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2013年08月09日


モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 第4楽章 [新録音2013]

モーツァルト : 交響曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」
5.0 迫力の41番
5.0 結局35-41番そろえてしまいました
5.0 ああこれだ、ありがとう
価格:
ワルター指揮/コロンビア交響楽団
ソニーレコード(1998-10-20)
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♪ローマ神話の最高神ジュピターのように壮麗な終楽章

「この世で私ほどモーツァルトを愛する者はいない」
                   L.V.ベートーヴェン
「もっとモーツァルトを!」
                   G.マーラー

もし誰かに「神とはどんな存在だと思いますか?」と尋ねられたら、私は迷わず、
「モーツァルトのジュピターの終楽章コーダのような存在」だと答えたいです。
それほどにこのコーダは壮麗で神々しく、圧倒的な存在感で迫ってきます。

古今東西、多くの作曲家たちがこの境地をめざしてきました。
ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナー、ブラームス、ブルックナー、マーラー…。
けれど、結局、この境地までたどり着いたのはひとりもいなかったように思います。
ベートーヴェンやシューベルトでさえも。

他の作曲家たちが描いたのは神のイメージであり、
モーツァルトが描いたのは、神そのものだという気がするのです。

この交響曲を書いたころのモーツァルトは、経済的にとても苦しい状況にありました。
馬車馬のように仕事するものの、それが金銭面で報われることもなく、
かつて支えてくれた有力者たちも、次第に援助の手を引き始めていました。
その後、亡くなるまでの約3年間は、加えて肉体的にも衰えを隠せず、
モーツァルトの生活はまさに満身創痍といった様相を呈していました。

しかし、そうした状況だからこそ、モーツァルトの精神は、より自らの内部深くへと沈潜し、
この世の現象の世界を超えた、不変の神の領域にまで達していたのかもしれません。
たとえ、目に見える現実の世界はどんなに厳しいものであろうと、
その奥にはそれとはまったく関係のない絶対の世界が存在していることを、
彼は頭ではなく精神で、ハートで理解していたのかもしれません。

それほどまでに、この終楽章には一点の疑いもなく、神の完全性に向けた、
100%の信頼、いえ確信が満ちみちているのです。
こんな音楽は他にありません。

この頃のモーツァルトは貴族などからの依頼ではなく、
自らの発心と意欲で作曲に取り組むことが多くなっていました。
有名なセレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などがそうです。

それだけに、作品には注文に応じたつくりではなく、純粋な形でモーツァルトの
芸術家としての表現の発露をみることができます。
いわば、モーツァルトが遺したかった本心です。

3大交響曲とされる第39番、第40番、第41番はわずか6週間で書きあげられました。
単純計算で、2週間で交響曲を1曲つくったことになります。
これは驚異的な速さです。

おそらく作るというより、すでに頭の中にある全スコアを、
楽譜に書き写していく作業のみだったのではないでしょうか?
モーツァルトは一瞬のひらめきの中に、交響曲1曲分すべての青写真があったといいます。

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私はモーツァルトが自らの最後の交響曲として、ト短調の哀しい第40番ではなく、
ハ長調の明るく力強い第41番を置いてくれたことに感謝したいです。
そして、その最後であるコーダで、神とその創造物である森羅万象が、
たがいに交わりながら壮大な宇宙世界をくりひろげる様を描いてくれたことに。

終楽章のコーダのフーガこそがモーツァルトの結論であり、
彼が後世の私たちに伝えたかった最も大きなメッセージだったのだと思います。

「ジュピター」とはローマ神話の最高神のことで、ギリシャ神話のゼウスにあたります。
モーツァルト自身の命名ではありませんが、あまりの神々しさからこう呼ばれています。
また、第41番は「終曲にフーガをもつハ長調の交響曲」と呼ばれることもあります。





モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 第4楽章 [新録音2013] [7:09]
Wolfgang Amadeus Mozart: Symphony No.41 in C major, K.551 "Jupiter"
4. Allegro molto


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posted by アンドウトワ at 17:21 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする