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2013年07月18日


ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第1楽章 [新録音2013]

ブラームス:交響曲第4番
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♪ブラームス自身が「もっとも好きな曲だ」と語った最後の交響曲

ベートーヴェンの偉業に近づくべく、20年以上の歳月を作曲に費やした第1交響曲は、
内容が立派ではあるものの、精神的にはベートーヴェンそのものであり、
ブラームスらしさという点からすれば、あまりそれは前面に出ていない作品でした。

続く、第2交響曲は第1番を書き終えた開放感からか、自然への賛美を描いた、
明るく快活な作品として一気に仕上げられた作品です。
大変な名作ですがやはりまだブラームスらしさは全開ではありません。

そして第3番からいよいよブラームス特有の音楽世界が表れ始めます。
作品全体としては英雄的な内容をもっているものの、有名な第3楽章に象徴されるように、
全曲を通して流れているのは、哀愁や孤独感といったムードです。

しかしなんと言っても“これこそブラームス”と呼べるのは第4交響曲です。
ホ短調で始まり、ホ短調で終わる悲劇的な作品。
そこにはもうベートーヴェンへの執拗な追従はなく、ブラームス自身としての音楽観や
人生観がためらうことなく注ぎ込まれています。
ブラームスは死の床でこの曲を「もっとも好きな曲だ」と言っていたようです。

古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレス作で、ギリシャ悲劇の最高傑作と
される『オイディプス王』を、作曲当時のブラームスは愛読していたといいます。
そしてこの悲劇から受けた感興が、第4番の作曲につながったと伝えられます。

また、第4番は「火事の交響曲」と呼ばれることがあります。
この作品の完成間近のこと、ブラームスの隣家で火事が起きました。
ブラームスはバケツリレーに協力するなど、必死の消火活動にあたり、
その間に火がブラームスの家にも燃え移ってきました。

しかし、ブラームスは自分の持ち物より貧しい隣家の全焼を防ぐのが先だと、
消火活動を続け、楽譜の束を持ち出そうとはしませんでした。
見かねた知人がブラームスの部屋を蹴破って押し入り、
なんとか第4番の草稿を持ち出すことができました。
これがなければ私たちは、第4番を耳にすることもなかったかもしれません。

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後日、出火元の家と怪我の消防士のために寄付金が募られ、
これに対してブラームスは厚い援助の手を差し伸べたといいます。
敬虔なカトリックであった彼は、このように誠実で実直な人間でした。

こうして難を逃れた第4交響曲は、1885年12月25日にブラームス自身の指揮で、
領主公の宮廷楽団の第三回予約演奏会として初演されました。
あえて古典的なスタイルをとったこの作品を友人たちは酷評しました。
時代に逆行する古めかしい曲だと受けとめたのです。

しかし、すぐに作品の真価は評価され、現在では不動の位置についています。
作曲は1884年に第1楽章と第2楽章が、翌1885年に第3楽章と第4楽章が書かれました。
この曲の風情にしては意外にも、いずれも夏の暑い盛りのことでした。





ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第1楽章 [新録音2013] [13:16]
Johannes Brahms: Symphony No.4 in E minor, Op.98
1. Allegro non troppo


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posted by アンドウトワ at 01:24 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする