
ベートーヴェンが耳疾の療養地として居を構えた、ウィーン郊外のハイリゲンシュタットは、
なだらかな丘陵にブドウ畑が広がり、ウィーンの街を眼下に見下ろす自然豊かな土地です。
30代に入り次第に耳の状態が思わしくなくなったベートーヴェンは、社交的な生活から一変、
人との交流を避け、こうした自然の中に身を置くことを好むようになりました。
そしてそこからが、ベートーヴェンの真の芸術が花開いた時代となったのです。
「田園交響曲」の第2楽章には「小川のほとりにて」という副題がつけられています。
第1楽章では田園にたどり着いた時の愉快な感情を表し、
第2楽章ではベートーヴェンの主な散歩コースだった、
小川に沿った道を行く時の感情や情景が描かれています。
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ベートーヴェンはもはやほとんど聴こえなくなった耳で自然の音を聴き、音楽で描写しています。
愛らしいフルートの音はナイチンゲールの声を示し、オーボエはウズラの声を、
そして軽快なクラリネットの音はカッコウの声を模しています。
「青い夏空に浮かぶ白い雲、なだらかな丘を覆って、どこまでも続くブドウ畑。鳥はさえずり歌う。」
ベートーヴェンは自然を愛し、自然と共にある中でインスピレーションを得ました。
彼は交流のあったドロスディック男爵夫人に次のような手紙を送っています。
「誰か私より田園生活の好きな人がいるでしょうか。色々な木々や茂みは、
私の心の疑問に答えてくれるようです」
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/序曲集(ワルター)(1930 - 1938)
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ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第2楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "PASTORAL"
2. Andante molto mosso [14:06]
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http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No6-2nd-2017.mp3
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