2013年04月14日


モーツァルト:ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 第1楽章 K.412+K.514 (386b)

モーツァルト:ホルン協奏曲集第1番・第2番・第3番・第4番
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5.0点 最高
5.0点 1番も良いけど、2番や3番も聴いてね
3.0点 カリカリ
発売日:2002-12-18
メーカー:ワーナーミュージック・ジャパン
アーティスト:バウマン(ヘルマン) アーノンクール(ニコラウス)
フォーマット:Original recording remastered

♪友人のホルン奏者のために書かれた明るく朗らかな音楽

モーツァルトには大変気の合った仲の良い、ホルン奏者の友人がいました。
彼の名はロイトゲープことヨーゼフ・ライトゲープ(Joseph Leitgeb、1732年-1811年)。

ロイトゲープはザルツブルクの宮廷楽団で活動した後、ウィーンへ移り、
音楽家と同時にチーズ商の顔を持ち、その道でも成功したという人物です。

彼は生来、底抜けの楽天家で、モーツァルトとは波長が合ったようです。
そんな友人ロイトゲープのために、モーツァルトは4曲のホルン協奏曲を書きました。
(一部の作品はジョヴァンニ・プントのために作曲されたとする説もあります)

これらの協奏曲はバルブのないナチュラルホルンのために作曲されました。
当時のホルンは演奏上の制約も多く、扱いにくい楽器でしたが、
ロイトゲープのためならということで、4曲もの作品が書かれたのです。

第1番から第4番までの作品は、番号順のままに作曲されたと考えられていましたが、
近年の研究では第2番、第4番、第3番、第1番の順で作曲されたと考えられています。
また作曲年代が後になるにつれて、作品も演奏が楽なように書かれています。
変ホ長調で3曲書いた後、最後の第1番は半音下げたニ長調になっています。

これは1792年に60歳で演奏家を引退した、ロイトゲープの体力の低下を配慮し、
モーツァルトがあえてそうした容易な内容にしたという見方もあります。

第1番の管弦楽の編成は、オーボエ2本・ファゴット2本と弦楽合奏です。
第1楽章は、小学校の音楽鑑賞材料や、テレビ朝日『いきなり!黄金伝説。』の
BGMとしても使用されていて有名です。

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第2楽章ロンドについては「初稿」では管楽器なしで、「改訂稿」では、
管楽器はファゴットなしのオーボエ2本のみになっています。

このようになった理由は、第1番はモーツァルトの死により第2楽章が未完となり、
それを弟子のジュスマイヤーが補筆完成させたためと見られています。
改訂稿(ジュスマイヤー版)の譜面には、ジュスマイヤーにより
「ウィーン、聖金曜日、1792年」という日付が記されています。

ホルン協奏曲の楽譜には、モーツァルトによる楽しい落書きが残されています。
「さあ行け!ロバくん」、「ちょっとひと息」といったロイトゲープへの言葉からは、
ふたりの微笑ましい友情関係が伝わってきます。





モーツァルト:ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 第1楽章 K.412+K.514 (386b) [4:47]
W.A.Mozart:Horn Concerto No.1 in D major, K.412
1. Allegro



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 07:25 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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