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2013年04月20日


スーザ:行進曲 『雷神 - The Thunderer』

星条旗よ永遠なれ 〜スーザ : マーチ名曲集
新品最安価格:38%OFF ¥ 650 (10店出品)

4.0点 スーザのマーチ集
5.0点 行進曲の名人、スーザの名曲25
5.0点 ブラスバンド
発売日:2000-06-21
メーカー:ワーナーミュージック・ジャパン
アーティスト:グレナディア・ガーズ・バンド

♪日本の吹奏楽でも知られるスーザの代表曲

アメリカの行進曲王、ジョン・フィリップ・スーザ。
彼は「星条旗よ永遠なれ」や「ワシントンポスト」、「自由の鐘」、「美中の美」など、
生涯に百数十曲に及ぶ行進曲を作曲しました。

7歳にして音楽の勉強を始め、楽器演奏のほかに声楽にも熱中しました。
熱中するあまり、勝手に楽団にもぐりこんで演奏に加わったりしたほどです。

そして10歳でヴァイオリンを習い始め、13歳の時、スペイン出身で大統領直属の
ワシントン海兵隊楽団のトロンボーン奏者だった父の紹介により、同楽団に入団。
5年間在籍後は各地のオーケストラやバンドを渡り歩きました。

その後、1880年の26歳のときに、古巣のワシントン海兵隊楽団に復帰。
楽団の指揮者に指名され、1892年まで職務を勤め上げました。

そして、海兵隊楽団を退団した1892年には「スーザ吹奏楽団」を結成。
以降、アメリカは元より、ヨーロッパ各地をその楽団を率いて演奏旅行しました。
10年間で一万五千を超えるコンサートを開催したといわれます。

「雷神」は1889年、ワシントン海兵隊楽団としては最後の頃の作品です。
日本語では、「雷神行進曲」、「ザ・サンダラー」と呼ばれることもあります。

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曲名の「雷神」とは、雷を武器として操るギリシャ神話の主神ゼウスのことです。
公的には明らかではありませんが、ドラムとビューグル(ラッパ)の
爆発的効果から、この名が付けられたと考えられています。

同時期の作品としては、有名な「ワシントンポスト」があります。
またこの頃にすでに、イギリスのジャーナリストがスーザをして
「マーチ王 -The March King」と、誌面上で称賛していました。

「雷神」は、スーザの作品として、最もよく知られた作品のひとつです。
また、比較的演奏しやすい曲で、ブラスバンドでもよく取り上げられています。
日本では早くから紹介されていて、 1956年には、選抜高等学校野球大会
入場行進曲にも使用されています。

また、1968年-1972年に、アメリカABCニュースは選挙のテーマに使用していました。





スーザ:行進曲 『雷神 - The Thunderer』 [2:43]
J.F.Sousa:The Thunderer



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2013年03月03日


ドビュッシー:月の光 (ベルガマスク組曲 第3曲) [管弦楽版]

バーバーのアダージョ〜安らぎの名曲集
新品最安価格:19%OFF ¥ 800 (6店出品)
5.0点 しっかりとした演奏の癒し系クラシックCD
5.0点 バーバーのアダージョ~安らぎの名曲集
4.0点 昔を思い出す一品
発売日:2001-04-25
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:オムニバス(クラシック)

♪ディズニー映画『ファンタジア』で知られるオーケストラ版

映画『ファンタジア』は1940年公開のディズニー作品。
ミッキーマウス映画によってその名を知られていたウォルト・ディズニーが、
ミッキー映画とは違う芸術的な作品を創り上げようという意欲のもと、
指揮者ストコフスキーとのタッグで完成させた、音楽映画の名作です。

11人の監督、60人のアニメーター、103人編成のオーケストラ等、
投入されたスタッフはのべ1000人、書き上げられた原画100万枚、
録音テープの長さ42万フィート(うち映画で実際使用されたのは1万8千フィート)、
制作日数3年と前例のないスケールでの制作になりました。

作品をコンサートのような感じにすることを思いついたウォルトは、
音楽評論家ディームス・テーラーを顧問に迎え、
100枚以上のレコードから協議の結果、次の8曲を選出しました。

1:「トッカータとフーガ ニ短調」(9:22) - J.S.バッハ
2:組曲「くるみ割り人形」 - チャイコフスキー(13:30)
3:「魔法使いの弟子」 - デュカス(9:17)
4:「春の祭典」- ストラヴィンスキー(22:28)
5:「田園交響曲」 - ベートーヴェン(22:00)
6:「時の踊り」 - ポンキエッリ(12:13)
7:「はげ山の一夜」 - ムソルグスキー(7:25)
8:「アヴェ・マリア」 - シューベルト(6:27)

そして編集段階では惜しくもカットされたものの、後年のDVD化によって
特典映像として甦った美しい作品があります。
それがストコフスキー編曲によるオーケストラ版『月の光』です。

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ベルガマスク組曲の1曲として、あまりに有名なドビュッシーのこのピアノ曲を、
ストコフスキーは色彩感豊かな管弦楽アレンジで見事に作り変えています。
そしてこの作品は映像もまた、大変ロマンティックで魅力的です。

舞台は月明かりに照らされた、森の奥の沼池。
岸辺に佇む白さぎが飛び立つと、満月を背に湖上で弧を描き飛びます。
着水した足元から広がる波の輪。
水面にきらめく光の粒はやがて丸い月の姿となって浮かびあがります。

波によって何度も粒になっては元の姿に戻る水面の月。
パートナーを得て2羽となった白さぎは、共に弧を描きながら舞い、
やがて輝く満月の彼方へと飛び去っていくのです。


*ストコフスキーの著作権がまだ有効なため音源はオリジナル編曲です。





ドビュッシー:月の光 (ベルガマスク組曲 第3曲) [管弦楽版] [5:09]
C.Debussy:Clair de Lune (Suite bergamasque) [Orchestral]



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2013年01月26日


サン=サーンス:組曲《動物の謝肉祭》から 第1曲 『序奏と獅子王の行進曲』

サン=サーンス:動物の謝肉祭
新品最安価格:24%OFF ¥ 1,215 (4店出品)
5.0点 『白鳥』はミッシャ・マイスキーのためにある
5.0点 踊りたくなってしまう
発売日:2010-03-24
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:アルゲリッチ(マルタ) バシュキローヴァ(エレナ)
クレーメル(ギドン)

♪動物たちの様々な生態をユーモラスに描いた組曲

1886年、サン=サーンスが51歳の時のことです。
すでに一流作曲家として認められていた彼は、愛らしいひとつの組曲を作りました。
様々な動物たちの生態を、音楽で描いた作品として有名な『動物の謝肉祭』です。

この年の始めにプラハとウィーンへ演奏旅行に出かけたサン=サーンスは、
オーストリアのクルディムという田舎町で、数日間の休暇を過ごしました。

この地で世話になった友人のチェリスト、シャルル・ルプークは、
自身が主宰する毎年の謝肉祭で催す音楽会のために、
新曲を作曲してくれるようサン=サーンスに依頼しました。
そこで彼は訪れた聴衆を驚かそうと、この作品を作ったといわれています。

「動物園の大幻想曲」という副題が示すとおり、
この組曲には実に様々な種類の生き物たちがユーモラスに登場します。
その中には人間も含まれていて、第11曲の「ピアニスト」では、
チェルニーの練習曲さえろくに弾けないピアニストの姿が描かれています。

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また曲の中には当時の人々に知られた名曲の数々が断片的に織り込まれ、
それがこの組曲のユーモアや面白さをひろげています。
例えば第4曲の「亀」には有名なオッフェンバックの『天国と地獄』序曲の
フレーズの一部が登場し、亀が這うようにノロノロと演奏されるといった具合です。

サン=サーンスは『動物の謝肉祭』を、余興程度にしか考えていなかったようで、
特に出版しようとはしませんでしたが、「白鳥」だけは個別に出版していました。
やはり本人もこの曲だけは特別だと思っていたようです。

組曲の全曲が友人たちの手にによって出版されたのは、
サン=サーンスが亡くなった翌年にあたる1922年のことでした。





サン=サーンス:組曲《動物の謝肉祭》から 第1曲 『序奏と獅子王の行進曲』 [2:08]
C.Saint-Saens:Carnival of the Animals Grand Zoological Fantasy
1. Introduction and Royal March of the Lion



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2013年01月08日


スメタナ:交響詩 《モルダウ》 (『わが祖国』より) [新録音2013]

スメタナ:わが祖国(全曲)
新品最安価格:13%OFF ¥ 1,084 (4店出品)
レビュー平均: 4.7点 (6人がレビュー投稿)
5.0点 わくわくと心躍る『わが祖国』の演奏。
5.0点 祖国ボヘミアへの熱烈な賛美と愛情
5.0点 聴く度に身震いがして来よる演奏
発売日:2006-01-18
メーカー:コロムビアミュージックエンタテインメント
アーティスト:アンチェル(カレル)

♪ボヘミア国民主義音楽の礎を築いた愛国心に満ちた作曲家

スメタナはボヘミア国民主義音楽の祖と呼ばれる19世紀の作曲家です。
1824年3月2日にチェコで生まれ、5歳で四重奏曲の演奏に加わり、
6歳で早くもピアニストとして、公衆の面前に姿を現していました。

作曲をモーツァルトに、ピアノをリストに習おうと決心していた青年スメタナは、
父親の意に背いてプラハに向かい、そこでカテリーナという少女と出会います。
二重奏を組んだ二人はそれで生計を立て、やがて恋仲になっていきました。

カテリーナの勧めで師事したヨーゼフ・プロクシは、
スメタナの才能を認め、無報酬で彼に音楽を教授しました。
やがてレオポルド・タン伯爵家の家つき楽長に就任したスメタナは、
これをきっかけに音楽家としての道を順調に歩み始めるのです。

当時のボヘミアは16世紀から続くオーストリアの統治下にありました。
しかし、19世紀初頭にヨーロッパに勃興した、国民主義的風潮はボヘミアにも及び、
ボヘミアは独立をめざす民族運動を起こしました。
これに動かされたスメタナは、1848年に革命学生部隊の行進曲を書き、
この結果、要注意人物として官憲に睨まれ、スウェーデンに走ったのです。

1856年、スウェーデンのゴーテボルクの音楽協会の指揮者に就任。
ここで成功を収めたものの、カテリーナは北の地で帰らぬ人となりました。
この間の1859年、オーストリアが仏伊連合軍に敗れて風向きが変わり、
国民が芸術意欲を取り戻したボヘミアへと、スメタナは1861年に帰って行きました。

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故国に戻ったスメタナは、最終的に8作となる国民歌劇の創作に乗り出し、
1863年に「ボヘミアのブランデンブルク家の人々」を、続いて1866年には代表作、
「売られた花嫁」を完成させ、国民の圧倒的支持を受けました。

しかし、1870年ごろからスメタナの耳は病に冒され始め、
ついにはベートーヴェンと同じく、まったく聴覚を失ってしまいます。
こうした苦難の中、書き上げられたのが、6曲からなる連作交響詩「わが祖国」です。

この中でも特に知られる第2曲「モルダウ」は、スマヴァの森に源を発し、
旧跡に富む山々の裾を通ってプラハを貫け、やがて海へと至る大河のことです。
木の葉から滴る水の音がピチカートで示され、それは徐々に集まって流れとなり、
水かさを増しながら奔流は森の側を通り過ぎて行きます。

聴こえてくるのは狩猟のラッパの響き、そして山裾には牧場や畑も見えてきます。
村では農民の結婚式が行われ、歌や踊りに宴もたけなわです。
やがて日が暮れると月光にきらめく水面には、水の精たちが密やかに舞っています。

再び流れを取り戻した奔流は、岩間に当たって砕ける激流となり、
それが収まると川幅を広げ、古き名城を映しながらプラハの都を貫け、
草原の彼方、遥かな海へと流れ去って行くのです。

交響詩「わが祖国」の完成後のスメタナは、歌劇「接吻」などの作品を書きましたが、
1884年5月12日、プラハの精神病院で息を引き取りました。
彼が残したボヘミア国民主義音楽は、ドヴォルザークなどによって
さらに発展し、立派に受け継がれていったのでした。


スメタナ:交響詩 《モルダウ》 (わが祖国より) [新録音2013] [13:48]
Bedrich Smetana:The Moldau (Vltava) from "My Country"

http://classical-sound.up.seesaa.net/Smetana-The-Moldau-2013.mp3



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2012年10月05日


ビゼー:アルルの女 第2組曲 第4曲 ファランドール [新録音2012]

ビゼー:カルメン
新品最安価格:¥ 2,590 (3店出品)
中古最安価格:16%OFF ¥ 1,000 (8店出品)
5.0点 Igor Markevitch, 1912-1983
5.0点 とびきりの名演
発売日:2006-08-23
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:マルケヴィッチ(イーゴル)

♪ビゼーの親友ギローの手によって完成した「アルルの女」第2組曲

1872年のこと、パリのボードヴィル座の支配人カヴァロは、
新作舞台劇のための付随音楽の作曲をビゼーに依頼しました。
カヴァロがパリのリリック座の支配人だった時から二人は旧知の仲で、
歌劇「真珠採り」や「美しいパースの娘」などもカヴァロがビゼーに依頼した作品です。
ビゼーの実力を知るカヴァロは、新作でも迷わずビゼーを起用したのです。

「アルルの女」はフランスの文豪ドーテが書いた短編集「風者小屋だより」の一編を、
ドーテ自身が三幕からなる戯曲に脚色した作品です。
フランスのプロヴァンス地方のアルルという町に近い農村が舞台で、
カマルグというこの村の旧家の長男フレデリの悲恋の物語です。

妖艶なアルルの女である少女に恋をしたフレデリは、周囲の反対もあって、
彼を慕っていた隣村のヴィヴェットという少女と結婚することを決意します。
しかし、フレデリとヴィヴェットの婚約の祝いの日に、
牧場番のミティフィオが、アルルの女とその日の夜に駆け落ちすると聞き、
フレデリは急にアルルの女への恋情から飛び出し、
嫉妬にかられて穀物倉庫の屋根から飛び降りて死んでしまうのです。

ビゼーはこの悲劇のために27曲の劇付随音楽を作曲しました。
劇は不評だったものの音楽は好評で、自信を持っていたビゼーは、
中から4曲を選んで演奏会用の組曲としました。
これが「アルルの女」第1組曲。
彼の死後、親友のエルネスト・ギローが4曲を選んでまとめたのが第2組曲です。

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有名な「メヌエット」と「ファランドール」を含む第2組曲は、
ギローの手腕によって今日の地位を得ているとも言えます。
まずフルートの旋律も美しい「メヌエット」は「アルルの女」の曲ではありません。
「美しいパースの娘」の二重唱のバックで流れる、
伴奏の旋律を抜き出して編曲し、第2組曲に転用しています。

また「ファランドール」はプロヴァンス民謡「3人の王の行進」に基づく旋律と、
民謡「馬のダンス」に基づく旋律が巧みに組み合わされています。
管弦楽法に長けたギローの力量が存分に発揮された「アルルの女」第2組曲。
このすばらしい組曲を語る際、彼の名はもっと前面に出るべきかもしれません。

(「3人の王」とは新約聖書に登場する、イエス・キリストが誕生したときに
彼のもとにやって来たとされる「東方の三博士」を指します。
したがってこの歌は、フランスではクリスマスの歌として知られています。)

*演奏と音響を改めた新たな録音音源です。





ビゼー:アルルの女 第2組曲 第4曲 ファランドール [新録音2012] [3:53]
Georges Bizet:L'Arlésienne Suite No.2 4. Farandole



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2012年09月19日


モーツァルト:セレナーデ第9番 ニ長調 K.320 「ポストホルン」 第6楽章

モーツァルト:アイネ・クライネ、ポストホルン
新品最安価格:13%OFF ¥ 1,391 (6店出品)
中古最安価格:19%OFF ¥ 1,280 (2店出品)
5.0点 アイネ・クライネならこれ
5.0点 ベーム翁らしい生真面目さが嬉しい。
5.0点 巨匠最晩年の音楽への愛に満ちている。
発売日:2009-10-21
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ウィーン・フィルハーモニー ベーム(カール)

♪郵便馬車のポストホルンを取り入れた壮麗なセレナーデ

鉄道の無かったモーツァルトの時代の交通手段と言えば馬車です。
幼い頃からヨーロッパ各地を演奏旅行で周ったモーツァルトは、
もちろん馬車を移動に使い、多くの時間を馬車と共に過ごしました。

当時の馬車は郵便物を乗せ、郵便馬車としての役割も果たしていました。
この馬車が発車到着の合図に鳴らしていたのがポストホルンです。
バルブを持たず菅を巻き込んだだけのシンプルな楽器で、
角笛の進化形にしてコルネットの前身とも言えます。
バルブがありませんから自然倍音の三つの音(ドミソ)を駆使して演奏します。

セレナーデ第9番の第6楽章では、モーツァルトが旅の途上で何度も耳にしたであろう、
ポストホルンのフレーズが、中間部の第2トリオ(3:20)で登場します。
「ポストホルン」セレナーデの愛称はここに由来しています。

作曲時のモーツァルトは生まれ故郷のザルツブルクに帰り、
それまでの演奏旅行で得た成果を活かし創作に励んでいました。
しかし時の大司教に対して良い感情を持っていなかったモーツァルトは、
彼から離れてザルツブルクを立ちたいと思っていたようです。

作曲にあたってはそんな願いが出発を示すポストホルンに反映されたとか、
ザルツブルクを去る知人への思いをポストホルンの音に託したなど、
推測による諸説はあるものの、どれも定かではありません。

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第9番はセレナーデとしては楽器編成の規模が大きい立派な管弦楽作品です。
そのためモーツァルトはここから第1,5,7楽章を抜き出して、
新たに交響曲ニ長調として改編も試みています。
また現代でもロジャー・ノリントンなどの指揮者が第1,5,6,7楽章を抜き出し、
全4楽章の交響曲として演奏会で取り上げることがあります。

第6楽章の第1トリオ(1:13)にはフラウティーノという楽器の指定があります。
これはバロック時代にも存在したソプラニーノリコーダーとも呼ばれる楽器です。
(ヴィヴァルディはフラウティーノのための協奏曲を書いています)
しかし指定はあるものの、譜面のそのパートは空白になっています。
そこで演奏会では空白のまま、弦楽器のみが旋律を奏でたり、
弦楽器より高いオクターブで、ピッコロやリコーダーが同じ旋律を奏でたりします。
今回の配信では弦楽器のみの形をとっています。





モーツァルト:セレナーデ第9番 ニ長調 K.320 「ポストホルン」 第6楽章 [5:41]
Wolfgang Amadeus Mozart:Serenade for Orchestra No.9 in D major K. 320
Posthorn 6. Minuetto - Trio 1 & 2



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2012年09月06日


J.S.バッハ:カンタータ 第146番 1. シンフォニア BWV.146

バッハ:カンタータ全集(8)
中古最安価格:19%OFF ¥ 7,600 (3店出品)
4.0点 あの名手も参加しています。
4.0点 この巻の聴きどころ
発売日:2001-06-20
メーカー:ワーナーミュージック・ジャパン
クリエーター:アーノンクール(ニコラウス)(指揮) レオンハルト(グスタフ)(指揮) ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(演奏) レオンハルト合奏団(演奏)
時間:403(分)

♪チェンバロ協奏曲を用いた荘厳なシンフォニア

カンターター交声曲には、大きく分けて二種類の形態があります。
ひとつはルーテル派の礼拝の説教の前後に演奏された教会カンタータ。
これはその日に朗読する聖書の部分を歌詞で説明しています。

もうひとつは世俗カンタータと呼ばれる宗教とは無関係のもの。
これは主に領主や貴族の慶事の際に演奏されていました。
バッハで有名なものにコーヒーカンタータなどがあります。

しかしバッハに限って言えば、その作曲数の差は歴然としていて、
教会カンタータが二百曲以上に対して、世俗は二十曲程度です。
これにはバッハが長年、教会のオルガニストとして音楽を作り、
演奏も指導していたことが、大きく影響しているのは間違いありません。
また、バッハ自身が大変信仰に厚い人物だったことも、もちろん理由のひとつです。

二百に上る教会カンタータの内、百七十曲近くの作品が、
1723年以降のライプツィヒ時代に書かれていると言われています。
「目覚めよと呼ぶ声あり」のコラール「シオンは物見らが歌うのを聴く」や、
主よ、人の望みの喜びよ」を含むBWV147なども、
皆こうした多くの教会カンタータの中の一作品です。

BWV146にはある事実が潜んでいます。
それは第1曲と第2曲が、自身のチェンバロ協奏曲からの引用だということです。
チェンバロがオルガンに差し替えられ(オルガンはおそらくバッハ自身が演奏)、
第2曲にはカンタータらしく合唱が加えられています。
どちらがいいとは一概には言えませんが、
カンタータの方が奥行きや荘厳さが増しているようにも感じます。
バッハが引用したのも、そうした狙いがあったからかもしれません。

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ところで最近、日本のロックバンド、サカナクションの、
「バッハの旋律を夜に聴いたせいなんです。」という楽曲が、
YouTube動画などでも大変話題になっています。
ここで言う“バッハの旋律”とはどの曲なのか?についてですが、
歌詞にはチェロというワードがあるので、
これは無伴奏チェロ組曲などを想起させます。

そしてもうひとつの手がかりとして、1コーラスの終了後に、
チェンバロ(ピアノ)協奏曲第1番第1楽章のカデンツァが、
ピアノソロによって奏でられる場面があります。
実際のところどうなのかは不明ですが、サカナクションのファンの方は、
そのあたりにも想いを馳せて聴かれると、より面白いかもしれません。
尚、そのカデンツァは今回のシンフォニアの4:08頃にも登場します。





J.S.バッハ:カンタータ 第146番 1. シンフォニア BWV.146
J.S.Bach:Cantata No.146 Wir mussen durch viel Trubsal, BWV 146
1. Sinfonia



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2012年08月31日


スーザ:行進曲 ワシントンポスト

星条旗よ永遠なれ 〜スーザ : マーチ名曲集
定価:¥ 1,050
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アーティスト:グレナディア・ガーズ・バンド

♪アメリカの新聞社ワシントン・ポストの依頼で作曲された行進曲

「ワシントン・ポスト」はアメリカのマーチ王スーザの代表的な行進曲。
星条旗よ永遠に」などと共に最も広く知られるスーザの作品のひとつです。

1889年、アメリカの新聞ワシントン・ポストはアマチュア作家協会を設立。
紙上で学生の文学作品のコンテストを開始しました。
その表彰式のための行進曲を、オーナーであるハットンとウィルキンスが、
当時アメリカ海兵隊楽団長であったスーザに依頼したのです。

それに応えて作曲されたこの曲は、同年6月15日の第一回表彰式で、
海兵軍楽隊によって初演されると、瞬く間に大ヒットしました。
ワシントン市のスミソニアン・グランドで行われた表彰式には、
ハリソン大統領をはじめとする要人たちが顔を連ねていたといいます。

この行進曲によって平凡な新聞だったワシントン・ポスト紙は一躍有名になり、
このことからある英国人ジャーナリストはスーザを“マーチ王”と呼びました。

「ワシントン・ポスト」はスーザバンドの演奏会では定番曲でした。
もしプログラムになくても、聴衆は演奏することを求めたと伝えられます。

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ワシントンD.C.にあるワシントン・ポスト・ビルには、
“ジョン・フィリップ・スーザ集会室”という名の部屋があり、
アメリカ海兵隊の真紅の制服を着た等身大のスーザの肖像画が、
スポットライトを浴びて飾られているそうです。

ワシントン・ポスト紙に世界的な名声と注目をもたらし、
合衆国にも貢献したスーザに対する賛辞が、そこには表されています。





スーザ:行進曲 ワシントンポスト
John Philip Sousa:The Washington Post



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2012年08月13日


ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のための“ロマンス” 第1番 ト長調 Op.40

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
定価:¥ 1,250
新品最安価格:14%OFF ¥ 1,075 (4店出品)
5.0点 アッカルドの美音
5.0点 先入見なしに聴いて欲しい一枚です。
5.0点 この曲の長大さを感じさせない演奏です
発売日:2005-06-22
メーカー:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
アーティスト:ジュリーニ(カルロ・マリア)

♪楽聖のロマンティックな側面が表れたふたつのロマンツェ

2曲あるロマンスはベートーヴェンのロマン性が最も強く出た作品です。
正式にはどちらも「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス」の名を持ちます。

実際に作曲された順は、作品番号とは反対になっています。
すなわちまず、第2番ヘ長調Op.50が1798年頃に書き上げられ、
それから4年後の1802年頃に、第1番ト長調Op.40が作曲されました。

どちらも夢見るような叙情性と甘美な曲調が特徴ですが、
第1番には落ち着き払った品格があり、第2番は流麗で女性的と言えるかもしれません。
一般的には旋律がはっきりした、親しみやすい第2番の方がより広く知られています。

ベートーヴェンは田園交響曲スプリング・ソナタ(ヴァイオリンソナタ「春」)などの、
自然を感じさせる牧歌的でのどかな曲に、しばしばヘ長調の調性を用いました。
そんなことからも、第2番ヘ長調からは女性的なものが感じられるのかもしれません。
そういえばロマンス第2番と「春」の第1楽章の主題はどこか似ています。

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さて、今回の主役第1番ト長調に話を戻しましょう。
この曲が書かれた1802年の大きな作品と言えば、ハイドン、モーツァルトから離れて
独自性を打ち出し始めた交響曲第2番があげられます。

そして、私生活のできごととしては何と言っても、
有名なハイリゲンシュタットの遺書が書かれたことに尽きます。
この年の5月から約半年間に渡るハイリゲンシュタットの滞在は、
ベートーヴェンに熟考の時を与え、その後の作曲に、いえ人生そのものに関わるような、
内的な変化をもたらしたことが遺書からはうかがえます。

というのも、死後の財産分与についての指示には、自殺の意図が読み取れますが、
同時に「牧人の歌が聴こえなかった時には、あわや自殺しようとしたこともある。
しかし、私の芸術だけがそうした思いから引き戻した。
生涯を終わらせずにこれたのも、徳と私の芸術のおかげだ。」
とも、10月6日と10日の2通の封書には記されているのです。

実際、遺書から程なくして、分厚いスケッチ帳を抱えてウィーンに戻った彼は、
自らの使命に目覚めたかのように、それまでにない筆致で次々と作品を仕上げ、
翌1803年から1804年にかけては、革新的な大作の英雄交響曲を完成させています。

ロマンス第1番ト長調の作曲の背景には、こうした激動の精神的変遷があったのです。
しかし、それを微塵も感じさせない程に、この曲はどこまでも穏やかで可憐です。





ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のための“ロマンス” 第1番 ト長調 Op.40
Ludwig van Beethoven
Romance for Violin and orchestra No.1 in G major, Op.40



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posted by アンドウトワ at 16:41 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする