2022年11月23日


ベートーヴェン:コリオラン序曲 Op.62 [2022] / Ludwig Van Beethoven:"CORIOLAN" OVERTURE Op.62

Beethoven-08.jpg♪「運命」第1楽章にも通じる不屈の精神を描く

「コリオラン」とはブルタークの英雄伝に登場するローマの英雄。

シェークスピアが戯曲『コリオレーナス』でも取り上げたこの人物を主人公に、
戯曲家コリンは悲劇を書き上げ、これに触発されたベートーヴェンは、
1807年の初め頃に演奏会用序曲としてこの曲を作曲しました。

ワーグナーは「偉大な力、不撓の自信と熱狂せる反抗心が、憤怒、憎悪、復讐、
破壊的精神のうちに台頭する姿を、眼前に髣髴たらしめる」とこの曲を評しました。

ベートーヴェンは「コリオラン」序曲と同じ1807年に、交響曲第4番、第5番、第6番と、
ピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリン協奏曲などを作曲しました。
多忙な中でこの序曲は短期間に一気に書かれたといいます。




ベートーヴェンは自身の性格を戯曲の主人公に重ね合わせ、
曲中に自己を表現することを試みたといわれています。

また、この序曲は交響曲第5番「運命」の第1楽章と同じハ短調、アレグロ・コン・ブリオで、
動機の執拗な展開など、両曲には類似点が多く見出せます。

序曲「コリオラン」は戯曲の作者コリンに捧げられました。

*演奏と音響を改めた新録音です。弦の抑揚や管の強弱など細部の表現を改めました。
ベルリンフィルハーモニー大ホールの舞台から20m付近の音響を使用しています。


ベートーヴェン:コリオラン序曲 Op.62 [2022]
Ludwig Van Beethoven:"CORIOLAN" OVERTURE Op.62 [10:44]




Beethoven-Coriolan-Overture-2022.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 09:42 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする