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2012年02月21日


ブルグミュラー:25の練習曲 Op.100 2. アラベスク

ブルグミュラー:25の練習曲集Op.100 他 (Burgmuller : Complete Etudes / Aki Kuroda (P)) (2CD+1DVD) [日本語解説付] [Import]
定価:¥ 4,813
レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
5.0点 癒されました
発売日:2011-06-20
メーカー:LIMEN
アーティスト:黒田亜樹

♪ピアノの練習曲として日本では特にお馴染み

もしかしたら日本人にとって一番馴染みのあるクラシック曲かもしれません。
住宅街を歩けば子供がこの曲を練習する、ピアノの音色がよく聴こえてきます。
またピアノを習ったことがある方なら、一度は弾かれたこともあるでしょう。

1806年生まれのドイツの作曲家、ヨハン・ブルグミュラーの『25の練習曲』は、
日本のヤマハがピアノ教則本として採用していることもあり、
私たち日本人には特によく知られる、クラシックのピアノ作品になっています。

分けても第2曲『アラベスク』は、フレーズの軽快さからか子供たちに人気で、
練習曲中でも最も知名度が高く、接する機会の多い曲です。
アラビアやスペイン風の舞曲で右手が女性、左手が男性のダンスを表しています。

『25の練習曲』は技術的にはバイエルを終了して次へ進む前の、
本格的な作品につながる橋渡し的な練習曲集になっています。
教育用の音楽作品としては、無駄のない緻密な作りが特徴で、
芸術作品としても完成度が高く、そのあたりが人気の秘密と見られています。

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26歳でピアノ教師を務めるために、パリに移住したブルグミュラーは、
レッスンの傍らピアノ小品や、いくつかのオペラやバレエを作曲しました。
また、アダンのバレエ『ジゼル』の捕作(数曲の追加)でも知られています。

父はオルガン奏者・指揮者のヨハン・アウグスト・フランツ・ブルクミュラー。
弟のノルベルトもまた作曲家で、メンデルスゾーンとも親交のある人物でした。
実はヨーロッパではブルグミュラーといえば、父か弟のことを指します。
ヨハンの日本での知名度は、やはり教則本によるところが大きいと言えます。

ブルグミュラーが68年の生涯で作った曲は、600を超えると推測されますが、
現在一般に紹介されているのは、その内のごく一部です。
1874年、マロール・ザン・ウルポア村のボーリューで亡くなりました。





Johann Friedrich Franz Burgmüller:25 Etudes 2. L' Arabesque



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2012年02月15日


ラヴェル:ラ・ヴァルス [2台ピアノ版]

魔法使いの弟子~スーパー・ピアノ・デュオ
新品最安価格:15%OFF ¥ 885 (6店出品)
レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
5.0点 超絶技巧が止まらない
発売日:2004-01-21
メーカー:ワーナーミュージック・ジャパン
アーティスト:ラビノヴィチ(アレクサンドル) アルゲリッチ(マルタ)

♪ウィンナ・ワルツへのオマージュとして構想された『ラ・ヴァルス』

管弦楽のための舞踏詩『ラ・ヴァルス』は、1920年完成のラヴェル45歳頃の作品です。
管弦楽版の他に、自身編曲による2台ピアノ版、連弾版、ピアノ独奏版があります。
ラ・ヴァルスとはフランス語のワルツの意味で、ヨハン・シュトラウス2世を愛した彼が、
19世紀末のウィンナ・ワルツへの礼賛として作曲したバレエ音楽です。

こうした構想は1900年代初頭には、既に顔を見せ始めていて、
1912年の『高雅で感傷的なワルツ』は、後の『ラ・ヴァルス』に通じるところが大きく、
また1914年頃には、交響詩『ウィーン』という未完の管弦楽曲が残されています。

しかし、『ラ・ヴァルス』が具体化し始めたのは、1917年からのことです。
第一次世界大戦中に健康を害し、加えて母親の死というショックに見舞われ、
3年間にわたって実質的な新作が生まれなかったラヴェルの元へ、
ロシア・バレエ団の主宰者セルゲイ・ディアギレフが自ら訪れ、
新作バレエのための音楽を依頼し、またラヴェルもこれを了承したのでした。

こうして1919年から1920年にかけて作曲された『ラ・ヴァルス』の楽譜には、
楽曲の内容を表す、次のような標題が添記されていました。

渦巻く雲の絶え間から、ワルツを踊る数組の男女の姿が浮かび上がってくる
雲は次第に消え去ると、A部において凱旋する人々で満たされたダンス会場が現れ、
その光景が少しずつ描かれていく
B部のフォルティッシモでシャンデリアの光がいっせいに灯る
1855年頃のオーストリア宮廷が舞台

ラヴェルは完成した舞踊詩『ラ・ヴァルス』の2台ピアノ版を、
ディアギレフのパトロンであったミシア・セールの邸宅において、
マルセル・メイエールとともに演奏してディアギレフに聴かせました。
その場にはバレエ・リュスの振付家・ダンサーのレオニード・マシーンや、
作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー、フランシス・プーランクが居合わせました。

しかし演奏を聴いたディアギレフは、『ラ・ヴァルス』が傑作であることは認めつつも、
バレエには不向きな「バレエの肖像画、バレエの絵」であるとして、
受け取りを拒否し、これ以来ラヴェルとディアギレフは不仲となったのです。

その後初演はまず、2台ピアノ版が1920年10月23日にウィーンにおいて、
アルフレード・カゼッラとラヴェルによって行われ、
2ヶ月後の1920年12月12日、パリにおいて原曲の管弦楽版が、
カミーユ・シュヴィヤール指揮ラムルー管弦楽団によって演奏されました。

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ウィンナ・ワルツへのオマージュとして構想された『ラ・ヴァルス』でしたが、
その内容に優雅なウィンナ・ワルツの気配は薄く、
ラヴェル特有のウィットに富み、終結に向けて狂気さえはらんでいきます。
これにはラヴェル自身が従軍した第一次世界大戦と、
その後の心的外傷後ストレス障害が影響を与えているといわれています。

しかし音楽がどんなに常軌を逸しようとも、フランスのお洒落な感覚は失わず、
様々な解釈と自由なイメージで遊べるのも、この作品の大きな魅力です。





Maurice Ravel:La Valse [2piano]
ラヴェル:ラ・ヴァルス [2台ピアノ版]



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2012年02月09日


エルガー:愛のあいさつ Op.12 [ピアノ版]

愛の挨拶~ピアノ名曲の花束~
新品最安価格:19%OFF ¥ 2,400 (10店出品)
レビュー平均: 4.7点 (3人がレビュー投稿)
5.0点 シンプルなのに優美な情感
5.0点 さりげない好演奏
4.0点 甘露。
発売日:2005-05-21
メーカー:ビクターエンタテインメント
アーティスト:ヘルマン(コルネリア)

♪英国の音楽を再興した国家的な作曲家

ダウランドのような吟遊詩人の時代には、歌を中心に華やかだったイギリスの音楽。
しかしその後、バロック期の大作曲家、パーセルの登場を最後に、
イギリスではしばらく楽聖の存在しない時代が続きました。

古典派やロマン派の時代を見渡しても、これといった作曲家はいません。
ビートルズを輩出した国としては、少し不思議な気がしないでもありません。

そうした最中、19世紀後半のイギリスに、ようやく大作曲家が登場します。
国家のために作った数々の名曲と、その功績からサーの位を受け、
国王の恩恵と世の賞賛を一身に受けたエドワード・エルガーです。

エルガーは1957年6月2日、イングランドのブロードヒースに生まれました。
オルガン奏者の父の手ほどきで、早くからオルガン演奏を始め、
1887年にポリッツァノにヴァイオリンを学び、それを活かして
ヴァイオリン教師として生計を立てながら、ほぼ独学で作曲や指揮法を学びました。

父の死後は聖ジョージ教会堂のオルガン奏者を引き継ぎ、
アマチュアの指揮者などをしながら、地道な音楽活動を続けていました。
1889年に結婚したキャロライン・アリス・ロバーツは、
この時代にエルガーのピアノの生徒だった女性です。

1888年に作曲されたエルガー初期の作品「愛のあいさつ」は、
結婚前の彼からキャロラインへの、音楽の贈り物でした。
ヴァイオリンで奏でられる優美な旋律は人気が高く、
ピアノ曲としても大変親しまれています。

エルガーはこの後、1899年に「エニグマ変奏曲」で話題を集め、
リヒャルト・シュトラウスからも賞賛を受けるなど、
その名声はヨーロッパ中へと広まっていきました。

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1901年に作曲の「威風堂々」は、国王エドワード七世の戴冠式で演奏され、
その後もイギリスの公式会合では、必ず演奏される慣わしとなっていきました。
こうして多くの賞賛と名誉を受けながら、エルガーは1934年2月23日に、
故郷のブロードヒースにて、高雅なその作曲家人生に幕を閉じたのでした。

*この曲はヴァイオリン版を公開していましたが、今回は改めてピアノ版でご紹介しました。





Edward Elgar:Salut d'amour (liebesgruss), Op12 [Piano ver.]
エルガー:愛のあいさつ Op.12 [ピアノ版]



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posted by アンドウトワ at 16:52 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月15日


ベートーヴェン:ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13 《悲愴》 第1楽章

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番&第14番&第23番
新品最安価格:19%OFF ¥ 800 (12店出品)
レビュー平均: 4.6点 (10人がレビュー投稿)
5.0点 一言で言えば、美しい。
5.0点 伝説となった名演奏が1000円とは…絶句!
5.0点 月明かりそのもののような「月光」
発売日:2006-11-08
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ギレリス(エミール)

♪3大ソナタに数えられるベートーヴェン初期の名作

ベートーヴェンにとっての指標であり、越えなければならなかった存在は、
ソナタ形式のような古典的な様式を確立させた、ハイドンやモーツァルトでした。
ピアノの名手としてウィーンで名を上げ、いよいよ作曲も本格的になったのは、
およそ1800年前後、ベートーヴェンが30代に差しかかった頃のことです。

なんとか先人たちを乗り越えようというベートーヴェンの試みは、
この時期に作曲されたピアノソナタにも、はっきりと表れています。
例えば1798年から翌年にかけて作曲の第8番「悲愴」では、
第1楽章のソナタ形式に序奏がつき、この楽想がその後にも応用されています。

また、1801年に作曲された第14番「月光」では、
第1楽章がアダージョで、第3楽章に初めてソナタ形式が置かれています。
いずれのソナタでも当時としては、斬新な手法が採られています。

そしてこれらの試みに、すでにロマン派の兆候が見えています。
ベートーヴェンはひと括りに古典派とされることの多い作曲家ですが、
実際には古典派とロマン派の中間に置かれるべき存在で、
様々な革新的試みを成しながら、両者の橋渡しをしたとも言えます。

30歳前後と言えば、ベートーヴェンの主軸である交響曲の第1番が作曲され、
同じく主要なジャンルである弦楽四重奏曲も、ものにしつつあった時期です。
そして有名なハイリゲンシュタットの遺書が書かれたのは32歳の頃ですから、
いかにこの数年が彼の内面の変化の上で、大事だったかがうかがえます。

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「悲愴」は「運命」「コリオラン序曲」と同じハ短調です。
ベートーヴェンは内的闘争を描く時にこの調を用いていますが、
そのどれもが彼の作品の中では特に重要な意味を持っています。

難聴の兆候が表れ始めた1798年に着手されたハ短調の悲愴ソナタ。
ベートーヴェンは襲い来る試練を意識しつつ、筆を進めていたかもしれません。
第1楽章にはそれを思わせる重厚な響きがあり、強い意志力が感じられます。





ベートーヴェン:ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13 《悲愴》 第1楽章
L.V.Beethoven:Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 "Pathetique"
1. Grave - Allegro di molto e con brio



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posted by アンドウトワ at 06:02 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月30日


リスト:超絶技巧練習曲 第5番 変ロ長調 「鬼火」 S.139-5

リスト:超絶技巧練習曲集&シュ
新品最安価格:17%OFF ¥ 2,357 (6店出品)
レビュー平均: 4.5点 (4人がレビュー投稿)
5.0点 雲海
5.0点 リストの瑞々しい「超絶技巧練習曲集」
5.0点 いいね
発売日:1996-03-23
メーカー:BMGビクター
アーティスト:キーシン(エフゲニー)

♪リストのピアニズムが集約された傑作練習曲集

超絶技巧練習曲と聞くと、テクニックの修練が目的の無機的なものを想像しますが、
実際にはそれのみにとどまらない、深い芸術性を持った美しい作品群です。

「すべての長短調のための48の練習曲」として15歳の時に書かれたのを始めに、
その後、26歳で「24の大練習曲 Op.6」として改訂され、
更に41歳にして「超絶技巧練習曲集」の名で2度目の改訂が施されました。
現在ではこの第3稿が所謂“リストの超絶技巧”として浸透しています。

超絶技巧練習曲の原題は英語表記で「Transcendental Etudes」です。
“Transcendante”はよく宗教などでも用いられる用語で“超越”を意味します。
つまり現世的な肉体を持った生活を超えたものを指し、
宗教的な超越の境地を目指す練習曲ともとれるのです。

晩年のリストはアッシジの聖フランチェスコに帰依し、
宗教への傾倒がきっかけになった作品を、いくつも生み出しています。
この練習曲集に最終的に“Transcendental”と名づけたのは、
そうした事柄と無関係ではないと思われます。

さて、12曲からなる超絶技巧の中でも、特に難曲とされるのが、
4番のニ短調『マゼッパ』と、5番の変ロ長調『鬼火』です。
この2曲は難しさの質が違い、一概に並べて比較できるものではありませんが、
『鬼火』は半音階、重音、跳躍などを駆使した、まさに超絶技巧的な作品です。

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「鬼火」とは日本で言うところの「人だま」です。
子供の頃にこれを見たという人の話を、いくつか聴いたことがありますが、
なぜだか共通して大人になると見えなくなってしまうようです。

リストの『鬼火』はあたかも人だまが、空中を浮遊しているかのようですが、
こうした人だまの動きを粒をそろえて軽やかに弾けるようになったら、
難曲『鬼火』のレッスンはひとまず完成と言えるのかもしれません。

それにしても「鬼火=人だま」というタイトルは、宗教的な意味合いを持つ、
「超絶技巧練習曲=超越的な練習曲」と銘打つこの作品集にぴったりです。
また『鬼火』の速度記号はPresto(急速に)やAllegro(快速に・陽気に)ではなく、
Allegretto(ややAllegroに-Allegroより遅く)ですが、こういった点にも、
ただ速く弾けばいいのではないという、リストの意志の表れを感じます。





リスト:超絶技巧練習曲 第5番 変ロ長調 「鬼火」 S.139-5
F.Liszt:Transcendental Etudes No.5 "Feux Follets" S.139-5



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posted by アンドウトワ at 07:21 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月26日


ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ

Piano Transcriptions
新品最安価格:44%OFF ¥ 1,393 (8店出品)
中古最安価格:56%OFF ¥ 1,107 (5店出品)
レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
5.0点 さすが
発売日:2002-09-10
メーカー:Decca Import
アシュケナージ(Piano)
フォーマット:CD Import from US

♪4手のピアノ連弾用に書かれた軽快なポルカ

「これがラフマニノフ?」…初めて聴く方はそう言って驚かれるかもしれません。
4手のピアノ連弾用に書かれた『イタリアン・ポルカ』は1906年の作品。
同年秋から1909年にかけて、家族とともにドレスデンに滞在したラフマニノフは、
ドイツに向かう途上でイタリアを経由し、そこにも短期間滞在しました。

イタリアの街での辻音楽師による演奏がラフマニノフの耳にとまり、
これが元になって『イタリアン・ポルカ』は作曲されました。
“イタリアン”と言うほどイタリア風ではなく、むしろロシア風の哀調を帯びていますが、
曲調は軽快で、まるでディキシーのような楽しさに満ちています。

最初は連弾用の作品でしたが、後に自身がトランペットのパートを書き加え、
結果として4手のピアノ連弾とトランペットという珍しい編成になりました。
しかし現在演奏されるのは、ほぼ原曲の連弾版かソロピアノ用の編曲版です。

この曲にはラフマニノフと夫人の連弾という、貴重な録音も残っています。
大変な高速演奏にも夫人は負けておらず、聴いて心躍るような演奏です。
また『イタリアン・ポルカ』と言えばロシアの超絶技巧ピアニスト、
アルカーディ・ヴォロドスによるトランスクリプション版もよく知られています。
最早、原型を留めていないほどですが、多くのピアニストが取り上げています。

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ラフマニノフは1900年の春にも、ひとりでイタリアを旅行しています。
この時期はニコライ・ダーリ博士の暗示療法によって自信を回復し始めた頃で、
博士に献呈されたピアノ協奏曲第2番は、この年から翌年にかけての作曲です。

また同じ時期に作曲の『2台のピアノのための組曲第2番』では、
終楽章にタランテラというイタリア、ナポリの舞曲が置かれています。
そんなところにも、イタリア旅行から受けた影響をみることができます。





ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ
S.Rachmaninov:Italian Polka (for four hands)



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posted by アンドウトワ at 08:35 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月17日


リスト:ラ・カンパネラ (パガニーニ大練習曲 第3番 S.141-3)

リスト巡礼
新品最安価格:¥ 2,940 (5店出品)
中古最安価格:7%OFF ¥ 2,734 (1店出品)
レビュー平均: 4.2点 (4人がレビュー投稿)
5.0点 本質はデヴューから変わっていない〜♪
2.0点 呼吸音の強調が不自然
5.0点 辛辣な批評を書いたがこんなに成長されるとは
発売日:2011-06-22
メーカー:日本コロムビア
アーティスト:長富彩

♪ピアノ音楽の代名詞として愛され続ける名作

リストの心は沈んでいました。
パリでピアノ教師を続ける中で出逢った、セレブな役人の令嬢、
カロリーヌ・エリックとの交際が、彼女の家の事情によって途絶え、
リストと引き離されたカロリーヌが他に嫁いでしまったからです。

当時のリストは十代にして天才ピアニストの名を欲しいままにし、
パリの社交界でも演奏家として、教師として花形の存在でした。
しかし、カロリーヌとの一件以降、彼は自室に引きこもり、
外に出ても教会の祭壇の前で祈り、沈思黙考するという日々でした。

そんなリストに人生の一大転機が訪れます。
ある日、とある街角で彼は、一枚のポスターに目を留めました。
それは当時ヨーロッパ中に、その名をとどろかせていたヴァイオリンの鬼才、
ニコロ・パガニーニの演奏会を告知するものでした。

早速券を手に入れ、訪れたパガニーニの演奏会に、リストは度肝を抜かれました。
ステージに現れたパガニーニはやせた色黒で、猫背な不気味な出で立ちでしたが、
ひとたび演奏が始まると、何かに憑かれたかのような激しさで、
そこにいたすべての観客たちを圧倒したのです。
それは最早、人間離れした異界の者の姿でした。

しかし、その演奏はただ超絶的なばかりではなく、
音楽の細やかなひだをなぞり、人の魂に触れるような表現をも兼ね備えていました。
それはリストがずっと願ってきた音楽でもありました。

「僕はピアノのパガニーニになるんだ!」 ― そう叫んだリストはこの瞬間に目覚め、
いよいよ大ピアニストの道を歩んで行くことになります。
そしてパガニーニに傾倒した彼は、6曲からなる「パガニーニ練習曲」を作曲しました。

この作品はいずれもパガニーニの曲からその題材を得ていて、
「24のカプリース」からの5曲と、「ヴァイオリン協奏曲第2番」の終楽章を用いています。
最初の出版では「パガニーニによる超絶技巧練習曲」となっていましたが、
13年後の大改訂版では「パガニーニの大練習曲」とされ、これが普及しました。

第3曲「ラ・カンパネラ」は協奏曲第2番の終楽章の主題に基づいています。
原曲を活かしつつ、ピアノならではの魅力を存分に加味した名作で、
作品中で最も知られるだけでなく、ピアニストの腕前を披露するための、
ピアノ音楽の象徴的な位置づけにさえなっています。

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第6曲の基の「カプリース第24番」の主題は、ブラームスも「パガニーニの主題による変奏曲
第1巻で取り上げ、ラフマニノフは「パガニーニの主題によるラプソディ」で、
管弦楽伴奏つきのピアノ曲として作品に仕上げています。

「パガニーニ大練習曲」はたしかに技巧的な作品ではありますが、
それだけにとどまらない、洗練された詩情を含んでいます。

*この曲は既に掲載済みですが、前回から5年を経て改めて録音し直しました





リスト:ラ・カンパネラ (パガニーニ大練習曲 第3番 S.141-3)
Franz Liszt:Grandes Etudes de Paganini, S.141
No.3 "La Campanella"



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posted by アンドウトワ at 17:05 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日


J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772

バッハ:インヴェンションとシンフォニア
新品最安価格:9%OFF ¥ 1,425 (3店出品)
レビュー平均: 4.0点 (1人がレビュー投稿)
4.0点 とても自然でオーソドックスな演奏
発売日:2011-01-26
メーカー:カメラータ・トウキョウ
アーティスト:ピヒト=アクセンフェルト(エディット)

♪弟子や息子の学習のために作曲された鍵盤楽曲

J.S.バッハとベートーヴェンの音楽の違いは何か…。
大きくまとめてしまうと、バッハがポリフォニー(複旋律音楽) なのに対して、
ベートーヴェンはホモフォニー(和声付単旋律音楽)ということになります。

つまりバッハは伴奏のない複数の旋律が絡み合っていく音楽。
ベートーヴェンは旋律と和声(伴奏)が、はっきり分かれている音楽なのです。
ハイドンから始まったホモフォニーは、現代のバンド音楽にも通じています。

また両者の違いはメインの鍵盤楽器の違いにも表れています。
バッハのバロック時代のハープシコード(チェンバロ)は、
内部で弦を引っ掻いて音を出す構造のため、強弱というものがありません。
どう弾いてもほとんど一定の音量、音の強さで鳴ります。

一方、ベートーヴェンの古典派時代の鍵盤楽器であるピアノは、
ご存知の通り、弦を叩いて音が出るので、指の加減で強弱がつきます。
ですから表現に微妙な機微を与えることができるのです。
そしてこの違いがそのまま、それぞれの音楽形態にも表れています。

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インヴェンションは、弟子や息子の鍵盤学習のために書かれた作品です。
公開演奏が目的ではなく、現代でも練習教材として用いられますが、
グールドなどによって優れた録音も多く残されています。

またインヴェンションは正確には《インヴェンションとシンフォニア》という、
30曲からなる小品集の、前半15曲のことを指します。
インヴェンションは2声体の鍵盤楽曲で、シンフォニアは3声体です。
後半15曲のシンフォニアは慣用的に、《3声インヴェンション》と呼ばれる事もあります。





J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772
J.S.Bach:invention No.1 in C major, BWV 772 (Harpsichord)

J.S.Bach:invention No.1 in C major, BWV 772 (Piano)



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posted by アンドウトワ at 02:38 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月02日


ショパン:ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1

ショパン:夜想曲全集
新品最安価格:15%OFF ¥ 2,506 (8店出品)
レビュー平均: 4.6点 (14人がレビュー投稿)
5.0点 間違いなく「天下一品」のノクターン!
4.0点 偉大なるスタンダード?
5.0点 最高のノクターン
発売日:1995-10-01
メーカー:ポリドール
アーティスト:アシュケナージ(ウラジミール)

♪創始者ジョン・フィールドに倣って作った初期のノクターン

ショパンといえば何と言ってもその旋律の美しさ。
別れの曲」「ノクターン第2番」など、歌にもなるほどの名旋律が目白押しです。
そうしたショパンのカラーが発揮されやすかった形式のひとつに、
アイルランドの作曲家ジョン・フィールドが創始したノクターンがあります。

特にショパンの初期のノクターンは、シンプルでフィールドの模倣に近い分、
左手は伴奏、右手は旋律という区分がはっきりして、
メンデルスゾーン無言歌集のように、歌心が前面に出ています。
その代表例がノクターン変ホ長調の第2番と言えるでしょう。

ショパンがパリのサロン界で女性たちに持て囃され始めた頃、
フィールドも2年間(1832-1833)パリに滞在し、ショパンに影響を与えました。
ノクターンの甘い旋律は貴婦人たちの受けもよく、
しばらくはフィールドのスタイルに則って作曲を続けていました。

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しかしマズルカポロネーズなど既存の形式を、芸術の域にまで高めたショパンです。
当然、ノクターンに関してもすぐに自分のものとし、
フィールドにはない構成や展開で、芸術的内容の濃いものに高めていきました。
最初は旋律中心に入り、やがて激しい中間部を経て、また静かに閉じる形などです。

ノクターン第1番は初期の作品ですが、シンプルな中にも独特な情緒があります。
1831年の作曲で、カミイユ・プレイエル夫人に献曲されました。
ニークスは「夜とそのしじまに生まれる情感を暗示する」と語っています。





ショパン:ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1
F.Chopin:Nocturne No.1 in B flat-minor, Op.9-1



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posted by アンドウトワ at 07:24 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする