
『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ 二長調』が原題で、
「カノン」と「ジーグ」を続けて演奏するのが正式なスタイルです。
しかし、一般的に「カノン」だけを演奏するのがほとんどになっています。
『カノンとジーグ ニ長調』には、パッヘルベルの自筆譜がありません。
パッヘルベル作なのは確かなようですが、楽器編成には疑問も持たれています。
研究者や指揮者によっては、元はオルガン曲だったとする声もあります。
パッヘルベルは生前からオルガン奏者としてとても有名でした。
作曲家としても特に、オルガン曲のジャンルで知られ、『コラール変奏曲集』
『コラール前奏曲集』など多数のコラール編曲を作曲しています。
このあたりにも“カノン=オルガン曲説”の根拠があると考えられます。
「カノン」で知られるヨハン・パッヘルベルは、バロック期のドイツの作曲家です。
南ドイツ・オルガン楽派の最盛期を支えたオルガン奏者、教師でもありました。
オルガン曲・弦楽曲・声楽曲など、様々なジャンルの音楽を作曲。
その作品は200曲以上にも上ります。
またコラール前奏曲やフーガの発展に大きく貢献したところから、
バロック中期における最も重要な作曲家の一人に数えられています。
師事する弟子も多く、ドイツ中部・南部の多くの作曲家の手本となる存在でした。
(最近のNHK朝ドラの主題歌にもカノンの変奏の旋律が見受けられました)
*編曲、演奏と音響を改めた新録音です。以前より全体にテンポが速くなっています。
パッヘルベル:カノン ニ長調 [2019][AR]
Johann Pachelbel:Canon in D [6:18]
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
Pachelbel-Canon-in-D-2019-AR.mp3
スポンサードリンク
【関連する記事】
- ドビュッシー:《ベルガマスク組曲》より 3. 月の光 [2018]
- ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
- パッヘルベル:ジーグ ニ長調
- ショパン:ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1
- ビゼー:歌劇 《カルメン》より “ハバネラ” (サラサーテ:カルメン幻想曲)
- ラヴェル:組曲「鏡」から 第4曲 道化師の朝の歌
- ドビュッシー:《小組曲》から 第3曲 メヌエット [ビュッセル編曲]
- パッヘルベル:カノン ニ長調
- バーバー:弦楽のためのアダージョ
- パーセル:アブデラザール組曲 Z.570 - 第2曲 ロンド
- ヘンデル:ハープシコード組曲 第2集 第4番 サラバンド HWV437 [弦楽合..
- バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 1. 棒踊り (弦楽合奏版)