このページへチップを贈る

2011年11月22日


リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェヘラザード》Op.35 第3楽章:若い王子と王女

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
新品最安価格:13%OFF ¥ 1,390 (5店出品)
レビュー平均: 5.0点 (5人がレビュー投稿)
5.0点 丁寧な演奏が光るデュトワ&モントリオール
5.0点 私の一番好きなシェエラザード
5.0点 デュトワ&モントリオール響の遺産
発売日:2006-01-13
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:デュトワ(シャルル)

♪アラビアンナイト〜千一夜物語を多彩な管弦楽で表現

シャリアールは次々と嫁をめとっては、結婚の夜に殺してしまうという残酷な王でした。
才色兼備の王妃シェヘラザードは、周囲の反対を押し切り、あえて王の妻となり、
様々な面白い物語を千一夜に渡り語って、殺されるのを逃れ続けます。
そして最後には王の心を開くというのが、有名な「アラビアン・ナイト」の物語です。

「シンドバッドの冒険」や「アリババと40人の盗賊」などもこれに含まれますが、
リムスキー=コルサコフはこの長大な物語から4話を選び、
それぞれを音楽で描いた、4楽章からなる管弦楽組曲を作曲しました。
それが彼の代表作でもある交響組曲「シェヘラザード」です。

この組曲では全体を通して、王妃シェヘラザードを示す儚くも美しい旋律が、
コンサートマスターが弾くヴァイオリン独奏によって何度も奏でられます。
ライトモチーフともいえるこの主題は、とても印象的で聴く者を引きつけます。
またすべてはシェヘラザードによって語られているという統一感を生んでいます。

スポンサードリンク


1888年の夏に完成したこの組曲は、同年12月に初演され大成功を収めました。
そして1910年にはロシア・バレエ団がこの曲によるバレエをパリで初演し、
こちらも好評で、シェヘラザードはバレエ作品としても有名になりました。

シェヘラザードで最も親しまれているのは第3楽章「若い王子と王女」です。
新月の王子と満月の王女の情愛を表した旋律は特に有名で、
CMやフィギュアスケートの曲としても、頻繁に使用されています。
ロシア音楽を代表する名旋律のひとつと言っても過言ではないでしょう。

*この作品はダイジェスト版を公開していましたが、今回は完全版として新たに録音しました。





リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェヘラザード》Op.35
第3楽章:若い王子と王女
Rimsky-Korsakov:Scheherazade Op.35
3. The Young Prince and The Young Princess



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 05:50 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月26日


ベートーヴェン:《コリオラン》序曲 Op.62 [新録音]

ベートーヴェン  : 交響曲第5番ハ短調op.67 「運命」
定価:¥ 2,000
新品最安価格:12%OFF ¥ 1,741 (3店出品)
中古最安価格:36%OFF ¥ 1,280 (1店出品)
発売日:2000-06-21
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
クリエーター:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
フルトヴェングラー(ウィルヘルム)(指揮)

♪ハ短調 - アレグロ・コンブリオ 〜 「運命」 第1楽章に通じる激しさ

プルタークの「英雄伝」に登場する、紀元前5世紀の古代ローマの将軍コリオラヌスは、
敵対するコリオーライの城をただ一人で攻め落とし、謀殺された悲劇の英雄。

シェイクスピアはこれを元に、最後の悲劇作品となった戯曲「コリオレイナス」を執筆。
さらに約200年後、ウィーンの宮廷秘書官かつ人気劇作家であった、
ハインリヒ・ヨーゼフ・フォン・コリンは、同じテーマで戯曲「コリオラン」を書き上げ、
1802年、この作品はウィーン宮廷劇場にて上演されました。

コリンの友人だったベートーヴェンは悲しくも激しく、力強い内容に感激し、
戯曲をイメージした演奏会用序曲を1807年に完成させ、コリンに献呈しています。
ベートーヴェンは主人公の中に自分自身の性格を見出し、
曲中で自己の表現を試みたともいわれています。

ワーグナーは《コリオラン》序曲についてこう語っています。
「偉大な力、不撓の自信と熱狂せる反抗心が、憤怒、憎悪、復讐、
破壊的精神のうちに台頭する姿を、眼前に髣髴たらしめる」

スポンサードリンク


戯曲「コリオラン」が上演された1802年、ベートーヴェンは失恋や難聴の苦しみから、
のちに「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる有名な文書を書いています。
そしてハ短調 - アレグロ・コンブリオは「運命」の第1楽章と共通の調性・表情記号。
また「運命」「コリオラン序曲」共に、1807年の作品です。

曲調は悲劇的ですが、それに打ち勝とうという、前向きな精神に満ちています。
怒りも激しさも、困難を乗り越える力へと転換されています。
そして穏やかな第2主題は、すべてを包み込む母性を象徴しているかのようです。
色々な意味で、もっともベートーヴェンらしいといえる作品のひとつです。





ベートーヴェン:《コリオラン》序曲 Op.62 [新録音]
L.V.Beethoven:Coriolan Overture Op.62



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 06:20 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月23日


ベートーヴェン:《エグモント》序曲 Op.84 [新録音]

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>
新品最安価格:12%OFF ¥ 1,785 (4店出品)
レビュー平均: 4.7点 (24人がレビュー投稿)
5.0点 至高の『運命』
5.0点 ”神の手”による歓喜の極み
5.0点 みんな、もっとクラシックを聴こうよ。
発売日:1997-08-06
メーカー:ポリドール
クリエーター:フルトヴェングラー(ウィルヘルム)(指揮)

♪圧政に立ち向かう英雄の姿を描いた名序曲

ベートーヴェンは生涯に11曲の序曲を残しています。
「コリオラン」「レオノーレ」「フィデリオ」などがよく知られるところですが、
とりわけ日本では卒業式でも用いられるほど浸透しているのが、
ゲーテの戯曲の劇付随音楽として書かれた「エグモント」序曲です。

エグモントは八十年戦争初期の指導者の一人である、
フランドルの軍人、政治家だったエフモント伯のことです。
ゲーテは彼の英雄的な生涯を、悲劇的な戯曲として描きました。

ゲーテとの交流があり、彼を敬愛したベートーヴェンはこの戯曲に感激します。
そして作曲の依頼を受け、1809年10月から1810年6月までに全曲を書き上げました。
ソプラノ独唱を伴う曲を含む10曲のうち、現在では序曲のみが残っています。

エフモント伯は16世紀スペイン圧政下のオランダで、
苦しむ民衆の独立のために立ち上がり、悲劇的な最期を遂げました。
死刑を宣告されてしまうエフモント伯ですが、獄中で自殺した愛人クレートヒェンが、
自由の女神として彼の前に現れ、勇気と正義を祝福します。

スポンサードリンク


これにより伯爵は自分の死は無駄ではないと確信し、敢然と死に向かいます。
ベートーヴェンはこの死を敗北ではなく勝利としてとらえました。
序曲は只ならぬ艱難で幕を開け、やがて主人公は悲劇に巻き込まれ、
それとの激しい闘いののちに希望の兆しが覗き、最後は大勝利に到ります。

今回の大震災にあたってお届けすべき音楽を考えた時、
やはり思い浮かんだのはベートーヴェンであり、「苦悩を突き抜けて歓喜へ」という、
彼の精神が凝縮された作品として「エグモント序曲」しかないと思いました。
この序曲は同じような内容を持つ、交響曲第5番「運命」の2年後に書かれました。

約5年前にすでに公開済みの楽曲ですが、今回のことを踏まえて、
あらためて、新たな思いで録音し直させていただきました。
今必要なのは逆境に打ち勝つ、ベートーヴェンの強いスピリットだと思います。





ベートーヴェン:《エグモント》序曲 Op.84 [新録音]
L.V.Beethoven:Egmont Overture Op.84



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 06:55 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月23日


リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 「おお、愛しうる限り愛せ」 (ピアノ&管弦楽版)

愛の夢(ワイセンベルク・アンコール!)
新品最安価格:¥ 1,300 (1店出品)
中古最安価格:38%OFF ¥ 799 (4店出品)
レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 ワイセンベルク〜!
5.0点 感動の「愛の夢」
発売日:2006-02-22
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ワイセンベルク(アレクシス)

♪歌曲を自らピアノ曲に編曲したロマンティックな作品


『おお、愛しうる限り愛せ』 詩:フェルディナント・フライリヒラート(大意)

愛しなさい、あなたが愛しうる限り
愛しなさい、あなたが望むだけ
時は来る、あなたが墓の前で悲しむ時が

だから心を尽くし、人を愛せよ
あなたに対して他者の心が
あたたかな愛で脈打つ限り

あなたに胸を開く人があれば
あなたはその人にできる限りのことをせよ
その人の時を喜びで満たし
一時も暗いものにすることがあってはならない

そして言葉には気をつけなさい
「それは誤解です」と言い訳しても
その人は嘆き立ち去ってしまうでしょう


「愛の夢」はリストの作品の中でも、特に美しい旋律が魅力の有名なピアノ曲。
元はドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラートの詩集から、
「おお、愛しうる限り愛せ」にリストが曲をつけ、歌曲として発表していたもの。

これを後に自身がピアノ用に編曲し、同じように歌曲から編曲した2曲とあわせ、
「愛の夢 - 3つのノクターン」として出版されたものが、現在知られる作品です。
この3曲はいずれも、キリスト教的な人間愛をテーマにした詩が採られています。

スポンサードリンク


一般に「愛の夢」といえば、男女の恋愛を描いたものというイメージがありますが、
ロマンティックな曲調に反して実際はそうではなく、
宗教心の厚かったリストの精神が反映された、格調高い作品になっています。

とは言え、恋愛にも崇高な形というものがありますから、
そういう捉え方で聴くことも、もちろん間違いではないでしょう。
むしろ夢見るような旋律からは、恋愛の上での神々しい精神の成就、
という理想への憧れや情熱が伝わってくるかのようです。

(管弦楽はオリジナル編曲です)





リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 「おお、愛しうる限り愛せ」(ピアノ&管弦楽版)
Franz Liszt:Liebestraume No.3 "O lieb, so lang du lieben kannst"



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 06:10 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月18日


ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『憂いもなく』(Ohne Sorgen) Op.271

カラヤン / ニューイヤー・コンサート87
中古最安価格:31%OFF ¥ 1,748 (4店出品)
レビュー平均: 5.0点 (5人がレビュー投稿)
5.0点 カラヤンの傑作
5.0点 極上の演奏!
5.0点 元気の出る一枚
発売日:1990-10-25
アーティスト:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

♪兄・ヨハンに勝るとも劣らない才能の持ち主だったヨーゼフ

“ワルツの父”とされるヨハン・シュトラウス1世の次男として生まれ、
“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世を兄とする作曲家、ヨーゼフ・シュトラウス。
華やかな兄の名声の影にあって、今ひとつ目立たない存在の彼ですが、
当時の評価は兄よりむしろ弟の方が高かったともいわれ、
事実ヨハンも、才能は自分よりヨーゼフの方が上であると語っています。

ふたりの父、ヨハン・シュトラウス1世は、自身の音楽家としての経験から、
子供たちが厳しい音楽の道を歩むことを認めませんでした。
それに逆らい、自らの楽団を率いて指揮した、2世と父は反りが合いませんでしたが、
従順なヨーゼフは、教えの通り技術屋となり、土木建築業に勤しんでいました。

しかし転機が訪れます。
26歳の頃、兄の代役として指揮したことをきっかけに建築業をやめ、
指揮者、作曲家としての人生を歩み始めたのです。
結局、生涯に283曲という、兄にも引けを取らない数の作品を出版しています。

スポンサードリンク


ポルカ「憂いもなく」はヨーゼフが亡くなった1870年(42歳)に作曲されています。
最晩年のヨーゼフは、あるロシアの役人による屈辱的な虐待に苦しめられ、
それが原因となって亡くなったと伝えられています。

いつもは短調で内省的な傾向が強いヨーゼフの作品ですが、
この曲では楽譜に「笑いましょう」と書き込まれ、明るく楽天的な面を見せています。
しかしその明るさは、辛かった自分の人生を笑い飛ばし、せめて音楽の中では、
努めて楽しく振舞おうと、自らを奮い立たせてのものだったのかもしれません。





ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『憂いもなく』(Ohne Sorgen) Op.271
Joseph Strauss:Ohne Sorgen Polka Op.271



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 14:46 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月04日


リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》Op.40 1. 英雄

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
定価:¥ 2,800
レビュー平均: 4.7点 (3人がレビュー投稿)
5.0点 この曲のスタンダードに。
4.0点 有機的に息づく R.シュトラウスの大作
5.0点 聞きやすい
発売日:2005-11-16
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ベルリン・フィルハーモニー/ ラトル(サイモン)

♪作曲者自身の功績を示した最後の交響詩

ドイツロマン派最後の巨匠、リヒャルト・シュトラウスは早熟の天才でした。
父がミュンヘン宮廷管弦楽団のホルン奏者だったこともあり、
幼い時から音楽教育を受け、4歳でピアノを弾き、6歳で作曲を始めていました。

才能を知った有名な指揮者ハンス・フォン・ビューローに認められ、
二十歳で指揮者デビューしたシュトラウスは、その後各地で指揮者を歴任。
そして1924年以降は別荘に定住して、作曲活動に専念しました。

彼の作曲の中心である交響詩の最後の作品となった「英雄の生涯」は、
それまでの人生を総括するような内容ですが、書かれたのはまだ34歳の時です。
作曲家としては批評家から風当たりが強かった状況に一矢を報いるかのように、
この交響詩では逆境に立ち向かうひとりの英雄の姿が描かれています。
英雄はシュトラウス自身と言われますが、本人の弁ではそうばかりではないようです。

演奏には105名から成る4管編成のオーケストラが必要となり、
オーケストレーションはこの曲において頂点に達したとも言われ、
技術的にも難しいことからオーケストラの力量が試される作品とされています。

スポンサードリンク


また作曲者自身は当初この曲を「エロイカ」と呼んでいました。
友人には「ベートーヴェンの英雄に代わる交響詩を書いている」と伝えていて、
実際、同じ変ホ長調で、英雄のフレーズ断片の引用もあります。
6つの部分に分けられるのが常ですが、スコア上には分類や副題はありません。

指揮者メンゲルベルクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団にに献曲され、
1899年3月3日、フランクフルトにて作曲者自身の指揮により初演されました。
日本初演は1960(昭和35)年6月13日、東京・日比谷公会堂において、
ウィルヘルム・シュヒター(1911-1974)指揮のNHK交響楽団によって実現しました。





リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》Op.40 1. 英雄
Richard Strauss:Ein Heldenleben Op.40 1. Der Held



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 13:35 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日


メンデルスゾーン:劇付随音楽《真夏の夜の夢》 Op.61-5 「間奏曲」

メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」
クレンペラー(オットー)
EMIミュージック・ジャパン(2002-06-19)
おすすめ度の平均: 5.0
5「結婚行進曲」しか知らない人にもお勧め
5まさにクレンペラー

♪組曲としても取り上げられる珠玉の名品

「真夏の夜の夢」の原題は「A Midsummer Night's Dream」です。
“Midsummer”は実際には真夏ではなく夏至のことを指しています。

古くからヨーロッパには夏至が近づくと妖怪や妖精たちが現れ、
人間にいたずらをするという伝説が信じられていました。
シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」はこれがもとになっています。

メンデルスゾーンは17歳の時、翻訳されたこの戯曲を姉と共に読み、
ファンタジックな物語の世界に引き込まれそれを音楽にしました。
最初は姉との4手のピアノ連弾曲として作曲したのですが、その後管弦楽用に編曲。
メンデルスゾーンの家の庭にあるホールで、音楽会の演目としてお披露目されました。

正式な初演は翌1827年2月のことです。それから17年という長い年月を経て、
再びこの戯曲の音楽を書くことになったのは彼が34歳の時のことでした。

プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世は「真夏の夜の夢」の上演にあたり、
同名の序曲の素晴らしさに感銘を受けたメンデルスゾーンに、
ポツダムの離宮での公演用に劇中音楽の作曲を依頼しました。

こうして序曲に追加して12曲が、新たに劇付随音楽として作曲されたのでした。
この公演で序曲はそのまま流用され、今も両方をあわせて演奏されることが多くなっています。

スポンサードリンク


作品番号はそれぞれ序曲がOp.21、付随音楽がOp.61です。
これほど長いブランクがあったにも関わらずそれをまったく感じさせないところに、
序曲の音楽としての完成度の高さやメンデルスゾーンの早熟さが窺えます。

演奏会では序曲と共に「スケルツォ」「間奏曲」
「ノクターン」「結婚行進曲」などがよく取り上げられています。






Felix Mendelssohn:"A Midsummer Night's Dream" Intermezzo Op.61-5


ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 05:46 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月14日


メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》 序曲 Op.21

メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
レヴァイン(ジェイムズ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2007-02-28)
おすすめ度の平均: 5.0
5ドイツ・ロマン派の二大劇音楽のカップリング

♪若くして完成の域に達していた早熟の天才

古典的気風とロマン派的情緒を持つフェリックス・メンデルスゾーン。
当時押し寄せていたベルリオーズなどの濃厚な表現を避け、
あえて古典的で均整の取れた音楽性を保ち続けた作曲家でした。

名前のフェリックスには“幸福な児”という意味があります。
その名の通り彼の人生は順風満帆なものでした。

裕福な家庭に生まれ、早くから才能に恵まれ容姿も端麗。
あのゲーテからの寵愛も受け、
指揮者として作曲家として成功そのものの人生を送りました。

しかしユダヤ系の成功者として同業からの妬みが多く、
お坊ちゃまだった彼の繊細な気質は絶えず休まることがなかったといいます。
またナチスのユダヤ人排斥により、メンデルスゾーンの音楽は
ドイツでほとんど顧みられなかった時期もあります。

彼の音楽についてシューマンはこんなことを言っています。

「“真夏の夜の夢”の序曲ひとつでメンデルスゾーンは立派な作曲家である。
だから彼の他の作品は別の作曲家の名前をつけてもいいようなものだ。」

またある批評家のこんな名言があります。

「もしモーツァルトに幸福な生涯を与えたなら、
さぞかしメンデルスゾーンに似たことだろう。」

スポンサードリンク


わずか17歳で書き上げた“真夏の夜の夢”序曲には、
メンデルスゾーンの早熟で豊かな才能が詰まっています。
簡潔で無駄のない造りは既に完成の域に達していて、
まさに天才の名にふさわしいものです。

また“真夏の夜の夢”序曲にはこんな逸話もあります。
ロンドンで初演の帰り道、メンデルスゾーンは馬車に総譜を忘れてしまいます。
仕方なく書き直したスコアと、後に見つかったスコアを見比べると、
一音の違いもなく完璧にオリジナルを再現していたということです。






Felix Mendelssohn:"A Midsummer Night's Dream" Overture Op.21


ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 17:01 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月22日


ドビュッシー:《小組曲》から 第3曲 メヌエット [ビュッセル編曲]

Debussy-03.jpg ♪ビュッセルの編曲により広まったピアノ作品

まだ20代だった若かりし頃のドビュッシーの作品です。
4手のピアノ連弾のための組曲として作曲されました。

初演は名門出版社デュラン社の御曹司、ジャック・デュランと、
作曲のドビュッシー自身の連弾によりあるサロンにて行われました。
しかし、この初演は成功とは言えず、作品も評価されませんでした。

それから数年後、ドビュッシーの友人で指揮者のアンリ・ビュッセルが、
ドビュッシーの監修のもと、この組曲を管弦楽用に編曲しました。
これがきっかけとなり、小組曲は広く人々に知られることとなったのです。

編曲が行われた頃のドビュッシーは「牧神の午後への前奏曲」、
「海」といった後に代表作とされる作品を手がけていました。
これらに通ずる技法が小組曲にも取り入れられています。


スポンサードリンク


第3曲メヌエットには1882年に作曲された歌曲「艶なる宴」の旋律が転用されています。
この歌曲は18歳のドビュッシーが当時恋したヴァニエ夫人に捧げたものです。
夫人はドビュッシーより14歳年上で、彼のパトロンでもありました。

小組曲はどれもシンプルで親しみやすいため、ドビュッシー入門には最適です。
管弦楽用のほか、ピアノ独奏用、また様々な楽器のための編曲があります。


ドビュッシー:3つのソナタ、小組曲、6つの古代碑銘他(再プレス)
パイヤール室内管弦楽団
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)(2008-01-31)
おすすめ度の平均: 5.0
5名人ぞろいのドビュッシー


ドビュッシー:《小組曲》から 第3曲 メヌエット [ビュッセル編曲]
C.Debussy:Petite suite 3. Menuet (arr. Büsser)


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 15:44 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月13日


チャイコフスキー:組曲《くるみ割り人形》から 第1曲 「序曲」 Op.71a-1

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)デラックス版(DVD付)
サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー
EMIミュージックジャパン(2010-08-04)
おすすめ度の平均: 4.0
4スマート過ぎるのかな?
4豊かで奥深い音楽作品としての『くるみ割り人形』

♪愛され続けるバレエ音楽のオープニング曲

19世紀から20世紀にかけての音楽界には国民楽派と呼ばれる、
自国の民族主義的な音楽を尊重しようという動きが見られました。
ドイツ、オーストリアやイタリア、フランスの安易な模倣に止まらず、
そこにそれぞれの出身国ならではの色を加えようという考えです。

代表的なところではロシア五人組がまずあげられます。
リムスキー=コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディンらが所属し、
ロシア民謡や民族性が盛り込まれた音楽を追求していました。
北欧のグリーグ、シベリウス、チェコのドヴォルザーク、スメタナらも、
国は違えど基本的な考え方は同じで、それぞれの民族色を出していました。

そんな流れの中、チャイコフスキーはあくまで西欧音楽にこだわり、
あえて民族色を打ち出そうという考えには同調しませんでした。
彼にとって音楽とはあくまで、モーツァルトのようなクラシックの本流だったのです。

それでもチャイコフスキーの音楽に、まったくロシアの民族的な色合いが
なかったかというと、そういうわけでもありません。
むしろどこまでもロシア民謡的な旋律も多々見受けられます。
西欧音楽を基盤としながらも、自らの内から流れ出る民族性に関しては、
特に拒否するということもなく、自然に任せていたのだと思います。

スポンサードリンク


ともかくも、五人組とは袂を分かったチャイコフスキーの西欧音楽志向は、
結果として彼の音楽に普遍性をもたらし、
より広範囲な支持を集めることにつながったといえるでしょう。
モーツァルトのようにスマートで美しい旋律でありながら、
どこかロシア的な陰影を落としている…。
それがチャイコフスキーの音楽であり、
私たち日本人の琴線に触れる特徴にもなっているのです。






P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Suite Op.71a 1.Overture



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 06:00 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする