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2016年02月08日


ギロック:《叙情小曲集》 第12曲 秋のスケッチ




♪叙情的で親しみやすい旋律が人気の作曲家

ウィリアム・ギロックは20世紀米国の作曲家、音楽教育家です。
作品は主として子供の音楽教育のために書かれているため、
シンプルで親しみやすく、バラエティに富んでいるのが特徴です。
また何と言っても旋律の美しさは天下一品で
「音楽教育界のシューベルト」とまで称えられました。

ミズーリ州出身のギロックはニューオーリンズで20年ほど
ピアノ教師をしながら子供のためのピアノ曲を作曲し、
後半生はテキサス州ダラスで作曲活動の他、コンクールの審査員、
音楽教師のユニオンの役員・講師として活躍しました。

ギロックはクラシックのみならずジャズやカントリーなど様々な音楽を取り入れて、
独特の魅力的なピアノ小品を多く作曲しました。
ですからクラシックとは言ってもどこか和声やその進行はポピュラー的な面もあり、
それがまた現代人への親しみやすさにもつながっています。

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代表作「叙情小曲集」は原題を「ロマン派様式による叙情的前奏曲集」と言い、
ショパンやドビュッシーの前奏曲などと同様、
24の調性で書かれた24曲から成っています。
中でも最も人気が高く、またギロックの代名詞的な曲が第12曲の「秋のスケッチ 」です。

映画音楽スタンダードのような雰囲気は、
ほとんどポピュラーピアノ曲と言ってもいいほどです。
巨匠たちの大曲の合間に、ほっとひと息こんな曲を差し入れて
聴いたり、弾いたりしてみるのはいかがでしょうか?




ギロック:《叙情小曲集》 第12曲 秋のスケッチ
William Gillock:Autumn Sketch


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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posted by アンドウトワ at 09:52 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月26日


ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調 [新録音2014]

ドビュッシー : 月の光、亜麻色の髪の乙女
価格:
アントルモン(フィリップ)
ソニー・ミュージックレコーズ(1995-10-21)
売り上げランキング: 3201

♪それまでの西洋音楽の概念を覆したドビュッシーの音楽

独創的な楽風によってフランスの楽壇に旋風を巻き起こしたクロード・ドビュッシーは、
1862年、パリ郊外のサン・ジェルマン=アン=レーで生まれました。

父親は瀬戸物屋を営んでいましたが、クロードが二歳の時に転職。
一家がパリのモンマルトルに居を移すと、会社の経理係を始めました。

叔母にあたるルウスタン夫人は半ば母親代わりで、一家に経済的援助を行うなど
何かにつけ面倒を見ることを怠らず、クロードの音楽勉強の世話もしました。

そんな甲斐があってか、早熟の天才だった彼は11歳にしてパリ音楽院に入学。
ここでピアノ、和声、対位法の基礎を学び、さらに作曲学の教室で研鑽を積みました。
そして1884年のカンタータ「蕩児」でローマ大賞を受賞、ローマに3年間留学しました。

しかし、ローマから帰国したドビュッシーに対し、パリの楽壇は冷淡であり、
その独創的な音楽が認められるまでには、さらに数年の月日を要したのです。
ようやく彼が世間から認められたのは、32歳の作「牧神の午後への前奏曲」によってです。

当時のフランスの画壇では、マネ、ルノアール、セザンヌ、ゴーギャンといった大家が、
フランス印象主義を打ち立て、世界に影響を及ぼしていました。
ドビュッシーはこれを音楽の世界にも取り入れようとしたのです。

1889年に開催されたパリ万博は、ドビュッシーのインスピレーションを掻き立てました。
東洋の展示館で聴いた異国のリズムと旋律は、その後の作曲に大きく影響を表します。
ドレミソラの5音階による旋律はその代表例です。

ドビュッシーは日本の文化に憧れ、部屋には陶器や金魚鉢を置き、
壁には広重や歌麿の浮世絵を飾り、そこから作曲のイメージを膨らませました。
交響詩「海」が北斎の画から霊感を受けているのは知られた話です。

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こうした東洋的なイメージと、ワーグナーに影響された無調的な音楽観が、
ドビュッシー独自の印象派の楽風を築く土台になったのでした。

「2つのアラベスク」は、イタリア留学から帰ってすぐに作曲された、
ドビュッシーが26,7歳頃の初期のピアノ作品です。

当時パリで流行していたアラベスクという唐草模様は、
音楽やバレエなどの芸術にも言葉やイメージが取り入れられ、
アラベスクと名のつく作品を数多く生み出しました。

ドビュッシーもそうした流行に乗じて、2曲のピアノ曲を作曲しました。
それらが「2つのアラベスク」として1891年に出版されたのです。

2曲とも唐草模様の様に音が絡み合いながら展開していきますが、
トリル風のフレーズが主体の活発な2番に比べて第1番は、
流れるようなアルペジオの伴奏の上を、優しい旋律が寄り添うように漂っていきます。
テレビCMなどでも取り上げられることの多い、とても愛好される作品です。





ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調 [新録音2014][4:15]
Claude Debussy:Arabesque No.1 in E major



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posted by アンドウトワ at 13:51 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月27日


ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2 [新録音2013]

ショパン:夜想曲集
新品最安価格:¥ 2,079 (8店出品)
5.0点 心に寄り添うノクターン
5.0点 うっとり
発売日:2006-11-08
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:バレンボイム(ダニエル)
フォーマット:Limited Edition

♪ヴァイオリンやチェロの独奏曲にも編曲される名旋律

優れた旋律作家であるショパンが書いた、最も美しい旋律のひとつにして、
すべてのクラシック音楽の中でも、片手に入るかもしれないほどの名旋律です。

音楽家として身を立てることを志し、ショパンがパリにやって来て間もない頃、
アイルランド出身の作曲家ジョン・フィールドが同じくパリを訪れ、
自身が創作したノクターンという甘美なピアノ曲でもてはやされていました。

元来、流れるような美しい旋律を作ることに長けていたショパンにとって、
その才能を存分に発揮できるノクターンは、まさに打ってつけの形式でした。
また当時、パリのサロンで貴婦人たちにピアノを弾いては聴かせていた彼には、
甘く親しみやすいノクターンはアピールするのに絶好の音楽でもありました。

そこでショパンは作品9の、3曲のノクターンを続け様に作曲します。
そのうちのひとつが、作品9の第2番として知られる、ノクターン変ホ長調です。

あまりに魅力的な旋律から、ヴァイオリンやチェロなど、
様々な器楽独奏曲に編曲され、親しまれています。

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初期の作品のためフィールドの影響がまだ色濃く、
後の充実したノクターンの作品群に比べると内容に乏しいとの声もあります。
たしかに主題となる旋律を繰り返すだけで、名作とされる他のショパンの
ノクターンの大作に比べると、劇的な展開もなく物足らないかもしれません。

しかし、もしこの曲がショパンの後期に作曲されたとしても、
おそらくほとんど変わらない構成、展開だったかもしれません。
それほどに旋律そのものの完成度が高く、余計なものを加える余地がないからです。

あたかも元からどこかに完成形として存在した旋律が、
ショパンという音楽家を通して地上に降りてきたかのようです。


ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2 [4:35]
F.Chopin:Nocturn No.2 in E-flat major, Op.9-2

http://classical-sound.up.seesaa.net/Chopin-Nocturn-No2-2013.mp3



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posted by アンドウトワ at 19:44 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月14日


シューマン:《子供の情景》 Op.15 第7曲 『トロイメライ』

シューマン:子供の情景/クライスレリアーナ 他
新品最安価格:13%OFF ¥ 1,445 (6店出品)

5.0点 最高の完成度
5.0点 ホロヴィッツ体験。
5.0点 『子供の情景』はやはりホロヴィッツ
発売日:2008-11-19
メーカー:SMJ(SME)(M)
アーティスト:ヴラディーミル・ホロヴィッツ

♪子供時代への憧れや追想を描いた大人のための音楽

「小さな楽しいピアノ曲を30ばかり作曲しました。そのうち12曲を選んで《子供の情景》
という題をつけました。あなたはきっと喜んで弾いてくださると思います。」

これはシューマンがまだ結婚前に、やがて妻となるクララに送った手紙です。
ふたりはたがいに想い合っていましたが、クララの父ヴィークは猛反対していました。

「クララは本当に僕を愛してくれるが、僕は永久に彼女を諦めねばならないのだろうか。」

ヴィークの怒りの激しさに、シューマンは一時、自信を失いかけていました。
シューマン25歳、クララ16歳という年の差も、ヴィークが許せなかった点かもしれません。
しかし、クララのシューマンへの愛は強かったのです。

「私はどんな事態が起ころうとも、ロバートを見捨てません。」

と、心に固く誓うのでした。

シューマンの代表作のひとつ《子供の情景》は、こうしたことがあった時期に作曲されました。
この13曲からなる小品集には、子供の頃への憧れや追想が描かれています。

「これは、子供のための曲ではなく、大人の回想であり、大人のためのものです。」

10年後に友人に宛てた手紙でこう書いているように、《子供の情景》は子供が
演奏したり聴くためではなく、大人が子供時代を振り返るためのものです。

「僕はこの曲を弾くと、幼い日の思い出が甦ってきて感動してしまう。」

とシューマンは常々、周囲に語っていたといいます。

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《子供の情景》でもっとも知られるのは、第7曲『トロイメライ(夢想)』です。
シンプルながら旋律の美しさは比類がなく、余計な装飾や大掛かりな展開を必要としない、
洗練された完成度の高さを感じさせます。
またシューマンならではの凝った和声進行が楽曲に色を添えています。

とにかく旋律そのものに力があるので、ヴァイオリンやチェロなどの器楽曲として
編曲されたり、歌詞をつけて歌われたりと様々な形で親しまれています。
ショパン『別れの曲』やバッハ『G線上のアリア』のような、クラシック名旋律の代表的な
曲のひとつとして、CDのコンピレーションアルバムにもよく収録されています。

*ヴァイオリン編曲版を公開していましたが、今回は原曲のピアノ版です。





シューマン:《子供の情景》 Op.15 第7曲 『トロイメライ』 [2:53]
Robert Schumann:Kinderszenen Op.15 7. Träumerei



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posted by アンドウトワ at 07:29 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月07日


リスト:《巡礼の年 第2年イタリア》 S.161 第4曲 「ペトラルカのソネット第47番」

リスト/巡礼の年:第2年「イタリア」
定価:¥ 2,039
新品最安価格:12%OFF ¥ 1,788 (5店出品)

4.0点 新年最初に聴く
発売日:1994-09-05
メーカー:ユニバーサルクラシック
アーティスト:ブレンデル(アルフレッド)
時間:47(分)

♪イタリアの抒情詩人ペトラルカのソネットから作られた作品

あの日、あの月、あの年 あの季節、あの時間、あの時、あの一瞬 あの場所で私は捕われたのだ 美しい二つの目に、そしてあなたの奴隷となった (ソネット第47番より)

あたかも現代のヒット曲の歌詞のような、この熱く甘い詩を書いたのは、
14世紀イタリア・ルネサンスを代表する叙情詩人、フランチェスコ・ペトラルカです。

…1327年のある日のこと、ペトラルカは教会でラウラという女性に出会いました。
一目見たその瞬間、ペトラルカはラウラに心を奪われ、恋に落ちたのです。

私はこの地上で天使の姿を、 比類なき美をこの目で見た それを想うと嬉しくなり、悲しくもなる 目に見えるものはすべて、まるで夢か幻のようだ (ソネット第123番より)

しかし、ペトラルカは修道士でした。
恋愛や結婚を禁じられ、神にその一生を捧げるべき聖職者の身。
その上ラウラは、“夫人”や“奥様”といった表現から、多分、既婚者だったとうかがえます。
ラウラへの愛に苦悩するペトラルカは、自らの想いを詩に託したのでした。

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苦しみを糧として、泣きながら笑い、 死も生も同じようにいとおしい、 こんな私にしたのは、奥様、あなたなのです (ソネット第104番より)

これらの詩-ソネットはペトラルカの代表作『カンツォニエーレ』に収められています。
ソネットとはイタリアで生まれた14行の定型詩のことで、「小さな歌」を意味しており、
ペトラルカと、叙事詩『神曲』で知られるダンテによって完成されました。

1837年7月から1839年11月にかけて、リストはマリー・ダグー伯爵夫人と共に
イタリア旅行へ出かけ、文学作品や絵画など、様々な芸術作品に触れました。
それらから受けたインスピレーションを元に作曲された、
7つのピアノ曲がまとめられたのが、《巡礼の年 第2年イタリア》です。

『ペトラルカのソネット』第47番、第104番、第123番の3曲は、
それぞれ第4曲、第5曲、第6曲としてここに収められています。
マリー・ダグー伯爵夫人との、道ならぬ恋の只中にあったリストにとって、
ラウラへの断ち切れない想いを綴ったペトラルカの抒情詩は、
自らの心情をそのままに映し出した鏡のように思えたかもしれません。

リストは『カンツォニエーレ』の中から、第47番、第104番、第123番を選び、
まずはテノール独唱用の歌曲として作曲しました。
さらに、同時期にピアノ曲にも編曲し、《第2年イタリア》の作品としたのです。

一方、ラウラとペトラルカは、実際には交際をしていなかったといわれます。
ふたりはその後、会うこともなく、約20年後の1348年にラウラは亡くなりました。
しかし、ペトラルカはラウラがいなくなったその後も、
彼女を失った悲嘆を歌う詩など、ラウラへ充てた詩を書き続けたのでした。





リスト:《巡礼の年 第2年イタリア》 S.161 第4曲 「ペトラルカのソネット第47番」 [5:30]
Franz Liszt:Years of Pilgrimage "Second Year: Italy" S.161
4. Sonetto 47 del Petrarca (Petrarch's Sonnet 47)



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posted by アンドウトワ at 09:16 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月01日


リスト:《巡礼の年 第1年:スイス》 S.160 8. 郷愁 - ル・マル・デュ・ペイ

Annees De Pelerinage
新品最安価格:30%OFF ¥ 2,270 (3店出品)

5.0点 リストファン必聴
5.0点 優しく美しい調べを
5.0点 タダみたいなもん
発売日:2002-09-29
メーカー:Dg Imports
アーティスト:ラザール・ベルマン
ディスク数:3
時間:176(分)

♪スイスのレマン湖畔に居を移し作曲された《巡礼の年 第1年》

『巡礼の年(年報)』はリストが20代から60代にかけて、40年以上もの長期に渡り、
断続的に創作を続けた、ピアノ独奏曲を全4集にまとめた作品です。

《第1年:スイス》《第2年:イタリア》《ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)》《第3年》には、
それぞれに旅行中の印象的なできごとや目にした風景、またその地に関係した
文学作品などから作曲されたピアノ曲が収められています。

ヴィルトゥオーソとして時代を席巻した若かりし頃から、カトリックの僧職について、
音楽と信仰を重ねていった、晩年までの変遷がそこに表されています。

10代前半で天才としてウィーンでもてはやされ、その後すぐにパリでも
社交界の花形となり、ヨーロッパの楽壇の寵児となったリストは、
3度に渡りイギリスを訪問し、国王ジョージ4世のために演奏などもしていました。
そこから約10年間は、パリがリストにとっての生活の拠点でした。

そんな彼は1833年(22歳)に出逢った、マリー・ダグー伯爵夫人と激しい恋に落ちました。
そしてふたりは社交界の喧騒を去り、スイスへ恋の逃避行をするのです。
1835年から1836年の2年間のできごとです。

(ふたりはやがて三児をもうけますが、そのうちの次女が有名なコジマです。
コジマは指揮者ビューローの元を去り、愛人のワーグナーへ走りました。
このことは父リストを苦しめましたが、やがてはコジマを許すのでした。)

スイスのレマン湖畔に居を移したリストは、夫人と共に愛を育みながら、
美しい自然に囲まれて、平穏な心境の中、作曲に従事しました。
その時の作品を後にまとめたのが《巡礼の年 第1年スイス》です。

これらの曲はまずは、3部19曲からなる《旅人のアルバム》としてまとめられ、
1842年に出版されましたが、このうち第1部の5曲と第2部の2曲を改訂し、
更に2曲を追加して1855年に《巡礼の年 第1年スイス》として出版されました。

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第8曲の『郷愁 Le mal du pays』は、フランスの作家・モラリストであるセナンクール
(1770〜1846)の小説『オーベルマン』から着想を得て作曲されています。
主人公であるオーベルマンが「自分の唯一の死に場所こそアルプスである」と
パリから友人に書き綴った、望郷の念が音楽で表現されています。
また、序文として『オーベルマン』からの長大な引用が掲げられています。

村上春樹さんの新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』では、
この曲が『ル・マル・デュ・ペイ』として登場し、重要な役割を果たしています。
小説のおかげでベルマン演奏のCDが、大きな話題となっているようです。





リスト:《巡礼の年 第1年:スイス》 S.160 8. 郷愁 - ル・マル・デュ・ペイ [6:01]
Franz Liszt:Years of Pilgrimage "First Year: Switzerland" S.160
8. Le mal du pays (Homesickness)



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2013年04月02日


ブラームス:主題と変奏 ニ短調 Op.18b (弦楽六重奏曲第1番第2楽章 ピアノ独奏版)

ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 作品18
新品最安価格:3%OFF ¥ 1,818 (1店出品)

3.0点 何故
4.0点 弦楽六重奏曲第一番と第二楽章のピアノ独奏版
発売日:2000-11-01
メーカー:ソニーレコード
アーティスト:スターン(アイザック)
時間:49(分)

♪シューマンの妻クララへの想いを込めた情熱的なピアノ曲

ロマン派の代表的な作曲家で、評論家としても知られるシューマンの妻にして、
自身も有能なピアニスト・作曲家であったクララ・シューマン。
彼女とブラームスの関係は、クラシック音楽史上でも特別なロマンスであり、
またその実際の関係性については、多分にミステリアスなところがあります。

シューマン夫妻とブラームスが知り合ったのは、彼がまだ20歳の青年の頃。
無名だったブラームスは、1853年、ドイツ・デュッセルドルフに
シューマンを訪ね、そこで自作を演奏し夫妻を感嘆させました。
ブラームスの才能を見抜いたシューマンは、音楽雑誌でこれを絶賛。
ブラームスは将来有望な若き音楽家として、世に出ることになったのです。

ブラームスにとって14歳年上のクララは、尊敬する師匠シューマンの妻であり、
最初はそうした師弟的な関係の感情しかなかったようです。
しかし、後にシューマンが精神を患い、ライン川に身を投げて自殺を図った頃から、
クララに対するブラームスの感情に変化が見え始めます。
クララと子供たちを守らなければ、という思いが愛情へと変わっていったのです。

ブラームスはクララに宛てた手紙に、溢れんばかりの熱情を綴っています。

『どれほどあなたにお会いしたく思っていることか!どんな物音を聞いても
窓辺に駆け寄ります。あなたのことばかり思い続けているのです。
あなたを思い、あなたのお手紙を読み返し、あなたのお写真を眺めること以外、
何も手につきません。あなたなしにはもうこれ以上耐えられません。
気も狂わんばかりに待ち焦がれている者の悲しみをやわらげてください。』

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ブラームスは自らの想いをクララに伝えるべく、自作の弦楽六重奏曲第1番の、
第2楽章をピアノ独奏用に編曲し、クララの41歳の誕生日にプレゼントしました。
それが『主題と変奏 ニ短調 (Theme and Variations, Op.18b)』。
クララと出会ってから7年後の1860年、ブラームス27歳の作品です。

ビオラとチェロを追加した重厚な弦楽六重奏の響きが、
そのままピアノの低音を強調した編曲にも活かされています。
クララに対する熱く深い想いが10分間に封じ込まれているかのようです。

自殺未遂の2年後にシューマンは亡くなってしまいましたが、
結局、ふたりの関係に進展はなく、結ばれることもありませんでした。
内向的なブラームスと理性的なクララの性格がそうさせたのかもしれません。

時は過ぎ、1896年5月20日、クララがこの世を去るとまるで後を追うように、
翌1897年4月3日の朝、ブラームスは64歳で息を引き取りました。
クララの死後、ブラームスはその思いをこう語っています。

『ああ、何ということだ。この世ではすべてが虚しい。私が本当に愛した
ただ一人の人間。その人を今日、私は墓に葬ってしまったのだ…。』





ブラームス:主題と変奏 ニ短調 Op.18b (弦楽六重奏曲第1番第2楽章 ピアノ独奏版) [10:28]
J.Brahms:Theme and Variations, Op.18b



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posted by アンドウトワ at 16:26 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする