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5.0点 わくわくと心躍る『わが祖国』の演奏。 5.0点 祖国ボヘミアへの熱烈な賛美と愛情 5.0点 聴く度に身震いがして来よる演奏 発売日:2006-01-18メーカー:コロムビアミュージックエンタテインメントアーティスト:アンチェル(カレル)
♪ボヘミア国民主義音楽の礎を築いた愛国心に満ちた作曲家
スメタナはボヘミア国民主義音楽の祖と呼ばれる19世紀の作曲家です。
1824年3月2日にチェコで生まれ、5歳で四重奏曲の演奏に加わり、
6歳で早くもピアニストとして、公衆の面前に姿を現していました。
作曲をモーツァルトに、ピアノをリストに習おうと決心していた青年スメタナは、
父親の意に背いてプラハに向かい、そこでカテリーナという少女と出会います。
二重奏を組んだ二人はそれで生計を立て、やがて恋仲になっていきました。
カテリーナの勧めで師事したヨーゼフ・プロクシは、
スメタナの才能を認め、無報酬で彼に音楽を教授しました。
やがてレオポルド・タン伯爵家の家つき楽長に就任したスメタナは、
これをきっかけに音楽家としての道を順調に歩み始めるのです。
当時のボヘミアは16世紀から続くオーストリアの統治下にありました。
しかし、19世紀初頭にヨーロッパに勃興した、国民主義的風潮はボヘミアにも及び、
ボヘミアは独立をめざす民族運動を起こしました。
これに動かされたスメタナは、1848年に革命学生部隊の行進曲を書き、
この結果、要注意人物として官憲に睨まれ、スウェーデンに走ったのです。
1856年、スウェーデンのゴーテボルクの音楽協会の指揮者に就任。
ここで成功を収めたものの、カテリーナは北の地で帰らぬ人となりました。
この間の1859年、オーストリアが仏伊連合軍に敗れて風向きが変わり、
国民が芸術意欲を取り戻したボヘミアへと、スメタナは1861年に帰って行きました。
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故国に戻ったスメタナは、最終的に8作となる国民歌劇の創作に乗り出し、
1863年に「ボヘミアのブランデンブルク家の人々」を、続いて1866年には代表作、
「売られた花嫁」を完成させ、国民の圧倒的支持を受けました。
しかし、1870年ごろからスメタナの耳は病に冒され始め、
ついにはベートーヴェンと同じく、まったく聴覚を失ってしまいます。
こうした苦難の中、書き上げられたのが、6曲からなる連作交響詩「わが祖国」です。
この中でも特に知られる第2曲「モルダウ」は、スマヴァの森に源を発し、
旧跡に富む山々の裾を通ってプラハを貫け、やがて海へと至る大河のことです。
木の葉から滴る水の音がピチカートで示され、それは徐々に集まって流れとなり、
水かさを増しながら奔流は森の側を通り過ぎて行きます。
聴こえてくるのは狩猟のラッパの響き、そして山裾には牧場や畑も見えてきます。
村では農民の結婚式が行われ、歌や踊りに宴もたけなわです。
やがて日が暮れると月光にきらめく水面には、水の精たちが密やかに舞っています。
再び流れを取り戻した奔流は、岩間に当たって砕ける激流となり、
それが収まると川幅を広げ、古き名城を映しながらプラハの都を貫け、
草原の彼方、遥かな海へと流れ去って行くのです。
交響詩「わが祖国」の完成後のスメタナは、歌劇「接吻」などの作品を書きましたが、
1884年5月12日、プラハの精神病院で息を引き取りました。
彼が残したボヘミア国民主義音楽は、ドヴォルザークなどによって
さらに発展し、立派に受け継がれていったのでした。
スメタナ:交響詩 《モルダウ》 (わが祖国より) [新録音2013] [13:48]
Bedrich Smetana:The Moldau (Vltava) from "My Country"
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
https://classical-sound.up.seesaa.net/Smetana-The-Moldau-2013.mp3
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