2013年03月16日


ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 Op.88 第1楽章

ドヴォルザーク:交響曲第8番
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5.0点 セルの総決算
5.0点 究極のツンデレ演奏
5.0点 ジョージ・セル
発売日:2007-07-25
メーカー:TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)
アーティスト:セル(ジョージ)

♪かつて『イギリス』の名で知られたボヘミア情緒あふれる名作

交響曲第8番は第9番『新世界より』と並ぶ、ドヴォルザーク後期の名作です。
第9番があまりによく知られ存在も大きいことから、どうしても目立ちませんが、
随所に置かれた魅力的な旋律の美しさでは決して引けを取りません。
また、ボヘミア的な情緒ではむしろ、第8番の方が上まわっているほどです。

ブラームスにその才能を見出され、導かれてきたドヴォルザークにとって、
ブラームスが示すドイツ的で立派な音楽のつくりは、手本であり目標でした。
そのため第7番まではその枠の中で結果を出すことに努めていました。
まだ本当の意味でドヴォルザークらしさが表れていない時代です。

しかし、恩師ブラームスが亡くなったことが影響したのか、
第8番では持ち味の旋律のよさを存分に活かし、自分がボヘミアの人間で
あることを再確認するかのように、強い民族色を打ち出してきました。
ここに外の造りはドイツの古典的ながっちりとしたものでありながら、
内側では情緒たっぷりに旋律を歌わせた独自の作風が生まれたのです。

同じような造りをもつ『新世界より』の場合、その内側には作曲時に滞在した
アメリカで耳にした音楽からの影響が濃く出ているのに対し、
第8番は用いた主題そのものからして、ボヘミアを意識した内容になっています。

『イギリス』というタイトルで呼ばれていましたが、音楽には関係ありません。
ドヴォルザークはブラームスと同じ、ジムロック社から作品を出版していましたが、
作曲料を上げようとせず、小品ばかりを要求し、勝手な作品番号をつける
ジムロック社との契約を一方的に破棄し、英国ロンドンのノヴェロ社から
交響曲第8番を出版したため、『イギリス』と呼ばれるようになったのです。

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英国は古くから外国の作曲家をあたたかく迎え入れていました。
ヘンデル、ハイドン、メンデルスゾーンなどがそうですが、
ドヴォルザークもまた英国から手厚い歓迎を受けた作曲家のひとりで、
1884年(43歳)からの12年間に9回訪れ、大成功を収めていました。

交響曲第8番は1889年9月(48歳)、美しく豊かな自然に恵まれた南ボヘミアの、
ヴィソカ村の別荘でスケッチが完成、11月にプラハで総譜が完成されました。
翌年2月2日、プラハ・ルドルフ劇場で作曲家自身の指揮により初演されました。





ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 Op.88 第1楽章 [11:00]
Antonín Leopold Dvořák:Symphony No.8 in G major, Op.88
1. Allegro con brio



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 15:03 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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