2016年02月29日


坂本龍一:戦場のメリークリスマス - Merry Christmas, Mr.Lawrence


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posted with あまなつ on 2009.09.02
坂本龍一
ワーナーミュージック・ジャパン(2004-11-24)
おすすめ度の平均: 4.0
5眠りたいときに最適
5まるで ワインみたいな。
5初めて借りたCD
5和みの“揺らぎ”
4教授が残した04年。


♪日本が誇る世界的作曲家 坂本龍一の代表作

日本にいる数多くのミュージシャンの中で、この方ほど“世界レベルの”
または“世界に通用する”という言い回しが
しっくりくる方も他にいないのではないでしょうか?

デビュー当時から坂本龍一さんは、どの音楽家とも違う独特の存在感を持っていました。
それは音楽以前に人間存在から放たれるもので
「まずこの人が作るものに間違いはない」と思わせる雰囲気がありました。
そしてそれについては実際に、間違いのない音楽家だったのです。

クラシックを基盤としながらも、音楽というものをジャンル的偏見を越えて、
平等に見渡せる視点に感銘を覚えます。
かつてNHKで放送された爆笑問題の番組でもそれは強く感じることができました。

音や音楽をよけいなしがらみなしに、純粋に受け止めることができるのです。
それについて坂本さんは「歌を聴いても歌詞はまったく入ってこない。
音だけが記号として入ってくる。」というようにおっしゃっていました。

私は坂本さんの最近の「不戦」出版やエコやロハスに対する積極的な発言、
反原発行動に関しても強く共感を覚えています。
音楽にはそれを作る者や奏でる者の人間がまず最初に表れると信じる私にとっては、
坂本さんは音を聴かずとも、人を見るだけでその作品に間違いはないと
当たり前のように思える数少ない音楽家のひとりなのです。


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「メリークリスマス・Mr.ローレンス」は自身も出演した83年公開の映画
「戦場のメリークリスマス」のサントラ曲です。
発売当初はまずまずのヒットという感じでしたが、時とともにその評価は高まり、
今ではピアノ曲のスタンダードとして圧倒的な人気を誇っています。
サントラの依頼を受けた坂本さんは、西洋でも東洋でもない、
どこでもない音楽をめざしたそうです。

音階の基本はいわゆる四七抜き(ファとシを抜いた)5音音階・ペンタトニックで、
そこに西洋的な和声と民族音楽的なアレンジが加わり、
まさに“どこでもない音楽”になっています。

もっとも当の坂本さん自身はなぜこの曲が人気なのか分からなかったらしく
「シンプルで覚えやすいメロディが原因ではないか」と分析しているようです。
しかし作曲中は何度もぼろぼろと泣いたとも語っています。



坂本龍一:戦場のメリークリスマス
Ryuichi Sakamoto:Merry Christmas, Mr.Lawrence


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 11:23 | 映画音楽・ミュージカル・ポピュラー (Soundtrack/Musical/Pops) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする