2012年07月08日


バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 1. 棒踊り

リリー・クラウス コレクション2 バルトーク:ルーマニア民族舞曲
定価:¥ 1,260
新品最安価格:13%OFF ¥ 1,084 (6店出品)
レビュー平均: 5.0点 (1 人がレビュー投稿)
5.0点 ピアノ嫌いのための
発売日:2007-08-08
メーカー:コロムビアミュージックエンタテインメント
アーティスト:クラウス(リリー)
時間:53(分)

♪作曲とともに民俗音楽の採集と研究に意欲を燃やしたバルトーク

20世紀のベートーヴェンともいわれるハンガリーの大作曲家バルトーク。
作曲家の3大Bといえばバッハ、ベートーヴェン、ブラームスですが、
ブラームスに替えてオーストリアではブルックナーが入るように、
3大Bに並べて称されることもあるほど、その評価は絶対的です。

そんなバルトークには作曲家、演奏家の他にもうひとつの顔があります。
それは世界的な民俗音楽研究の権威という一面です。
彼はハンガリーや、ルーマニアなどの民謡を一万種も蒐集し、
そのうちの1000曲ほどを世に送り出しています。

1904年の23歳の頃、ゲルリーツェプスタ(現在スロヴァキア領)において、
バルトークは初めてトランシルヴァニア出身者の歌うマジャル民謡に触れました。
そして翌1905年に、パリのルビンシュタイン音楽コンクールに出場し、
そこでハンガリーでは知られていなかったドビュッシーの音楽を知り、
また民謡について科学的アプローチを始めていたコダーイに出会いました。

1906年からコダーイや研究者達と共にハンガリー各地の農民音楽の採集を始め、
1913年にはアフリカのアルジェリアまで足を伸ばすなど活動は精力的でした。
1907年、26歳でブダペシュト音楽院ピアノ科教授に就任すると、
更なる民謡の採集が進み、民謡の編曲なども行うようになりました。

作品としてはピアノ小品や、ヴァイオリン協奏曲第1番の2楽章、
また1908年の弦楽四重奏曲第1番にも民謡採集の影響が表れています。
1911年には、自身にとって唯一のオペラとなった《青ひげ公の城》が、
ハンガリー芸術委員会賞から演奏不可能という事で拒絶されたため、
失望した彼は2、3年は作曲をせず、民謡の収集と整理に集中していました。

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1934年には音楽院ピアノ科教授を退職、科学アカデミーの民俗音楽研究員となり、
自分や研究者達が収集したコレクションの整理に取り組める環境を得ました。
バルトークの民俗音楽研究はただの収集活動にとどまらず、
それを分析し自らの音楽語法に昇華させた点に大きな意義があります。

「ルーマニア民俗舞曲」はバルトークのそうした民謡採集と研究がもたらした、
1915年に作曲された6曲からなるピアノの小品の組曲です。
1917年、自身により小管弦楽に編曲され、彼の最もよきルーマニアの友人であり、
また最も民謡採集に協力した人物であるイオン・ブシツィアに献呈されました。





バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 1. 棒踊り
Bartók Béla Viktor János:Romanian Folk Dances, Sz.56, BB68
1. Bot tánc / Jocul cu bâtă (Stick Dance)



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 16:42 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする