『アルルの女』(L'Arlesienne)は、ジョルジュ・ビゼーによる全27曲の付随音楽。
アルフォンス・ドーデの同名の短編小説『アルルの女(フランス語版)』および、
それに基づく戯曲の上演のために1872年に作曲されました。
作曲期間が短く、契約の関係で極めて小編成のオーケストラしか使えなかったため、
作曲には大変苦労したという話が伝わっています。
初演の評価は芳しくなく、6年後に再演された時は大好評のうちに迎えられましたが、
その時すでにビゼーはこの世の人ではありませんでした。
一般に知られているのは、演奏会用に劇付随音楽から数曲を選んだ組曲で、
第1組曲はビゼー自身が通常オーケストラ向けに編成を拡大して組曲としたものです。
劇付随音楽が初演された直後の1872年11月10日に初演されて成功を収めました。
第2組曲は、ビゼーの死後の1879年に彼の友人エルネスト・ギローの手により完成されました。
ギローは管弦楽法に長けており、『アルルの女』以外の楽曲も加えて編曲しました。
第3曲「メヌエット」は、『アルルの女』の楽曲の中でも特に有名な曲ですが、
実際はビゼーの歌劇『美しきパースの娘』の曲をギローが転用、編曲したものです。
本来は対旋律に過ぎなかったものをギローは目ざとく見つけ、
フルートとハープによる愛らしくも美しい作品に仕上げています。
*ベルリンフィルハーモニー大ホールの舞台から20m付近の音響を使用しています。
2009年の最初の公開以来、14年ぶりの新録音になります。
ビゼー: 《アルルの女》第2組曲 第3曲:メヌエット [2023]
Georges Bizet: L'Arlesienne: Orchestral suite No.2:III. Menuet [4:28]
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Bizet-LArlesienne-Suite-No2-Menuet-2023.mp3
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