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2015年12月18日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3-第4楽章 [2015]

今回は特別編です。9年ぶりに「運命」の全曲を新たに公開させていただくにあたり、 いつものようなライナーノーツではなく、各楽章をイメージした 散文の形で書かせていただきました。

満ち足りたやすらぎの時もつかの間

どこからともなくわき上がる不安の影

運命は厳しく

あなたが目覚めるまで何度でも激しく扉を叩きます


これに対し勇者は再び立ち上がり

真の自己を手に入れる内的な闘いへと戻るのです


時にはユーモアも必要でしょう

運命を笑い飛ばす大胆さも助けとなります


しかしやれることはやり切った勇者も

未だに先の見えない状況に疲れ果て

その歩みも力なくとぼとぼとしたものになります


もう駄目かとあきらめかけた瞬間

突如雲行きが変わり、別向きの風が吹き始めます


やがて暗雲の彼方が少しずつ明るさを含み始め

ついには天からの光が勇者の全身を煌々と照らすのです


........


時は来ました

自らを縛りつける運命からも

思考からも肉体からも自由となった勇者の魂は

地上に生まれる前のもとの自己の姿へと戻り

無限の大空をどこまでも飛翔していくのです


もう肉体的、地上的なしがらみに縛られることはありません

何者も彼を引き止めることはできないのです


地上的な勝ち負けを超えた絶対的な勝利

すべてが満たされ

すべてがくつろぎ

すべてが輝いています


あとはそのまま創造主の大きな光に向かって飛翔を続けるのみ

永久の光の階段をひとつづつ踏みしめあがっていくのみです

生命の進化とは創造主の光をめざし

それとひとつになるための永遠の旅なのです


こうして自らの自己とひとつになった勇者は

傍から見れば今までと変わらぬ○○さんであるものの

内なるその意識は覚醒し、目は深く静かに輝いているのです


私たちの人生はここから本当の始まりを迎えます





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さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
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ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3楽章 - 第4楽章 [2015]
L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
3. Allegro
4. Allegro - Presto [20:46]


http://classical-sound.up/Beethoven-Symphony-No5-3rd-4th-2015.mp3



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posted by アンドウトワ at 11:20 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月28日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章 [2015]

今回は特別編です。9年ぶりに「運命」の全曲を新たに公開させていただくにあたり、 いつものようなライナーノーツではなく、各楽章をイメージした 散文の形で書かせていただきました。

それはいつも変わることなくそこにあるもの

たとえ外部世界が嵐のように過酷な現実だとしても

あたかも台風の目のように静まり返り

外の変化にはまったく影響されない内側のスペース


それは目の内側から見ている

目というレンズを通して外を見ている

目の裏側にある気づきのスペース

絶対的な安全地帯


意識の中心

対象ではなくそれを見ている主体

脳自身


それはやすらいでいる

それはくつろいでいる

それは気づいている


そしてそれはすべての人間の思考の内側に

厳然として存在し続けている

神秘的な沈黙


それが私たちのほんとうの姿

私たちは永遠のいのち、光


その領域は何者も侵すことはできない





参考図書
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参考ブログ
本当の自分はただ在るだけで幸せです


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章 [2015]
L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
2. Andante con moto [11:42]


http://classical-sound.up/Beethoven-Symphony-No5-2nd-2015.mp3



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posted by アンドウトワ at 13:33 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月16日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2015]

今回は特別編です。9年ぶりに「運命」の全曲を新たに公開させていただくにあたり、 いつものようなライナーノーツではなく、各楽章をイメージした 散文の形で書かせていただきました。

人間は二度生まれます

一度目は母親のお腹から泣き声をあげて生まれる瞬間

そしてもう一度は、自己の霊なる本質に覚醒する瞬間です


二度目の誕生は待っていてもやって来ない

自らが目覚めようと決意し

内的な闘いに挑むことを覚悟した者のみに訪れます


その闘いは激しく

この地上のあらゆる困難の中でも困難を極めます


人は誰しも心地良い眠りから覚めることを望まず

このいい夢がいつまでも続くようにと寝返りをうちます


しかしそんな心地良い夢をつんざくけたたましい目覚ましの音

それが人生に訪れる過酷な試練、運命の訪れなのです


人はそれを自らの罪への罰と受けとめますが

そうではなく「あなたは眠っている」というお知らせなのです


すべては目覚めのために起こります

何に目覚めるのか?

それはあなたの内側で待っている

本当のあなた自身に対してです


真の勇者とはその自己を手にするために

いかなる努力も惜しまない者のことをいいます





参考図書
アジズとの対話―魂の覚醒を求めて
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ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2015]
L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
1. Allegro con brio [10:19]


http://classical-sound.up/Beethoven-Symphony-No5-1st-2015.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:50 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月02日


モーツァルト:交響曲 第25番 ト短調 K.183 第1楽章 [2015]


モーツァルト:交響曲第25番
ワルター/コロンビア交響楽団
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♪悲哀が突き刺さるようなモーツァルトの青春の音楽

モーツァルトが残した41曲の交響曲のうち、
短調なのはこの第25番と第40番の2曲のみです。

そしてどちらも奇しくもト短調。

規模も大きい最晩年の第40番に対して、
17歳という若かりし頃に書かれた第25番は、
しばしば《小ト短調》の名で呼ばれます。

この曲は1773年のウィーン旅行から帰った後に書かれました。
第28番、29番、30番も同じ時期に作曲された作品です。

第25番は第40番と同じト短調とは言っても、
内容に大きな違いがあります。

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悲哀をどこか達観しながら、かみ締めるような40番に比べ、
25番はそれを真っ向から受けとめ、
疾風怒濤に駆け抜ける青春の音楽です。

悲しみがコーティングされることなく、
ストレートに胸に突き刺さってくるかのようです。

第25番はモーツァルト本人も気に入っていたらしく、
ウィーンに移住した晩年の予約演奏会でも
プログラムに取り上げていたようです。



モーツァルト:交響曲 第25番 ト短調 K.183 第1楽章 [2015]
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No.25 in G minor, K.183
1. Allegro con brio [8:03]


http://classical-sound.up/Mozart-Symphony-No25-1st-2015.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:23 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月30日


ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 [リスト編/ハープ音源]




♪天上的な響きの第3楽章をハープの音色で...

ベートーヴェンの交響曲第9番は、人類規模の長大な第4楽章を除いて、
他の三つの楽章はいずれも個人の内面世界を描いています。

激しい葛藤と精神的な闘いを表した第1,2楽章に対し、
第3楽章はあたかも天上界のようなやすらかな境地が奏でられています。

晩年の弦楽四重奏曲にも通じるような崇高な静謐さです。
インド哲学にも精通していたベートーヴェンの心境の高さがうかがえます。

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この美しい楽章の天国的な響きを、ハープの音色に置き換えてみました。
元になっているのはリストによる2台ピアノ編曲版です。

ハープ(琴)は旧約聖書や日本の古典にも多くの場面で登場する楽器で、
人体にも影響があると考えられ、心身を整える目的で古くから用いられてきました。

ベートーヴェンの最も美しい音楽を、ハープの柔らかなサウンドでお楽しみください。



ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 [リスト編 2台ピアノ版/ハープ音源]
L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor Op.125
3. Adagio molto cantabile [15:18]


http://classical-sound.up/Beethoven-Symphony-No9-3rd-HARP.mp3



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posted by アンドウトワ at 07:38 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月17日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第4楽章 [新録音2014]


ベートーヴェン:交響曲第5番第8番、他
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♪地上の苦しみを突き抜けるベートーヴェンの音楽

年明けから始まった腰痛のため、絶対安静の日々が続く中、
一日だけなぜか好調で、体の自由が利く日がありました。

「何かを制作しなければ!」

その時、脳裏に浮かんだのは、ベートーヴェン「運命」の第4楽章でした。

もしかしたらもう立てなくなるのでは…という不安の最中にあって、
これで最後になるかもしれないと考えた時、
やるべき曲は、私にとっては「運命」しかなかったのです。

二十歳の頃の私は、極度のうつ状態に悩まされ、
もういつ死んでも構わない、という精神状態でした。
そんなやるせない日々に、ふと手にしたのが、
ブルーノ・ワルター指揮の「運命」のレコードでした。

何とはなしにレコードに針を落とすと、第2楽章冒頭のあたたかなチェロの音に、
私は思わず涙を流していました。
そして、歓喜の第4楽章を聴いているうちに、
自分の中で何かが“カチッ”と音を立てて回転するのを感じたのです。
人生観が変わったというより、“人間”が変わった気がしました。

私はあの瞬間、生まれ変わったのかもしれません。
もう自堕落な日々はやめ、目的を持って生きるようになりました。
人生には自分が考えるよりもっと広大で、絶対的な世界があるのだと考えるようになりました。

これほどまでに、生き方そのものに影響を与えられた曲は他にはありません。

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「運命」という曲には、他のあらゆる音楽にはない、特別な力があります。
音楽が人の人生を変え、生まれ変わらせる力があるということを、その時初めて知りました。

以来、「運命」は私にとって、いつも“特別”な音楽となってきたのです。

「運命」の名演といえば、まずはクレンペラーです。

最初に聴いた時は「なんて遅いんだ」と驚きましたが、
聴きなれるうちに、他の演奏がせかせかとスケールが小さく、
「運命」の本質を表していないと感じるまでになってしまいました。

クレンペラーの演奏は人間界を超え、宇宙の彼方、神の懐にまで達するのです。
クレンペラーの演奏では、バイエルン放送交響楽団とのライブがお気に入りでした。

ですが、二周、三周して、やはり、フィルハーモニア管弦楽団との、
1960年の録音が最高だと思うようになりました。
第4楽章提示部の反復冒頭のファンファーレが絶品なのです。

ということで、どうしてもこれを意識したスタイルになってしまうのですが、
この音楽は何度やっても完璧という感覚がなく、
まだまだ正解を探す旅は続いていくことになりそうです。


////////////// 追記: 2015.2.17

さそうあきらさん原作の「マエストロ」が映画化され話題です。

この漫画は「のだめカンタービレ」が人気だった頃と同時期に連載され、
音楽の本質に深く切り込む内容に、強く引き込まれました。

単行本は一巻でしたが、さそうさんは続きをWEBで無償公開してくださり、
次の新作が公開されるのを今かいまかと待っていたことを思い出します。

この作品ではベートーヴェンの「運命」やシューベルトの「未完成」といった、
クラシック音楽の代名詞的な楽曲が中心として描かれています。

LPレコード時代にはこの2曲のカップリングが定番のひとつで、
どの指揮者が最高かといった議論が盛んに行われていたようです。
それほどに演奏家の実力が浮き彫りになる作品でもあるようです。

古今東西に名曲はあれど、「運命」ほどに人の人生が凝縮された作品を私は知りません。

一般には「ジャジャジャジャーン♪」の第1楽章があまりに有名ですが、
演奏時間の長さから見ても、ベートーヴェンが最も言いたかったことは
むしろ第4楽章にあると言えると思います。
前の3つの楽章はその前置きなのです。

では、ベートーヴェンが言いたかったこととは何かと言うと、
言葉にするのは野暮かもしれませんが、あえてそうするなら、
「人生はNO(否定)ではなくYES(肯定)だ。たとえ今がどんなに困難であろうと、
魂の導きを信じて歩けば、いつかは必ず光にたどり着く。」
ということだと思うのです。

「苦悩を突き抜けて歓喜へ至れ」

とはベートーヴェンの言葉ですが、その精神が何より発揮された曲が、
「交響曲 第5番 ハ短調」という作品だと思います。

そして「運命」の結論こそが、この第4楽章なのです。

* 慈愛の雨が降り注ぐような第2楽章もあわせて聴くことで、
よりベートーヴェンの本意が伝わってくると思います。
もしかすると、「運命」で最も美しいのは第2楽章かもしれません。



ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第4楽章 [新録音2014][14:02]
L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
4. Allegro - Presto


http://classical-sound.up.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No5-4th.mp3



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posted by アンドウトワ at 08:52 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章


ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番
ワルター(ブルーノ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2004-11-17)
おすすめ度の平均: 5.0
5 入魂の運命
5 濃厚な田園
4 教科書的アルバム
5 「激しさの中の安らぎ」と「静寂の中の激しさ」


♪人生に訪れるやすらぎと心の奥の理想郷

激しい第1楽章のあとにヴィオラとチェロで始まる導入は、
何度聴いても胸に染み入るようなものがあります。

この楽章は瞑想的な部分もあり、
人間の深層心理に入り込んでいくような力を感じます。

誰もの心にいきづく平和で理想に満ちた世界を描いているかのようです。
全体に生きることへの愛や憧憬の思いが、この音楽には流れていると思います。


////////////// 追記: 2015.2.17

ベートーヴェンはこの楽章の第1主題を14回書き直したと言います。
そして、1回目と最後の14回目は、結局同じ旋律だったそうです。
それほどに熟考の限りを尽くしたことがうかがえます。

このことを突き止めたのはメンデルスゾーンです。
彼は第2楽章の主題の音符の上に、何枚も修正の紙が貼られているのに気づきました。
そして、その紙を1枚ずつていねいに剥がしていくと、
結局、一番上の14枚目と、最初の音符はまったくいっしょだったのです。

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「♪ミーラド ドーシラ[ド]ファー」

これが私たちが馴染んだ第1主題ですが、何枚目かの修正途中の旋律では、

「♪ミーラド ドーシラ[ソ]ファー」

と、上昇する一音がそのまま下降しています。

おそらくベートーヴェンは、この一音を上げるべきか、下げるべきかで、
何度も頭の中で反芻を重ね、ようやく最後に上げようと決心したのだと思います。

楽章の顔ともなる大事な主題なので、決して外すことは許さなかったのでしょう。
作曲家の執念を垣間見るかのようです。



ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章
Ludwig van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
2. Andante con moto


http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No5-2nd.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:51 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする