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テレビ・映画&CM etc. … 最近話題のクラシック

2011年05月04日


モーツァルト:ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545 第1楽章

モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
新品最安価格:16%OFF ¥ 4,395 (5店出品)
レビュー平均: 4.5点 (12人がレビュー投稿)
4.0点 プログレッシブ
4.0点 初めて聴く人にはおすすめできません
4.0点 グールド流ソナタ
発売日:2006-07-19
メーカー:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

♪ピアノ初心者にとって必修の愛らしいソナタ

モーツァルト自身が「初心者のための小ソナタ」と名づけたK.545は、
3大交響曲である第39番と同じ、1788年6月26日に書き上げられました。

ピアノの巧くない弟子たちの、練習用という当初の目的もあったため、
その後もソナチネ・アルバムに収められ、長らくピアノ初心者たちが必ず通過する、
お馴染みのピアノ小品として愛奏され続けてきました。
ことに第1楽章冒頭の主題はモーツァルトの中でも屈指の有名旋律です。

作品全体としては、晩年の作とは思えないほどシンプルを極めたものですが、
一音たりとも足し引きできないほどの、まったく隙のない完成度は、
あたかも最初からできたものが、パッケージとして降りてきたかのようです。
こうした何気ない作品にこそ、モーツァルトの非凡さが垣間見れます。

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第1楽章は主題部分以外のほとんどは、スケールの上昇と下降が繰り返されます。
これがピアノの運指の練習に最適ということなのですが、
同時に音楽としても均整がとれ、造形的にも美しいところがモーツァルトならではです。
尚、このソナタを2台ピアノ用に編曲したグリーグの作品もあります。
これは1台をオリジナルのままに使い、もう1台で対旋律を重ねるというものです。
また、モーツァルト自身の編曲か、出版社による編集かはわかりませんが、
フィナーレのロンドは、ヘ長調のソナタKAnh135(547a)の第2楽章に転用されています。





モーツァルト:ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545 第1楽章
W.A.Mozart:Piano Sonata No.16 in C major, K.545
1. Allegro



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posted by アンドウトワ at 23:45 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月27日


ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 9. バーバ・ヤガーの小屋 - 10. キエフの大門

展覧会の絵〜ライヴ・イン・ソフ
定価:¥ 1,200
発売日:1997-12-03
メーカー:マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
カテゴリー:CD
アーティスト:リヒテル(スビャトスラフ)
フォーマット:Limited Edition
時間:76(分)

♪リヒテルによって甦ったムソルグスキー自身の原典版

21歳の頃、それまで所属した騎兵連隊をやめ、音楽一筋に生きたムソルグスキーは、
裕福な実家の没落の後の、母の死というショックを紛らすために酒に溺れ始め、
元々丈夫ではなかった体を害するようになっていきました。
まだ20代にして兄の家に引き取られたり、グリンカの妹に世話になるなどしていました。

晩年は貧困と病苦にさいなまれ、有名な肖像画にあるように悲惨な状態でした。
そんなムソルグスキーに理解の手を差し伸べた友人が、画家で建築家のハルトマンでした。
ふたりは相通じあう仲でしたが、1837年の夏、ハルトマンがモスクワで急逝します。

「犬や馬やねずみが生きているのに、ハルトマンのような人が死ぬなんて!」

評論家のスターソフに宛てた手紙で、ムソルグスキーは悲痛な思いを綴っています。

ハルトマンの遺作の展覧会の作品から十点を選び、作曲された組曲「展覧会の絵」は、
ムソルグスキーの原典をリムスキー=コルサコフが改定したものがまず世に出ました。
当時としては型破りだった原典をコルサコフが理解できなかった、
また出版するには形を整える必要があると、判断したためとも言われています。

その後、ラヴェルによるオーケストラ編曲で広く知れ渡ることになり、
ホロヴィッツ編曲版などを経て、原典版が再び日の目を見たのは、
1958年に発売された、リヒテルのソフィアでのライヴ録音レコードによってです。

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この演奏はラヴェル編曲の洗練された印象を覆す衝撃的なもので、
ロシアの荒削りな土着臭の漂う、革新的なものでした。
これ以降、コルサコフ版は影を潜め、原典版が強い魅力を持った作品として、
ラヴェル編曲版と並行して、ピアノ独奏で演奏されるようになっていきました。

リヒテルはラヴェル編を「ムソルグスキーの音楽を理解していない」と評しました。
しかしラヴェル編には原典の可能性を、最大限に引き出している面もあります。
それぞれを独立した音楽として、楽しむのがいいのだと思います。

*テレビ朝日「ナニコレ珍百景」の音楽は 7:34 からです。





ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 9. バーバ・ヤガーの小屋 - 10. キエフの大門
Modest Petrovich Musorgskii:Pictures at an Exhibition
9. The Hut on Fowl's Legs (Baba-Yagá)
10. The Bogatyr Gates (in the Capital in Kiev)



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posted by アンドウトワ at 02:48 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月25日


ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 第2楽章

ショパン:ピアノソナタ第2番&第3番
定価:¥ 1,000
レビュー平均: 4.6点 (9人がレビュー投稿)
5.0点 圧倒的な存在感
5.0点 アルゲリッチらしさ大全開
5.0点 第3番の演奏が素晴らしかった。
発売日:2006-11-08
メーカー:ユニバーサルクラシック
アーティスト:アルゲリッチ(マルタ)

♪軽快優美に、そっとささやくように〜野の花のように可憐なスケルツォ

ショパンはソナタのような形式的な作曲様式にはこだわらない人でした。
もっと叙情的で自由なスタイルの中でこそ、本領を発揮したタイプです。

ですからまだ十代に教師エルスナーの勧めで書いた、ピアノソナタ第1番ハ短調は、
学生の習作の域を出ない、どこか型通りでいまひとつの作品になってしまいました。
ショパン自身、第1番出版の話を聞いた際に、怪訝そうな表情をしたというほどです。

その点、後年に書かれた第2番と第3番は、ショパンらしい独創性に貫かれつつ、
古典的な形式も踏まえた作品として、ソナタの傑作と称されています。
CDでは時間的にも、この2作がカップリングされることが多くなっています。

第2番は「葬送行進曲」に象徴されるような、フックのあるモチーフが多いのに対して、
第3番は一見、つかみ所のない印象が強いためか、難解との見方もあるようです。

しかし、シューマンに「あの気違いじみた4人の小僧たちをまとめて括ってしまうがよい」
と、いつものショパンびいきが信じられないほどの、酷評を受けた第2番とは違い、
第3番には全楽章を通しての統一性が見られ、晩年の円熟味があります。

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ショパンが亡くなる5年前の1844年に、フランス中部ノアンのサンドの別荘で作曲され、
ベルシウス伯爵夫人に献呈、翌1845年5月に出版されました。

第2楽章は全曲中では最も短く、気分転換のようなスケルツォです。
ショパンのスケルツォには深刻なものもありますが、
ここではまったく影のない、文字通り諧謔的な音楽が展開しています。
しかし、絶え間なく動く右手の難易度は高く、「軽快優美に、そっとささやくように」
という指示通りにスマートに弾くことは、プロでも難しいとされています。





ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 第2楽章
F.Chopin:PianoSonata No.3 in B minor, Op.58
2. Scherzo:Molto vivace



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posted by アンドウトワ at 19:23 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月30日


シューマン:《子供のためのアルバム》から 「楽しき農夫」 Op.68-10

新ピアノ名曲集5 ロマン期名曲集 上
定価:¥ 3,975
新品最安価格:14%OFF ¥ 3,407 (3店出品)
発売日:1993-09-22
メーカー:ビクターエンタテインメント
アーティスト:木幡律子

♪長女マリーの誕生日の贈り物から生まれた小曲集

長女マリーの誕生日の贈り物として、シューマンはピアノ小品を7曲書きました。
作品は次々と書き加えられ、それらは「クリスマスアルバム」と名付けられました。
これが後に「子供のためのアルバム」として愛奏される小曲集の原型です。

43曲からなる作品のほとんどは3分にも満たないシンプルなもので、
子供の教育用作品集として現代でも広く用いられています。
第1部「小さい子供のために」と第2部「大きな子供のために」で演奏時間は約80分。

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第10曲の「楽しき農夫」の原題は「仕事を終えて帰る楽しげな農夫」です。
1日の作業が終わり帰路につく、上機嫌な農夫の姿が描かれています。
きっとこれから家族の待つ家に帰るか、居酒屋で楽しく飲むのかもしれません。

ところでこの曲は日本のあるアニメ映画のテーマ曲に似ているといわれています。
そちらも子供向けの作品で、大人も童心に帰れるような内容です。
もちろん作曲されたのはシューマンの方が百年以上も前のことですが、
子供向けということで無意識に似てしまったのかもしれませんね。





シューマン:《子供のためのアルバム》から 「楽しき農夫」 Op.68-10
R.Schumann:Frohlicher Landmann from "Album für die Jugend" Op.68-10



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posted by アンドウトワ at 15:13 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月19日


J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115

バッハのメヌエット/バロック・チェンバロ・リサイタル
定価:¥ 1,500
新品最安価格:¥ 8,980 (1店出品)
中古最安価格:¥ 2,980 (3店出品)
発売日:2007-06-13
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:レオンハルト(グスタフ)

♪当時流行の鍵盤楽器スピネットの練習用に作曲された

「バッハのメヌエット」として有名なこの曲は、彼の二番目の妻である、
アンナ・マグダレーナ・バッハに捧げられた音楽帳に収録された作品です。
この音楽帳は妻がスピネットの練習するために作られたといわれています。

スピネットは16〜18世紀の西欧を中心に流行した家庭用の小型鍵盤楽器で、
多角形のハープシコードを小型にしたような外観をもっています。

比較的軽量で安価なスピネットは貴族のほか、一般市民も所有していたといいます。
また、ハープシコードなど鍵盤奏者の自宅練習用楽器の役割も果たしていました。

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原本は2巻からなる「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」には、
フランス組曲やパルティータのほか、息子やクープランの作品も入っています。
そして長調短調の2つのト調のメヌエット(BWV Anh.114, 115)は、
近年の研究によりクリスティアン・ペツォールトの作であると修正されています。

ト長調とト短調は2曲一組として続けて演奏されることも多く、
短調を挟んで長調を2回演奏するように作曲されたとの説もあります。

ト長調はサラ・ヴォーンのヒット曲「ラヴァ―ス・コンチェルト」としても知られ、
その他、テレビCMや電話の保留音など、至る所で耳にする機会の多い曲です。





J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115
J.S.Bach:Menuet in G major, BWV.Anh.114, in G minor, BWV.Anh.115



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posted by アンドウトワ at 14:03 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月28日


チャイコフスキー:ピアノ小曲集《四季》から 6月-舟歌 Op.37b-6

チャイコフスキー: 「四季」/瞑想曲 他
定価:¥ 3,059
新品最安価格:10%OFF ¥ 2,730 (2店出品)
レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
発売日:1999-11-22
メーカー:ポリドール
アーティスト:アシュケナージ(ウラジミール)

♪ロシアの12ヶ月の四季を描いた美しいピアノ小曲集

屈指の旋律作家であるチャイコフスキー。意外にも有名なピアノ曲は多くありません。
突出した知名度のピアノ協奏曲第1番をのぞけば、その数はかなり限られてきます。
そうしたピアノ作品の中で特に広く知られるのが小曲集「四季」です。
ペテルブルクの月刊誌「ヌウェリスト」の依頼により作曲されました。

この曲集はロシアの四季をテーマに1年間に渡って掲載された、
12ヶ月それぞれの月を表現したピアノ作品をまとめたもので、
連載された1876年から10年後の1886年に、12曲の作品集として出版されました。

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月ごとに一編ずつ、ロシアの詩人たちの詩が添えられていますが、
曲のタイトルをつけたのはチャイコフスキー自身です。
小曲集の6番目、つまり6月の曲として作曲された「舟歌」は、
チャイコフスキーならではの哀愁漂う旋律が魅力の人気曲です。

8分の6拍子が多い舟歌にあって、チャイコフスキーは4分の4拍子で、
月光に照らされ水面を行くゴンドラの様子を美しく描いています。
プレシシェーエフのロマンティックな詩との見事なコラボレーションです。

「四季」には他に1月-「炉端にて」、11月-「トロイカ」などの有名曲があります。







チャイコフスキー:ピアノ小曲集《四季》から 6月-舟歌 Op.37b-6
P.I.Tchaikovsky:Barcarolle from "The Seasons" Op.37b-6



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posted by アンドウトワ at 10:30 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月21日


ラヴェル:古風なメヌエット

ラヴェル:ピアノ全集(1)
定価:¥ 1,700
新品最安価格:5%OFF ¥ 1,614 (2店出品)
中古最安価格:11%OFF ¥ 1,500 (1店出品)
レビュー平均: 4.5点 (2人がレビュー投稿)
発売日:2003-07-24
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:フランソワ(サンソン)

♪パリ音楽院在学中の最初の出版作品

1895年、ラヴェルが20歳の時に出版の事実上のデビュー作です。
パリ音楽院在学中の習作的な作品で、若干の粗さはあるものの、
すでにラヴェルらしさが随所に漂う作品番号1のピアノ曲です。

3部形式の典型的なロココ風メヌエットの形をとりながら、
そこに教会旋法や近代的な和声も取り入れた若き日の意欲作。
作曲に当たっては大変細やかな計算が施されています。

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ラヴェルは日頃から服装にも気を遣うおしゃれな人だったようで、
そのクールで知的なスタンスは、そのまま彼の作風にも表れています。

他のいくつかのピアノ曲と同じように、
この曲も30数年の後、ラヴェル自身が管弦楽に編曲。
自らが指揮するラムルー管弦楽団によって初演されました。

あくまで未熟な習作という態度を崩さなかったラヴェルでしたが、
やはり自らの第一歩となった作品に対する思い入れは強かったのかもしれません。

ラヴェルにとっての最初の作品は、自身最後の管弦楽単独作品にもなりました。





ラヴェル:古風なメヌエット
Maurice Ravel:Menuet Antique



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posted by アンドウトワ at 05:58 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月03日


ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2

ショパン:ワルツ(全19曲)
アシュケナージ(ヴラディーミル)
ユニバーサルクラシック(2009-05-20)
おすすめ度の平均: 4.5
4スタンダード
5超POPな、《美しさ》。
5きらびやかなワルツ

♪子犬のワルツと共に人気の高いワルツ

死が近づいたショパン晩年の作品です。
3つのワルツOp.64はショパン生前の最後に出版されましたが、
第6番「子犬のワルツ」と第7番はいずれもこの作品に含まれます。

比較的難易度も低く、これを目当てにピアノを始める人も多くいます。
ですがシンプルながら曲の持つ精神的な色合いは深く、
さり気ない哀愁はショパンが最後に至った境地を感じさせます。

サンドとの別れや病などの辛さも、音楽の中に純化されていくかのようです。

左手はワルツを刻みながら、右手はマズルカを奏でているのが特徴で、
その主題をはじめ全体にスラヴ的なムードが漂っています。

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ショパンのワルツは舞踏的なものと、内面を表したものに大別されます。
第7番は明らかに後者の部類といえます。

「もしワルツに合わせて踊るのであればその相手は貴婦人でなければならない。」
とシューマンはショパンのワルツを評しました。

ショパン自身も当時流行の華やかなだけのウィンナーワルツは肌にあわず、
なぜあのような舞曲がもてはやされるのだろうと手紙に書いています。

本来は踊るための音楽に過ぎなかったワルツを、
自らの内面を表現する芸術に高めたのはやはりショパンでした。





ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
Frederic Chopin:Waltz No.7 in C sharp minor, Op.64-2



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posted by アンドウトワ at 05:59 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月29日


ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47

ショパン:バラード&即興曲集
ブーニン(スタニスラフ)
TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)(2007-07-25)
おすすめ度の平均: 4.0
4聴き応えあり

♪ショパンの豊かな楽想が自由に羽ばたいたバラード

ポロネーズやマズルカなどのポーランド民謡に基づく作品とは違い、
バラードには舞踏的な定型のリズムというものはありません。
元は14,15世紀の舞踏歌が発祥ですが、その後叙事詩がそう呼ばれ、
独唱や合唱曲を経てショパンによって純粋な器楽曲に至りました。

ですからバラードはショパンが自由に楽想を描けたジャンルです。
表題にとらわれず絶対音楽を貫いた彼の持ち味が発揮されています。
とはいえ全4曲が3拍子的な舞踏性を残しているのも面白いところです。

バラードはポーランドの詩人ミツキェヴィチの詩にインスパイアされたと伝えられます。
ミツキェヴィチは政治活動家でもあったポーランドの国民的詩人で、
愛国心に厚かったショパンも彼を尊敬していました。

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当時のロマン主義の歌曲の詞や台本の多くはミツキェヴィチの作品に基づき、
有節形式を持たないバラードの歌詞は、自由なロマン主義の扉を開きました。
ミツキェヴィチとショパンのバラードの関連性には不明な点も多いものの、
こうした創作上の精神的な影響は少なからずあったと思われます。

ミツキェヴィチの詩「水の精」によるとされるバラード第3番は、
他の3曲のバラードと比べて華やかさ、優雅さがあるのが特徴です。

「フランスの首都の貴族的環境に順応した、洗練された知的なポーランド人が、
その中に明らかに発見されるであろう。」とシューマンは手紙に綴っています。

一見サロン的な気軽さもある第3番ですが、2番、3番にも増して作曲技術は高まり、
対位法的な手法も取り入れるなど、円熟期の充実した作品になっています。





ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47
Frederic Chopin:Ballade No.3 in A flat major, Op.47



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posted by アンドウトワ at 06:37 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする