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アンセルメ(エルネスト)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2013-05-14)
売り上げランキング: 1250
♪捕らわれの身の娘たちが望郷の思いを込めて歌い踊る名旋律
『だったん人の踊り』は、ロシアの作曲家ボロディンが作曲した歌劇『イーゴリ公』の第2幕の曲で、
その郷愁ある旋律から広く親しまれ、独立して演奏されるほか、カバーも多い作品です。
歌劇では合唱を伴いますが演奏会では合唱を省略し、管弦楽曲として演奏されることが多いです。
歴史的には「韃靼人」ではなく「ポロヴェツ人」と呼ぶ方がよりふさわしいですが、
現在ではほぼ「だったん人」の呼び方が定着しています。
『だったん人の踊り』が登場するのは、第2幕のポロヴェツの陣営のシーン。
負傷して捕らわれた主人公イーゴリ公の武人としての態度に惚れ込んだ敵将コンチャークは、
急遽宴席を設け、 その余興としてポロヴェツの若者と娘たちに、歌や踊りを披露させます。
奴隷として連れて来られた娘たちが、望郷の思いを込めて歌うのがこの有名な旋律。
自然に囲まれ自由に暮らした故郷への想いがこの歌には滲み出ています。
『だったん人の踊り』は次のような構成になっています。
序奏: Andantino, 4/4,イ長調
娘達の踊り: Andantino, 4/4, イ長調
男達の踊り: Allegro vivo, 4/4, ヘ長調
全員の踊り: Allegro, 3/4, ニ長調
少年達の踊りと、男達の踊り: Presto, 6/8, ニ短調
娘達の踊りと少年達の踊り Moderato alla breve, 2/2, イ長調
少年達の踊りと男達の踊り: Presto, 6/8, ニ短調
全員の踊り: Allegro con spirito, 4/4, イ長調
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このうち2番目の「娘達の踊り」が有名な旋律にあたります。
一般には「娘達の踊り」をひと口に「だったん人の踊り」とすることが多いです。
この旋律はミュージカル『キスメット』の「ストレンジャー・イン・パラダイス」のように、
ポピュラーソングとしても大変なじみ深いものになっています。
クラシックの多くの名旋律の中でも、琴線に触れる特別な魅力があります。
* 今回は『だったん人の踊り』から「娘達の踊り」の部分をピックアップしました。
演奏のテンポを揺らすことで、以前の録音に比べ、より人間味が出るよう心がけました。
posted by アンドウトワ at 12:40
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管弦楽曲
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