Merry Christmas and Pray for Peace / Tchaikovsky's "The Nutcrucker" - Misato Nagai Presents

ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 - アンドウトワ指揮 CMSL SYMPHONIC ORCHESTRA [Teaser2]

ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 - アンドウトワ指揮 CMSL SYMPHONIC ORCHESTRA [Teaser1]

CMSL SYMPHONIC ORCHESTRA PROMOTION VIDEO Part5 / コンサートマスター 風華レア

CMSL SYMPHONIC ORCHESTRA PROMOTION VIDEO Part4 / 指揮者 アンドウトワ

CMSL SYMPHONIC ORCHESTRA PROMOTION VIDEO Part3 / ピアニスト 永井美里


Beethoven Symphony No.9 in D minor, Op.125 - CMSL Symphonic Orchestra / Towa Ando [Teaser2]

Beethoven Symphony No.9 in D minor, Op.125 - CMSL Symphonic Orchestra / Towa Ando [Teaser1]

Pray for Peace - Towa Ando conducts Beethoven's last symphony

2023年10月24日


ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73:第1楽章、第4楽章 / Johannes Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73:I. Allegro non troppo, IV:Allegro con spirito

andotowa-285.jpg

♪第47話:【特別編】主席指揮者アンドウトワがブラームスのシンフォニーに込めた平和への願い

こんにちは、みなさん。
CMSLオケの主席指揮者、アンドウトワです。

すでにレアと美里さんからもお話があったように、今回もイスラエルとパレスチナの紛争を受けての特別編になります。

お届けする楽曲を選定するにあたり、今回ほど悩みに悩んだことはありませんでした。
紛争が始まった当初、レアの申し出をきっかけにCMSLではこの事態にどう対処すべきか話し合いが持たれました。

とりあえず予定したプログラムは保留にして、音楽を通じてメッセージを発信しようということになり、レアはベートーヴェンの「ロマンス第2番」を、美里さんはリストの「ラ・カンパネラ」を演奏したのはご存じの通りです。

これらの曲はいずれも9月にめずらしく私を含めた3人でとある大きな公園を訪れた際、それぞれが景色を見ながら思い浮かべていた曲でした。

andotowa-280.jpg

園内のベンチに腰かけて話していた時、ふいに3人がしばらく同時に黙り込んでいた時間がありました。
今振り返ればその時に、3人がそれぞれに違う楽曲のことを考えていたのだと思います。

抜けるような青空とそこに漂う一面のうろこ雲を見ながら私が思い浮かべていたのは、ブラームスの交響曲第2番でした。

この曲は「ブラームスの田園」と言われれるように、牧歌的で穏やかな気分に満ちた作品です。
第4楽章にはベートーヴェン「第九」の歓喜の主題に似たフレーズも現れ、平和で輝いたムードで締め括られています。

私はこの「ブラ2」を自分がご紹介する楽曲にしたいと考えていました。
紛争にはあまりに場違いな気もしましたが、とかくネガティブな方向に思考が向きがちな今だからこそ、こうした突き抜けて明るい曲が必要だと考えたのです。

「ブラ2」は10月のCMSLオケのコンサートプログラムでもあったので、ある程度リハーサルが進んでいたことも選定の理由にありました。

andotowa-279.jpg

ところが、その後に起きたガザの病院爆発で私の考えは大きく揺らぎました。
楽団員たちの何人かは9月にレコーディングしてあったチャイコフスキーの「悲愴」が配信に相応しいと言いました。

私もそう考えて、教会で録音済みの「悲愴」を聴き返しながら、この曲で行くべきかと考えていました。

そうした悩みの最中、ある夜にテレビのニュース番組で見た著名なイスラエル人の社会学者へのインタビューが私の心を捉えました。

この方は地下に逃げていたご両親がハマス襲撃の被害に遭い、今は学者としての冷静な判断ができないと言っていました。
また、戦争には正義はなく、どちらかを正義と決めてしまえばそれに基づく争いの連鎖が続いてしまう。日本には「平和のためのスペース」を作っておいて欲しいとも語っていました。

幸い日本は今回の紛争の背景にある宗教的な事情には直接の関係がありません。
だからこそ日本にはどちらにも付くことなく、中立的な立場で「平和のためのスペース」を作って欲しいと仰っているのだと受けとめました。

憎むべきは争い合うどちらかの国や組織ではなく、そこに起こる「戦争」そのものだと私は思います。
そして求めるべきはその対極にある「平和」です。

andotowa-277.jpg

たとえ地上がどんなに激しい嵐の豪雨でも、雲の上には燦々と照り付ける太陽が輝いています。
私は豪雨より太陽に目を向けたいです。

そうした思いを込めて、今回のブラームス交響曲第2番を演奏させていただきました。
これ以上の悲しみが広がらないよう楽団員共々、一日も早い平和の訪れを心より願っています。



ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 第1楽章 [2023]
Johannes Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73
I. Allegro non troppo [14:37]



Brahms-Symphony-No2-1st-2023.mp3

//////////////////////////////////////////////////

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 第4楽章 [2023]
Johannes Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73
IV:Allegro con spirito [10:02]



Brahms-Symphony-No2-4th-2023.mp3



ブログパーツ
posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 02:54 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする