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2019年09月12日


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2019][AR] / Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67 I. Allegro con brio

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30代が近づき耳の不自由さがいよいよ深刻さを増して来たベートーヴェンは、
華やかな社交界からは退き、人との交流を避け、ウィーン郊外の喉かな田園地帯である
ハイリゲンシュタットに居を構えて、そこで作曲活動に専心するようになりました。

一度は遺書まで書き、死を覚悟したベートーヴェンは、自らの使命感でそれを乗り切ると、
以後は人間の生死に関わる内相的で、奥行きのある大作をいくつも作るようになりました。
九つある交響曲はその代表作で、ことに「英雄」「運命」「田園」「第九」などは
ただの音楽の領域を超えた"神の声"とも言える作品群です。

ベートーヴェンは自らを音楽において、神に最も近しい人間と位置づけ、
音楽を通じて人類に神のメッセージを届けることを使命と感じていました。
ですから何があっても死ねなかったのです。
ベートーヴェンは「音楽は最大の啓蒙である」と語りました。




ベートーヴェンは午前中に作曲の作業を仕上げると、午後は時には日没後の夜になるまで、
ひたすら郊外を散策し、そこで楽想を固め、翌日にはそれを書き留めていました。

最早、ほとんど耳が聴こえなかったベートーヴェンは、自然を散策しながら聴こえない音を聴き、
自らの内で自然を通じて神と交流し、その声を音楽として受け取っていたのです。

ですからベートーヴェンの音楽は、一時の流行り廃りで消えるようなものではなく、
人類が存在する限り、その心の支えになり得る力を持っているのです。

*演奏と音響を刷新した新録音です。E.Tのテーマが閃いた丘に久しぶりに訪れた際、かなり高速な第1楽章が頭の中に鳴り渡り、その後、全楽章のイメージがそこで固まりました。今後、順にそれを形にしてお届けしていきます(音響はベートーヴェンの真意を伝えるため、極力薄くしました)。


ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
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ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2019][AR]
Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67 I. Allegro con brio [7:59]


Beethoven-Symphony-No5-1st-2019-AR2.mp3



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posted by アンドウトワ at 18:55 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月02日


ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第2楽章 [2019][AR] / AntonínDvořák:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World" II: Largo

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第2楽章「ラルゴ (Largo)」には主題となる旋律に多くの歌詞が付けられ歌になっています。

中でもウィリアム・アームズ・フィッシャー(英語版)が1922年に作詞、編曲した
歌曲、合唱曲が人気で、「Goin' Home」(家路)のタイトルで広く知られ愛されています。

フィッシャーは「Goin' Home」の作詞にあたって、
黒人英語風の表記を用いるなど霊歌を思わせる演出も加えていました。

フィッシャーの歌詞における「home」は「家」ではなく、「故郷」という意味と、
キリスト教的な、死後に救済された魂が赴く場所としての
「天上の故郷」という意味が重ねられています。




「Goin' Home」は、1930年代には「家路」として日本に紹介されており、
以降、様々な日本語の歌詞がこの旋律に載せて作られました。
特に堀内敬三による「遠き山に日は落ちて」は、
戦後長く教科書に教材として採用され、愛唱歌とされるほど定着しています。


ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第2楽章 [2019][AR]
AntonínDvořák:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
II: Largo [14:06]


Dvorak-Symphony-No.9-2nd-2019-AR.mp3



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posted by アンドウトワ at 23:14 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月28日


ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第1楽章 [2019][AR] / Antonín Dvořák:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World" I: Adagio - Allegro molto

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ドヴォルザークがニューヨークのナショナル音楽院の院長として、
アメリカに滞在した3年間の内に作曲された名曲です。

現地で黒人やインディアンの音楽に親しみ、影響を受けたドヴォルザークは、
そのムードをアメリカ滞在中に作曲した作品に反映させました。

第1楽章でフルートが奏でる第3主題は、黒人霊歌「Swing Low Sweet Chariot」に
似ているという指摘もありますが、実際に聴くとそれほどでもありません。




ドヴォルザークは友人の指揮者オスカル・ネドバルへの手紙にこう書いています。

「私がこの交響曲に黒人霊歌やインディアンの音楽を使用したというのは間違いです。
私はただ、これらの国民的なアメリカの旋律の精神をもって書こうとしたのです」


ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第1楽章 [2019][AR]
Antonín Dvořák:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
I. Adagio - Allegro molto [12:36]


Dvorak-Symphony-No.9-1st-2019-AR.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:21 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月19日


ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第4楽章 [2019][AR] / Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68 IV. Adagio - Allegro non troppo ma con brio

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第二次大戦の末期、空襲が近づく最中に行われたベルリンフィルの演奏会。
モーツァルトの交響曲第40番第2楽章の途中で停電が起き演奏会は中断されました。

再開後に演奏したのはモーツァルトではなく、ブラームスの交響曲第1番でした。
命の危機さえ感じられる極限の状況下、フルトヴェングラーは鬼気迫る指揮を見せました。




聴衆は誰一人帰ろうとはせず、演奏する団員と共に命がけで音楽に聞き入りました。
ブラームスの第1番とは、それほどに何ものにも代えがたい価値のある音楽です。
第4楽章コーダは単なる勝利の凱歌ではなく、宗教的な法悦の域に達しています。


ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第4楽章 [2019][AR]
Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
IV. Adagio - Allegro non troppo ma con brio [19:01]


Brahms-Symphony-No1-4th-2019-AR.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:28 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日


ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第1楽章 [2019][AR] / Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68 I. Un poco sostenute - Allegro

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あたかもベートーヴェンのスピリットがそのまま乗り移ったかのような作品です。
ブラームスはベートーヴェンを尊敬するあまり、作曲に20年もの歳月を費やし、
ベートーヴェンの交響曲を超える高みをめざしました。

結果としてこの作品は、「ベートーヴェンの第10交響曲」と言われるほどに、
音楽的にも精神的にも充実したものになりました。




第1楽章では運命を暗示するかのようなティンパ二―の強打に始まり、
その後は過酷な試練との闘いが繰り広げられていきます。


ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第1楽章 [2019][AR]
Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
I. Un poco sostenute - Allegro [15:05]


Brahms-Symphony-No1-1st-2019-AR.mp3



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posted by アンドウトワ at 00:32 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする