定価:¥ 1,995 新品最安価格:63%OFF ¥ 723 (11店出品)
発売日:2011-11-09 メーカー:NEWTON CLASSICS アーティスト:Anna Moffo | |||
♪ロシア的な叙情性を湛えたラフマニノフ屈指の名旋律
ヴォカリーズは元来、歌手の練習用に書かれた歌詞の伴わない、
Ahーなどの母音のみを発声する歌曲のことを意味します。
多くの作曲家がヴォカリーズと称する楽曲を書いていますが、
ラフマニノフの作品が突出して有名で、代名詞のようになっています。
1912年に作曲の14曲からなる歌曲集作品34の最後の曲として発表され、
当時から大変な人気を集め、様々な編曲版が生まれました。
まず原典は嬰ハ短調だったのをラフマニノフ自身がホ短調の管弦楽版に編曲。
その後はピアノ独奏版、器楽とピアノ伴奏版、ソプラノと管弦楽伴奏版など、
編曲や調性を変えた違った顔を持つヴォカリーズが、人々に知られることになりました。
歌手がうたう際は嬰ハ短調ですが、器楽ではホ短調が相場です。
またラフマニノフ自身はソプラノでもテノールでも構わないとしていますが、
伴奏の音域との兼ね合いなどからテノールで歌われることはまずなく、
古くからソプラノの名歌手たちが、優れた録音を残してきました。
その中でも特に知られるのが、アンナ・モッフォによる名唱です。
若い頃は美貌のコロラトゥーラ・ソプラノとして持て囃されたモッフォですが、
ここでは程よくこもった暗めの声が功を奏し、この曲特有の魅力を際立たせています。
ストコフスキーの指揮は、テンポを遅めにとりながらも決して重くならず、
あくまでモッフォの落ち着いた声を引き立てることに徹しています。
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多くの編曲版のひとつ、ドゥベンスキーによる弦楽伴奏の編曲も趣きがあり、
下手に管楽器を加えるよりも、作品の深みを引き出せていると思います。
モッフォに合わせたであろうハ短調という調性が、一層の厳粛さをもたらしています。
モッフォとストコフスキーの録音は今から20年程前に、NHK-FMで放送されていた、
「夜の停車駅」という江守徹さんがナレーションを務める番組のEDで使用され、
当時それが話題となり、CD店にも説明ポップ付で並んでいました。
現在では廃盤ですが、コンピレーション・アルバム(1)や輸入盤(推薦CD)で発売されています。
(1)日本盤「ヴォカリーズ・リラクゼーション」/輸入盤「Vocalise」
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 [弦楽伴奏版]
Sergei Vasil'evich Rachmaninov:Vocalise Op.34-14
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
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