2012年11月03日


コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op.6-8 第6楽章

クリスマス・アダージョ・カラヤン
定価:¥ 2,039
中古最安価格:95%OFF ¥ 100 (11店出品)
4.0点 アダージョ・カラヤンの中でも秀逸
5.0点 これは良い!クリスマスを過ぎても聴ける。
発売日:1996-10-25
メーカー:ポリドール
アーティスト:カラヤン(ヘルベルト・フォン)

♪ヴィヴァルディ、J.S.バッハにも影響を与えたイタリアバロックの大家

アルカンジェロ・コレッリはイタリアのイモーラ出身のバロック時代の作曲家です。
生まれたのは1653年ですから、ヴィヴァルディや大バッハより20~30年上になります。
当時はまだ初期の楽器だったヴァイオリンの技法を開拓し、
ヴァイオリン曲を多数残し、後世の作曲家たちにも大きな影響を与えました。
大バッハがコレッリの研究に勤しんだことはよく知られています。

コレッリはヴァイオリンをバッサーニに、対位法をマッティオ・シモネリに学び、
ドイツを旅行した後、1672年にフランスはパリに出ました。
1685年にイタリアに帰りローマに居住、当時の法王に仕え、毎週演奏を行っていました。
またクリスチナ女王やモデナ公の宮廷に出入りし、音楽をもって奉仕していました。

音楽のみならず絵画にも見識があったコレッリは、名画の優れたコレクターでもあり、
没後にはその膨大なコレクションと共に、巨万の富が発見されました。
生前は質素な生活ぶりだったため、その資産に人々は驚いたといいます。

作曲家としてのコレッリは、自分の納得のいく作品以外は破棄したとみられ、
作品の数としては決して多い方とはいえません。
しかしそれだけに残された楽曲のどれもが、珠玉の輝きを放っています。
60曲のソナタは多くが2挺のヴァイオリンと1挺のチェロ、鍵盤楽器という編成です。

コレッリはソナタと共に合奏協奏曲の作曲家として名を残していますが、
中でも「クリスマス協奏曲」と呼ばれる作品6の8は特に有名です。
作品6の12曲は最初の8曲は教会用、あとの4曲は一般用の協奏曲です。

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教会用の第8番は第6楽章に「キリスト降誕の夜のために」と記されていることから、
これをとって楽曲全体が「クリスマス協奏曲」と呼ばれています。
第6楽章パストラールはシチリア地方の民謡を用いて有名で、
ベツレヘムの野に天使の舞う、キリスト降誕の夜を表したものとされています。
短調が多い全曲にあって、一気に晴れ渡るような明るさがあり、
リズムや旋律も親しみやすいことから、大変人気のある楽章です。





コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op.6-8 第6楽章 [3:38]
Arcangelo Corelli:Concerto Grosso in G minor, Op.6-8
"Christmas Concerto" 6. Pastorale



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 15:32 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする