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2014年12月16日


ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第1楽章 [2014]

ベートーヴェン:交響曲第9番≪合唱≫
朝比奈 隆&大阪フィル
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♪「鬼神が煙の中から立ち上がるようだ」と評された第1楽章

ベートーヴェンが第9の作曲に取りかかった当時、ウィーンではイタリアの作曲家、
ロッシーニの軽快で、肩肘張らずに楽しめるオペラが持て囃されていました。
モーツァルトやベートーヴェンは学者が好む、一昔前の音楽と敬遠されていたのです。

第8交響曲から第9交響曲までには、十年もの長いブランクがありました。
この間のベートーヴェンは、引き取った甥のカールの自殺未遂など苦難が続き、
作曲の作業も捗らないスランプの時期を過ごしていました。

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聴衆からも少し忘れかけられていたベートーヴェンでしたが、
それだからこそ第9という、型破りなスケールの交響曲を存分に書けたのかもしれません。
全演奏に1時間以上を要するのは前代未聞でしたし、最終楽章に声楽を入れるのは、
それこそ、きわめて稀に見るアイディアと言えるものでした。

完成した第9交響曲は当初、ウィーンではなくロンドンで初演される予定でした。
ロンドンはウィーンとは対照的にベートーヴェンに対して好意的だったのです。

しかし、それを知ったウィーンの人々はあわてました。
一時の勢いはなかったとは言え、ウィーンが誇る大作曲家の新作交響曲の初演が、
よその国で行われるとあってはたまったものではありません。

急いで数十名の署名を集め、新作のウィーンでの初演を懇願すると共に、
ベートーヴェンへのあらん限りの支援を申し出ました。
これに折れたベートーヴェンは当初の予定を撤回し、1824年5月7日に、
ウィーンのケルントナートーア劇場で、交響曲第9番は初演されたのでした。

第9の第1楽章はこのブログでは3回目の掲載となります。
一度目は開設当初の今から8年ほど前で、二度目は昨年の初夏です。

私事ではありますが、この1年半ほどの間に様々な苦難を経験しました。
正直に言って、これまで生きて来た中で最も苦しかったです。
そして、この経験を通して、私の中の人生観も激変しました。
そこでどうしても、もう一度、第9の第1楽章に取り組んでみたくなったのです。

昨年の演奏はかなり速いテンポだったと思います。
対して今回は、一転して遅めのテンポになりました。
1年半の自分の経験が、少しは活かされたものになったかもしれません。
第9の第1楽章は本当に奥が深いです。

どうしても華やかな第4楽章に目が行ってしまうのは仕方ないとは言え、
もっと第1楽章に注目が集まることを願ってやみません。
ベートーヴェンの交響曲では霊感に満ちた最高の楽章と言えるでしょうし、
もしかすると、あらゆる音楽の中でも最高のものかもしれないからです。





ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第1楽章
L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral"
1. Allegro ma non troppo, un poco maestoso [17:53]


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posted by アンドウトワ at 06:29 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする