2023年05月27日


チャイコフスキー:バレエ音楽 《白鳥の湖》 第2幕 「情景」 [2023] / Peter Ilyich Tchaikovsky:SwanLake act2 "Seane"

yoshidaayano-04.jpg

♪第9話:オーボエを始めたきっかけは「白鳥の湖」…主席奏者・吉田綾乃が聴かせる渾身のソロ

みなさん、初めまして。

CMSLシンフォニックオーケストラの主席オーボエを務めている吉田綾乃といいます。どうぞよろしくお願いいたします。

私とオーボエとの出会いは私がまだ小学生だった頃、家族でチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」を観に行った時のことです。
舞台を所狭しと踊るダンサーたちの華麗な姿に魅せられたのはもちろんですが、私がもっと心を惹かれたのは舞台を彩る生のオーケストラの迫力ある演奏に対してでした。

私がオーケストラの生演奏を聴いたのはそれが初めてで、時には舞台が目に入らず音楽にばかり気が向いてしまうほどでした。
特に私の胸に刺さったのは有名な「情景」の主題を奏でるオーボエの音色でした。

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2022年12月17日


チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》から 第2幕 第14曲 パ・ド・ドゥ [2022] / P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Act2 14. Pas de Deux -Adage

Tchaikovsky-03s.jpg♪クリスマスにふさわしい包容力ある旋律

「花のワルツ」「こんぺい糖の踊り」など、誰もが知る名旋律が並び、
音楽を聴くだけでも充分に楽しめるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。

毎年、クリスマスになるとこのバレエが上演され、
併せて作曲家自身が選んだ楽曲で構成された組曲も親しまれています。

物語は主人公のクララがクリスマスの夜に見た夢が題材で、
ロマンチックでメルヘンに富んだ世界が、華やかな踊りと音楽で展開していきます。

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2019年12月23日


チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》から 第2幕 第14曲 パ・ド・ドゥ [2019][AR] / P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Act2:14. Pas de Deux -Adage

Tchaikovsky-06.jpg♪孤独な少女クララがクリスマスの夜に見た夢の中の物語

毎年、クリスマスになると演奏されるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。
バレエの物語が、主人公のクララがクリスマスの夜に見た夢を題材にしているためで、
このバレエ音楽はチャイコフスキー自身によって8曲の組曲に編纂されています。

「花のワルツ」「こんぺい糖の踊り」など、誰もが知る旋律が並び、
組曲を聴くだけでも、物語のメルヘンな世界に心遊ばせることができます。

そして、組曲からもれた作品の中にも、忘れがたい名曲があります。
第2幕の後半で「花のワルツ」の後に演じられる舞台の見せ場パ・ド・ドゥ。
4曲からなるこのセットのトップを飾る旋律美豊かな「アダージュ」がそれです。

なぜチャイコフスキーはこの曲を組曲の中に入れなかったのか、
不思議になるほどに美しく、温かく、まさにクリスマスにぴったりの作品です。



この曲は過去に何度か公開して来ましたが、今回は全体にテンポを上げて緩急をつけた他、
いつも以上に音響にこだわり、録音に時間をかけました。

これまではオーケストラ全体に、一度にリバーブをかけていましたが、
「パ・ド・ドゥ」では弦楽器と管楽器+打楽器に分けて、別個の音響を施しました。
客席から見て近い弦楽器には浅めのリバーブをかけ、遠い管楽器+打楽器には
深めのリバーブをかけることで、オーケストラサウンドに奥行きが生まれました。

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2019年12月20日


チャイコフスキー:バレエ組曲《くるみ割り人形》 作品71a:2.「行進曲」[2019][AR] / P.I.Tchaikovsky:Ballet suite "The Nutcracker" Op. 71a, II. March

Tchaikovsky-02.jpg♪クリスマスシーズンに定番の人気バレエ音楽

『くるみ割り人形』はチャイコフスキーの作曲したバレエ音楽、およびそれを使用した2幕3場のバレエ作品です。チャイコフスキーの三大バレエの一つであり、初演から100年以上を経て数多くの改訂版が作られています。

チャイコフスキー作曲・プティパ振付で成功を収めた 『眠れる森の美女』(1890年)の次作として、マリンスキー劇場の支配人だったイワン・フセヴォロシスキーはドイツのE.T.A.ホフマンの童話 『くるみ割り人形とねずみの王様』 を原作とするバレエを構想し、再度チャイコフスキーに作曲を依頼しました。

直接に参照したのはホフマンの原作ではなく、デュマによるフランス語版の小説とされています。これらの筋立ては、バレエでは大幅に簡略化されています。


マリウス・プティパが台本を手掛け、振付も担当する予定でしたが、プティパはリハーサル直前に病に倒れてしまい、振付は後輩のレフ・イワーノフに委ねられることになりました。

プティパとフセヴォロシスキーの要求の板挟みになったイワーノフは苦心の末に完成させ、初演は1892年12月18日、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場にて行われました。

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2019年03月03日


チャイコフスキー:バレエ音楽 《白鳥の湖》 第2幕 「情景」[AR]

1019.jpg


チャイコフスキー:バレエ音楽 《白鳥の湖》 第2幕 「情景」[AR]
P.I.Tchaikovsky:SwanLake act2 "Seane" [3:14]




Tchaikovsky-SwanLake-act2-Seane-AR.mp3



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2017年12月21日


チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》から 第2幕 第14曲 パ・ド・ドゥ [2017]

Tchaikovsky-07.jpg♪孤独な少女クララがクリスマスの夜に見た夢

毎年、クリスマスになると演奏されるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。
バレエの物語が、主人公のクララがクリスマスの夜に見た夢を題材にしているためで、
このバレエ音楽はチャイコフスキー自身によって8曲の組曲に編纂されています。

組曲は旋律作家のチャイコフスキーの才能がこれでもかと凝縮された内容で、
一曲として駄曲がなく、全編を通して最初から最後まで楽しめます。
「花のワルツ」「こんぺい糖の踊り」など、誰もが知る旋律が並び、
組曲を聴くだけでも、物語のメルヘンな世界に心遊ばせることができます。

そして、組曲からもれた作品の中にも、忘れがたい名曲があります。
第2幕の後半で「花のワルツ」の後に演じられる舞台の見せ場パ・ド・ドゥ。
4曲からなるこのセットのトップを飾る旋律美豊かな「アダージュ」がそれです。


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この曲は下降するひとつの主題を中心に組み立てられています。
旋律はシンプルなものですが、チャイコフスキーは和声に変化をもたせ、
旋律も変形させることで様々な表情付けをして飽きさせません。

そして、後半に登場するもうひとつの旋律こそがこの曲の白眉で、
「悲愴」やピアノ協奏曲のような大曲にも通じる、スケールの大きさと充実感があります。
クララが見た一夜限りの夢が、現実のものとして迫ってくるかのような、
きらびやかでぬくもりのある旋律です。


チャイコフスキ-/バレエ<くるみ割り人形>
ゲルギエフ(ワレリー) マリインスキー劇場合唱団
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チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》から 第2幕 第14曲 パ・ド・ドゥ [2017]
P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Act2 14. Pas de Deux -Adage [6:38]


http://classical.seesaa.net/Tchaikovsky-Nutcracker-Pas-de-Deux-Adage-2017.mp3



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2016年10月23日


ファリャ:リチュアルダンス 〜 バレエ音楽 《恋は魔術師》 から「火祭りの踊り」[Piano]


入江のざわめき/スペイン・ピアノ名曲集
ラローチャ(アリシア・デ)
ポリドール (1994-04-22)
おすすめ度の平均: 5.0
5 かっこいいですよ!
5 情熱のスペイン音楽


♪スペインの民族色あふれるファリャの代表作

近代スペインを代表する作曲家のひとりファリャは、1876年に南スペインのカディスに生まれました。

優秀な成績を残したマドリード音楽院時代には、ピアノを学ぶかたわら作曲をフェリーぺ・ペドレルに師事。
近代スペイン音楽復興の立役者であるペドレルからの影響は、
後の作品で目に見える形となって結実することになります。

そんな作品のひとつ「恋は魔術師」は、フラメンコ特有の奏法を取り入れるなどした、
スペイン民族色の色濃く出た音楽です。

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1914年、ジプシー系女性舞踏家のパストーラ・インペリオからの依頼を受けたファリャは
「恋は魔術師」の作曲にとりかかり、1915年に完成させています。

その後これをピアノ用、オーケストラ用にも自身で編曲を行っていますが、
中でも華やかで演奏効果の高い「火祭りの踊り」は、単独でも演奏されることの多い人気曲です。


*「リチュアルダンス」はフィギュアスケート 浅田真央選手の2016-2017シーズン曲です。
SPではピアノVer.が使用され、FSではオーケストラVer.が使用されています。


ファリャ: リチュアルダンス 〜 バレエ音楽《恋は魔術師》から「火祭りの踊り」[Piano Ver.]
Manuel de Falla:Danza ritual del fuego
http://classical-music.aki.gs/Falla-Danza-ritual-del-fuego.mp3



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2016年07月16日


チャイコフスキー:バレエ音楽 《白鳥の湖》 第2幕 「情景」 [新録音2016]


チャイコフスキー:交響曲第4番/バレエ組曲「白鳥の湖」
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ヘルベルト・フォン・カラヤン
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♪ドイツの伝説「白鳥の湖」に基づくバレエ音楽の最高峰

1871年の夏のことです。

妹のアレクサンドラの家で過ごしていたチャイコフスキーは、
妹の子供たちのために、ある音楽を作曲しました。
それはドイツの伝説として知られる白鳥の女王の物語「白鳥の湖」を、
家庭用の小さなバレエ音楽にまとめた作品でした。

それから4年後のこと、モスクワのボリショイ劇場からバレエ音楽の
作曲依頼を受けたチャイコフスキーは、すぐに「白鳥の湖」を思い浮かべました。
そして、1875年8月から翌年の4月10日にかけて、
チャイコフスキーにとって初のバレエ音楽「白鳥の湖」は作曲されたのでした。

しかし、初演当時の反応は芳しくありませんでした。
それまでのバレエ音楽といえば、一場ごとにつけたBGM的なもので、
全幕を通した物語としての一貫性はなく、またチャイコフスキーのような
壮大な交響的趣きや芸術性も持ち合わせてはいなかったのです。

ですから、初めて「白鳥の湖」を聴いた聴衆が理解できなかったのも、
無理からぬことであったのです。
「白鳥の湖」は大きな成功を収めぬまま、やがて上演されなくなっていきました。

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しかし、チャイコフスキーの死後、プティバとイワノフの2人の振付師により、
新たな振付を施された「白鳥の湖」は、1895年1月15日の再演で成功を収めました。
以来、「白鳥の湖」はバレエ音楽の最高峰として、
現在に至るまで世界中で愛され続けているのです。


* 9年前に録音した際には単なる有名な作品のひとつとして、
特に深い思いを及ぼすこともありませんでしたが、
あれから様々なできごともあったせいか、
今ではこの曲が持つ、もっと深い精神性を感じています。

人として地上に生きる者の根源的な孤独、寂しさ、哀しみが旋律に感じられ、
録音中は気持ちの昂ぶりを抑えられませんでした。




チャイコフスキー:バレエ音楽《白鳥の湖》 第2幕 「情景」
P.I.Tchaikovsky:SwanLake act2 "Seane" [3:14]


https://classical-sound.up.seesaa.net/Tchaikovsky-SwanLake-Seane-2016.mp3



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2013年03月07日


チャイコフスキー:バレエ音楽《白鳥の湖》Op.20 第3幕 黒鳥のパ・ド・ドゥ - コーダ

チャイコフスキー:白鳥の湖 全曲
定価:¥ 1,980
5.0点 劇場型バレエ
5.0点 「交響詩」としての「白鳥」最高傑作
5.0点 素人ですが
発売日:2012-09-19
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:サヴァリッシュ(ヴォルフガング)
時間:158(分)

♪バレエの最高の見せ場“黒鳥のパ・ド・ドゥ”の音楽

“オディールの32回転(グラン・フェッテ)”をご存知ですか?
これはチャイコフスキーのバレエ『白鳥の湖』の第3幕、グラン・パ・ド・ドゥのコーダで、
黒鳥のオディールが32回転する、全バレエ作品の中でも最高難度の見せ場です。
これを演じる主役には優雅さと演技力、表現力、技術、体力、スピードなど、
すべてにおいて高いレベルが要求されるといいます。

『白鳥の湖』には悪魔によって白鳥に姿を変えられた清純な姫オデットと、
王子を惑わし騙す悪魔の娘、黒鳥のオディールの2羽の白鳥が登場します。
オディールはオデットに似せて、白鳥の姿をしているという設定から、
主役のプリンシバルがひとり二役を演じるのが通例になっています。

グラン・パ・ド・ドゥ(主役の男女2人での踊り)は、以下の4部から構成されています。

アダージョ(2人がゆっくりした音楽で踊る)
男性プリンシバルのソロ
女性プリンシバルのソロ
コーダ(2人が速い曲調で踊る)

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『白鳥の湖』第3幕では、ジークフリート王子が21歳の成人になったことを祝い、
花嫁選びも兼ねて開かれた宴に、白鳥のフリをした黒鳥(オディール)が登場。
王子はオディールをオデットと思い込み、魅惑的な彼女に胸をときめかせ2人で踊り、
オディールに永遠の愛を誓ってしまいます。
この場面がグラン・フェッテの大技が置かれた“黒鳥のパ・ド・ドゥ”です。

女子フィギュア・スケートの浅田真央選手が、2012-2013シーズンのFS曲目として、
チャイコフスキーの『白鳥の湖』を使用しています。
前半は有名な『情景』の音楽にあわせて優雅に舞い、
後半は一転して速い曲調にあわせて演技する、見せ場のステップに入ります。
このステップのBGMが“黒鳥のパ・ド・ドゥ”のグラン・フェッテの音楽なのです。

元来は原総譜第5曲、または第19曲のコーダの音楽で、姫君たちのワルツ
(王子の花嫁候補)の曲「パ・ド・シス(第19曲)」のコーダが転用されています。
チャイコフスキーの『白鳥の湖』は、原総譜に編曲や転用などの改訂が施され、
現在、私たちが目にするような全4幕もののバレエになっています。
この改訂は弟のモデスト・チャイコフスキーによって行われています。





チャイコフスキー:バレエ音楽《白鳥の湖》Op.20 第3幕 黒鳥のパ・ド・ドゥ - コーダ [2:05]
Peter Ilyich Tchaikovsky:Swan Lake Op.20
Act 3 Coda: Allegro Molto Vivace



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2011年12月20日


チャイコフスキー:組曲《くるみ割り人形》Op.71a 6. 中国の踊り

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」
新品最安価格:20%OFF ¥ 1,981 (8店出品)
レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 メルヘンチックな情感たっぷりの演奏
5.0点 くるみ割り人形の名盤
発売日:2007-11-21
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:プレヴィン(アンドレ)

♪3大バレエの中でも特に完成度の高いメルヘン作品

チャイコフスキー以前のバレエ音楽は、独立した一場ごとにつけられた、
単なる舞踏のリズム伴奏的な役割しか果たしていませんでした。
今では当たり前となった、全編を通した物語性といったものもほとんどなく、
関連性のない単発のダンスごとにつけられた、BGM的要素が大きかったのです。

チャイコフスキーの3大バレエは、そうした状況を塗り替えたと言えます。
最初のバレエ「白鳥の湖」は、有名な「白鳥の動機」が全曲を通して登場する、
舞踏と物語と音楽が一体となった、優れた交響的芸術作品です。

ところがこうしたものに馴染みのなかった当時の聴衆には、
この作品の真価を理解する力もなく、「白鳥の湖」は数回の上演で、
依頼したボリショイ劇場のレパートリーから外されてしまいました。

その後、13年を経て二作目の「眠れる森の美女」を発表。
これは初演こそ不評だったものの、やがて絶賛を浴びることになりました。
更に2年後に作曲の「くるみ割り人形」が、彼の最後のバレエ音楽です。

この作品はペテルブルクのマリンスキー劇場の依頼で1892年に完成しました。
題材はホフマンのおとぎ話「くるみ割り人形と二十日鼠の王様」で、
これをデュマが翻案したものが台本になっています。

3大バレエの中でも特に美しい旋律にあふれ、完成度の高い音楽で、
クリスマスの夜に貧しい少女クララが見た夢を、楽しく叙情的に描いています。
物語の設定からクリスマスシーズンに上演されることも多い作品です。

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チャイコフスキーはこのバレエの翌年、1893年に突然亡くなってしまいました。
彼は「白鳥の湖」を改訂して、ぺテルブルクで上演したいと願っていましたが、
結局、それが果たされることはありませんでした。

しかし、1895年にプティパとイワノフの二人の振付師によって新たに振付けられ、
1月15日のマリンスキー劇場での公演で、遂に成功を収めたのです。
これによってチャイコフスキーの生前の願いは、ようやく果たされたのでした。





チャイコフスキー:組曲《くるみ割り人形》Op.71a 6. 中国の踊り
P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Suite, Op.71a 6. Tea (Chinese Dance)



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