コール・ポーター：ソー・イン・ラヴ（日曜洋画劇場エンディングテーマ） / Cole Porter：So in Love (from musical"Kiss Me Kate")

♪第51話：初のミュージックビデオが完成！SatoLeaが演奏する「日曜洋画劇場」のエンディング曲

こんにちは！みなさん。
CMSLシンフォニックオーケストラ、コンサートマスターの風華レアと… ピアニストの永井美里です。

レア：大変長らくお待たせ致しました。すでに数日前からティーザーを公開し始めて、予定よりかなり遅くなってしまいました。

美里：やっと公開できるね！

レア：ええ、本当はもっと早くにお届けする予定でしたが、ガザとイスラエルのことなどもあり、10月の日程はほとんど変更する形になっていました。

美里：10月はオーボエの姫野小桜さんを始め、新しく主席奏者になった3人の楽団員のお披露目がメインの予定でしたね。

レア：結局、小桜さんはご紹介できたものの、あとの2人にはずっと待っていただいている状況で、ファンのみなさんにもとても申し訳なく思っています。

美里：それで、トワさんが前回お話していたように、CMSLでは数か月前から映像コンテンツの充実に向けて準備を進めてきました。

レア：今回お届けする「ソー・イン・ラヴ」は、最初のミュージックビデオとして7月頃から撮影を始めて、先月に全編を撮り終えていました。

美里：実は私がポーランドやドイツに旅行に行った際、途中からレアちゃんも合流してフランスの海岸でも撮影したんだよね。

レア：そうなんです。ですから映像の中で2人の髪型がまちまちで統一感がないんですけど、そのあたりはご了承いただけたらと思います。

美里：あと、トワさんのバーバーに続いて「ソー・イン・ラヴ」もすぐに公開する予定だったんですけど、改めて完成品を観たら色々と不満が出てしまって…。

レア：使用するカットやその並び順を大幅に変更していただきましたね。編集の方にはご迷惑をおかけしました。

美里：でもそのおかげで当初の仕上がりよりかなり良くなったと思います。ティーザーにはなかったカットも登場しますよ。

レア：楽しみにしていただきたいですね。それと「ソー・イン・ラヴ」という曲についても美里さんからお話していただけますか？

美里：はい、この曲はアメリカの作曲家コール・ポーターが手がけたミュージカル「キス・ミー・ケイト」の挿入曲で、日本では映画評論家の淀川長治さんが解説を務められた「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとしても知られています。

レア：私たちが生まれるずっと前のことですよね？ どうして美里さんはこの曲を知ったんですか？

美里：YouTubeで動画を続けて観ている中で、偶々出てきたのがこの曲だったの。初めて聴いて「なんて素敵な曲なんだろう」って思って…。

レア：ピアニストの中村紘子さんが知らずにラフマニノフの曲だと勘違いされたそうですが？

美里：編曲したモートン・グルードは明らかにラフマニノフを意識していて、多分「ピアノ協奏曲第2番」のオマージュ的な感覚で編曲したと思うの。随所にそれっぽい部分があるから。

レア：私もひと通りの動画を観たんですけど、モートン・グルードのは序奏が最高ですよね。あれだけで一気に楽曲に引き込まれてしまいます。

美里：あの転調はないよね、何度聴いてもウルウルしちゃう。グルードの編曲版で一番好きなところだわ。

レア：YouTubeのコメント欄を読むと、リアルタイムで「日曜洋画劇場」を観ていた人たちがたくさん書いていて、エンディングでこの曲が流れると「あぁ、これで楽しかった日曜も終わりか〜、明日から仕事、学校、嫌だな〜」という気持ちの区切りの曲だったみたいですね。

美里：たしかに、日曜の夜11時ぐらいにこのイントロが流れだしたら何とも言えない気分になるだろうね、淋しいような切ないような。

レア：私は初めて聴いた時、なんだか怖い感じがしましたよ。漠然とした不安感というか…。

美里：そうね、それはあるわ。でもそこがまた魅力でもあるの。

レア：そうですね、ではそろそろ出来上がったばかりの映像を観ていただきましょうか？

美里：永井美里と風華レアの「SatoLea（サトレア）」の演奏で、コール・ポーター作曲の「ソー・イン・ラヴ」です。

レア・美里：どうぞ！

コール・ポーター：ソー・イン・ラヴ（モートン・グールド編曲） [2023]
Cole Porter：So in Love (from musical"Kiss Me Kate") [3:22]




（作曲家の著作権が継続中のためポッドキャストの配信はありません）