで、
彼は広く世間に知られる存在となっていったのです。
こうした恩に報いるべく作曲されたブラームスにとって唯一のヴァイオリン協奏曲は、
彼が45歳になった時、ヨアヒムとのやり取りの末にようやく完成しました。
当初、4楽章の予定だったのを間のふたつの楽章をやめて、
新たにアダージョの楽章を入れた3楽章としたのもヨアヒムの助言によるものです。
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初演はライプチヒでブラームス自身の指揮、ヨアヒムの独奏で行われ、
「これはブラームスとヨアヒムの友情の木に宿った美しい果実だ」と、
評論家ハンスリックからも絶賛される大成功を収めました。
また、名ヴァイオリニスト、レオポルド・アウアーの
「ベートーヴェンとメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲以後に現れた
重要なヴァイオリン曲」という言葉から、
現在では所謂“3大ヴァイオリン協奏曲”と称されています。
J.Brahms:Violin Concerto in D major, Op.77
3. Allegro giocoso,ma non troppo - Vivace
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http://classical-music.aki.gs/131-Brahms-Violin-Concerto-3rd.mp3