2012年08月22日


グラナドス:スペイン舞曲集 5. アンダルーサ(祈り) Op.37-5

スペインの熱い夜/熊本マリ スペイン名曲集
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5.0点 最高!
5.0点 宝石のように煌めくスペイン曲集
5.0点 ダウンタウンの松本人志です
発売日:2004-10-06
メーカー:キングレコード
アーティスト:熊本マリ

♪ロマンティックなピアノ曲で知られる近代スペイン音楽の開拓者

1916年3月24日、時は第一次世界大戦の最中のことです。
作曲家グラナドスとその妻を乗せたリバプール経由の客船「サセックス」は、
スペインへ帰国途上の英仏海峡に差し掛かっていました。
歌劇「ゴイェスカス」のニューヨーク初演が大成功を収めての帰還です。

思えばこの船旅は当初から予定されたものではなく、
当時のアメリカ大統領だったウィルソンの招きによる演奏会のために、
スペイン直行便をキャンセルしてのものでした。
しかしこの変更が後の悲劇を招いてしまったのです。

2人の乗った客船は戦時下のドイツ海軍の標的となってしまい、
潜水艦の魚雷によって海の藻屑となったのです。
一命を取り留め一旦は救命艇に引き揚げられたグラナドスでしたが、
波間に漂う妻アンバロの姿を見ると、すぐさま助けに飛び込み、
そのまま妻と共に帰らぬ人となってしまったのでした。

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このできごとを扱ったニュースは瞬く間に世界を駆けめぐり、
各国の新聞紙上で大きく報道されました。
しかし結果としてグラナドスの名は、これにより人々に知れ渡ったのでした。

グラナドスを代表する作品のひとつとして知られるのが、
各々3曲ずつで4集、全12のピアノ曲からなるスペイン舞曲集です。
ジプシーを通じて東洋の文化も流れ込んだスペインの音楽は、
南欧の明るさと異国の旋律や奔放なリズムが入り混じった独特なものです。
グラナドスはこれをベースに、オリジナリティに富んだ舞曲を生み出しました。

これらはヴァイオリンやギター、管弦楽など様々に編曲されていますが、
中でもギター編曲によって一躍有名になったのが、第5曲アンダルーサです。
「アンダルシア風」の意を持つこの曲は、スペインの熱い情緒を湛え、
左手のギター奏法を思わせる動きに乗って、哀愁漂う旋律が奏でられます。
中間部は一転して穏やかで、「祈り」の副題に相応しい敬虔な雰囲気を醸しています。





グラナドス:スペイン舞曲集 5. アンダルーサ(祈り) Op.37-5
Enrique Granados y Campiña
Danzas espanolas 5. Andaluza (Playera) Op.37-5



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posted by クラシック名曲サウンドライブラリー at 08:33 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする