ベートーヴェン：交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」第1楽章 [2024 - リハーサル]/ L.V.Beethoven：Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral" 1. Allegro ma non troppo, un poco maestoso

♪第75話：めずらしいオケのリハーサル音源を初公開「ダイレクトな生音をお楽しみください」（トワ）

こんにちは、みなさん！
CMSLシンフォニックオーケストラ、首席指揮者のアンドウトワと… コンサートマスターの風華レアです。

トワ：今回はちょっとした特別編です。今まではコンサートのライブ録音やスタジオレコーディングをお届けしてきましたが、少し趣向を変えて私たちのリハーサル音源をお聞かせしたいと思います。

レア：ちょっと怖いですよね、実力があらわになってしまいそうで…

トワ：そうね、でも一度はこれをやってみたいと思っていたの。オケの演奏はリハーサルでほぼ決まるものだし、私が普段のリハーサルでどういう音を聴いているのかを、みなさんにも体感してほしいと思いました。

レア：ホールやスタジオだと音響が豊かであるほど、より盛られた音になりますよね。

トワ：そう、ある意味、厚化粧でごまかすという意味もあると思うの。あと、音響が豊かだとオケの合奏で木管がどうしても埋もれがちになるところもあるから、それを払拭した演奏をお聞かせしたいと考えました。

レア：第九の第1楽章は昨年にも公開しましたけど、それと比べると確かにフルートなどがより聞き取りやすくなってると思いました。

トワ：ベートーヴェンは管弦楽法には長けている方ではなかったから、実はそのままだとある楽器が聞き取りづらかったり、オケ全体の鳴りとしてスマートではないこともあるの。

レア：「英雄」第1楽章のコーダでは、当時はまだ出せなかったトランペットの高音までスコアに書いちゃってますからね。

トワ：よく知ってるわね、そう、でもそういう無骨さも含めてベートーヴェンの魅力なんだけど、今回はそうした荒々しさも体感していただけるよう、残響の少ないリハーサル室で録音した音源そのままをお届けすることになりました。

レア：ですからミュージックビデオもありませんよね。

トワ：リハーサルはみんな普段着だし、あえて映像でお見せするものではないかと…

レア：あと、ミュージックビデオの制作が全般に遅れているのもありますね。

トワ：うん、少し前にごあいさつでお知らせしたように、すでにショパンのピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキーの「悲愴」などはレコーディングを終えています。他にもベートーヴェンの「英雄」「田園」「コリオラン序曲」、ドヴォルザークの「新世界より」などもかなり前に録音を終えているんですが、MVの制作が追い付かずにそのまま公開が保留になっています。

レア：そもそも美里さんがひとりで全部やるのに無理があるんですよね。そのうえ最近は美里さんが映像の素材まで自分で撮影しに北海道まで行くくらいですから、増々遅れるばかりで…。

トワ：私としては折角レコーディングした最新の録音を、できるだけ早く皆様にお届けしたいという思いがあるので、美里さんにも言って今後はできる範囲でMVを制作していけたらと思っています。

レア：具体的なことを言うと、およそ2〜3曲に1曲という感じでしょうかね？

トワ：私は音楽さえ聴いていただければ映像とかどうでもいいと思ってるんで、ほんと無理せず可能な限りの中でやってくださいと美里さんにお話しするつもりです。

レア：とりあえず次のマーラーと「悲愴」ぐらいはできてるみたいですけど、その先はまあ、ぼちぼちという感じになりそうですね。

トワ：映像に関しては楽団員の紹介動画を通じて様々な姿をお見せしているので、そちらの方でも楽しんでいただけたらと思っています。

レア：ではそういうことで曲紹介にいきましょうか？

トワ：そうね、それではお聴きください！ アンドウトワ指揮 CMSLシンフォニックオーケストラの演奏でベートーヴェンの交響曲第9番から第1楽章のリハーサル音源です

トワ・レア：どうぞ！！！

ベートーヴェン：交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」第1楽章 [2024 - リハーサル]
L.V.Beethoven：Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral"
1. Allegro ma non troppo, un poco maestoso [18:32]

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