2013年03月18日


C.M.シェーンベルク:映画 《レ・ミゼラブル》から 『オン・マイ・オウン』

CMS-onmyown.jpg ♪ミュージカル『レ・ミゼラブル』の中でも特に感動的な歌

フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作とするミュージカル
『レ・ミゼラブル』の中でも最も愛され、知られている歌のひとつです。
2012年公開でゴールデングローブ賞3冠を達成した映画版は、
原作の小説ではなく、このミュージカルを基に製作されています。

また、女子フィギュア・スケートのキム・ヨナ選手が、2012-2013のFSプログラムで、
BGMとして使用したレ・ミゼラブルのメイン楽曲が『オン・マイ・オウン』でした。
ヨナ選手は映画の存在を知らなかったため、映画の公開とFSプログラムの
時期が一致したのは、まったくの偶然だったということです。

ミュージカル『レ・ミゼラブル』は土台の物語がしっかりしているのはもちろんですが、
作曲のシェーンベルクによる楽曲の数々が、あまりにすばらしいできであることも、
長期にわたり衰えを知らない、人気の大きな理由になっていると思います。
このミュージカルはセリフがなく、オペラのようにすべて歌で表現されています。
そして音楽そのものが気品にあふれ、それが一般的なミュージカルとは
一段格が違うという雰囲気を醸し出しているのです。

物語の主人公ジャン・ヴァルジャンは、パンを1本盗んだ罪で19年牢獄に服役し、
その間にすっかり人間不信になってしまいます。
出獄した彼は、散々邪険に扱われた果てに、
ようやくミリエルという善良な司教に迎え入れられました。

しかしジャンは司教が大事にしていた銀の食器を盗み、憲兵に捕えられてしまいます。
ところが司教は「これは私が彼に与えたものだ」とジャンを放免にし、
加えて二本の銀の燭台をも彼に差し出すのです。
これに胸を打たれたジャンは改心を誓い、以後人に尽くす人生を歩んでいくのです。


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『オン・マイ・オウン』を歌うエポニーヌは、青年マリウスへの一途な愛を貫き、
たとえ報われなくとも彼のためにすべてを捧げるという生き方を通した少女です。
愛されることのない孤独を歌い上げるこの曲の場面は、
音楽のよさも相俟ってミュージカル中でも特に印象的です。
エポニーヌは暴動に参加したマリウスを銃弾からかばい、
彼に看取られながら16年の生涯を閉じるのです。

『オン・マイ・オウン』の旋律は舞台の終局、ジャンが息を引き取る場面で
歌詞を換えてもう一度歌われます。

♪誰かを愛することは 神さまのおそばに近づくこと

優れたミュージカルは多々ありますが、これほどまでに見る人の心に喰い込み、
人生観まで揺り動かすような作品は他にないでしょう。


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レビュー平均:4.9点 (19人がレビュー投稿)
5.0点 すごいですよ、これ
4.0点 レミゼを愛する人のための・・・
5.0点 やっぱりレミゼはすばらしい!!
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ディスク数:2


C.M.シェーンベルク:映画 《レ・ミゼラブル》から 『オン・マイ・オウン』 [3:18]
On My Own from "Les Misérables" [Claude-Michel Schönberg]


*楽曲の著作権が継続中のため音源はご試聴のみです



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 17:10 | 映画音楽・ミュージカル・ポピュラー (Soundtrack/Musical/Pops) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする