
♪第68話:ブルックナーの大曲「交響曲第9番」…そこに込めたトワの思いとは?
みなさん、こんにちは!
CMSLシンフォニックオーケストラ、首席指揮者のアンドウトワと、コンサートマスターの風華レアです。
トワ:今回お届けするブルックナーの交響曲第9番第1楽章なんですが、数日前からレアと二人で何をお話しするか考えてたんですが、どうしても「これを」という話題が決まりませんでした。
レア:いつもならスラスラと話すのに、トワさんにしては珍しいですよね。
トワ:3つ4つ考えたんですけど、どれも「何か違う…」と思ってしまって…。

レア:トワさん、ブルックナーに対する思い入れが強すぎて話が絞り込めなかったようです。
トワ:ただ、ひとつだけお伝えしたいのは、昨今は戦争や気候変動、物価高など様々な困難が続いていますが、以前にもお話ししたように「例え地上が大嵐でも雲の上にはいつも太陽が照り輝いている」というのが私のモットーなので、そのことをお伝えするのに最もふさわしいのはこれだと思い、この曲を選びました。
レア:ブルックナーの9番は特別だと、いつもトワさんは言ってますよね。

トワ:この楽曲はおそらく初めて人間ではなく神に捧げられた交響曲で、敬虔なクリスチャンだったブルックナーの神に対する純粋な思いが込められています。そこに展開するのは徹頭徹尾、大宇宙や大自然といった神が創造した森羅万象を表した音楽です。困難が多い今だからこそ、こうした人知を超えた世界に思いを馳せるのは救いともなり、大事なのではないかと考えました。
レア:人間もそもそも自然界の一部なんですから、自分が生まれたふるさとを思うようなものですよね。
トワ:そうねレア、いいこと言うわね。次回は同じくこの曲の第3楽章をお届けする予定なので、その時にまた色々とお話ししたいと思っています。

レア:MVもかなり斬新なので、そのあたり美里さんがどう考えて映像を編集したのかも聞いてみたいですね。
トワ:うん、それでは今回はこれぐらいにして、余計な先入観なしに音楽を聴いていただきましょう。
レア:アンドウトワ指揮、CMSLシンフォニックオーケストラの演奏で、ブルックナーの交響曲第9番から第1楽章です。
トワ・レア:どうぞ!!
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第1楽章 [2024] / Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor I. Feierlich misterioso - CMSL SYMPHONIC ORCHESTRA / TOWA ANDO
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第1楽章 [2024]
Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
I. Feierlich misterioso [27:28]
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Bruckner-Symphony-No9-1st-2024.mp3