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2017年02月08日


ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」 第1楽章 [新録音2017]


♪人類の規範となる崇高な精神を表現

ベートーヴェンにとってナポレオンは、彼が理想とする自由と博愛の象徴でした。
ナポレオンの快進撃に人類の解放と自由を重ねて見ていたのです。

ところが敬愛するナポレオンは権威の象徴である皇帝の座に即位してしまいます。
その知らせを聴いたベートーヴェンは激怒し、失望に打ち震えました。

第3交響曲「英雄」はナポレオンに捧げるべく作曲が進められた作品でした。
スコアの表紙には「ボナパルト」、下にルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンと記し、
ナポレオンの功績を称え、彼に献呈するつもりでしたが、その表紙を破り捨て、
代わってイタリア語で「英雄的」の意味を持つ「エロイカ」と表記を改めました。

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結果としてこの作品はナポレオンという一個人を扱ったものではなく、
人間にとってのあらゆる英雄的な行為、またその根底にある
意志、決意、気迫、情熱といったものを表すものとなりました。

ベートーヴェンが作曲家としては致命的な耳疾に悩まされながら、
それを決然と克服した時期の記念碑的な作品でもあります。

ベートーヴェンはその後、「運命」「田園」「第九」といった交響曲で、
人類の道標になる精神を示しましたが、「英雄」にはそれらの土台となる、
人間のぶれない意志、軸となる不動の自己が示されています。

ワグナーは4つの楽章を「活動」「悲劇」「寂境」「愛」とし、
真のベートーヴェンの姿が表れていると評しました。


* 2007年の公開以来、10年ぶりの新録音となります。
作為的な表現は控え、無心で音楽の自然な流れに任せました。




ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」 第1楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.3 in E flat major, Op55 "EROICA"
1. Allegro con brio [15:37]

http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No3-1st-2017.mp3



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posted by アンドウトワ at 10:43 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月03日


モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 第4楽章


モーツァルト:交響曲第25番&第40番
ワルター(ブルーノ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2004-11-17)
おすすめ度の平均: 4.5
5普遍的定番?
5永遠の名演
3意外と現代的な演奏だと感じました
5定番ですね
5すばらしい!!!!!


♪ト短調の交響曲第25番にも通じる疾走感

モーツァルトの大変な愛好家で知られるアインシュタインは、
この楽章の展開部の大胆な転調を「魂の深淵への墜落」と評しました。

モーツァルトの音楽は流れが自然なため、そうとは気づかせないものの、
実際は驚くばかりの革新的な試みも少なくありません。

"ディモーニッシュ"とも評されるそうした独特の展開は、
一見、華やかなモーツァルトの音楽の、強いスパイスにもなっています。

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革新性と言えば第40番と第41番の最後の二つの交響曲も突出しています。
その先進性や規模には、それまでの古典派の交響曲とは次元の違うものが感じられます。

後のロマン派の大交響曲時代への布石が、エッセンスとして凝縮されているかのようです。




モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550 第4楽章
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No.40 in G minor, K.550
4. Allegro assai


http://classical-music.sakura.ne.jp/Mozart-SymNo40-4.mp3



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posted by アンドウトワ at 07:02 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月27日


モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 第3楽章


モーツァルト:交響曲第40番&第41番
ミンコフスキ(マルク)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-07-26)
おすすめ度の平均: 4.5
5ニュー・スタンダード!
4「ジュピター」では風格すら漂う。


♪真冬の木立を歩くかのような緊張感あるメヌエット

モーツァルトに関しては天才を思わせる逸話ばかりが先行しますが、
実際の彼は必ずしもそうした面ばかりを、持ち合わせていたとは言えないようです。

例えば傑作として知られる歌劇「魔笛」。
今も残る直筆の譜面を見ると、至る所に手直しの痕跡があり、
余白にはいら立ちからか、ペンを突き立てた跡が見られると言います。

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天才と呼ばれるモーツァルトでさえも、思うように筆が進まず、
作曲に苦悩したことをうかがわせます。

第40番にはそうしたモーツァルトの、普段は表に出ない
影の部分が表現されているように感じます。

自らの最後を予感した天才が、初めて赤裸々な心情を明かしたかのようです。




モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 第3楽章
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No.40 in G minor, K.550
3. Menuetto - Allegretto


http://classical-music.sakura.ne.jp/Mozart-SymNo40-3.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:29 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 第2楽章


モーツァルト:交響曲第38番&第39番&第40番&第41番
サヴァリッシュ
コロムビアミュージックエンタテインメント(2006-12-20)
おすすめ度の平均: 5.0
5サヴァリッシュは職人


♪哀しみも浄化されるような響きのアンダンテ

モーツァルトは一瞬のひらめきの中に、交響曲の全楽章のイメージが湧き上がったといいます。
机に向かう前にすでに頭の中には全スコアがあったわけです。
ですから作曲もピアノに向かって絞り出すのではなく、会話をしながら頭の中のスコアを、
事務的に書きとめるといった感じだったようです。

ベートーヴェンの場合、例えば第5のワンフレーズを10数回書き直し、
結局1回目と最後が同じだった... というような模索のあとも見えるのですが、
モーツァルトの場合、そういった書き直しやミスは一切なかったといいます。

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またモーツァルトの音楽には強く“天国性”が感じられます。
ですから、お酒の麹をはじめ植物や動物に至るまで、
その音楽を聴かせるとおいしくなったり、成長がよくなったりするのでしょう。

何か特別な波動のようなものが出ているのかもしれません。




モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 第2楽章
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No.40 in G minor, K.550
2. Andante


http://classical-music.sakura.ne.jp/Mozart-SymNo40-2.mp3



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posted by アンドウトワ at 11:49 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 第1楽章


モーツァルト交響曲第40番&第41番
ベーム(カール)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-12-14)
おすすめ度の平均: 5.0
5ベームのすべてがここに…
5これしかない・・・。
5やはりお勧め
5天空への魂の飛翔
4ベームの慈愛に満ちた風格のある演奏


♪モーツァルトの短くも薄幸な生涯を思わせる短調の交響曲

後期3大交響曲のひとつ第40番は、2曲しかないモーツァルトの短調の交響曲のひとつです。

交響曲は全41曲あるのですから、その数はまことに少ないと言えます。
そして、ト短調の25番と40番はどちらもとりわけ名作とされています。

1788年はモーツァルトの後期3大交響曲が一気に書かれた年です。
この3曲は6月28日から8月10日の間にまとめて作曲されました。
ことに、第40番は7月15日から7月25日のわずか10日間で完成したとされ、
病で体力も落ちた最中での、驚異的な集中力を感じさせます。

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第40番は楽器編成がシンプルなことも特徴です。
ティンパニーとトランペットは入っておらず、初稿ではクラリネットもなしでした。
後にクラリネットはモーツァルト自身の手によって追加されました。

今回はそのクラリネット入りのバージョンでお届けします。




モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550 第1楽章
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No.40 in G minor, K.550
1. Molto allegro


http://classical-sound.up.seesaa.net/Mozart-Symphony-No40-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 11:19 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月21日


ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3楽章-第4楽章


ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>
フルトヴェングラー/ベルリン・フィルハーモニー
ポリドール (1997-08-06)
おすすめ度の平均: 5.0
5 歴史に残る名盤
2 フルトヴェングラーのベートーヴェンは・・・
5 時代を超えた名盤
5 ティタニア・パラストの第五
5 何度でも感動します。


♪苦悩を突き抜けて歓喜へ・・・飛翔する魂の凱歌

第3楽章と第4楽章は、途切れることなく続けて演奏されます。

第3楽章では振り払っても尚、迫り来る運命の過酷さを描いたあと、
一転してすべてを笑い飛ばすかのような、大胆不敵な姿を見せています。

続く第4楽章では新たにピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンといった
当時まだ珍しかった楽器が追加され、盛大に勝ちどきの凱歌を上げ続けます。

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「運命」では第1楽章が圧倒的に有名ですが、本当の主役は第4楽章だと思います。
これは演奏時間にかけられた長さからも明らかです。

第4楽章では"勝ち負け"といった、この世的な二元論の次元を越えた、
いわば“絶対勝利”とでもいうべき深遠な世界が描かれています。

地上のしがらみから解き放たれた自由な精神が翼を纏い、
無限の宇宙に向かってどこまでも飛翔していくかのようです。




ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3楽章-第4楽章
Ludwig van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
3. Allegro-attacca - 4. Allegro


http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No5-3rd-4th-Re.mp3



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posted by アンドウトワ at 11:31 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章


ベートーヴェン:「運命」& 交響曲第8番
クレンペラー(オットー)
EMIミュージック・ジャパン (2004-06-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5 力強く、軽やかに
5 フルトヴェングラーとは違った意味の名演


♪“運命”はこのように扉を叩く・・・クラシック音楽の代名詞

“宿命”と“運命”は違うといいます。
宿命は生まれた時代や場所、家柄など自分ではどうにもならないもの。
運命は人間の意志と選択で自由に変えていけるもののことです。

ベートーヴェンが音楽を通して一番描きたかったのは、この“意志の力”だと思います。

第1楽章はハ短調で悲壮感に満ちた音楽。
運命を切り開き、自分の弱さに打ち克とうという気迫が漲っています。
何事にも前向きな姿勢で臨むベートーヴェンのモットーが感じられます。

自らの運命から逃げずに正面から向き合うことを決意した時、
初めてほんとうの意味での人生がスタートするのかもしれません。

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第5は「田園」と同時期に並行して書かれ、両者は対極的な内容を持っています。
男性的で勇ましい「運命」と女性的で嫋やかな「田園」。
ベートーヴェンはふたつを同時に書くことで精神のバランスを保ち、
2曲をあたかも姉妹編のように考えていたのかもしれません。

初演はこのふたつの交響曲をプログラムする長大なコンサートとなりました。




ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章
Ludwig van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
1. Allegro con brio


http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No5-1st-Re.mp3



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posted by アンドウトワ at 11:05 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする