2012年06月23日


ワイル:組曲《小さな三文音楽》から 6. キャノン砲の歌 (歌劇「三文オペラ」)

皇帝円舞曲(巨匠クレンペラーの世界)
新品最安価格:¥ 7,660 (1店出品)
中古最安価格:¥ 4,800 (1店出品)
レビュー平均: 4.0点 (1 人がレビュー投稿)
4.0点 klempererの別の一面かな
発売日:2002-07-26
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:クレンペラー(オットー)
時間:56(分)

♪オペラからミュージカルまで…ジャンルを越えて活躍した奇才

クルト・ワイルは20世紀前半に活動したドイツの作曲家。
1900年3月2日に生まれ、1950年4月3日、ニューヨークで死没しました。

ベルリン高等音楽院でフンパーデインクに作曲を指示。
卒業後は作曲家、指揮者として名をなしました。

早くから交響曲を書くなど、才能を見せ始めていましたが、
彼の名声を決定的にしたのは、何と言っても歌劇「三文オペラ」です。
200年前の音楽劇「乞食オペラ」のリメイクではありますが、
音楽は純然たるオリジナルで、ジャズを取り入れるなど画期的なものでした。

しかし、台本のプレヒトとは見解の違いから決裂してしまいます。
そして、反体制だった彼の存在は、台頭するナチスから疎まれ、
コンサートに妨害が入るまでになっていました。

そこでワイルはドイツを去り、新天地をアメリカに求めました。
それまでの生活をすべて捨て去り、ドイツ語すら話さなくなりました。

スポンサードリンク


アメリカでの彼はミュージカルの作曲を精力的にこなしていきます。
これがその後のアメリカのミュージカルの、大きな土台となったのです。
ジャンル越えて多くのミュージシャンたちが、ワイルから受けた影響を表明しています。

ところでワイルは「三文オペラ」を管楽器のみのオーケストラ作品、
「小さな三文音楽」として、7曲からなる組曲に編曲していますが、
これを勧めたのは大指揮者オットー・クレンペラーです。
現代音楽の旗手だったクレンペラーはワイルとも交流があり、
組曲の初演を務めたばかりではなく、晩年のフィルハーモニア管弦楽団を含めて、
生涯に二度の録音を行っています。
フィルハーモニアの方は、クレンペラーらしい実直な演奏です。

組曲は歌劇の中から選ばれた次の7曲で構成されています。

組曲《小さな三文音楽》
1. 序曲
2. モリタート(匕首マッキーの歌)
3. 代わりにの歌
4. 気楽な生活のバラード
5. ボリーの歌
6. キャノン砲の歌
7. 終曲




ワイル:組曲《小さな三文音楽》から 6. キャノン砲の歌 (歌劇「三文オペラ」)
Kurt Weill:Kleine Dreigroschenmusik (A Little Threepenny Music)
6. Cannon song



ブログパーツ
posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 19:47 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。