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2020年07月02日


オンライン特別プログラム - ブルックナー 交響曲第9番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor

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交響曲第9番はブルックナーが最後に遺した大作です。

作曲の半ばに亡くなったため、全4楽章の予定が第3楽章までの未完となっています。
しかし、敬愛するシューベルトの「未完成」が2楽章のみで充分に成立しているように、
ブルックナーの第9番も、この後に何も付け足す必要がないほどに音楽として完成しています。

ブルックナーはこの曲を愛する神様に捧げました。
通常、楽曲の献呈は支援者などの身近な人たちになされるもので、
それを神様に対して行ったのは、おそらくブルックナーが初めてです。

ブルックナーの音楽は不思議で、一般的な音楽のように「聴こう」と身構えると、
つかみどころがなく、何が言いたいのかもわからず肩透かしをくらってしまいます。
音楽は少し進むとそこで途切れ、まったく違うブロックが開始されます、
これが延々と続くので、どうしても聴いていて身が入らないということもあります。

しかし一度「聴こう」という態度をやめ、聴くのではなく音楽に身を浸す感覚になると、
たちまちその魅力に気づき、そこから抜け出せなくなります。
本場オーストリアのファンは、ブルックナーの長大な交響曲が終わると、
またすぐに最初から聞き直したくなるということです。

ブルックナーはお風呂に楽譜を持ち込み、湯船につかりながら作曲していました。
ですから温泉に入るようにリラックスして、何も考えずに聴くのがいいかもしれません。



ブルックナーの交響曲第9番は、名作第8番に続く「奥の院」とも言える究極の作で、
音楽の深遠さは計り知れなく、地上世界を遥かに超えた宇宙的なスケール感があります。

第8番にはまだ人間的な葛藤や孤独感などが感じられますが、
第9番では徹頭徹尾、大自然や神羅万象、大宇宙の運行が描かれています。

特に感動的なのは第3楽章で、信仰の極に達したかのような法悦は他に例えるものがなく、
自身の死を前にした心境の深まりが、冒頭の輝かしいトランペットからも伝わってきます。


ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第1楽章 [2020][IR]
Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
I. Feierlich misterioso [28:23]



Bruckner-Symphony-No9-1st-2020-IR.mp3



ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第2楽章 [2020][IR]
Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
II. Scherzo, Bewegt, lebhaft [10:47]



Bruckner-Symphony-No9-2nd-2020-IR.mp3



ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第3楽章 [2020][IR]
Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
III. Adagio, Langsam, feierlich [25:20]



Bruckner-Symphony-No9-3rd-2020-IR.mp3


*第2,3楽章は初出、第1楽章は演奏内容を改めました。
*全楽章にベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。



アンコール -encore-
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 [2020]
Sergei Vasil'evich Rachmaninov:Vocalise Op.34-14 [8:04]



Rachmaninov-Vocalise-2020-IR.mp3




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posted by アンドウトワ at 20:11 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする