♪第65話:新人アーティストのアンヌと永井美里が英国ロックにまつわるトークを展開
みなさん、こんにちは!
CMSL所属のピアニスト・永井美里と、ロック・ポップス部門からデビューしたアンヌです。
美里:今回はアンヌさんがひとりで、より細かい自己紹介をする予定だったんですけど、まだひとりは心もとないということで私がお手伝いすることになりました。
アンヌ:美里さんにはデビュー曲のMV撮影の時からお世話になっていて、番組にもいてくださると色々と助かると思ったんです。それで無理を言ってお願いしました。
美里:無理なんて全然。私もアンヌさんに聞きたいこととかあったからちょうどよかったです。それで早速なんですけど、アンヌさんはCMSLに来る前はプロの歌手は目指してなかったと聞いたんですけどホントですか?
アンヌ:はい。自分一人で部屋で曲を作ったり歌ったりはしてたんですけど、それで生きていこうとか考えてませんでした。正確には最初は考えてたんですけど、あることがきっかけでプロになることはもう諦めていました。
美里:あることって?
アンヌ:今、私は25歳なんですけど、10代の頃から自作曲をギターで弾き語ってインスタとかにあげていたんです。面白いと言ってくださる方もいたんですが、新曲を公開する度に「どこがいけない」、「どこがわるい」といちいちコメントに書いてくる方がいて、最初はありがたいアドバイスと受け止めてたんですけど、あまりにしつこいんでインスタにアップするのはやめたんですね。そしたら今度はよそのSNSでわざわざ私の音楽はつまらないと書いているのを見てしまって…。その時、一気に音楽への熱意みたいなのが冷めちゃったんです。こんな思いをするぐらいなら、ひとりで作ってひとりで歌って楽しんでる方がいいって。
美里:じゃあ、ドイツでトワさんと会ってた頃にはもうオリジナルの公開はやめてたんですか?
アンヌ:ええ、ドイツに行ったのは日本で色々あったのが嫌になって、おじいちゃんやトワさんがいるドイツに行ったら何かが変わるかもしれないと思ったからなんです。
美里:実際、変わりましたよね〜。もしそこでトワさんに会ってロックの話とかしてなかったら、今回のデビューへの流れも始まらなかったですよね?
アンヌ:そうなんです、そこは不思議だと思うし感謝してるんです。トワさんをはじめ、私を受け入れてくれたスタッフの方々はもちろんのこと、目に見えない何かにも。
美里:目に見えない何か?
アンヌ:それを「神」とか言っちゃうとちょっと違うような…、私の中では「宇宙の法則」というか「宇宙意識」みたいなイメージです。
美里:なるほど、私、スピリチュアルなことに興味があるから、アンヌさんの言いたいことは何となくわかりますよ。そういうものが導いてくれたって感じですね?
アンヌ:そうですね、私はデビューしたとは言っても、特にビッグになりたいとかチャートで上位に達して、大きなライブ会場を埋め尽くしたいとかいうのは全くないんです。それより、例え小さくてもいいから私の生歌が届くような会場で、本当に私の音楽をわかってくれるような方々と音楽を分かち合いたいと思ってるんです。音楽は演奏者とそれを聴いてくれる観客がいて初めて成り立つものだと思っています。
美里:なんだか私と話が合いそう。私も色々あって一時は完全に音楽を離れていたから、今の心境に至ったアンヌさんの想いもなんとなくわかります。たとえ少なくても自分の音楽を本当にわかってくださる方と音楽を分かち合いたいというのは全く同感です。私もYouTubeで何万再生とか音源が何万ダウンロードとか全く興味ありません。音楽の本質はそういうこととは無関係だと思ってます。
アンヌ:それで、ガロ理事長に初めてお会いした時にそういう自分の考えを包み隠さずお話ししたんですが、理事長は黙って全部聞いてくれて「いいじゃないですか、そのままのあなたでいてくれればOKです」と言ってくれました。私はもっと気合を入れろとか怒られるんじゃないかと思ってたんで拍子抜けしました。でもあとでまたお話しした時に、ガロ理事長も海外で仕事をしていた時に、音楽の理想と経営の板挟みにあって苦しんだと打ち明けてくれました。だから、CMSLのみんなにはそういうことで悩まずに理想の音楽を追及して欲しいんだと言っていました。そのためにも私たちの活動の理解者と支援者を見つけてご協力いただくことが、自分にとっての大きな役割だと言っていました。
美里:そうなんですか〜?そんなこと初めて聞きました。理事長はどこかとぼけたところがあって、中々まじめな話をしない人なんですけどアンヌさんには何でもお話しするみたいですね。話しやすいのかな?
アンヌ:クラシックの事務所に私みたいな畑違いの人が来て、それが話しやすい気楽さにつながったんじゃないでしょうか?私もこういう性格で何でもあけすけにモノを言うタイプですから気を使わないんだと思います。
美里:そっかぁ、私たちもアンヌさんにはかなり影響受けてますからね。アンヌさんにつられてへそ出しでイメージフィルム撮っちゃったり、慣れないのに気取ったポーズをとってみたり。
アンヌ:みなさん、様になってましたよ。クラシックの演奏家がこういうスタイルでいくのもいいんじゃないかって思って見てました。
美里:でも私、あの後おなかが痛くなっちゃって、やっぱり慣れないことはするもんじゃないな〜って思いました。ところで、話は変わるんですけど今回公開するアンヌさんの「Without You」のライブハウスMVは、私がやってみたら面白いんじゃないかって提案したんです。実際にお客さんたちの前で演奏してみてどうでしたか?
アンヌ:私はまだデビューしたばかりでファンも少ないんで、お客さんはほとんどがエキストラだったんですけど、途中から段々と本気で私の歌を聴いてくださるようになって、撮影の後半では本当のファンのような反応で聴いてくれたのがすごくうれしかったです。あぁ、やっぱり音楽は聴いてくれる人の前でやるべきものなんだなぁって、あらためて思いました。
美里:アンヌさんのデビュー曲は自作曲ではなかったんですけど、今後は自分が作ったオリジナル曲で勝負したいとかあるんですか?
アンヌ:もちろんです!でも、今は明らかに力不足だと自分でもわかります。もう少し勉強して納得いく曲作りができるようになったら自作曲で勝負したいです。
美里:そうなんだぁ、楽しみ。今はAIがすごい勢いで音楽の世界にも浸透してきて、テキストだけで作詞・作曲から編曲、演奏、歌までやっちゃうじゃないですか?
アンヌ:ジャケットまで一瞬で制作してくれますね。
美里:私たち音楽家もうかうかしてられない感じですけど、人間がAIに負けないためにはどうしたらいいと思いますか?
アンヌ:人間は宇宙につながれるけど、AIは宇宙にはつながれないですよね。AIには人間に起こるようなインスピレーションの受信みたいなことはないと思います。結局は人間が作ったネット情報の寄せ集めなんで。音楽もそうですけどアートは特にインスピレーションがなければ何も始まらないですから、そこが勝負の分け目になると思いますね。AIを恐れることはないです。AIをむしろ役に立つ頼もしいツールとして活用すればいいんです。AIにはどう転んでも、人間のような革新的な発想や、改革につながるようなアイディアは持ちようがありません。過去のデータの集積に過ぎないからです。
美里:随分と自信たっぷりですね〜。でもそう言ってくださるとなんだか少し安心します。
アンヌ:AIがどう発展しても、ベートーヴェンやビートルズのような曲が書けるのか?ってことです。あるいはゴッホやピカソのような革新的な絵が描けるのか。人間の創造力って、思ってる以上に可能性を秘めてると思いますよ。それを遠慮なく爆発させればいいんです。
美里:おぉ、なんか心強いですね〜。じゃあ、創造性を爆発させるためにも、インプットとアウトプットを活発にしつつ、精神的な集中力も高めていかないとですね。
アンヌ:まぁ、それが難しいところですよね。自分でも話しながら「ハードル上げちゃってどうするんだろ」って思ってましたが、こうしてクラシック畑のみなさんと交流するのは、曲作りの上でもいい影響がありそうでワクワクしてます。ビートルズもプロデューサーのジョージ・マーティンは、バッハとかのバロック音楽が専門の人でしたからね。それがあったからこそ、ビートルズの音楽性はあそこまで革新的に広がっていったんだと思います。
美里:ロック・ギタリストのジミーなんとかっていう人が、「ギターだけでマーラーのシンフォニーを再現したい」みたいなことを言ってたのを聞いたことがあるんですけど。
アンヌ:あぁ、ジミー・ペイジですね。イギリスが生んだ偉大な音楽家のひとりですよ。レッド・ツェッペリンの音楽は全て彼が生み出したものです。トワさんもよくツェッペリンの話をしてましたよ。「あれはただのハードロックじゃない、今に音楽の歴史に刻まれるレベルのものだ」って。「レイン・ソング」が一番好きみたいです。
美里:私はそのへんのことはさっぱりわからないだけど、アンヌさんやトワさんが言うんだから間違いないんでしょうね。今度、その「レイン・ソング」を聴いてみます。
アンヌ:ぜひ!ライブハウスでの私の衣装は、実はレッド・ツェッペリンのヴォーカルのロバート・プラントを意識してたんですよ。あんな風にはとても歌えないですけど。彼が歌う時の立ち姿なんかも好きなんです。
美里:そうなんだぁ、じゃあそのロバートさんのステージもチェックしないと。
アンヌ:ロバートさんっていうと、何だかお笑い芸人の方になっちゃいそうですけど(笑)あと、日本のアーティストだと最近ではiriさんという女性歌手がお気に入りなんです。音楽スタイルはそこまでロックではないんですけど、音楽の根底にあるものがロックなんです。なぜか彼女の歌を聴いていると、それこそジミー・ペイジとかツェッペリンを思い出すんです。「Sparkle」という曲が特に好きで、MVを何回観たか数え切れません。多分、ひとりで1万回は観てると思います(笑)
美里:そんなに!? iriさんですね、帰ったら必ずチェックします。
アンヌ:美里さんの過去の番組を拝見したら、夜のお台場とかマンションの裏側が好きだとか言ってたじゃないですか。「Sparkle」のMVにはまさに夜のビルの屋上とかマンションの裏とかが出てきますよ。それを観るたびに私はひとりで「あぁ、私の居場所だ〜」って悶えてます。きっと気に入ると思いますよ。
美里:増々、興味が湧いてきました。私も「自分の世界だ〜」って悶えるかもしれません。
アンヌ:気に入っていただけるといいです。
美里:ではそろそろお開きにしましょう。私も特に編集にこだわったアンヌさんのデビュー曲「Without You」のライブハウス版MVをご覧ください。
アンヌ:みなさん、どうぞよろしくお願いします!
CMSL 所属アーティスト第1弾 anne(アンヌ)- Without You [in Live House]
CMSL 所属アーティスト第1弾 anne(アンヌ)- Without You M/V
*CMSLに関するストーリーはフィクションです。登場人物はすべてAIにて生成しています。
*音源はこちらのサイトのフリー素材を使用しています。
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