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2015年10月16日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2015]

今回は特別編です。9年ぶりに「運命」の全曲を新たに公開させていただくにあたり、 いつものようなライナーノーツではなく、各楽章をイメージした 散文の形で書かせていただきました。

人間は二度生まれます

一度目は母親のお腹から泣き声をあげて生まれる瞬間

そしてもう一度は、自己の霊なる本質に覚醒する瞬間です


二度目の誕生は待っていてもやって来ない

自らが目覚めようと決意し

内的な闘いに挑むことを覚悟した者のみに訪れます


その闘いは激しく

この地上のあらゆる困難の中でも困難を極めます


人は誰しも心地良い眠りから覚めることを望まず

このいい夢がいつまでも続くようにと寝返りをうちます


しかしそんな心地良い夢をつんざくけたたましい目覚ましの音

それが人生に訪れる過酷な試練、運命の訪れなのです


人はそれを自らの罪への罰と受けとめますが

そうではなく「あなたは眠っている」というお知らせなのです


すべては目覚めのために起こります

何に目覚めるのか?

それはあなたの内側で待っている

本当のあなた自身に対してです


真の勇者とはその自己を手にするために

いかなる努力も惜しまない者のことをいいます





参考図書
アジズとの対話―魂の覚醒を求めて
Aziz Kristof
アルテ(2009-02)
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ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2015]
L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
1. Allegro con brio [10:19]


http://classical-sound.up/Beethoven-Symphony-No5-1st-2015.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:50 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月02日


モーツァルト:交響曲 第25番 ト短調 K.183 第1楽章 [2015]


モーツァルト:交響曲第25番
ワルター/コロンビア交響楽団
ソニー・ミュージックレコーズ (1996-03-21)
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♪悲哀が突き刺さるようなモーツァルトの青春の音楽

モーツァルトが残した41曲の交響曲のうち、
短調なのはこの第25番と第40番の2曲のみです。

そしてどちらも奇しくもト短調。

規模も大きい最晩年の第40番に対して、
17歳という若かりし頃に書かれた第25番は、
しばしば《小ト短調》の名で呼ばれます。

この曲は1773年のウィーン旅行から帰った後に書かれました。
第28番、29番、30番も同じ時期に作曲された作品です。

第25番は第40番と同じト短調とは言っても、
内容に大きな違いがあります。

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悲哀をどこか達観しながら、かみ締めるような40番に比べ、
25番はそれを真っ向から受けとめ、
疾風怒濤に駆け抜ける青春の音楽です。

悲しみがコーティングされることなく、
ストレートに胸に突き刺さってくるかのようです。

第25番はモーツァルト本人も気に入っていたらしく、
ウィーンに移住した晩年の予約演奏会でも
プログラムに取り上げていたようです。



モーツァルト:交響曲 第25番 ト短調 K.183 第1楽章 [2015]
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No.25 in G minor, K.183
1. Allegro con brio [8:03]


http://classical-sound.up/Mozart-Symphony-No25-1st-2015.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:23 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月30日


ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 [リスト編/ハープ音源]




♪天上的な響きの第3楽章をハープの音色で...

ベートーヴェンの交響曲第9番は、人類規模の長大な第4楽章を除いて、
他の三つの楽章はいずれも個人の内面世界を描いています。

激しい葛藤と精神的な闘いを表した第1,2楽章に対し、
第3楽章はあたかも天上界のようなやすらかな境地が奏でられています。

晩年の弦楽四重奏曲にも通じるような崇高な静謐さです。
インド哲学にも精通していたベートーヴェンの心境の高さがうかがえます。

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この美しい楽章の天国的な響きを、ハープの音色に置き換えてみました。
元になっているのはリストによる2台ピアノ編曲版です。

ハープ(琴)は旧約聖書や日本の古典にも多くの場面で登場する楽器で、
人体にも影響があると考えられ、心身を整える目的で古くから用いられてきました。

ベートーヴェンの最も美しい音楽を、ハープの柔らかなサウンドでお楽しみください。



ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 [リスト編 2台ピアノ版/ハープ音源]
L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor Op.125
3. Adagio molto cantabile [15:18]


http://classical-sound.up/Beethoven-Symphony-No9-3rd-HARP.mp3



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posted by アンドウトワ at 07:38 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月17日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第4楽章 [新録音2014]


ベートーヴェン:交響曲第5番第8番、他
価格:
EMIミュージックジャパン(2010-09-22)
売り上げランキング: 23245


♪地上の苦しみを突き抜けるベートーヴェンの音楽

年明けから始まった腰痛のため、絶対安静の日々が続く中、
一日だけなぜか好調で、体の自由が利く日がありました。

「何かを制作しなければ!」

その時、脳裏に浮かんだのは、ベートーヴェン「運命」の第4楽章でした。

もしかしたらもう立てなくなるのでは…という不安の最中にあって、
これで最後になるかもしれないと考えた時、
やるべき曲は、私にとっては「運命」しかなかったのです。

二十歳の頃の私は、極度のうつ状態に悩まされ、
もういつ死んでも構わない、という精神状態でした。
そんなやるせない日々に、ふと手にしたのが、
ブルーノ・ワルター指揮の「運命」のレコードでした。

何とはなしにレコードに針を落とすと、第2楽章冒頭のあたたかなチェロの音に、
私は思わず涙を流していました。
そして、歓喜の第4楽章を聴いているうちに、
自分の中で何かが“カチッ”と音を立てて回転するのを感じたのです。
人生観が変わったというより、“人間”が変わった気がしました。

私はあの瞬間、生まれ変わったのかもしれません。
もう自堕落な日々はやめ、目的を持って生きるようになりました。
人生には自分が考えるよりもっと広大で、絶対的な世界があるのだと考えるようになりました。

これほどまでに、生き方そのものに影響を与えられた曲は他にはありません。

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「運命」という曲には、他のあらゆる音楽にはない、特別な力があります。
音楽が人の人生を変え、生まれ変わらせる力があるということを、その時初めて知りました。

以来、「運命」は私にとって、いつも“特別”な音楽となってきたのです。

「運命」の名演といえば、まずはクレンペラーです。

最初に聴いた時は「なんて遅いんだ」と驚きましたが、
聴きなれるうちに、他の演奏がせかせかとスケールが小さく、
「運命」の本質を表していないと感じるまでになってしまいました。

クレンペラーの演奏は人間界を超え、宇宙の彼方、神の懐にまで達するのです。
クレンペラーの演奏では、バイエルン放送交響楽団とのライブがお気に入りでした。

ですが、二周、三周して、やはり、フィルハーモニア管弦楽団との、
1960年の録音が最高だと思うようになりました。
第4楽章提示部の反復冒頭のファンファーレが絶品なのです。

ということで、どうしてもこれを意識したスタイルになってしまうのですが、
この音楽は何度やっても完璧という感覚がなく、
まだまだ正解を探す旅は続いていくことになりそうです。


////////////// 追記: 2015.2.17

さそうあきらさん原作の「マエストロ」が映画化され話題です。

この漫画は「のだめカンタービレ」が人気だった頃と同時期に連載され、
音楽の本質に深く切り込む内容に、強く引き込まれました。

単行本は一巻でしたが、さそうさんは続きをWEBで無償公開してくださり、
次の新作が公開されるのを今かいまかと待っていたことを思い出します。

この作品ではベートーヴェンの「運命」やシューベルトの「未完成」といった、
クラシック音楽の代名詞的な楽曲が中心として描かれています。

LPレコード時代にはこの2曲のカップリングが定番のひとつで、
どの指揮者が最高かといった議論が盛んに行われていたようです。
それほどに演奏家の実力が浮き彫りになる作品でもあるようです。

古今東西に名曲はあれど、「運命」ほどに人の人生が凝縮された作品を私は知りません。

一般には「ジャジャジャジャーン♪」の第1楽章があまりに有名ですが、
演奏時間の長さから見ても、ベートーヴェンが最も言いたかったことは
むしろ第4楽章にあると言えると思います。
前の3つの楽章はその前置きなのです。

では、ベートーヴェンが言いたかったこととは何かと言うと、
言葉にするのは野暮かもしれませんが、あえてそうするなら、
「人生はNO(否定)ではなくYES(肯定)だ。たとえ今がどんなに困難であろうと、
魂の導きを信じて歩けば、いつかは必ず光にたどり着く。」
ということだと思うのです。

「苦悩を突き抜けて歓喜へ至れ」

とはベートーヴェンの言葉ですが、その精神が何より発揮された曲が、
「交響曲 第5番 ハ短調」という作品だと思います。

そして「運命」の結論こそが、この第4楽章なのです。

* 慈愛の雨が降り注ぐような第2楽章もあわせて聴くことで、
よりベートーヴェンの本意が伝わってくると思います。
もしかすると、「運命」で最も美しいのは第2楽章かもしれません。



ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第4楽章 [新録音2014][14:02]
L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
4. Allegro - Presto


http://classical-sound.up.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No5-4th.mp3



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posted by アンドウトワ at 08:52 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章


ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番
ワルター(ブルーノ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2004-11-17)
おすすめ度の平均: 5.0
5 入魂の運命
5 濃厚な田園
4 教科書的アルバム
5 「激しさの中の安らぎ」と「静寂の中の激しさ」


♪人生に訪れるやすらぎと心の奥の理想郷

激しい第1楽章のあとにヴィオラとチェロで始まる導入は、
何度聴いても胸に染み入るようなものがあります。

この楽章は瞑想的な部分もあり、
人間の深層心理に入り込んでいくような力を感じます。

誰もの心にいきづく平和で理想に満ちた世界を描いているかのようです。
全体に生きることへの愛や憧憬の思いが、この音楽には流れていると思います。


////////////// 追記: 2015.2.17

ベートーヴェンはこの楽章の第1主題を14回書き直したと言います。
そして、1回目と最後の14回目は、結局同じ旋律だったそうです。
それほどに熟考の限りを尽くしたことがうかがえます。

このことを突き止めたのはメンデルスゾーンです。
彼は第2楽章の主題の音符の上に、何枚も修正の紙が貼られているのに気づきました。
そして、その紙を1枚ずつていねいに剥がしていくと、
結局、一番上の14枚目と、最初の音符はまったくいっしょだったのです。

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「♪ミーラド ドーシラ[ド]ファー」

これが私たちが馴染んだ第1主題ですが、何枚目かの修正途中の旋律では、

「♪ミーラド ドーシラ[ソ]ファー」

と、上昇する一音がそのまま下降しています。

おそらくベートーヴェンは、この一音を上げるべきか、下げるべきかで、
何度も頭の中で反芻を重ね、ようやく最後に上げようと決心したのだと思います。

楽章の顔ともなる大事な主題なので、決して外すことは許さなかったのでしょう。
作曲家の執念を垣間見るかのようです。



ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章
Ludwig van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
2. Andante con moto


http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No5-2nd.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:51 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月31日


ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 [リスト編 2台ピアノ版]

リスト:ピアノ曲全集 28 - ベートーヴェン:交響曲第9番(2台ピアノ編)
価格:
ベートーヴェン
Naxos(2008-07-15)
売り上げランキング: 1465

♪ベートーヴェンを敬愛し、ピアノ編曲にも力を注いだリスト

リストとベートーヴェンの関係の始まりは、リストがまだ12歳の少年だった頃に遡ります。

ハンガリーで天才ピアノ少年として名を馳せていたリストは、
わずか9歳ばかりにして、貴族たちから6年間の奨学金の申し出を受けるほどでした。

宮廷音楽団で合唱を歌ったり、チェロを弾くなど音楽好きだった父アダムは、
わが子リストの才能を伸ばすことに心血を注ぎました。
ですから、奨学金を受けるとすぐに、地元ライディングを引き払い、
音楽の都ウィーンへと、一家をあげて向かったのでした。

そこでリストは、ベートーヴェンの弟子で有能なピアノ教師である、
カール・ツェルニーにつき、本格的にピアノ奏法を学んだのでした。

我流だった演奏もめざましく上達し、教えるツェルニーを大変よろこばせました。

「こんなに才能があって、よく勉強する弟子は初めて」

と感激と共に書かれたものが残っています。

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ツェルニーはピアノのみならず、生活全般にわたってリスト一家の面倒をみました。
また、謝礼は一切受け取らず、ただ教えることによろこびを感じていたといいます。
こうしたツェルニーのあたたかい行為をリストは一生忘れず、恩人として敬愛しました。

ウィーンでの公演はデビュー以来、大成功が続き、ある日の公演に訪れた
ベートーヴェンは演奏が終わると、リストの額にキスをして褒めたといわれています。
これがまだ12歳のリスト少年と大家ベートーヴェンとの出会いでした。

それから幾年もの月日が流れ、自身も大音楽家となったリストは、
ベートーヴェンの音楽の偉大さを誰より理解し、尊敬する人間となっていました。

リストはピアノ・トランスクリプションとして、当時やそれ以前の作曲家たちの
優れた管弦楽作品などを、ピアノ編曲したものを多く残しています。
シューベルトからワーグナーまで、時代や作風は様々ですが、
中でも最も力を入れたのが、ベートーヴェンの九つの交響曲のピアノ編曲です。

トランスクリプションの場合、ただの編曲ではなく、ピアノだけで聴いても
遜色ないように音の補充などが行われ、ある意味新たな作曲と言える部分もあります。
もし、これを才能のない者が行えば、原曲の良さが損なわれるかもしれません。

その点、リストの場合、自身の才能の確かさ、そしてベートーヴェンに対する
理解や愛情の深さから、ピアノ作品としても充分に鑑賞に堪えうる内容になっています。
ベートーヴェンの壮大なオーケストラ作品を、ピアノだけで表現しようという、
強い意気込みと情熱が結晶化しています。

ベートーヴェンが亡くなった後、彼の故郷ボンに銅像を建てる上で、
資金の工面など、最も尽力を惜しまなかったのはリストその人でした。





ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 [リスト編 2台ピアノ版]
L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor Op.125
3. Adagio molto cantabile [15:18] (Arr. by Liszt)



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2014年12月16日


ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第1楽章 [2014]

ベートーヴェン:交響曲第9番≪合唱≫
朝比奈 隆&大阪フィル
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♪「鬼神が煙の中から立ち上がるようだ」と評された第1楽章

ベートーヴェンが第9の作曲に取りかかった当時、ウィーンではイタリアの作曲家、
ロッシーニの軽快で、肩肘張らずに楽しめるオペラが持て囃されていました。
モーツァルトやベートーヴェンは学者が好む、一昔前の音楽と敬遠されていたのです。

第8交響曲から第9交響曲までには、十年もの長いブランクがありました。
この間のベートーヴェンは、引き取った甥のカールの自殺未遂など苦難が続き、
作曲の作業も捗らないスランプの時期を過ごしていました。

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聴衆からも少し忘れかけられていたベートーヴェンでしたが、
それだからこそ第9という、型破りなスケールの交響曲を存分に書けたのかもしれません。
全演奏に1時間以上を要するのは前代未聞でしたし、最終楽章に声楽を入れるのは、
それこそ、きわめて稀に見るアイディアと言えるものでした。

完成した第9交響曲は当初、ウィーンではなくロンドンで初演される予定でした。
ロンドンはウィーンとは対照的にベートーヴェンに対して好意的だったのです。

しかし、それを知ったウィーンの人々はあわてました。
一時の勢いはなかったとは言え、ウィーンが誇る大作曲家の新作交響曲の初演が、
よその国で行われるとあってはたまったものではありません。

急いで数十名の署名を集め、新作のウィーンでの初演を懇願すると共に、
ベートーヴェンへのあらん限りの支援を申し出ました。
これに折れたベートーヴェンは当初の予定を撤回し、1824年5月7日に、
ウィーンのケルントナートーア劇場で、交響曲第9番は初演されたのでした。

第9の第1楽章はこのブログでは3回目の掲載となります。
一度目は開設当初の今から8年ほど前で、二度目は昨年の初夏です。

私事ではありますが、この1年半ほどの間に様々な苦難を経験しました。
正直に言って、これまで生きて来た中で最も苦しかったです。
そして、この経験を通して、私の中の人生観も激変しました。
そこでどうしても、もう一度、第9の第1楽章に取り組んでみたくなったのです。

昨年の演奏はかなり速いテンポだったと思います。
対して今回は、一転して遅めのテンポになりました。
1年半の自分の経験が、少しは活かされたものになったかもしれません。
第9の第1楽章は本当に奥が深いです。

どうしても華やかな第4楽章に目が行ってしまうのは仕方ないとは言え、
もっと第1楽章に注目が集まることを願ってやみません。
ベートーヴェンの交響曲では霊感に満ちた最高の楽章と言えるでしょうし、
もしかすると、あらゆる音楽の中でも最高のものかもしれないからです。





ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第1楽章
L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral"
1. Allegro ma non troppo, un poco maestoso [17:53]



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posted by アンドウトワ at 06:29 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする