2017年01月04日


ビゼー:歌劇 《カルメン》 前奏曲 - 闘牛士 [新録音2017]

ビゼー:「カルメン」第1組曲、「アルルの女」第1組曲&第2組曲
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カラヤン(ヘルベルト・フォン)
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♪スペインを舞台に自由奔放に生きる女"カルメン"を描いた傑作オペラ

ビゼーが生きた19世紀半ばのフランスオペラは、オッフェンバックに代表されるような、
肩肘張らずに気軽に楽しめるオペレッタ(喜歌劇)が主流でした。

ウィーンではワルツ王ヨハン・シュトラウス二世が喜歌劇界に転向しようかという時期に、
ビゼーが着手したオペラが、後の名作として名高い「カルメン」でした。

1872年にパリのオペラコミック劇場から新作の依頼を受けたビゼーは、
当時のパリのオペラ界に新風を呼ぶ、革新的な作品を作ろうと考えました。
そこで題材として選んだのが、フランスの文豪メリメの「カルメン」でした。

メリメの書いた物語は、人殺しや密輸入が登場するリアルで血生臭い話でした。
これにはオペラコミックの支配人ルーヴァンが猛反対しました。
家族そろって楽しめる劇場として、とても出せる話ではないと考えたのです。

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そこでビゼーは台本作家と相談し、原作にはない人物を登場させたり、
設定を変更するなどして、ようやくと支配人の納得する作品として完成させました。

しかし、美しいヒロインが登場するきれいな舞台を期待した観客は、
「カルメン」で描かれる薄汚れたタバコ工場や、そこで働く女工といった
あまりに現実的な内容に失望し、75年の初演は惨憺たる結果に終わってしまいました。

結局ビゼーは「カルメン」の成功を見ぬまま、初演から3か月後に亡くなってしまいました。
しかし、パリでの初演は不評だったものの、その後、ウィーンを始めヨーロッパ中で火がつき、
後にはチャイコフスキーやサン=サーンスも認める、不動の地位を手に入れるに至りました。
ヒロインの生き方に惚れ込んだというニーチェは、「カルメン」を20回は観たと記述しています。


* 2007年1月以来、ちょうど10年ぶりの録音となります。
演奏自体はテンポを速め、よりメリハリがきくよう心がけました。


ビゼー:歌劇 《カルメン》 前奏曲 [2017]
Georges Bizet:"Carmen" Suite No.1 "Prelude - Le Toreadors" [2:18]

http://classical.seesaa.net/Bizet-CarmenSuite-No1-Prelude-Le-Toreadors.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 12:19 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする