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2012年07月03日


ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 10. 沈める寺

ドビュッシー:前奏曲集第1巻
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5.0点 急がず 遅過ぎず 大き過ぎず 小さ過ぎず
発売日:2007-02-28
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ベネデッティ=ミケランジェリ(アルトゥーロ)
フォーマット:Limited Edition

♪海底から浮上し再び沈み行く大聖堂の姿を描く

ショパンやスクリャービンと同じく12曲ずつ全2巻の、24曲の前奏曲を残したドビュッシー。
第1巻は1910年に、そして第2巻は1913年にそれぞれ出版されました。
近代ピアノ音楽の最高峰にして、彼の最高傑作とも呼ばれる作品です。

グレゴリオ聖歌に象徴されるように、西洋クラシック音楽の出発点はモノフォニー-単旋律でした。
それが大バッハによって複数の旋律が高度に絡み合うポリフォニーが極められ、
やがて主旋律に対して伴奏的な和声が伴うホモフォニーが登場します。
これは現代のポピュラー音楽などにも通じています。

そして古典派、ロマン派、後期ロマン派と時代が進むにつれ、
ワーグナーがそうであるように、むしろ和声が前に出るようになっていきました。
これは調性の崩壊に関わる地点にまで至りましたが、
ドビュッシーもまた、音楽における和声の役割を追求した作曲家でした。
旋律に頼らずハーモニーと音の響きで、印象派の絵画のように色彩を描こうとしたのです。

そうした彼の探求の成果が、24の前奏曲集には大いに活かされています。
そしてその究極とも言えるのが、第1巻第10曲の「沈める寺」です。
美しくも高度な和音は時に、片手だけで7音を鳴らすことを要求します。
指は5本ですから、1本で2つの鍵盤を同時に押さえなければなりません。

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この曲のイメージの元になっているのは、ブルターニュ地方の古い伝説です。
コルアイユの王グラドロンは、愛する娘ダユーの為にイースの都を建設しました。
イースは立派な水門と堤防に守られた、海面よりも低い土地に建設された都市。

しかしダユーは放蕩三昧で、彼女が治めるイースは欲と快楽の都になっていました。
この堕落したイースの都に罰を与えるべく神の使いの男が現れ、
彼の言葉に従った結果、繁栄した都は一瞬にして海底に沈んでしまいました。

海底に眠るイースの都は、グラドロンの教会でミサが行われなくなるとき、
この世のものとは思えないほど、美しい姿で浮上してくると言われています。
「沈める寺」は海底の静謐な世界から、徐々に浮上するグラドロン教会が、
やがて完全に海上に姿を現し、そこから鐘の音と祈りの合唱を鳴り渡らせると、
再び深海へと沈んでいく光景を、和音を中心とした音で描写しています。

フランスの首都パリ-Parisの語源は、Par-Is=「イースのような」と言う意味です。
またイースは『トリスタンとイゾルデ』のイゾルデの生地としても知られています。





ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 10. 沈める寺
Claude Debussy:Préludes, Book1 10. La cathédrale engloutie


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posted by アンドウトワ at 13:43 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする