
♪第66話:永井美里と風華レアのユニット"SatoLea"が「レ・ミゼラブル」の名曲に挑戦
みなさん、こんにちは!
CMSLシンフォニックオーケストラのコンサートマスター・風華レアと、CMSL所属のピアニストで最近は映像編集にも力を入れている永井美里です。
美里・レア:どうぞよろしくお願い致します!
美里:さあレアちゃん、いよいよこの時がやってきましたね。
レア:待ちに待った瞬間ですね。この一か月間、色々と大変でした。
美里:私たちSatoLea(サトレア)が3曲目のMVをリリースすることになり、撮影も含めてそれは大変な作業になりました。
レア:年が明けてからすぐにロケでフランスのパリと日本を往復する日々が始まりました。合計で5回は行き来しましたよね?

美里:そうなんです。今はありがたいことに日本からパリへは日帰りで行けるほど便利なんですけど、それでもさすがに往復を繰り返すのは容易ではありませんでした。
レア:今回のMVでは初めて演技にも挑戦しました。と言っても、現場で美里さんからの指示で、ただ悲しそうな表情で部屋にいるだけの演技だったんですけど。
美里:私の頭の中に色々とプランがあって、とりあえずはレアちゃんを主役にして主人公が孤独に打ちひしがれるシーンから始めようと考えてました。「オン・マイ・オウン」は劇中でエポニーヌが、自身の報われない愛の孤独を切々と歌い上げる曲なので、最初はMVでも徹底して彼女の哀しみを表現しようと決めてました。でも撮影が進むにつれ段々とその考えが変わっていったんです。
レア:どうしてそうなったんですか?

美里:撮影中に何度もこの曲を聴くうちに気づいたの。たしかに歌詞の内容は孤独でせつないけれど、果たして音楽もそれだけを表現してるのかなって。
レア:どういう意味ですか?
美里:ある日の撮影が終わってホテルの部屋に帰ってから、私たちがレコーディングした歌詞のないヴァイオリンとピアノ演奏だけの音源を繰り返し聴いてみたの。そうしたら音楽そのものは決して孤独に打ちひしがれてるだけじゃないって感じたの。

レア:たしかに、途中で転調してからはかなり曲の雰囲気が変わって、少し明るい気分も見えてきますよね。特に最後のコーラスは出だしよりキーを上げて、現状から抜け出そうとする意志さえも感じるような気がします。
美里:そうなの、作曲家が何を意図したかは知るすべもないけど、私の感覚ではこの曲は絶望の中にも希望の光を見出そうとしている音楽に聴こえたの。だからMVでも後半は思い切って明るい演出に変えて、映像も少しメルヘンチックなタッチにしてみました。
レア:ミュージカル「レ・ミゼラブル」の作曲家はたしか、「十二音技法」を創始したシェーンベルクの弟のお孫さんでしたよね? レミゼには他のミュージカルにはない格調の高さがあると思ってましたけど、美里さんもこのミュージカルに何か特別なものを感じたりしてたんですか?

美里:子供の頃、初めてレミゼを劇場で観て鳥肌が立った。私はミュージカルも好きで有名な作品はほとんど劇場で観てるんだけど、レミゼから感じた感動は他のどのミュージカルにもない、言葉にできないほど衝撃的なものだったよ。劇中の音楽もどれも素晴らしくてCDも何度も聴き返した。中でもお気に入りがエポニーヌが歌う「オン・マイ・オウン」だったの。私だけかもしれないけど、この曲を聴くとなぜだか讃美歌の「アメイジング・グレイス」を思い出すの。だから今回の撮影を通じて、私がこの曲の中に感じるそういう要素を形にしたくなったんだと思う。
レア:完成したMVを観ましたけど、映像中の要所要所でネコちゃんが登場してますよね。あれは何か意味があるんですか?
美里:私は最近、オードリー・ヘプバーンの映画「ティファニーで朝食を」がとても好きで、「ムーンリバー」を歌うシーンとか何度も観てるんだけど、エンディングでオードリーが雨の中に捨てられた猫を拾い上げるシーンが特に好きで、それをなんとかオマージュでもいいから取り入れられないかしらと思ったの。当初はMVの最後にレアちゃんにネコちゃんを抱きしめてもらおうかと思ったけど、それじゃあまりにそのままなんで、ポイントごとにネコちゃんに登場してもらうことにしたの。最初は雨の中でずぶ濡れのネコちゃんが、最後には日差しを浴びて佇むという変化にも注目して観ていただきたいです。

レア:ネコちゃんもこのMVのもうひとりの主人公って感じですね。ところで私は最初の悲しげなシーンの時、亡くなったパパのことを思い出してたんですけど、美里さんも暗い顔のシーンでは何か思い出したりしてたんですか?
美里:はははっ、私の場合、外でホントに雨が降ってて、1月だから寒くて仕方なくてあんな顔になってただけなの。ホントに雨が冷たくて泣きそうだった(笑)
レア:じゃあ、一応は私の方が少しは女優してたんでしょうか? 私の時も実際に雨でしたけど、それが理由で暗い顔してたんじゃなくて、ちゃんと気持ちを作って撮影に臨んでましたから(笑)

美里:そうね〜、もう立派な女優さんだね。今後もサトレアのMVでレアちゃんに主役を演じてもらうかもだけど、その時はどうぞよろしくね〜!
レア:はい、泣きの演技でしたら任せてくださいっ! …ということで、そろそろ曲紹介に行きましょうか?
美里:そうだね、MVは私が何日か徹夜で編集作業した力作になってます。"女優"風華レアの演技力にも注目です。

レア:それではご覧ください、SatoLea(サトレア)の演奏でミュージカル「レ・ミゼラブル」から「オン・マイ・オウン」です。
美里・レア:どうぞ!!
SatoLea(永井美里&風華レア)| ミュージカル「レ・ミゼラブル」から「オン・マイ・オウン」
(作曲家の著作権が継続中のためポッドキャストによる配信はありません)
*CMSLに関するストーリーはフィクションです。登場人物の画像・映像はAIにて生成しています。
*音源は従来と同じくMIDIにて作成しています。
*文章はすべて人間が書いています。
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