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2011年06月28日


ベートーヴェン:劇付随音楽『アテネの廃墟』 第5曲 「トルコ行進曲」 (A.ルビンシテイン編)

ラフマニノフ愛奏曲集
定価:¥ 1,325
発売日:1996-09-01
メーカー:ポリドール
カテゴリー:CD
アーティスト:ラフマニノフ(セルゲイ)
時間:59(分)

♪モーツァルトとは対照的に無骨で勇壮なトルコ行進曲

ひと口に「トルコ行進曲」と言えば、おそらく多くの人がモーツァルトのピアノソナタ、
第11番第3楽章の流麗な旋律を思い浮かべるかもしれません。
あちらは由紀さおり・安田祥子姉妹が紅白で歌うなど、あまりに有名ですが、
ベートーヴェンの「トルコ行進曲」も、初心者のピアノ練習曲として親しまれています。

オスマン帝国による二度のウィーン包囲と、それに随行した軍楽隊メフテルの音楽は、
18世紀頃の西欧に、トルコ趣味の大流行をもたらしていました。
そして当時の作曲家たちも、その大きな影響を受け、自らの作品に反映させました。
モーツァルトやベートーヴェンもその例にもれません。

メフテルは一拍目にアクセントを置く、一定のリズムを繰り返すのが特徴です。
モーツァルトもベートーヴェンも、主にこのリズム的側面を取り入れ、
後にそれぞれ「トルコ行進曲」と、呼ばれることになる作品を作ったのです。

ベートーヴェンのそれはまず、1809年の「6つの変奏曲Op76」の主題として現れました。
そして1811年から1812年にかけて作曲した、ドイツ劇場のこけら落とし用の作品、
劇付随音楽『アテネの廃墟』に、ピアノ曲からオーケストレーションを施し転用されました。

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さらに後年、ロシアのピアニスト・作曲家であるアントン・ルビンシテインが、
再度ピアノ曲として編曲したものが、現在演奏会では一般に用いられています。
アントンの弟は、やはり有名なピアニスト、ニコライ・ルビンシテインです。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を酷評したことでも知られていますね。

アントンは作曲家としては“ベートーヴェンの再来”と言われましたが、
現在では愛らしい小品「へ長のメロディー」が知られるのみです。
そして編曲の代表作であるベートーヴェンの「トルコ行進曲」では、
ピアニッシモから始まりフォルテッシモに到達すると、また徐々に小さくなり、
最後は消え入るようにピアニッシシモで終わるという編曲で、
軍楽隊が遠くから近づき、目の前を過ぎてやがて去っていく様子を描いています。





ベートーヴェン:劇付随音楽『アテネの廃墟』 第5曲 「トルコ行進曲」 (A.ルビンシテイン編)
L.V.Beethoven:Turkish March (arranged by Anton Rubinstein)



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2011年05月19日


ベートーヴェン:ピアノソナタ 第21番 ハ長調 Op.53 「ヴァルトシュタイン」 第1楽章

バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集
新品最安価格:16%OFF ¥ 840 (6店出品)
レビュー平均: 4.6点 (23人がレビュー投稿)
5.0点 これぞ達人!
5.0点 う~ん、どうでしょうか?
5.0点 バックハウスのシンプルな演奏が一番心地よい
発売日:2001-04-25
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:バックハウス(ヴィルヘルム)

♪ヴァルトシュタイン伯に献呈された中期の傑作ソナタ

ヴァルトシュタイン伯爵はパトロンとしてベートーヴェンを支えた特に重要な人物です。
その交流の始まりはボン時代に遡り、貧乏な家庭に育ったベートーヴェンに、
貴族的な上品さを教え、ウィーンの社交界デビューへ導いたのは伯爵の力です。

「不断の努力をもってモーツァルトの精神をハイドンの手から受け取りたまえ」

ベートーヴェンがウィーンへ発つ際、ヴァルトシュタイン伯は記念帳にそう記しました。
伯爵はボン時代にはシュタイン製のピアノを、そしてウィーン時代の1803年には、
エラール製の新しいピアノをベートーヴェンに贈っています。

フランス産でタッチの軽い、エラール製を想定して書かれたのがソナタ第21番です。
タッチが重く深くなった現代のピアノでは、第3楽章が難関とされています。
特にコーダのオクターブグリッサンドは技術的にも高度なものが必要とされ、
これを避けて他の奏法を代替として用いるピアニストもいます。

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ベートーヴェンはこのソナタを恩人である伯爵に捧げました。
このことから第21番は「ヴァルトシュタイン」の名で呼ばれるようになりました。
他にも伯爵に献呈された曲は数多く存在しますが、この作品のみが
「ヴァルトシュタイン」と呼ばれる事実が、第21番の質の高さを物語っています。

第2楽章は演奏時間として3分程度の、小休止的な音楽ですが、
元来は両端楽章に劣らぬ長大なものでした。
しかしこれは長過ぎるとの理由から外され、
「アンダンテ・ファヴォリ WoO57」という独立した作品として出版されました。

「ヴァルトシュタイン」は「熱情」「悲愴」と並ぶ、中期ソナタの傑作とされています。





ベートーヴェン:ピアノソナタ 第21番 ハ長調 Op.53 「ヴァルトシュタイン」 第1楽章
L.V.Beethoven:Piano Sonata No.21 in C major, Op.53 "Waldstein"
1. Allegro con brio



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2011年05月11日


サティ:グノシエンヌ 第1番

3つのジムノペディ~サティ・ピアノ作品集
定価:¥ 1,800
レビュー平均: 4.4点 (9人がレビュー投稿)
5.0点 音楽のアールデコ
5.0点 ロジェの演奏が抜群
5.0点 それぞれの曲が、一篇の詩のようでした。
発売日:2003-06-25
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ロジェ(パスカル)

♪独自の音楽語法で現代音楽を先取りするサティの代表作

19世紀末、モンマルトルの文学酒場「黒猫」のピアニストをしていたサティは、
ジョセファン・ペラダンという神秘小説家と出会い、彼が主宰する秘密結社
「聖堂と聖杯のカトリック・薔薇十字教団」の公認の作曲家・聖歌隊長となりました。
秘密結社といえばフリーメイソンのような団体が想起されますが、
薔薇十字教団はそれよりも宗教色が強いのが特徴です。
サティはこの教団のために3つの作品を書いています。

「グノシエンヌ」は「知る」というギリシア語をもとにしたサティの造語ですが、
神秘教会グノーシス派がその語源になっているとも言われています。
薔薇十字教団は錬金術やカバラを扱う秘教的な団体でした。

そして、サティと教団が関わったのは1890年から2年ほどのこと。
「グノシエンヌ 第1番」の作曲は、ペラダンと出会った1890年なので、
タイトルに教団の影響があることは想像に難くありません。

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全6曲からなる「グノシエンヌ」は、1889年のパリ万国博覧会で知った、
民族舞踊合唱団によるルーマニア音楽の影響が強いとされています。

透明感ある「ジムノペディ」に比べると、東洋的で奇妙な印象も強く、
「思考の端末で」「うぬぼれずに」「頭を開いて」といった演奏者への指示、
拍子記号や小節線もない、自由な発想の譜面など、
現代音楽を先取りするサティの音楽世界の原点とも言える作品です。





サティ:グノシエンヌ 第1番
Erik Alfred Leslie Satie:Gnossiennes No.1



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2011年05月04日


モーツァルト:ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545 第1楽章

モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
新品最安価格:16%OFF ¥ 4,395 (5店出品)
レビュー平均: 4.5点 (12人がレビュー投稿)
4.0点 プログレッシブ
4.0点 初めて聴く人にはおすすめできません
4.0点 グールド流ソナタ
発売日:2006-07-19
メーカー:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

♪ピアノ初心者にとって必修の愛らしいソナタ

モーツァルト自身が「初心者のための小ソナタ」と名づけたK.545は、
3大交響曲である第39番と同じ、1788年6月26日に書き上げられました。

ピアノの巧くない弟子たちの、練習用という当初の目的もあったため、
その後もソナチネ・アルバムに収められ、長らくピアノ初心者たちが必ず通過する、
お馴染みのピアノ小品として愛奏され続けてきました。
ことに第1楽章冒頭の主題はモーツァルトの中でも屈指の有名旋律です。

作品全体としては、晩年の作とは思えないほどシンプルを極めたものですが、
一音たりとも足し引きできないほどの、まったく隙のない完成度は、
あたかも最初からできたものが、パッケージとして降りてきたかのようです。
こうした何気ない作品にこそ、モーツァルトの非凡さが垣間見れます。

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第1楽章は主題部分以外のほとんどは、スケールの上昇と下降が繰り返されます。
これがピアノの運指の練習に最適ということなのですが、
同時に音楽としても均整がとれ、造形的にも美しいところがモーツァルトならではです。
尚、このソナタを2台ピアノ用に編曲したグリーグの作品もあります。
これは1台をオリジナルのままに使い、もう1台で対旋律を重ねるというものです。
また、モーツァルト自身の編曲か、出版社による編集かはわかりませんが、
フィナーレのロンドは、ヘ長調のソナタKAnh135(547a)の第2楽章に転用されています。





モーツァルト:ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545 第1楽章
W.A.Mozart:Piano Sonata No.16 in C major, K.545
1. Allegro



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2011年04月27日


ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 9. バーバ・ヤガーの小屋 - 10. キエフの大門

展覧会の絵〜ライヴ・イン・ソフ
定価:¥ 1,200
発売日:1997-12-03
メーカー:マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
カテゴリー:CD
アーティスト:リヒテル(スビャトスラフ)
フォーマット:Limited Edition
時間:76(分)

♪リヒテルによって甦ったムソルグスキー自身の原典版

21歳の頃、それまで所属した騎兵連隊をやめ、音楽一筋に生きたムソルグスキーは、
裕福な実家の没落の後の、母の死というショックを紛らすために酒に溺れ始め、
元々丈夫ではなかった体を害するようになっていきました。
まだ20代にして兄の家に引き取られたり、グリンカの妹に世話になるなどしていました。

晩年は貧困と病苦にさいなまれ、有名な肖像画にあるように悲惨な状態でした。
そんなムソルグスキーに理解の手を差し伸べた友人が、画家で建築家のハルトマンでした。
ふたりは相通じあう仲でしたが、1837年の夏、ハルトマンがモスクワで急逝します。

「犬や馬やねずみが生きているのに、ハルトマンのような人が死ぬなんて!」

評論家のスターソフに宛てた手紙で、ムソルグスキーは悲痛な思いを綴っています。

ハルトマンの遺作の展覧会の作品から十点を選び、作曲された組曲「展覧会の絵」は、
ムソルグスキーの原典をリムスキー=コルサコフが改定したものがまず世に出ました。
当時としては型破りだった原典をコルサコフが理解できなかった、
また出版するには形を整える必要があると、判断したためとも言われています。

その後、ラヴェルによるオーケストラ編曲で広く知れ渡ることになり、
ホロヴィッツ編曲版などを経て、原典版が再び日の目を見たのは、
1958年に発売された、リヒテルのソフィアでのライヴ録音レコードによってです。

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この演奏はラヴェル編曲の洗練された印象を覆す衝撃的なもので、
ロシアの荒削りな土着臭の漂う、革新的なものでした。
これ以降、コルサコフ版は影を潜め、原典版が強い魅力を持った作品として、
ラヴェル編曲版と並行して、ピアノ独奏で演奏されるようになっていきました。

リヒテルはラヴェル編を「ムソルグスキーの音楽を理解していない」と評しました。
しかしラヴェル編には原典の可能性を、最大限に引き出している面もあります。
それぞれを独立した音楽として、楽しむのがいいのだと思います。

*テレビ朝日「ナニコレ珍百景」の音楽は 7:34 からです。





ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 9. バーバ・ヤガーの小屋 - 10. キエフの大門
Modest Petrovich Musorgskii:Pictures at an Exhibition
9. The Hut on Fowl's Legs (Baba-Yagá)
10. The Bogatyr Gates (in the Capital in Kiev)



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2011年04月25日


ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 第2楽章

ショパン:ピアノソナタ第2番&第3番
定価:¥ 1,000
レビュー平均: 4.6点 (9人がレビュー投稿)
5.0点 圧倒的な存在感
5.0点 アルゲリッチらしさ大全開
5.0点 第3番の演奏が素晴らしかった。
発売日:2006-11-08
メーカー:ユニバーサルクラシック
アーティスト:アルゲリッチ(マルタ)

♪軽快優美に、そっとささやくように〜野の花のように可憐なスケルツォ

ショパンはソナタのような形式的な作曲様式にはこだわらない人でした。
もっと叙情的で自由なスタイルの中でこそ、本領を発揮したタイプです。

ですからまだ十代に教師エルスナーの勧めで書いた、ピアノソナタ第1番ハ短調は、
学生の習作の域を出ない、どこか型通りでいまひとつの作品になってしまいました。
ショパン自身、第1番出版の話を聞いた際に、怪訝そうな表情をしたというほどです。

その点、後年に書かれた第2番と第3番は、ショパンらしい独創性に貫かれつつ、
古典的な形式も踏まえた作品として、ソナタの傑作と称されています。
CDでは時間的にも、この2作がカップリングされることが多くなっています。

第2番は「葬送行進曲」に象徴されるような、フックのあるモチーフが多いのに対して、
第3番は一見、つかみ所のない印象が強いためか、難解との見方もあるようです。

しかし、シューマンに「あの気違いじみた4人の小僧たちをまとめて括ってしまうがよい」
と、いつものショパンびいきが信じられないほどの、酷評を受けた第2番とは違い、
第3番には全楽章を通しての統一性が見られ、晩年の円熟味があります。

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ショパンが亡くなる5年前の1844年に、フランス中部ノアンのサンドの別荘で作曲され、
ベルシウス伯爵夫人に献呈、翌1845年5月に出版されました。

第2楽章は全曲中では最も短く、気分転換のようなスケルツォです。
ショパンのスケルツォには深刻なものもありますが、
ここではまったく影のない、文字通り諧謔的な音楽が展開しています。
しかし、絶え間なく動く右手の難易度は高く、「軽快優美に、そっとささやくように」
という指示通りにスマートに弾くことは、プロでも難しいとされています。





ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 第2楽章
F.Chopin:PianoSonata No.3 in B minor, Op.58
2. Scherzo:Molto vivace



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2010年12月30日


シューマン:《子供のためのアルバム》から 「楽しき農夫」 Op.68-10

新ピアノ名曲集5 ロマン期名曲集 上
定価:¥ 3,975
新品最安価格:14%OFF ¥ 3,407 (3店出品)
発売日:1993-09-22
メーカー:ビクターエンタテインメント
アーティスト:木幡律子

♪長女マリーの誕生日の贈り物から生まれた小曲集

長女マリーの誕生日の贈り物として、シューマンはピアノ小品を7曲書きました。
作品は次々と書き加えられ、それらは「クリスマスアルバム」と名付けられました。
これが後に「子供のためのアルバム」として愛奏される小曲集の原型です。

43曲からなる作品のほとんどは3分にも満たないシンプルなもので、
子供の教育用作品集として現代でも広く用いられています。
第1部「小さい子供のために」と第2部「大きな子供のために」で演奏時間は約80分。

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第10曲の「楽しき農夫」の原題は「仕事を終えて帰る楽しげな農夫」です。
1日の作業が終わり帰路につく、上機嫌な農夫の姿が描かれています。
きっとこれから家族の待つ家に帰るか、居酒屋で楽しく飲むのかもしれません。

ところでこの曲は日本のあるアニメ映画のテーマ曲に似ているといわれています。
そちらも子供向けの作品で、大人も童心に帰れるような内容です。
もちろん作曲されたのはシューマンの方が百年以上も前のことですが、
子供向けということで無意識に似てしまったのかもしれませんね。





シューマン:《子供のためのアルバム》から 「楽しき農夫」 Op.68-10
R.Schumann:Frohlicher Landmann from "Album für die Jugend" Op.68-10



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2010年12月19日


J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115

バッハのメヌエット/バロック・チェンバロ・リサイタル
定価:¥ 1,500
新品最安価格:¥ 8,980 (1店出品)
中古最安価格:¥ 2,980 (3店出品)
発売日:2007-06-13
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:レオンハルト(グスタフ)

♪当時流行の鍵盤楽器スピネットの練習用に作曲された

「バッハのメヌエット」として有名なこの曲は、彼の二番目の妻である、
アンナ・マグダレーナ・バッハに捧げられた音楽帳に収録された作品です。
この音楽帳は妻がスピネットの練習するために作られたといわれています。

スピネットは16〜18世紀の西欧を中心に流行した家庭用の小型鍵盤楽器で、
多角形のハープシコードを小型にしたような外観をもっています。

比較的軽量で安価なスピネットは貴族のほか、一般市民も所有していたといいます。
また、ハープシコードなど鍵盤奏者の自宅練習用楽器の役割も果たしていました。

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原本は2巻からなる「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」には、
フランス組曲やパルティータのほか、息子やクープランの作品も入っています。
そして長調短調の2つのト調のメヌエット(BWV Anh.114, 115)は、
近年の研究によりクリスティアン・ペツォールトの作であると修正されています。

ト長調とト短調は2曲一組として続けて演奏されることも多く、
短調を挟んで長調を2回演奏するように作曲されたとの説もあります。

ト長調はサラ・ヴォーンのヒット曲「ラヴァ―ス・コンチェルト」としても知られ、
その他、テレビCMや電話の保留音など、至る所で耳にする機会の多い曲です。





J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115
J.S.Bach:Menuet in G major, BWV.Anh.114, in G minor, BWV.Anh.115



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2010年11月28日


チャイコフスキー:ピアノ小曲集《四季》から 6月-舟歌 Op.37b-6

チャイコフスキー: 「四季」/瞑想曲 他
定価:¥ 3,059
新品最安価格:10%OFF ¥ 2,730 (2店出品)
レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
発売日:1999-11-22
メーカー:ポリドール
アーティスト:アシュケナージ(ウラジミール)

♪ロシアの12ヶ月の四季を描いた美しいピアノ小曲集

屈指の旋律作家であるチャイコフスキー。意外にも有名なピアノ曲は多くありません。
突出した知名度のピアノ協奏曲第1番をのぞけば、その数はかなり限られてきます。
そうしたピアノ作品の中で特に広く知られるのが小曲集「四季」です。
ペテルブルクの月刊誌「ヌウェリスト」の依頼により作曲されました。

この曲集はロシアの四季をテーマに1年間に渡って掲載された、
12ヶ月それぞれの月を表現したピアノ作品をまとめたもので、
連載された1876年から10年後の1886年に、12曲の作品集として出版されました。

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月ごとに一編ずつ、ロシアの詩人たちの詩が添えられていますが、
曲のタイトルをつけたのはチャイコフスキー自身です。
小曲集の6番目、つまり6月の曲として作曲された「舟歌」は、
チャイコフスキーならではの哀愁漂う旋律が魅力の人気曲です。

8分の6拍子が多い舟歌にあって、チャイコフスキーは4分の4拍子で、
月光に照らされ水面を行くゴンドラの様子を美しく描いています。
プレシシェーエフのロマンティックな詩との見事なコラボレーションです。

「四季」には他に1月-「炉端にて」、11月-「トロイカ」などの有名曲があります。







チャイコフスキー:ピアノ小曲集《四季》から 6月-舟歌 Op.37b-6
P.I.Tchaikovsky:Barcarolle from "The Seasons" Op.37b-6



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2010年11月21日


ラヴェル:古風なメヌエット

ラヴェル:ピアノ全集(1)
定価:¥ 1,700
新品最安価格:5%OFF ¥ 1,614 (2店出品)
中古最安価格:11%OFF ¥ 1,500 (1店出品)
レビュー平均: 4.5点 (2人がレビュー投稿)
発売日:2003-07-24
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:フランソワ(サンソン)

♪パリ音楽院在学中の最初の出版作品

1895年、ラヴェルが20歳の時に出版の事実上のデビュー作です。
パリ音楽院在学中の習作的な作品で、若干の粗さはあるものの、
すでにラヴェルらしさが随所に漂う作品番号1のピアノ曲です。

3部形式の典型的なロココ風メヌエットの形をとりながら、
そこに教会旋法や近代的な和声も取り入れた若き日の意欲作。
作曲に当たっては大変細やかな計算が施されています。

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ラヴェルは日頃から服装にも気を遣うおしゃれな人だったようで、
そのクールで知的なスタンスは、そのまま彼の作風にも表れています。

他のいくつかのピアノ曲と同じように、
この曲も30数年の後、ラヴェル自身が管弦楽に編曲。
自らが指揮するラムルー管弦楽団によって初演されました。

あくまで未熟な習作という態度を崩さなかったラヴェルでしたが、
やはり自らの第一歩となった作品に対する思い入れは強かったのかもしれません。

ラヴェルにとっての最初の作品は、自身最後の管弦楽単独作品にもなりました。





ラヴェル:古風なメヌエット
Maurice Ravel:Menuet Antique



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